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山田玲司のヤングサンデー 第320号 2020/12/14

「マイク問題」と「れいとしょう」

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悩んでますか?


僕は相変わらず悩んでます。

もちろん相変わらずの「政治」だの「国民の感情の劣化」だの「環境問題」だのにも悩んでいるけど、最近の悩みは「マイク」だ。


リモートでの放送とディスカバリーレイジチャンネルでの動画制作が始まって、色々な機材と格闘しなくてはならなくなった。


何しろアナログ漫画家生活30数年。

その前は「油絵」という、果てしなく機械から遠い人生だったので、デジタル機材はとにかく面倒くさい。


それでも動画の編集をやっていると「音」が重要なのがわかる。


特に自分の声がはっきりと聞こえていないとイライラする。

ヤンサンもディスカバリーレイジチャンネルも有料コンテンツだ。

お金を頂いて「聞きづらい」なんてのは申し訳ない。


なので「良いマイク」を探していたら、ヤンサンのスタッフがものすごーく性能の良いマイクを送ってくれた。

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「最高じゃん!」と思って今も使っているんだけど、とにかくこのマイク。


性能が良すぎる。


仕事場でディスカバリーレイジチャンネルの動画を撮っていると、外でうろついている廃品回収車のアナウンスまで入ってしまうのだ。


なのでディスカバリーで話している最中に外が騒がしくなると、僕は話を止めて「そのままの姿勢」で彼らが通り過ぎるのを忍者のように待たなくてはならない。


その後動画編集でカットするのだけど、オリジナル動画には「うんざりしながら廃品回収車が黙るのを待っている自分」が延々と映っているのだ。




【細野晴臣のマイク】


そんなある日。

細野晴臣さんの本を読んでいたら「マルチトラックになって失われたもの」について語っているのを見つけた。