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全ての相撲好きにお勧めしたい無料で楽しめる大正時代の小説
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全ての相撲好きにお勧めしたい無料で楽しめる大正時代の小説

2014-12-12 19:13

    雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年

    小野川喜三郎 VS 雷電為右衛門

    これは近代デジタルライブラリー(http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908532)で公開されている資料です。

    とても面白いんですが、近代デジタルライブラリーのビューワーは読みにくい。そんなわけで、1440x1080 の画像を zip にしてまとめたものを用意しました。アマゾンでは1冊100円でkindle向けに変換した近デジ資料販売してるけど、俺はそんなケチくさいことしない。無料です。

    ダウンロードは Google Drive からどうぞ。

    雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年をダウンロード

    zip で固めた画像は、MacならSimple Comic Windows なら Leeyes iPhone ならば有料だけど ComicGlass 無料のが良い人は自分で探してください、Android なら Perfect Viewer を使うと読めると思います。

    『雷電爲右エ門』は史上最強の力士である雷電爲右エ門が主人公の物語、当然ながら雷電の一生が描かれるんですが、その他、大量の伝説的な力士が出てきます。



    日本には相撲物語といったジャンルがあって、これを読んでおけば、だいたいのところは把握できるんじゃないんでしょうか。

    雷電や各種相撲取りの活躍のついでに、相撲マメ知識も大量に語られます。例えばマッタの元祖やら、弓取式の由来、相撲の故事来歴などなど。

    物語のストーリーは今の人からすると、かなり不思議な雰囲気だと思います。メインストーリーはもちろん雷電なんですが、いくつものサイドストーリーが並行して語られます。例えば初代横綱明石志賀之助が出てきたり、小野川喜三郎が妖怪退治をしたり、野見宿禰まで登場します。

    そんなわけで、小説として読むと混乱してしまうかもしれません。文体もかなり独特です。あくまで読み物だと認識し、ひとつひとつのエピソードや小話を楽しむのが読破のコツです。

    変った雰囲気なのも当然で、実はこの物語、小説ではなく講談速記本と呼ばれるものです。建前としては講談師が語る物語を速記し、書籍にしたのが講談速記本です。ただし大正時代にもなると、過去に出版された作品を参考にして、新作を出すようになってきます。参考というよりも、そのまま書き写したものさえあります。とにかくこの時代の作品は速記をほとんどしていません。

    現代の感覚では速記してると言い張りながら、盗作してるだけの作品になっちゃうんでしょうが、当時としてはあまり問題になりませんでした。そういうものとして、受け入れられていました。

    面白いことに幾人もの人が語り、書き写すことによって、物語は少しずつ変化し、時に洗練され時には劣化していきます。この作品はかなり磨き上げられている部類で、講談速記本としてはなかなかの出来栄えです。この物語の元になった物語もあったりするんですけど、細かいことは気にせず楽しんでください。

    最後に注意点を。

    講談師見てきたような嘘を言いというように、この書籍に書かれている知識やエピソードは、必ずしも真実だとは限りません。虚実とりまぜて語られてます。


    私自身は相撲の知識が皆無なので、普通の物語として楽しめましたし、相撲の知識が豊富な人は、間違い探し的に楽しめると思います。

    内容には嘘があるにしろ、日本が誇る優れた相撲物語を知ることは意味のあることです。相撲に興味がある人も、そうでない人も、お暇ならどうぞ。

    雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年をダウンロード



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