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日清戦争時の児童文学
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日清戦争時の児童文学

2014-02-03 12:08

    どんな児童文学があったのか

    ここに書いたように、日清戦争時には、悪口ソング集が大ブームでした。こちらの書籍では子供用の遊びとして、日清戦争が活用されていました。

    そんなわけで本日は日清戦争時、子供向けの書物としては出版された作品たちを紹介したいと思います。

    どういう時代だったのか

    まずはこのイラストを紹介しましょう。



    見れば分かりますが、走ってる子供が生首を眺め、ニコニコしているイラストです。

    ちょっと意味が分からないと思うんですけどこの『ちやんちやん征伐子供新演説』という書籍には、清国で『ちやんちやん征伐子供演説会』専属記者が取材をしている設定があります。多分ですけど、その専属記者が戦地で活躍しているイラストっていう感じなのでしょう。

    子供向けの書籍であったとしても、面白ければ生首出してもいいんじゃねというような雑で荒い時代があったというわけです。

    子供が演説をする

    先程紹介した『ちやんちやん征伐子供新演説』という題名からも分かるように、子供が清国の攻撃演説をするという作品です。『ちやんちやん征伐子供の夜話 』やら『ちやんちやん征伐子供演説会』といったような類書も発売されています。

    なんで演説するのかっていうと、当時は演説本が流行していて売れたからです。

    『日清戦争の本も売れるし、演説本も売れる。それなら日清戦争演説本を出したらバカ売れや!』というような至極単純な戦略です。(そんなわけですから、大人が日清戦争をテーマにして、演説をする本ももちろん出ています)

    内容ですが子供向けの本ですから、あまり真面目な演説は出てこない。こういう感じのものばかりです。




    こちらは話者の名前です。



    武将の名前のモジっていますね。

    こちらは駄洒落です。



    今の人々からするとなにが面白いんだかよく分からないと思いますけど、こういうので昔の人は楽しんでいたわけです。

    演説の内容も紹介しておきましょう。



    こちらは、清国兵の生首があまってるから、振り回して遊ぼうという演説のイラストです。表紙にも出てきましたけど、この頃は生首ネタが流行してたんでしょうか? よく分からないですね。

    日本の国土は人間の形をしてるけど、清国は化け物みたいな形だからクソだという趣旨の演説もありました。



    幼稚ですけど子供向けですから、この程度の内容で十分だったんでしょう。

    子供が妄想の世界で清国へ行く

    もうひとつは『我軍勝利 少年の夢』という作品で、日本好きすぎる子供が日清戦争の記事を読み続けてぶっ倒れた結果、夢の中で清国見物をするというイカれた物語です。

    妄想の垂れ流しみたいな小説ですから、あらすじもゴチャゴチャしています。

    子供が密航して清国に渡ったり、友人とともに龍に乗って空を飛んだり、虎を退治するというような混沌とした内容です。



    こちらは戦闘に勝ち日本の将軍を胴上げしているうちに、大将軍になってしてしまうというイラスト、最初に巨大化して戦闘すれば良いのではとか、色々な疑問が湧き上がりますけど、それは置いておいて、こちらは子供が船で清国の軍艦を見物している途中、うっかり空を飛んでしまったというイカれたイラストです。




    昔の人の考えることって、本当によく分かりませんね。

    こんな水準だったのです

    今でこそ児童文学というのは整然としていますが、昔はこういう感じでした。

    実は日清戦争の時代には、すでにこがね丸という傑作児童文学が誕生しています。ただしこがね丸は、異常な才能を持った人が作り上げた一種の例外です。生首のイラスト掲載して喜んでいるような奴に、こがね丸の様な物語を書くことは出来ない。

    この後、子供らしさの概念が出てきたりして、児童文学は余裕がなくなってしまいます。生首なんかはもっての他っていう時代がやってきちゃうのです。

    それを考えると、こういった作品も、
    教育には悪いけど素朴に笑える良い作品だなと思えないこともないですね。


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