電源の入った携帯電話恐怖症『科学者のニュースの読み方』vol.29
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電源の入った携帯電話恐怖症『科学者のニュースの読み方』vol.29

2013-06-16 09:00
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『科学者のニュースの読み方』vol.29
■電源の入った携帯電話恐怖症

 優先席とその付近では携帯電話の電源を切ることを推奨している鉄道会社ですが、この理由がさっぱりわかりません。電源が入っていると誰か困るのでしょうか。

 ひと昔前、筆者が高校生の頃ですから13年ほど前、ようやく携帯電話の端末と料金が1人1台が実現しそうなほど安くなり普及が始まった時期ですが、心臓が弱い人が体内に埋めているペースメーカーに電波が影響を与えるのではないかと危惧されました。確か同時期に脳に影響を与える危惧も発生しましたね。当時そのような実例の報告は定かかどうかすら不明な数件程度だったと記憶していますが、命に関わることと判断した病院と鉄道会社は院内と電車の優先席では電源を切りましょうという独自ルールを設定しました。その時点で当時高校生の筆者でもおかしいと思ったのですが、病院はともかく、電車の優先席は意味がないのではないかと。

[そもそも論1]
ペースメーカーを埋めている人は街中を歩くにあたってすれ違う人のポケットに入っている携帯電話とどれだけの頻度接近するのか。

[そもそも論2]
電車を走らせるにあたり動力部で発生する様々な周波数の波は問題ないのに携帯電話の電波周波数だけがピンポイントで問題になる理由が偶然以外にない。

[そもそも論3]
だいたいそれで実際に被害を受けた人がいようものならニュースになるレベルだが聞いたことがない。

 最初にオーバーセキュリティを敷くのはよしとして、どうせ安全がいつか証明されて電源OFFのステッカーははがされることだろうと思っていました。そして2010年に総務省が「携帯電話端末による心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器への影響に関する調査結果の中で
平成21年度においては、HSUPA方式(High Speed Uplink Packet Access方式)を用いて高速なデータ通信を行う携帯電話端末について調査した結果、心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器の動作に影響を与えないことを確認しました。
と報告しました。しかし、それから3年経った現在でも東京の車両にはほぼすべて張られたままです。

 電源の入った携帯電話恐怖症でも流行しているのか、あるいは何か別の問題でも発生したのかと考えて、迷惑行為をしているのがほぼすべて若者で描かれている誤解と偏見も甚だしいポスターを掲載している東京メトロに、この総務省の報告を添えながらステッカーが不快だと意見を送ってみました。すると本来驚くべきですが回答者が東京メトロなので驚かずむしろ失笑な、「移動している車両の中では同じとは限らない」ような内容の理由で相変わらずペースメーカーへの影響を危惧しているとのことでした。昨年の秋ごろのことでやりとりの原文記録が行方不明なのですが、今でも同じことを尋ねればきっと同じ回答をすることでしょう。

 無害を確信しているマナー未満のローカルルールを無視し、平然と車両のどこにでも電源ONのiPhoneとともに佇んでいる筆者です。たまにTwitterで「優先席だが機内モードでスマフォを操作していたのにおっさんに怒られた」の類の愚痴が流れてきますが、筆者が同じ状況になった時のためにいつでもこの総務省の報告をすぐに出せるようにしておいて、それを読ませることで対応してみようと思います。

■iPad miniを買って2週間での生活変化

 iPad miniを買って2週間、家、仕事、移動中での生活変化をつらつら書いてみます。

[家でのiPad mini]
 これのおかげでPCを使うことが格段に減りました。iPad miniでできなくてPCでないとできないのは、ブロマガの投稿、Windows用ゲーム、動画編集くらいだからです。そこそこハイスペックなAlienware X51なのに、最近ゲームも動画編集もしなくなって完全に宝の持ち腐れ状態。誰かおすすめのシングルプレイのWindowsゲームを教えてください。あとトレカも計画がデザインの問題で頓挫しております。Magic: The Gathering風なテンプレートを作ってくれる人がいたらぜひ。
 話が逸れたのでiPad miniの使い方に戻すと、寝転がって動画やストリーミングの視聴、Twitter, ぷよぷよ!クエストをしています。とても快適です。

[仕事でのiPad mini]
 まず会議ではiPhone 5に代わって、Bluetoothキーボードとセットでメモとりに使っています。スケジュールも見やすくなってすこぶるよい。実験室では作業の合間が暇になるので、真面目なときは論文を読んだり、不真面目なときは将棋の中継アプリで盤面を睨んでいます。デスクワークのときは集中が切れたときにTwitterはじめ、ニュースやブログ記事を読んだりしています。え、集中切れすぎですか。成果主義な仕事だから筆者の帰りが遅くなるだけで問題ない。

[移動中のiPad mini]
 WiFiモデル故に契約しているSoftBankのスポットでしか接続できないために設置している店や駅でしか通信できない。頑張ってiPhone 5でテザリングしてもいいのですが、長時間はさすがにバッテリーがもたないし、ぷよぷよをするには接続が不安定すぎます。駅のWiFiスポットはdocomoが圧倒的に普及しているので、315円/月ならこれだけ契約してもいいかもしれないと検討中です。いうてもそれほど電車に乗らないので、これくらい我慢だなという思いのほうが強いです。

 いずれにしてもかなりハードに使用していても余裕で1日もつタフなバッテリーに驚いています。もともとそういうものらしいですが、モバイル通信がないのでなおもつのでしょう。おかげでiPhone 5を取り出す機会が減ってこちらのバッテリーを心配する必要がなくなっています。

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そもそも制定当時、影響があった1機種はその時点で廃品種になっていて、制定時においてさえ科学的根拠を失っていた。
よってこの問題において科学的アプローチは無意味で、心理学それも迎合的一般大衆の「常識」の保守性にどう対応するかという問題である。

鉄道会社が扱いを変えたくないのは、変えることは一般大衆の常識を変える努力をすることであり、ムダな努力であるから現状のままとする経済的な理由と理解できる。

ムダな努力とは、一般大衆(特に保守的イチャモンをつける高齢者)は、ガラケー・スマホ・タブレットの区別はつかず、特に「機内モードは電波を出さない」ということを理解するのは不可能(常識を超え想像つかない機能)の知識を習得してもらうことであるからである。

その使用形態が電波を出すか出さないか彼らにとって関係なく危険行為と刷り込まれているので、それを理解させるのはムダな努力であるといえる。

もう1つが若者に注意できる大義名分を与えてしまったことである。
ガラケー・スマホ・タブレットなど知らぬ。いわゆるケータイを車内で使っているのは危険であると拡大解釈し、新たな知見(2010年の調査結果)には目をつむり、理解しようとせず、
とにかくいわゆるケータイ(機内モード含む)を使っている若者を注意できるお墨付きがあるんだ(たとえそれが古い規定で現状では否定されていても)。新しいことを言う若者より偉いんだという高齢者の自尊心を確立させてしまった弊害がある。
鉄道会社が規定を変えるには、この高齢者の自尊心を否定しなければならず、それは企業にとってムダな努力と判断しても仕方ない。

車内で通話している人は、当の文句を言う当事者の高齢者が多い。彼らにとって車内で通話するのは当然の行為であり、若者が通話するのを注意するのは当然の行為である。その判断の齟齬に気づくほど判断能力を持っていない。

よって今回、文句を行って来た高齢者に調査結果を見せても、彼らにはそれを読む能力がなく、それが意味するところを理解できず、かえって反発を招くだけである。

いずれにしても制定当初に影響がないと分かった時点で規定を見直さなかった制定者の不作為が一番責められる。

しかし確かに電車に座った一列全員がスマホ類を出して操作を始める光景は異様に見える。高齢者が苦々しく感じるのも無理ない。急ぎのメールなど必要な操作くらいにして、ゲームをするなど不要不急な操作を控えるという、高齢者にも一花持たせるという余裕も求められる。

今後の期待は、タブレット・電子書籍の類である。電子書籍で小説を読んでいるのを高齢者が見ても、さすがに電波の弊害があると言いづらい。
タブレットは高齢者自身が使い始めているという希望がある。ガラケー・スマホは確かに高齢者には使い難かった。
タブレットなら使えるという実例は多くでている。皆が使い始めて使わざるを得ない状況になればペースメーカー問題は高齢者自身が自身の問題と考えなくなる。

若者でさえ使いづらいガラケー・スマホを持てはやし過ぎた責任の一端は若者にもある。
ここは高齢者がタブレットを使う手ほどきをしてお互い理解しあうのが解決策であると思う。
93ヶ月前
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