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今月(2024年3月)の放送予定
【前半無料】2024年2月のニュースと雑談 - 2024/2/27(火)はいかがだったでしょうか? これからも月1ペースでこんな感じのゆるーい雑談+ニュース解説回を設定していきたいと思います.
そして本日(3/5)は講義LIVEです.録画でもよいかなと思ったのですが……私やっぱりLIVEのほうがノッてお話しできるものですから.
【前半無料】経済学っていったい何をしているの? - 2024/3/5(火) 20:30開始
ポイントは,
・45分で経済学の歴史をザッと理解する
・45分で「研究する」ってのは具体的に何をすることなの?
です.
・現代の主流派とマルクス系の人が相いれない理由がわかります
・MMTとリフレ派がなんで仲悪いのか(?)もここで理解できます笑
・主張は真逆なのに緊縮派とリフレ派が時々一致団結することがあるのはなぜかもなんとなくわかるようになります
資料を作ったのですが......ごめんなさい.予想以上に「ガチ」回になりそうです.飯田は大学ではこんな感じの話をしているんだなぁと思いつつ聞いていただければと.内容としては3・4年生向けの上級マクロ経済学か修士課程1年生向けの講義の第一回で話すような内容です.
今回は予備知識なしでいけるようにがんばります.ちゃんと理解できるようになっているか・・・飯田の教師としての「腕」を評価してください!!
■今後(3月)の放送予定<曜日注意>
今月は月曜放送が2回もあります!!
お間違いのないようご注意を!!そして普段リアタイできないかたもぜひ一度覗いてみてください
3/11(月)20:30- 【ゲスト=石戸諭さん】
3/25(月)20:30- 【ゲスト=木下斉さん】
(3/18からの週はお休みです.何か気軽なコンテンツでもあげるかもしれません)
★3/11(月)20:30~ 【石戸諭さん】メディアの未来--14年目の3.11.にデマ・フェイク・SNSについて考える【前半無料】
ノンフィクションライター・記者・作家の石戸諭(いしど・さとる)さんをお迎えして,メディアの未来について考えます.
過去10年で報道・ニュースをめぐる環境は大きく変化しました.大手メディアに独占されてきた情報発信は誰にでもアクセス・活用可能なものに変化し,その自由度は飛躍的に進化したといってよいでしょう.その一方で,SNSからコミュニティ・サイトにいたる新たな発信は情報の質を高めるばかりではありません.
<ニュース>をめぐる大きな変化,SNSの社会的な役割を大きく変えた東日本大震災から13年.私たちの<立っている場所>はどのように変化したのでしょうか.
・東日本大震災「前」と「後」に変化したものは?
・東日本大震災,熊本地震,能登半島地震におけるメディアとSNS
・当事者性の重視と「お気持ち主義」に違いはあるのか?
・愛国ポピュリズムはどこから生まれ,どこに行くのか
・限界保守と限界左翼
・メディアはどこに向かうのか
盛りだくさんなテーマを用意しました(盛沢山すぎる・・・)ので,ぜひ超特急のメディア論を楽しんでいただければと思います!
★3/25(月)20:30~ 【木下斉さん】残念な地域再生~インバウンドとか言ってる場合じゃないんじゃない?【前半無料】
地方創生・地域活性化・地域再生呼び名はいろいろあるけれど,とりあえず共通点は「うまくっていない」ところだったりして...
一方で,そもそも「地域経済」といっても多種多様なんです.はやりの言葉でいうと,地方創生とか地域活性化の議論って「主語大きすぎ」なんですよ. その多様性に注目して,個別かつミクロの事例から語り,マクロの日本経済論を模索していきたい!
・直面している問題は何か
・インバウンドの本当の「実力」
・中心市街地活性化はなぜ必要か
・高圧経済論と地域活性化
・小さくはじめて 大きく育てる
などをテーマに縦横無尽に語りつくしたいと思います!
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告知+AV新法見直しシンポジウム登壇してきたよ!
■2/13(火)【ゲスト:井上智洋】AIによって経済と経済政策はどう変わる?【前半無料】はいかがだったでしょうか? 3月も豪華ゲスト目白押しです!
また,本日は動画での講義をふたつupしました.こちらもよろしくね♪
【無料】名目GDPと実質GDP大切なのはどっち?
名目GDPと実質GDP大切なのはどっち?【後半・講義編】
さて,近況報告ですが...本日2/20はニッポンジャーナルからの飛び出しで,「AV出演被害防止・救済法の見直しを検討するシンポジウム」に参加してきました.
https://x.com/iida_yasuyuki/status/1759864109577941067?s=20
・AV業界の市場規模 ・外部性と取引規制 ・情報の非対称性 ・客観価値と主観価値 ・職業威信と規制 などお話してきましたぜ.こちら...規制と経済学の解説的な話にもなっているので,同じような内容を週末にでも動画にとってupしますね.
さてさて・・・そして告知!
来週はニコ生に移って初の雑談会です.
■2/27(火)20:30- 2024年2月のニュースと雑談
いちおう10個くらい取り上げるニュースの候補は出しますが,せっかくの初回ですので「とにかくひたすら質問に答えるぜ!」を中心にお話ししようと思います.正直ニュースは酒の肴です.こうご期待!
そして3月の予定!!
3月はゲストの方のスケジュール都合で火曜以外の配信が多くなります...すみません.
3/5(火)20:30- 【LIVE講義】経済学とはいったい何をする学問なのか
3/11(月)20:30- 【ゲスト=石戸諭さん】13年目の3.11とデマ・極論の歴史
3/25(月)20:30- 【ゲスト=木下斉さん】地域経済再生に特効薬はあるのか?
でお届けします.詳細しばしお待ちを!!
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20240206LIVEの補足(ハイパーインフレ条件の話)
■2/6(火)20:30-【LIVE講義・前半無料】財政破綻論と高圧経済論【著者解説】はいかがだったでしょう.横断性条件(ハイパーインフレと日銀債務は政府負債かという点)の部分は...実はスルーするつもりだったのですが,話し始めてしまったので初回の講義からガチンコになってしまいました.
少しわかりづらいかもしれないので補足です.
この部分の説明は背理法を思い出しながら読んでください.
この話の前提は,
・日銀債務(現金と日銀当座預金)は政府負債か否か
という論点に関連しています.
そして,
・将来の政府負債の現時点での価値が無限大なら(≒政府債務が無限大になるなら)現時点で政府の信用がなくなって,その負債の価値はゼロになる....国債や現金が紙切れになる状況はハイパーインフレに他ならない
わけです.ここにちょっとした条件を足してやります.
・政府負債は年率(1+X)で増加する・・・n年後の政府負債は現在の(1+X)^n倍である
・割引現在価値はn時点の値を(1+r)^nで割ったものだ
つまりは,将来負債を現在の価値に直すと,
・現在債務×(1+X)^n÷(1+r)^nである
...分数でメモを書いてみてください.nが∞になったとき,これが0になるか∞になるかはX(政府債務増加率)とr(金利)の大小関係で決まっているじゃないですか.
これは後のドーマー条件に似た話ですが,政府債務がすべて金利がつく状態なら・・・負債の元本を返さない(プライマリバランスPB=0)ならば政府債務の増加率Xはr(金利)と同じになるはずです.つまりは,
X=g
です.そしてPB赤字なら,政府債務はそれ以上に増加するので
X>g
です...これだと遠い将来の政府負債の割引現在価値は無限大です...これじゃハイパーになっちゃうじゃん!!!
だからこそ,「政府債務はすべて金利がつく国債である」と考えると,「PBは黒字でなければならない」ということになる.財政再建万歳!!!!
しかし,(極端な例として)政府債務の一部または大半が金利なしの現金だとどうなるでしょう.PB赤字があっても政府債務の増加「率」が金利よりも低くなる可能性は十分に考えられます.というか相当めちゃくちゃな赤字でなければおそらくはX<r満たされる.
ここから,
・日銀負債を政府債務だと考えないと...PB「黒字」しか財政を維持する方法がなくなってしまう
→そのとおりだと思うならキミもめでたく財政緊縮派!!
→そうではないと考えるなら日銀負債は政府債務だと考えないとおかしいよ
という論理の展開になっています.
混み入った話でごめんよ
来週はもう少し気楽に聞き流せる放送を心がけますmm
■2/13(火)20:30-
【ゲスト:井上智洋】AIによって経済と経済政策はどう変わる?【前半無料】
さて,genronカフェでおなじみの座組です^^ AI(人工知能)が雇用に与える影響について,飯田は「たいしたことない」と思っています.井上先生は『純粋機械化経済』(日本経済新聞社)に示されるように雇用の激変をもたらすとの予想.このあたりの評価差がどのように生まれるのかについてスリリングな議論が出来ればと思っています.