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「朝日新聞を憎み過ぎるエセ保守は韓国に似ている」小林よしのりライジング Vol.261
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「朝日新聞を憎み過ぎるエセ保守は韓国に似ている」小林よしのりライジング Vol.261

2018-03-06 21:50
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第261号 2018.3.6発行

「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…自称保守論壇誌「月刊Hanada」の朝日新聞バッシングが、トンデモない状態になっている。朝日新聞社は昨年末、安倍政権の太鼓持ち・小川榮太郎が書いたフェイク本が名誉棄損に当たるとして、小川と出版元を相手取り、5000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を起こした。その出版元が「月刊Hanada」を出している飛鳥新社で、同誌の編集長・花田紀凱自身が本の刊行にも深く携わっているのだ。Hanada側は「これはスラップ訴訟だ!」と主張し朝日を非難しているが、果たしてこれは言論の自由を委縮させる「スラップ訴訟」なのだろうか?そしてなぜ自称保守論壇はここまで朝日を憎むのか?
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…人の手によって書かれた文章というものは、言葉で書かれていること以上のものが表現されていて、書いていないこと以外は、考えてもいないしそのような思考や感覚は存在しない、とはならないだろう。文章を真の意味で“正しく”理解するために必要なこととは何だろうか?
※『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。着流しスタイルで本格演歌をうなっちゃるぶぁい!柿野くん、沙麻代ちゃん、ぽっくんの美声にノックアウトでしゅか?さぁ歌わせてもら演歌~~~~~んあんあんあん♪

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【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第267回「朝日新聞を憎み過ぎるエセ保守は韓国に似ている」
2. しゃべらせてクリ!・第219回「ド演歌一直線! 歌わせてもら演歌~~~んあんあんあんの巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第71回「国語のこと」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記




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第267回「朝日新聞を憎み過ぎるエセ保守は韓国に似ている」

 自称保守論壇誌「月刊Hanada」の朝日新聞バッシングが、トンデモない状態になっている。
 朝日新聞社は昨年末、安倍政権の太鼓持ち・小川榮太郎が書いた、「モリカケ疑惑」はすべて朝日新聞のでっち上げだと主張するフェイク本「徹底検証『森友・加計事件』 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」が名誉棄損に当たるとして、小川と出版元を相手取り、5000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を起こした。
 実はその出版元が「月刊Hanada」を出している飛鳥新社で、同誌の編集長・花田紀凱自身が本の刊行にも深く携わっているのだ。
 そりゃ負けたら死活問題になるから、必死のキャンペーンも張るだろう。
 先月号では「総力大特集 朝日新聞の提訴と断固、戦います!」と題し、今月号では「総力大特集 赤っ恥、朝日新聞!」と題して誌面を組んでいる。
 そしてこれを産経新聞の全面広告で大々的に宣伝し、「朝日新聞と徹底闘争宣言!」などと謳っているのだ。

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 わしは裁判に訴えたことも訴えられたこともあるが、その経験から、裁判というものは勝っても負けても、ものすごい費用と労力が必要になるということが身にしみてわかった。
 もちろん裁判で争うことになれば、一個人よりも、資金・人員ともにはるかに体力のある大企業や政治家・政党などの方が圧倒的に有利になる。そのため、大企業や政治家などが個人を名誉棄損で訴えたりすると、それだけで大きな圧力となり、個人の活動を封じ込めることができる。
 そのような、社会的に優位な立場の者が相対的弱者を相手取って訴訟を起こし、それによって恫喝や報復の効果を与えることを「スラップ訴訟」(SLAPP=Strategic Lawsuit Against Public Participation)という。
 Hanadaは「これはスラップ訴訟だ!」と主張、小川も「これは『言論の自由』に対する禁じ手、訴訟自体が業務妨害、圧力だ」と朝日を非難している。

 確かにスラップ訴訟によって言論が萎縮させられるようなことはあってはならないし、言論には言論で戦い、訴訟には持ち込まないというのが原則であるべきだ。
 実は朝日新聞社もその原則はわきまえていて、これまでどんなデタラメな批判を浴びても、抗議はするものの、実際に裁判に訴えることはほとんどなく、業界内では「弱腰」とまで言われていたらしい。
 一方、逆にスラップ訴訟を何度も起こしているのが読売新聞社だ。
 読売新聞社は、新聞販売店に実際の購読数よりも多くの新聞を押しつけ、その部数の分の金額を請求するという法外な手法で販売部数を水増ししていた「押し紙」問題を取り上げたジャーナリストを名誉棄損で訴えるなど、自社に都合の悪い記事を書く個人を標的にした訴訟を連発してきた。
 読売側はそのほとんどに敗訴しているのだが、裁判の勝敗など関係なく、裁判を起こすこと自体で相手に負担をかけることができるわけで、これは典型的なスラップ訴訟であり、言論弾圧訴訟である。
 それに比べれば朝日新聞社ははるかに良識的と言ってよく、今回の提訴は朝日としては極めて異例の事態なのだ。 
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他149件のコメントを表示

泉美木蘭のトンデモ見聞録・第71回「国語のこと」
私は逆に「言葉」にとらはれてしまふ方で、「なぜ言葉には、言った通りの意味以上のことが含まれてしまふのだらうか」とか、「なぜ曲解や拡大解釈があるのだらう」といふふうにとらへがちです。それは当たり前で、同じ言葉でも、言ってゐる人によって、こめる気持ちや意味あひがかはってしまふし、それを受け取る側も、自身の経験や想像力の中でしか判断できないからでせう。

昔、山田邦子のやってゐた番組に、「恋愛裁判」といふコーナーがあって、その中で印象にのこってゐる話があります。確か、女の人が外國への転任辞令が出されて、附きあってゐる恋人に、帰国するまで結婚を待って欲しい、といふふうにつたへるのですが、相手はそれを体のよい振り方だと勘違ひしてしまった、といふ話でした。私は、後悔のないやうに、夢も恋も両方求めるその人の生き方がなぜ贅沢にあたってしまふのだらう、3年(だったと思ふ)待って欲しいといふ言葉に、相手の男がどうしてそのやうに不思議な解釈を与へてしまふのだらう、と当時思ひました。

その答へは、先にあげた通り、「人間はそれぞれ異なるから」としか言ひやうがない気がします。さう思ふと、言葉はむなしい、テレパシーでもあれば、といふ(子供じみた、幼稚な)気分になります(それはそれで、嘘がつけなくて地獄だらうけれども)。
思ふに、人はその人の言ふことだけではなく、挙動やくせ、仕草のやうなものまで観察してゐるのでせう。だから、いつかのQ&Aではありませんが、服装や態度で、外見での評価も大事になってしまふのだけれども、言はれてゐる方は、それに気づいてゐない場合も多々だらうとも想像します。

それでも、かうして文章にしてみないと、伝へることすらできないので、こんな投稿をしてゐます。ただし、ほかの人もこのライジングをよんでゐるので、いくら恥をかくのも覚悟してゐる、と言っても、節度は持たないといけない、と頭をフル回転させてはゐます。私は口で誤解のないやうに、意思を通じあへる世界があれば良いのではないか、考へることと感じることが同じなら良い、と夢みたいなことを思ったりします。確実に不可能なのですが(米朝会談の必要がなくなるのかも)。
人は腹のさぐりあひ、みたいな形で、不完全な状態で、相手とコミュニケーションするしかないのではないか、築くのが大変なのが信頼関係で、その事実に気づくのもまた苦行、苦痛なのではないか、と。

それでは、次号を期待します。

No.176 73ヶ月前

フリーおっぱいは、怪しからんな。

No.178 73ヶ月前

>>120
自己レス失礼します。

≫17さんの件。
自分の書いた事ですが、№120を改めて読み直すと、ドン引きされる話だなあと思いました(汗)。

私は、自分のコメントの下書きとか基本保存しています。この方を確認するに際し、何回かのクリックで、直ぐに該当の箇所にたどり着きました。

先の自分の投稿を読むと、過去の膨大なライジング・過去ログを、全て執拗に執拗に延々と遡って、探し出したとしか読めないですよね。ストーカーや、「シリアルキラー」より恐いですわ。。。
まあ、ID照合の時点でアカンですね。
ドン引きされた皆様申し訳ありません。

それと、「ゲスト」さん方へのお願いも余計ですね。

不審者として、反省の投稿をします。済みませんでした。

No.180 73ヶ月前

さささん
3111426
のんのん
3111446

No.181 73ヶ月前

・・・反省したはずが、、、連投済みません(汗)。


【IWJ】で、先日の「関西ゴー宣道場」の動画配信がされていた様です。
タイムシフト視聴出来ない方はどうかなと。

・【IWJ】:配信動画
◆『第70回 ゴー宣道場「新世代の憲法論」―特別ゲスト 京都大学法学部教授・曽我部真裕氏』 2018.3.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/414523

No.182 73ヶ月前

産経の編集局次長兼政治部長の記事がヒド過ぎる…
http://www.sankei.com/politics/news/180313/plt1803130004-n1.html

曰く
『財務省は「組織防衛」という観点のみで動いたことだ。官邸や自民党さえも欺いており、忖度どころか「政権を守ろう」という思いさえ感じられない。文書からは安倍昭恵首相夫人や政治家の名も削除されていたが、財務省に不利となりかねない交渉経緯に関する文面を削除する際に一緒に消されたにすぎない。
では麻生太郎副総理兼財務相はどうか。複数の政府高官の証言を追う限り、官邸と同様に財務省の「組織防衛」のための虚偽説明を聞かされてきたようだ。』

財務省が官邸からの指示(隠蔽)を守りきれなかったことに対するイライラが滲み出てます。
産経はまだまだアベのためにフェイクを垂れ流す所存、のようです。

No.183 73ヶ月前

>>181
よく意味が分からなかったのですが、笹さんのブログ見て了解。
デスヨね~。
笹さん、早く訂正を!

No.184 73ヶ月前

>>183
産経もそんな記事出しておきながら佐藤優にこんなことも書かせてますからね
http://www.sankei.com/affairs/news/180312/afr1803120045-n1.html
まあ佐藤優も「民主党政権の負の遺産」と書いてる時点で目くそ鼻くそですが。

No.185 73ヶ月前

連投スミマセン。
いまネットで今日の朝日の紙面見ましたけどものすごいですね。本当に1面から社会面まで「勝ったどーーー!!」と言わんばかりの勝利宣言な紙面で(苦笑)
やりすぎ感もしますけど、朝日の場合慰安婦&吉田調書問題以降のありとあらゆることもありましたからね。今回に関しては大目にみてあげていいかと。

No.186 73ヶ月前

 つま先立ちが素敵な木蘭先生新連載おめでとうございます、

 木蘭先生の傑作復習もかねて読んでます、沢山の人に読んでほしいですね。

No.187 73ヶ月前
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