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ネットでどこまで分かるのか?
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ネットでどこまで分かるのか?

2014-03-06 20:21
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分野によるインターネット情報格差

インターネット上の情報というのは大量にあって、今も増え続けています。

ところが分野によって、情報格差みたいなものが存在する。単純化すると、最新の論文が読める分野は、読めない分野よりも新しい情報が多いというような感じですね。

その分野を調べている人は感覚的に知ってることなんだけど、あんまり関係ない人には分からない。だから調べすぎて疲れたり、すぐに諦めて放置したりしてしまう。こういうことを防ぐためには、それぞれの分野で、どの程度までならインターネットで調べられることが出来るのかを知っている必要があります

そんなわけで今回は、俺が調べている明治や大正の比較的下等な物語という分野であれば、インターネットでどのくらい調べることが出来るのかを書いてみようと思います。

今回は無料で調べられる範囲でっていう条件付きです。なぜならば有料のサービースを入れてしまうと、どれだけ金をかけることが出来るかみたいな感じになってしまうからです。

安岡夢郷さんのことを調べます

今回調べるのは安岡夢郷さんという人についてです。

なんで安岡夢郷さんなのかというと、俺が今興味があるからです。この人の名前は、小さい人名辞典には掲載されていない。巨大なものだとどうかな? まだ調べていないのでよく分かりません。

とにかく知名度がほとんどない小説家のことを、インターネットでどの程度まで調べることが出来るのかというような感じですね。

まずグーグルで"安岡夢郷"を検索すると、出てくるのは約18件です。ここでは安岡夢郷さんの別名として南海夢楽というのがあるということが分かります。




これじゃ仕方がないので、近代デジタルライブラリーで安岡夢郷を調べますと、17件の著作が出てきます。

よく眺めますと、安岡重雄という本名のようなものが掲載されていました。



そんなわけで安岡重雄方面から調べていくことにします。

安岡重雄で調べます

再度グーグルで"安岡重雄"を検索すると、結果は約78件です。

これはマイナー作家としてはかなりの数なんですけど、それもそのはずでこの人は坂本龍馬の奥さんにインタビューをした人でした。



どうやら龍馬ファンの間では、わりあい有名人らしい。だから様々な情報が手に入る。

今回の検索で分かったのは、この人が海援隊士安岡金馬の三男で、本名は安岡秀峰、別名として安岡夢郷、安岡重雄、安岡夢卿、南海夢楽などがあるという事実です。

安岡夢郷に戻ります

再び近代デジタルライブラリーに戻り、最後にこの人の職業を特定することにします。

これはちょっとルール違反なんですけど、俺がすでに知っている知識を使って特定します。ただしそんなすごい知識でもなくて、どんな分野でもちょっと調べたら普通に分かる程度の感じです。

まず職業について、先に紹介した画像にヒントが隠されています。



『事実小説』とありますけど、これは実際に起きた事件を元にして書かれた小説というジャンルです。その他にも事実活劇やら事実講釋やら事実講談やら様々な呼ばれかたをしていた分野で、これは基本的に新聞記者が書きます。

だからこの人は新聞記者です。

ついでですから、職場も特定してしまいましょう。

明治の三〇年あたりから四〇年の本には、前書きというのが存在します。運が良いと作者の地位や職業が書が肩書として付いている。だから前書きを調べれば職業も分かってしまうこともあるというわけです。

そんなわけで前書きを読んでいきますと、この様にズバリ職場が書かれていた。



ただしこの時代の新聞記者は複数の新聞に記事を書いたり、転職したりもします。

ですから彼が事件小説を書いていた明治の三五年あたりの時点では、横浜新報で新聞記者をしていたと考えておくのが安心でしょう。

横浜新報を読めばさらなる情報が出てきそうです。ところがこちらはインターネットでは公開されていません。

そんなわけで安岡夢郷情報探索は、ここで打ち止めです。

どこまで調べるのか、どこで打ち切るのかというお話

インターネットで得られた安岡夢郷さん情報をまとめますと、下記のような感じです。

  1. 海援隊士安岡金馬の三男安岡秀峰
  2. 筆名としては別名は安岡夢郷、安岡重雄、安岡夢卿、南海夢楽
  3. 明治三五年あたりには横浜新報の新聞記者として活躍していた

これでは生没年やらは分かりません。さらに言いますと、ずいぶんと偏った情報です。

ただ俺の場合は、安岡夢郷さんの書いた作品に興味があるだけですから、これで十分です。筆名から作品を調べることが出来るし、新聞記者であるということで、だいたいの傾向が分かります。

しかし安岡夢郷さんの他の部分に興味があるのならば、もう少し調べなくてはならないかもしれない。

実はインターネットで、安岡夢郷さんのことをもう少し調べる方法は、いくつかあります。

安岡夢郷さんは有名な児童文学者の久留島武彦さんと横浜新報で同僚でした。久留島武彦さんの情報は大量に存在しますから、その方面から攻めていくと、もう少し情報を集めることが出来るかもしれない。

さらに言いますと大正11年に『日蓮聖人』を南海夢楽名義で春江堂から出しています。

この春江堂は関東大震災がきっかけで、大阪に移転をしています。それと同時に、春江堂編集者の桜井均という人は、大阪で別の出版社を立ち上げている。この時に、安岡夢郷さんも大阪に移住しています。ですから桜井均さん、大阪移転後の春江堂の周辺経由で、もう少し情報をゲットすることが出来るかもしれない。

ただこういう方法で、新情報が見つかるという保証はない。

すでにインターネットの外で調べるための情報はあるわけですから、これ以降は別の場所で探すのが賢明でしょう。

そんなわけで本日は、インターネットでどの程度まで調べることが出来るのかというお話でした。


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「まずグーグルで"安岡夢郷"を検索すると、出てくるのは約18件です。」
とあるので試してみたのですが、80,000件を超える結果が表示されました。
ここに書かれている「約18件」とはどのような検索の結果だったのでしょうか?
89ヶ月前
×
> 「""」のように語句の前後に半角の二重引用符を付けると、その語句とそのままの語順で完全に一致するフレーズを検索できます。
89ヶ月前
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