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よる式レビュウ BOOK編 とりあえず原点から。(8/9修正)
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よる式レビュウ BOOK編 とりあえず原点から。(8/9修正)

2016-07-30 02:57
    こういう読んだ本ブログみたいなもので一発目となると
    なにから紹介したものやら・・・って感じなんですが
    とりあえず自分の原点ともいえるこのシリーズから触れとこうかなあって思いました。

    どんっ





    夜麻みゆき オッツ・キイム3部作
    「幻想大陸」「レヴァリアース」「刻の大地」

    ・・・なんか生活感あふれる背景ですみません。
    はい。・・・はい。毛布ですか?
    あれです・・・ 長野オリンピックのスノーレッツです。
    しかし、凄まじく年季の入った単行本で哀愁すら帯びてますね・・・。
    書店員だからといって自分の家の本棚までそこまで徹底していないんで
    カバーとかもうぐにゃぐにゃで大分マットな感触になっていて
    だいぶ読み潰してる本って感じがします。
    しかし、紙媒体の本好きとしては非常にイイ感じです。ふふふ・・・





    ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場などで活躍した
    ガンガン黄金時代におけるファンタジーの立役者・夜麻みゆき先生の代表シリーズです。
    今でこそ珍しくなってしまった水彩基調の優しい絵柄は
    今も尚、多くのファンに愛されていまして、連載終了から15年以上経った現在でも
    既刊・画集の復刊や展示会開催へと繋がっている根強い人気の持ち主です。


    オッツ・キイム3部作は、月が二つあり人間と魔物が共存しているという
    幻想世界オッツ・キイムを舞台にしたシリーズもののファンタジーで、
    「幻想大陸」と「レヴァリアース」の系譜を引き継いだのが「刻の大地」となっています。
    ※あれです、CLAMPの「CCさくら」と「HOLICxxx」の系譜で「ツバサ」みたいなあれです。

    地続きの世界観として共通で使われるワードもあり
    "邪神竜ディアボロス" "勇者ザード" "仮面の男"。
    この三つが3作の上では重要なキーワードとなっています。
    どのタイトルでも"魔物を束ねる邪神竜ディアボロスを勇者ザードが倒し、
    ザードはその後行方不明になった。"という設定が共通してあります。
    平たく言えば、同じ世界軸の中で展開している物語で「幻想大陸」はギャグパロ、
    「レヴァリアース」は過去譚、「刻の大地」が本編というわけですね。






    「幻想大陸」「刻の大地」の主人公は、魔物に敵意を持たない少年・十六夜。
    森の中で目覚めた生き残りのダークエルフ・ジェンド。
    親友の生死とその真実を確かめるために旅をしている聖騎士・カイ。
    この共通点なんてまるでない3人が、"邪神竜に会うこと"という共通の目的を目指して
    旅を続けていくストーリーです。



    物語の中で出会う喜びや悲しみがたくさん詰まった出来事を、
    十六夜・ジェンド・カイがそれぞれ三者三様違った価値観で受け止めて向き合っていきます。
    その中でも特に本筋に関わってくる「魔物は友達だから殺したくない」という主張の十六夜と
    「魔物は種族を滅ぼした仇だ。全て殺してやる」という主張のジェンド、二人の対比や、
    その二人の言葉を「どちらも正しいものなのだろうか?」と迷うカイの関係性が
    考え方の違いだけでは善悪には繋がらないんだ、と
    如実に感じさせるものがあって個人的に好きです。












    「レヴァリアース」は、カイの親友であり邪神竜ディアボロスを倒したとされる
    勇者ザードの弟・ウリックと、道行きで出会った法力国家アドビスの王子・シオン、
    愛らしい妖精・レムの3人が、勇者ザードの足取りを追いながら邪神竜ディアボロスを
    探す物語です。時間軸としては「刻の大地」の数年前の話になっています。
    結果的に刻の大地へと収束していく物語にはなりますが、この話単体でも
    きれいに完結しているので読みやすさでいえば「レヴァリアース」が一番です。

    ・・・その、ですね。言ってしまうなら「刻の大地」未完の名作です。
    意図したわけではないでしょうが、夜麻先生の作品は圧倒的に未完のものが多くて
    きちんと完結したとされるのは恐らく「レヴァリアース」のみなんじゃないかと
    もっぱらの噂です。先生ご本人の体調によるものなのであまり強くは願えませんが
    本当に好きな作品だっただけに続きを読めないのは残念です・・・。

    しかし、よるはそれでも夜麻先生のあたたかくて
    綺麗な気持ちになれる世界観が大好きです!
    小4のとき、近所の市営図書館に通いつめていたおかげで
    ヤング・アダルト小説コーナー(後にライトノベルという一大ジャンルになる)の
    一角で「幻想大陸」のノベライズを見つけることができたのです。



    これですね。


    当時、一心不乱にその棚にあるファンタジーを読み漁っていたので
    可愛らしい絵柄と王道ともいうべき設定の魔力に
    惹かれるのも無理はなかったんです・・・
    ほら、この年の子供って
    とか、聖騎士とか大好きだから・・・・・・

    で、あとになって近所のチェーンの古本屋で原作漫画の単行本を見つけたんですよね。
    最初はめっちゃくちゃびっくりしました。だって等身が「幻想大陸」とは全然違う上に
    ギャグコミックではなかったんですよ!わりと冒険!しかもそこそこシリアス!
    まったり感はそのままで、キャラクター造形もほぼそのままだったんですが
    衝撃を受けましたね。原作があったのか!と。
    そこから掲載誌であるガンガンを買い、移籍してなお追いかけていきました。





    それぐらい好きなものだったので、最近になって画集と愛蔵版がでたときは
    歓喜に震えたと同時に「ああ。もう、本当に続きは描いてもらえないんだな」
    ひどく落胆したことを覚えています。
    子供のときに大事にしていた本が再び綺麗な姿で拝めるようになるのは
    とても嬉しいことでしたが、それが意味する寂しさを前向きに受け止めるには
    その時のよるはまだ幾分か若かったのかもしれません。





    ちなみに余談ですが、よるの名前の由来は
    夜麻みゆき先生の頭文字からとっていたりします。

    思い入れの強さで言うならば夜麻作品は他の追随を許さないぐらいですが、
    未完という結末は他人に勧めにくいというネックもあります。
    それでも、ずっとずっと彼らの旅が終わらずに楽しく続いていることを想像するなら
    それもまた悪くないと今では思えるようになったので
    ブロマガの1作目にあえて選びました。


    もしかしたら、少しだけ大人になったのかもしれませんね。







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