【映画】聖なる鹿殺し 目には目を、で世界を盲目にしよう!
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【映画】聖なる鹿殺し 目には目を、で世界を盲目にしよう!

2020-07-08 11:27
    コリン・ファレルは俺の中で結構長い間

    「こいつが出てきたら駄作」

    みたいな俳優だったんだが、
    この前見た「セブン・サイコパス」も良かったしこの映画も面白かった。
    ちょっと評価を更新すべきかもしれない。
    まぁ年齢を重ねて「あれ?良くない?」って人って結構いるからな。
    ストラトヴァリウスのティモ・コティペルトもエリジウムから(俺の中で)覚醒したし。
    僕の才能もいずれ覚醒…

    しねぇか…

    さて、聖なる鹿殺し。いつ鹿が出てくるのかと思って見ていたが、出てこなかった。
    という事は「聖なる鹿」というのは何かのメタファーなのだろうが
    何が「聖なる」で何が「鹿」なのかは全く分からなかった。「殺し」は一目瞭然だけど。
    でもまぁラストがあれなので、あれが鹿なのか、或いは原因となったあれが鹿なのか?

    この映画のモチーフはタイトルにも書いたが「目には目を」という考え方だ。
    そしてこの価値基準を映画の中でハッキリと「正義」と断言している。
    目を潰されたのなら目を潰せ。歯を折られたのなら折り返せ、そして

    家族を殺されたのならば殺せ、と。

    ただこの辺も「一人に対して家族が三人死ぬ」とか「僕を殺せば全員死ぬ」とか
    なんだか良く分からないルールが適用されてて、あんまり一貫したものに感じなかった。
    まぁこの辺のルールは個人的にはどうでも良くて
    そこそこ楽しめたしオッケーくらいの感じなのだが
    個人的な問題は「目には目をの方が現状の社会正義よりも上なのか?」という問いだ。

    家族を殺されたのに「懲役10年!」で納得するか?と
    まぁ確かに、と思う部分はあるし、「目には目を」の方が良くない?と。
    うん、たしかにそうかも。

    と思ったけどこういうのはどうだろう?

    アメリカ人1人とイラク人1人の命は平等か?
    スタースポーツ選手の命とホームレスの命は平等か?
    クジラとコオロギの命は平等か?

    当然だ、と言いたいところだが、どうしても少し躊躇する部分がある。
    何なら「一人一殺」で完遂される自爆テロは完全なる正義と言えるのか?と。

    結局「正義」は恣意的に改ざんされている、と思わざるを得ない。
    「真の正義は神にしか行なえません」というのも
    「いやw人間の正義ってもんがあるからw」って話だし
    そういう意味では劇中のルールが曖昧なのもあながち計算されていたものなのだろうか。

    いや、そもそも「正義」というのは「罪」から派生していく類のもので、
    結局我々が罪から逃れ得ないように、「正義」からもまた逃れ得ないのか。
    「罪は正義の母」と。なるほど。何処かで使えそうなレトリックだ。

    話が取り留めなくなってきたのでこの辺でやめます。

    「聖なる鹿殺し」評価はイマイチっぽいけど、僕は楽しめました。
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