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山田玲司のヤングサンデー 第130号 2017/4/10


「危ないコラム」


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まあ僕も人並に色々あったんで。

何だかんだ色々考えた結果、「誰も傷つけないで生きる」って決めて生きているんですけどね。

それでも「このやろう、ふざけたこと言いやがって・・」なんて、思うこともまだまだあるわけです。

その殆どが「構造的問題」が生んだ根の深い話なので、やたらと感情的になるのも不毛だし、怒ってもどうにかなるものではないことばかりです。

なので、基本的に誰かを批判しないことに決めているんだけど、先週の時事の回で、つい「これはどうかと思う」みたいな事を言ってしまいましたね。

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〜スカッとすればそれでいいのか?問題〜

今回僕が批判したのは、どこにでもある「恋愛のハウツー記事」のことでした。

この記事もまあ「他愛のない話」だし、それで幸せになる人もいるかもしれないし、それを書いたライターの人にも何の恨みもないんですけど、そのライターやその記事の話というより、「そういう系の記事」について腹が立ったんですよね。

その記事は「結婚相手にふさわしいかどうか、を計るために3つのことをするべき」という記事でした。

もう時間もないし、少しでも早く結婚相手を見つけたいと思っている人のための記事です。

そのライターさんは「最初のデートでわざと遅刻して、友人の不倫の話をして、ゲテモノ料理を食べさせに行って、その反応でその男が自分の結婚相手にふさわしいかどうかを判断せよ」と言っていまして。

単純な話「トラブルを起して相手をテストしよう」ってことなんで、他愛ない事かもしれないけど、問題は「こういう風に他者を自分にとって有益かどうか?」で見ている「生き方」の方だと思うんです。

「あの人はここがダメ」「この人はこんな事言うからダメ」なんて、人にダメ出しばかりして生きている人が、誰かと協力関係を築くのってのは、そもそも大変な話でしょう。

例えばこのテストを女の人がされたらどんな気分になるでしょう?
デートにわざと遅れて、その反応で「その女と付き合うべきか」を判断する男です。
すべてのテストをクリアしたから君と結婚するよ、なんて事を言う男を「愛する」なんてできませんよね。(よっぽどの人でないと)

まあ、それはいいとして、問題はそういう「生き方」を勧めている記事の話です。