よく分かるジグヘッド学1 ラインアイと針先の関係
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よく分かるジグヘッド学1 ラインアイと針先の関係

2016-03-03 13:52


    はじめに


    一年を通して釣りをする場合、どうしてもネックになるのが釣り物の少ない冬の厳寒期に何をねらうかですよね。そんな厳しい状況でも遊んでくれる魚が、メバルやカサゴといった根魚。
    また回遊次第ではアジやサバなんかも狙えたりします。
    これらを狙っていくうえで、皆さんもジグヘッドというものを使っていることでしょう。
    ジグヘッドにワームをセットしただけで充分釣りになり、またロストした場合にもさほど懐が傷まないという大きな利点があります。
    釣具屋でも多くの種類のライトゲーム用ジグヘッドが並んでいます。
    皆さんも選ぶ時悩みますよね。
    コレほど多種多様なジグヘッドが溢れているのは、これらが各メーカーが、釣り方、ターゲットの食性、針掛かりの良さなど、多くの要素を吟味した結果、製品として世に出して遜色がないものである、と判断したからです。
    各メーカーの思想の違いや妥協の末に産まれた多くのジグヘッドの奥深さをここでは学んでいきましょう。
    また、コレ以降書いてある内容は個人的考察に基づいて書かれたものであり、ジグヘッドの奥深さを知ることで「ジグヘッドって面白い」「ちょっとこれから釣りに行ってみようかな」と思わせる為のものであって、これを読めば魚がよく釣れるようになるといった類のものではないとここに宣言しておきます。
    皆さんのジグヘッド選びの参考になれば幸いです。



    ジグヘッドとは




    フックの根本にシンカーが付いたもの。
    たったこれだけです。
    針の根本に錘がついていればジグヘッド、そんな当たり前で誰もが知っているものを何故ここで再確認したか。
    フックも錘もアレほど小さなものなのに、少し違うだけで魚の反応が全く違う事が多々あるからです。
    いや、むしろアレほど小さなものだからこそ、少しの違いが顕著に現れると言っていいでしょう。



    よく釣れるジグヘッドに必要なもの


    皆さんも欲しいですよね、よく釣れるジグヘッド。
    でも、どういうジグヘッドがよく釣れるのか、よくわからないと思います。
    魚釣りというのは、どれほど頭でっかちに考察しても、現場実釣とは違うといったことが多々あるのです。
    なので膨大なジグヘッドの種類を沢山現場に持ち込んでとっかえひっかえしてその日の最も反応の良いジグヘッドを探すということを自分自身やってきました。
    そこで思ったのは、【魚が掛かるまでのジグヘッドの仕事】と【魚が針先に触れてから取り込むまでのジグヘッドの仕事】は別であると考えるべきだということ。
    何故かわかりますかね。これらが生み出すジグヘッドの理想像が矛盾するからなんです。



    魚が掛かるまでのジグヘッドの仕事


    魚が掛かるまでに必要なのは、魚に見つけてもらうこと、魚がジグヘッドワームを餌だと認識出来るという事、ジグヘッドが魚の口の中に入りやすいという事です。
    これらを実現するのに2つクリアしなければならない事があります。
    水平姿勢保つ事と全体を小さくするという事。
    ジグヘッドはラインアイにラインを結びワームをセットして水の中に放り込みます。
    この際、ジグヘッドには大きく分けて3つの回転する力(モーメント)が加わります。



    ラインアイより右側のシンカーによる右回りの回転モーメント。
    ラインアイより左側のシンカーとフックによる左回りの回転モーメント。
    そしてワームの浮力による右回りの回転モーメントです。
    これらが釣り合う時、ジグヘッドは水中で水平姿勢を保ちます。
    何故水平姿勢をコレほど強調するか。
    一定のスピードで巻き続けることが出来れば、基本的には釣り合いが取れていなくても水平になるんです。
    ですが、我々は人間なので綺麗に一定のスピードで巻くことがなかなか難しい。
    釣り合ってないジグヘッドを使うと、スピードが緩んだ瞬間ジグヘッドがフラフラっと尻下がりになるんです。要するに安定感の問題。
    スピードを上げても、下げても、常に水平を保ってくれれば魚に違和感を感じさせにくいのではないかという話です。
    ただ、魚の活性によってはフラフラしている方が効く場合もありますし、リアクションを多用する場合は当てはまらなかったりします。

    2つめの【全体を小さくする】は分かりますよね。
    本当は針先さえ口に入ってくれればいいんですが、実際は口の中に入るのは針先だけじゃなく、シンカーごとなんですね。






    この際全体が大きいとやっぱり口の中に入りにくくなり、ワームだけつつくようなアタリになったりします。
    魚が掛かるまではジグヘッドは極力小さいのが理想なのです。



    魚が針先に触れてから取り込むまでのジグヘッドの仕事


    ここからは魚がジグヘッドを吸い込んだ後の話です。
    ジグヘッド+ワームは餌ではないので、魚は吐き出そうとします。
    この際針先が魚の口の何処かに刺さってくれればフッキング。
    刺さってくれなければそのまま吐き出されフッキングしません。
    この場合、吐き出されにくい大きさが必要になるのです。
    小さいジグヘッドは吸い込まれやすいけど吐き出されやすい。ジグヘッドの第一の矛盾です。
    このため全体は小さいのだけれど、吐き出されにくいように針先を広げたジグヘッドが生まれました。
    多くの釣り人が使っていることでしょう。いわゆるショートシャンク、オープンゲイブのジグヘッド。
    非常に理にかなったものですし、自分もよく使います。
    ここまで行けば完璧な理想的ジグヘッドが出来上がるか?と思うかもしれませんが、もう一つ大事な要素があるのです。
    それは、フッキングした後取り込むまでにバラさない事。
    せっかくフッキングまでいった魚ですからバラしたくないですよね。
    当然釣り人は魚を取り込もうと一定のスピードで巻き続けます。
    この際、針先の方向がラインアイに向かっていれば、その方向から人が引っ張っているのでバラしにくくなります。



    ラインアイに向かっていない場合、引っ張りの力と針先の方向に角度がつくのでその角度分の力が逃げていることになり、魚が暴れた時若干ですがバレやすくなります。
    針先が開いていればフッキングし易いけどバラしやすい、コレが第二の矛盾。
    じゃあ、針先が閉じててシルエットが小さいジグヘッドはどうか。
    物理的な話になるんですが、ラインアイと針先の間に魚の身が入ってくれないといくら合わせようとしても絶対にフッキングしないんですね。



    針先が閉じていればバラしにくいけどフッキングしにくい、コレは第二の矛盾の逆説です。
    ここまで読んだ方は気づいているかも知れませんが、ラインアイって口に入ってからは針先に届くまでに存在する突起物でしかなく、むしろ邪魔な存在なんですね。
    ラインアイとの距離を確保するために針先は閉じているのだけれど、ラインアイを前に持ってきているジグヘッドも有ります。
    コレはバラしにくいし全体を小さくすることも出来る。ただし水平姿勢が保てない。
    コレが第三の矛盾。




    このようにジグヘッドには多くの矛盾が有ります。
    ここまでの話はあくまでも針と錘とラインアイの関係だけの話です。ここに更に、重さの違い、線径、針の色、ヘッドの金属素材の違い、ヘッドの形状の違い、ワームとの相性等々まだまだ沢山の要素があってジグヘッドというものは生まれています。
    それらもまた別の機会に書くこともあるでしょう。




    おわりに



    「たかがジグヘッドを難しく考えてしまって全く馬鹿だな、そんなことより実釣してこいよ」と感じた方が居ましたら、まったくその通りです。釣り人の多くは現場実釣主義で、何故釣れたか?を考えるのは釣れた後でいいのです。そのほうが早いし、正解に近づきやすくなります。そうやって試行錯誤した結果多くの「よりよく釣れる釣り道具」が産まれたのです。そして、市販されているジグヘッドで魚が釣れないものはありません。全部のジグヘッドは釣れます。だって、最初に言ったとおり、ジグヘッドはフックの根本にシンカーが付いたもの、たったこれだけの単純なものですから。より多く、より楽しくを追求していくと幾つもの矛盾とが生まれそれに対する解決策や妥協案、どこを削ってどこを伸ばすか、そういう試行錯誤が「自分の釣り」を作ることに繋がっていきます。どこのメーカーのどのジグヘッドが良いかではなく、膨大な種類の中から自分に合った物を選びましょう。

    合ったものが市販品の中にないなら、思い切って自分で作っちゃいましょう。
    自作ジグヘッドのススメという記事も前に書いたことが有ります。







    https://twitter.com/aisyuunoyk

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