第422号 2022.1.11発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…1月7日放送のNHK『ニュースウオッチ9』で、ワクチン接種後に体調が悪化した女性のインタビューが放送された。NHKは、これまでコロナの恐怖を煽りまくり、「こびナビ」を持ち上げて、ワクチン慎重派の意見を一方的に「フェイク」と決めつける番組を作ってまで接種圧を高めてきた。だが、ここに来て、とうとう薬害が隠蔽できない水域にまで達し、「アリバイ作り」を始めたのではないかと感じさせられる報道だ。マスコミによるワクチン薬害の報道は、少しずつだが出はじめている。重篤な副反応に苦しむ方や、ワクチン接種が原因で家族を亡くした方に対して、ワクチンのメリットや安全性が「証明されている」と断言し、素人が専門家に意見するななどと言ってきた「こびナビ」はじめ専門家、メディアはどう答えるのか?
※「ゴーマニズム宣言」…わしは基本的に「何周年記念」といったものには興味がない。常に興味があるのは今描いている作品と、これから取り組みたい作品のことで、過去の作品のことは片っ端から忘れていくし、ましてやいつから何年経ったかなんて覚えているわけがない。しかしスタッフの時浦が「『ゴーマニズム宣言』がもうすぐ30周年だから、第1回を読み直して今どう思うかを語ってほしい」という。どうせ未熟なものを描いていたのだろうと思い、渋々読み始めたのだが、その内容に自分でも驚いてしまった。第1回『ゴー宣』を読みつつ、30年間で何が変わり、また何が変わらなかったのかを考える。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!今冬もインフルエンザが流行っていないのはウイルス干渉が原因?拉致問題を解決するための切り札・起爆剤はないの?「公より私を優先した」と眞子さん・小室さんを非難する方々にとって、結婚に関する「公」とは何なの?コロナを煽り続けミスリードした者たちは、どの程度の量刑がふさわしい?腹立つ相手に対峙する時の気持ちの落ち着かせ方とは?今期のオススメのドラマは?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第243回「ワクチン薬害被害者の声と、ワクチン推進派言説」
2. ゴーマニズム宣言・第449回「『ゴーマニズム宣言』30周年」
3. しゃべらせてクリ!・第378回「」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第243回「ワクチン薬害被害者の声と、ワクチン推進派言説」 1月7日放送のNHK『ニュースウオッチ9』で、ワクチン接種後に体調が悪化した女性のインタビューが放送された。(※
見逃し配信1/14まで)
1回目の接種後、動機と不整脈と悪寒が止まらないまま、ほぼ寝たきりになり、ご飯も食べられなくなったというこの女性は、2か月半もの休職を余儀なくされた。接種から13日後に病院を受診したところ、「心筋炎」と診断されている。
診察した医師は、NHKのインタビューに応えており、「ワクチン接種の直接の影響であろうと考えた」と発言していた。
15歳の息子も、2回目接種後に体調不良で食欲不振に陥っており、今後7歳の娘が接種対象になった場合について、女性は「もうちょっと様子を見てもいいかもしれない」と発言している。
NHKは、これまでコロナの恐怖を煽りまくり、「こびナビ」を持ち上げて、ワクチン慎重派の意見を一方的に「フェイク」と決めつける番組を作ってまで接種圧を高めてきた。だが、ここに来て、とうとう薬害が隠蔽できない水域にまで達し、「アリバイ作り」を始めたのではないかと感じさせられる報道だ。
そして、河野太郎は、心筋炎について、自身のYoutubeチャンネルで「また反ワクチンの人が騒いでますけども」などと嘲笑し、次のように語っているが、この女性に対してどう感じるのだろう。
「新型コロナウイルスに感染すると、心筋炎、かなりの割合、けっこう重症の心筋炎になる方がいます。ワクチンでも心筋炎になる人がいるんですけども、確率的にも小さいし軽症です。ほとんどの人は回復しています。
ですから、『ワクチン打ったら心筋炎ガー!』って、また、反ワクチンの人が騒いでますけども、それは全然気にすることはありません」
(河野太郎公式Youtube『たろうとかたろう』にて)
女性の症状が、「軽症」とはまったく思えない。2か月以上も休職になれば、食うや食わずに陥り、生活保護に頼るしかなくなる人だって少なくないだろう。
河野太郎は、娘への接種を控えたがっているこの女性に対して、「全然気にすることはありません」と言えるのか?
大勢のワクチン心筋炎患者、死者に対して、同じことが言えるのか?
マスコミによるワクチン薬害の報道は、少しずつだが出はじめている。
1月8日には、長崎新聞社が、接種後の異変に苦しむ女性のインタビュー記事を掲載した。
病院の事務職として働いていた30代女性は、職域接種を直前まで迷ったものの、「受けない」と言いにくい雰囲気を感じて接種。
ところが接種後、急に全身が熱くなり、意識が朦朧として、帰宅後も全身のだるさと吐き気、左背部の痛みに襲われた。翌日、職場の病院を受診したが、医師からは「副反応だろうが、対症療法しかない」と薬を処方され、その2日後には、顔の左側だけ口角が下がるという異常が発生。そして、体のあちこちが痙攣するようになり、やがて歩くこともできなくなって入院となった。
検査をしても原因はわからず、医師はワクチンの影響を否定。女性は医師から、「疲労だから数週間すれば治る」「あなた痩せすぎだから。ちゃんと食べてる?」などと言われて不信感が募ったという。
接種から10か月たった現在も、症状は回復しておらず、女性は杖が手放せない状態で、子どもたちと遠くに遊びに行くこともできない。改めて医師に「ワクチンが原因ですよね」と尋ねると、今度は否定せず「これからこの症状と付き合っていくしかない」と軽い調子で言われて、失望したという。
医師の様子があまりに冷たく閉口するが、凄まじい「ワクチン接種圧」がかかる病院という組織、そして、大勢の人々に接種している現場の医師として、もはや、患者の声に耳を傾けるという超基本的な「職責」すら、捨て去られてしまったのではないか?
苛烈な副反応や、ひどい後遺症を訴える人は、自身の良心に呵責を加える不都合な存在となり、まともに対応できないという心理状態が生まれていることも想像される。「だってしょうがないだろ、全体がこの状況なんだから」と、責任の所在を蒸発させてしまってはいないだろうか?
女性は、長崎新聞の取材に対して、こう訴えている。
「メディアがワクチンのメリットばかりを発信し、実際にある副反応への対策や情報発信をしないのはフェアじゃない。私よりも重篤な症状に苦しんでいる人もいる。3回目接種や子どもたちへの接種が進められているが、接種のリスクを知った上で検討してほしい」
ワクチンのメリットや安全性が「証明されている」と断言し、素人が専門家に意見するななどと言ってきた「こびナビ」は、この女性に対してどう答えるのか?
コメント
コメントを書く>>182
精神障害と生活保護については、書きたいこと、問題提起したい事、たくさんあります。
(ライジングに関係ない事ですみません)
>>239
日本だけみたいですね。精神疾患が長期化して精神障害と位置付けられると社会から排除されるのは。
今の日本で「精神障害」というスティグマ(烙印)を押されると、『終了』って感じです。私は非常に諦めが悪いので『投了』(将棋などで負けを認めて途中で終了する事)するつもりはありませんが。
ライジングとは関係無い事で……いや、ライジングは森羅万象ありとあらゆる事を取り上げるから、真面目な問題提起は多少は許されると思うのですが…。
アカンかったら「アカン!」と言って頂ければ、と思います。
SPAのたけし社長のインタビュー記事を読みました。たけし社長は漢の中の漢ですね。玉川が語るなんちゃって戦略などとは大違いの戦略を知れてこちらも勇気付けられました。玉川には爪の垢を煎じて飲ますのも勿体ない。
私は北海道民です。両親は『ミヤネ屋』を見、そのままローカル番組の『どさんこワイド』を見るというのが平日午後の習慣ですが、私もお付き合いで『どさんこワイド』をたまに見ています。この番組もコロナ報道については偏向しまくってます。有難い事に両親は私の説得もあってコロナワクチンを接種しないでい続け、この番組にも洗脳されずにいるので
すが、子供への接種について取り上げた昨日の内容もひどいものでした。https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t00000cwy0h.html
木蘭師範が取り上げられたような動きが起こる気配はゼロです。ひょっとして大石邦彦アナウンサーのように地上波のテレビでは言えない話を他媒体で語っているかも、と少し探しましたがそれも見つかりませんでした。
探してる最中に知ったのですが、アナウンサーの1人は座右の銘が「生きてるだけで丸もうけ」らしく、元日のブログでは自分の健康寿命が3分の2を過ぎたとかどうとか書いてました。この人、顔と声は篤実で説得力がありそうなので困ります。この顔と声でコロナ恐怖を煽る煽る・・・・・・。でもさっきのブログなどを見る限り接種者の健康についてはきっと歯牙にもかけていませんね。
あっ、書いてるうちに今日のが始まってました(汗)。
今放送中の「Nスタ」。
2019年のインフルエンザ流行時の街の風景と今年の街の風景を数を交えて、放送。
インフルエンザは「患者報告数」28万3,388人
コロナは「新規陽性者数」13万2,890人
これだけで、本来比較として「不正確」ではあるが、俎上にはあげている。
井上アナは「どうなんでしょうか?」と提言しているが、番組として動き始めていることは理解できる。
しかし、松本哲哉はパネルにて
「毎年インフルエンザは流行しているが、インフルそのものでは肺炎にならず後遺症もほとんどない」
『正直 医療従事者として恐れていない』
「一方新型コロナは変異株によってまだまだ未知な事が多く予測できない」
どこまでも、狡猾な言い方で煽る松本哲哉。
また「解説者」として、出演の 星 浩(TBSスペシャルコメンテーター)。
「インフルエンザはコントロールできる病気。それとコントロール出来ない(コロナ)もの、良くわからないものとは、違いますから」と発言。
政治記者30年らしいが、老醜を見せられ、井上アナに深く同情してしまう。
記録として、投稿いたします。
>>238
“コンゴ”ではなく
“トンガ”でした。
Γ○ペコッ
日本テレビの『news every.』、ここもコロナについては中立性をかなぐり捨てていますが、今日もナレーターが「急がれるワクチン接種」と発言していました。
番組コンセプトは「ミンナが、生きやすく」。ダウト。
>>246
今になって思いますが、民放の中で一番コロナ脳の度合いが高いのはテレビ朝日ですが、2番目にコロナ脳の度合いが高いのはTBSではなく日テレだと思いますね。
Nスタの井上アナを皮切りに世論の雰囲気を変えていこうと流れが変わりつつある中、テレ朝と日テレは未だにコロナが怖い、コロナの恐怖を伝えるのが使命という価値観を捨てていないと思われます。
日テレの中ではミヤネ屋の宮根さんは松本人志や谷原さんのように考え方を変わりつつあると思いますが、彼も周りに流されやすいのでしばらく様子を見なければなりません。
もくれんさんのブログ「文章はもう読まれないか~」について
私はライジングを毎週楽しみにしています。動画もいいですが、ライジングにとって代わるものではありません。今後ともよろしくお願いいたします。
NHKでもようやくワクチンによる被害が報道され始めましたが、それでもワクチン接種推奨な世間に嫌気がさします。
自分の親に子供や孫、親しい友人がワクチン接種して亡くなるか、後遺症を患う可能性を
1mmも頭を掠めないのでしょうか。
だとしたら、その人の世界観はなんて狭いんだろうと呆れるしかありません。
アリバイ作りの為にワクチンに疑問を呈する輩も少なからず出てきたようですが、
きっと事が明らかになっても、よその世界で起きたことのようにしか感じないと思えてなりません。
30年間、芯が変わらずに連載が続いてきたことに改めてよしりん先生の作家としての才能と努力に圧倒されます。
同時に、この30年間もの間に日本は成長することなく延々と同じことを繰り返してきたことに目がくらみました。
これはもう、日本特有の不治の病かと思えてなりません。
かといって、このまま燻っても心身ともに悪影響が出るだけなので、できるだけ抗います。