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~デレステプロデュース日誌~ 〇月〇日「神谷奈緒担当Pを探せ」
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~デレステプロデュース日誌~ 〇月〇日「神谷奈緒担当Pを探せ」

2021-03-14 14:14

    今朝は千川さんにおつかいを頼まれた。あのでっかい仕事もこのでっかい仕事もあるので、と断ろうとしたが、その彼女もまたどのような大仕事を抱えているかという状況を察し、引き受けることにした。書類を奈緒担当Pに届ける簡単な仕事だ。

    しかし、デスクに彼はいなかった。書き置きも無く、机の上はキレイに整頓されており、出勤しているかさえ怪しく思えた。ふと、以前電話番号を教えてもらったことを思い出し、かけてみたが「探さないでくれ、仕事までには戻る」と留守電は婉曲的に語るだけだった。
    この広い社内を探し回らなければならなのかと私は戦慄した。一歩間違えれば私が探されるハメになりかねない。常に自分のいる場所を確認しつつ、すれ違うプロデューサーっぽい人々に情報を聞いて回ることにしたが、結果、誰一人として彼の行方を知る者はいなかった。


    そんな中、初めて有益な情報を得られたのは、私がくたびれて自販機の水を買う横で、同じく水を買いながらも当たりが出て元気に大喜びしていた、砂塚あきら担当Pであった。なんでも「うちの部署にとびきりの情報通がいるんすよ」とのことで、ラフな私服を身にまとった彼はホイホイと桐生つかさ担当Pのデスクまで私を案内した。が、その人もいないじゃないか!

    「あ~すんません。今日在宅(勤務)の日でしたわ。あ、家にいるかどうかは知りませんけどね。こいつで繋いでみます?」

    と、彼はジーパンのポケットからスマホを取り出して言った。最近ちょくちょく耳にするなんとかってヤツだ。私にはリモート会議が分からんので、彼に手取り足取り教えてもらい、頭がこんがらがりながらもなんとか、あきら担当Pが招集した会議に出席することができた。5分と待たないうちに新たな出席者が顔を見せた。


    「……なるほど、それはまた難しい仕事を引き受けたもんだ。結論から言うと、俺には分からない。探偵でも警察でもないからな、遠隔の、ましてや個人の情報をリアルタイムで把握できたらどうなることやら」

    つかさ担当Pは冷静に、まともにそう答えた。当たり前の情報ながら、画面越しにも伝わってくる不思議な説得力が、私の全身を震わせるようだった。私がなんと言葉を返せばよいか考えかけたその直後、彼はこう続けた。

    「だが一つ、探す手掛かりはある。神谷奈緒を探した方が早いということだ」


    彼女はすぐに見つかった。数人のアイドルを聞き繋いでゆき、私はレッスンルームに辿り着いた。数分後、レッスン終わりで汗だくの彼女が出てきた。早速担当Pの居場所を聞けば、「あーあいつなら、そのうち戻ってくるだろ」などと、Pがいなくなるのは日常茶飯事らしい。
    そして言ってるそばから、本当にそのうち、紙袋を提げて戻ってきたのだ。


    「奈緒、誕生日おめでとう。…ん?あなたも誕生日だったか?」


    しれっと冗談だか素だか分からないことを言う彼をよそに、奈緒の顔は火照りきっていた。


    <<契約内容>> 派遣先:(株)346プロダクション
    業務内容:臨時プロデューサーとして、所属アイドルの現場補助
    契約期間:3か月毎に更新、最長年数未定
    休日:週2日、変動制、派遣先に依存
    各種手当:派遣先に依存

    <<以下、作品の注釈>>
    *SSR獲得記念回です。
    *この日誌は、2020年6月21日より始めたデレステにおいて、私がゲーム内で感じたことなどを多分に脚色した「創作的プロデュース日誌」です。時系列等、事実と異なる場合がありますのでご了承ください。
    *なお(神谷奈緒ではない)、「私」はデレマスをやっておりません。その点も併せてご理解いただければ幸いです。
    *プロローグはこちら
    *ピクシブでも公開中です。
    https://www.pixiv.net/novel/series/1341160

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