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        <title><![CDATA[小林よしのりライジング]]></title>
        <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga</link>
        <description><![CDATA[常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む！『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる！　さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ！」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします！]]></description>
        <language>ja</language>
            <item>
                <title><![CDATA[「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」小林よしのりライジング Vol.504]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か？」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の最新版（2023年）を確認してみた。
　調査対象146か国で、「政治」「経済」「教育」「医療」の4部門における男女格差状況を数値化したものだが、トップに名を連ねるのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国で、日本は総合125位、前年の116位から後退。G7では最下位だった。韓国も中国も下回っており、2006年の調査開始以来で過去最低となっている。
　特に「政治」の分野が深刻で、衆院の女性議員比率が1割にとどまり、女性閣僚がほぼいないこと、過去に女性首相がいないことが点数を押し下げ、146か国中138位と世界最低レベルになっていた。
　また、「経済」の分野でも、管理職に従事する女性の少なさが146か国中133位となっている。
　総合125位の日本とほぼ同スコアで並んだのが、126位のヨルダンだ。奇しくも、「王族の男系男子継承を絶対としている立憲君主国」という、世界でも極めて少数派の「お仲間」である。
「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。
　以前から、上位に名を連ねるアフリカの国ルワンダが「女性議員が6割、世界一」として持ち上げられており、今年になってからもメディアで取り上げているが、ルワンダで女性が社会参画するようになった直接的なきっかけは、1994年の民族大虐殺で男性が大勢死んだことだ。
　ベルギーが統治していた時代に、もともと平和だった民族同士の対立を煽るような政策が敷かれ、ナタで隣人を殺害するような大虐殺につながった。その結果、多くの男性が死んで、人口の男女比が3：7にまで偏り、働き手がいなくなったのだ。
　それまでルワンダの女性は、子供を産み家事をするための存在で、勉強は許されず、財産を持つこと、銀行口座を持つことさえも許されていなかった。だが、女性が動かなければ国が立ち行かない現実にぶち当たり、カオス状態で急激な女性の社会参画がはじまったわけだ。
　それから30年たち、大虐殺の記憶のない世代が中核を担いはじめるようにもなって、若い女性が主体的に政治に参画したり、キャリアアップに励んだりするケースが増えている。
　ただ、ルワンダの場合、主にそれは都市部での現象である。首都キガリについては、「アフリカのシンガポール」という呼び名で、近代的な都市で活躍する女性も多いという持ち上げられ方をするのだが、農村部では、多くの少女がレイプ被害や早期結婚を経験しており、父親の違う子どもを数人抱えて、定職のない貧困のシングルマザーも多いという現実があるのだ。
　女性議員の人数だけに着目すると、そんなギャップを覆い隠した「ジェンダーギャップ指数」に踊らされてしまう。
　男女格差の少なさで、毎年「ジェンダーギャップ指数」のトップクラスに名を連ねているのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国だ。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2198669</link>
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                <pubDate>Tue, 21 May 2024 19:15:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[男女平等]]></category>
                <category><![CDATA[女性活躍]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
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                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第504号　2024.5.21発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か？」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の最新版（2023年）を確認してみた。「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。今回は、他国の様子を日本人の目線でかいつまんで眺めながら、日本の「女性活躍」とはなにかを考える材料の1つになればと思う。</strong></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…いわゆる「ジャニーズ問題」が騒がれ始めてから、1年になる。このタイミングでメディアには「問題」を蒸し返そうとする論調が相次いでいるが、それはひとつ残らず無意味であり、卑怯であるというしかない。5月16日の朝日新聞は、「耕論」として1ページ全面を使った議論を掲載した。そのタイトルは「終わらないジャニーズ問題」だ。実際は「終わらない」というより、「終わらせない」が本音だろう。朝日新聞は、キャンセル・カルチャーを認めるのか？歴史を消滅させ、過去の人物を犯罪者に仕立て上げてもいいと主張するのか？法は関係ないのか？人民裁判でいいってことなのか？企業・スポンサーが下りたら、その人間は犯罪者にさせられるということでいいのか？朝日新聞はそれを全部認めた上でこの特集を組んでるのか？そこに全く答えていないことこそが、一番の問題なのである。</strong><br /><br /><br /></div>
<div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」</div>
<div>2.　ゴーマニズム宣言・第533回「ジャニーズ問題から1年の朝日新聞」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第459回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック！　ぽっくん飛びまーしゅ！の巻【後編】」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874071/8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993.jpg" data-image_id="874071" alt="8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993" /><br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」</strong></span></div>
<br /><div>　5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か？」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している<strong>「ジェンダーギャップ指数」の最新版（2023年）</strong>を確認してみた。</div>
<div>　調査対象146か国で、「政治」「経済」「教育」「医療」の4部門における男女格差状況を数値化したものだが、トップに名を連ねるのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国で、<strong>日本は総合125位、前年の116位から後退。G7では最下位だった。韓国も中国も下回っており、2006年の調査開始以来で過去最低となっている。</strong></div>
<div>　特に「政治」の分野が深刻で、衆院の女性議員比率が1割にとどまり、女性閣僚がほぼいないこと、過去に女性首相がいないことが点数を押し下げ、146か国中138位と世界最低レベルになっていた。</div>
<div>　また、「経済」の分野でも、管理職に従事する女性の少なさが146か国中133位となっている。</div>
<div>　総合125位の日本とほぼ同スコアで並んだのが、126位のヨルダンだ。奇しくも、<span style="color:#008000;"><strong>「王族の男系男子継承を絶対としている立憲君主国」</strong></span>という、世界でも極めて少数派の「お仲間」である。</div>
<br /><div>「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは<strong>「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」</strong>と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。</div>
<div>　以前から、上位に名を連ねるアフリカの国ルワンダが<span style="color:#008000;"><strong>「女性議員が6割、世界一」</strong></span>として持ち上げられており、今年になってからもメディアで取り上げているが、<span style="text-decoration:underline;">ルワンダで女性が社会参画するようになった直接的なきっかけは、1994年の民族大虐殺で男性が大勢死んだことだ。</span></div>
<div>　ベルギーが統治していた時代に、もともと平和だった民族同士の対立を煽るような政策が敷かれ、ナタで隣人を殺害するような大虐殺につながった。その結果、多くの男性が死んで、人口の男女比が3：7にまで偏り、働き手がいなくなったのだ。</div>
<div>　それまでルワンダの女性は、子供を産み家事をするための存在で、勉強は許されず、財産を持つこと、銀行口座を持つことさえも許されていなかった。だが、女性が動かなければ国が立ち行かない現実にぶち当たり、カオス状態で急激な女性の社会参画がはじまったわけだ。</div>
<div>　それから30年たち、大虐殺の記憶のない世代が中核を担いはじめるようにもなって、若い女性が主体的に政治に参画したり、キャリアアップに励んだりするケースが増えている。</div>
<div>　<strong>ただ、ルワンダの場合、主にそれは都市部での現象である。</strong>首都キガリについては、<span style="color:#ff00ff;"><strong>「アフリカのシンガポール」</strong></span>という呼び名で、近代的な都市で活躍する女性も多いという持ち上げられ方をするのだが、農村部では、多くの少女がレイプ被害や早期結婚を経験しており、父親の違う子どもを数人抱えて、定職のない貧困のシングルマザーも多いという現実があるのだ。</div>
<div>　女性議員の人数だけに着目すると、そんなギャップを覆い隠した「ジェンダーギャップ指数」に踊らされてしまう。</div>
<br /><div>　男女格差の少なさで、毎年「ジェンダーギャップ指数」のトップクラスに名を連ねているのは、<span style="color:#3366ff;"><strong>アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン</strong></span>などの北欧諸国だ。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2198669">続きを読む</a>
                        </p>]]>
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                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            <item>
                <title><![CDATA[「モソ族に何を夢見る？」小林よしのりライジング Vol.503]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　ゴー宣DOJOは5月25・26日、大阪にて初の2日連続開催を敢行する。
　その2日目のテーマは「女性活躍とは何か？」だ。
　わしが司会を務め、他の登壇者はゴー宣DOJO師範の笹幸恵さん、泉美木蘭さん、DOJOサポーターから関西支部・だふね隊長、中四国支部・しろくま隊長、関東支部・よっしーさん、そして『歌謡曲を通して日本を語る』の相方、チェブリン・モン子の6人、全員女性である。
　今までやったことのないスタイルで、画期的な議論となるのは間違いない。

　中国雲南省の辺境には「女性の国」と呼ばれる「モソ族」という少数民族がいて、度々メディアに登場している。
　5月2日にはTBSテレビが、「SDGs特集 地球を笑顔にするWEEK」とかいう企画の一環としてニュース番組でその生活を放送、ネットでも配信した。
　https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1150196?display=1
　モソ族の人口は約5万人で、1500年以上前から、祖母を中心として代々直系の女性が「家長」となる「家母長制社会」を維持しており、土地も財産も全て女性が相続する。
　モソ族には「結婚」という制度もなく、男は夜になったら女性のところにやってくる「通い婚」である。
　世界中が男性中心社会ばっかりとなっている中で、このような「女性中心」の文化は極めて珍しいため、これまで何度も各国のメディアやジャーナリスト、研究者などがモソ族を取材し、「男女平等社会」をつくるためのヒントがここにあるというような文脈で報じてきた。
　そして今回のTBSの番組も、完全にそのような意図の下に作られていた。

　モソ族については笹幸恵さんも「ゴー宣ネット道場チャンネル」の動画で取り上げ、今の日本が女性にとって息苦しい社会になっているのは「家父長制社会」によるところが大きく、女性が生き易い社会をつくるためには、モソ族に学ぶところが大きいのではないかと語っている。
　だが笹さんには悪いが、そのようなモソ族の理想化は、わしには違和感しかない。
　確かにモソ族は女性に権力があって、財産も子供も全部女系で継承されている。
　しかし、決して見落としてはならないことがある。
　モソ族はほぼ全ての労働を女性が担っていて、男は何も働かないのだ。
　いいのか、それで？

　TBSの番組でも、家長となっている女性が「モソの女性はとても大変です」「大家族の管理は難しいから、男はやりたがらない」と語っている。
　そして、その夫に当たる男性は「普段はどうしているのか」との問いに、「ほとんど遊んでます」と即答した。
　ところがこれに対して番組のナレーションは、「男性は子育てに責任を負わず、養育費も払いません」と指摘しながら、なぜかそれを「嫁姑問題も発生せず、子どもの親権を争うこともない。極めて合理的な制度に見えます」と肯定的に評価するのだ。
　そして最後には「モソの女性は自由だと思います。働きたいなら働くし、休みたければ休めばいい。誰にも生き方を縛られないし、家族みんなが楽しく暮らせばいいのです」という女性の声を紹介する。
　この女性は先に「モソの女性は大変です」と語った人と同一人物で、家長としての重責に生き方を縛られているはずで、発言には矛盾を感じるのだが、番組はこの発言に続けて「モソ族に見る、自由な家族のカタチ。私たちの生き方にもヒントを与えてくれそうです」と称賛して締めくくっていた。
　それだったら「ヒモ夫」がいる家庭がいいということになるはずだが、TBSはなぜそう言わないのか？　それが理想だというのなら、わしも全く反対しないのだが？

　ネットにはもっと長尺でモソ族の暮らしが見られる動画も上がっている。わしは「VICE」というアメリカに本部を置くメディアが制作した『母系社会の少数民族モソ人』というタイトルの動画を見てみたが、そうするとなおのこと、とてもじゃないがモソ族の女性がいいなんて思えなかった。
　https://www.youtube.com/watch?v=eh7sADTOq9A
　一家の生活は全て女性の稼ぎで成り立っているので、女は一日中、身を粉にして働かなければならない。
　自給自足が基本なので、畑仕事から、家畜の世話から、川で魚などを獲ることまで、全ての食糧を調達するのが女性の仕事。現金収入を得るために伝統工芸の織物を作るのも、観光客相手の店を出すのも女性。そして、子育ても全部女性がやる。
　男は何もしない。力仕事の手伝い程度はするが、それ以外は実家に寄生してろくに働きもせずに過ごし、夜になったら女のところに訪ねていくだけ。
　取材を受けたモソ族の男はこのような風習について、「男にとっては最高のシステム。女性たちが家庭を切り盛りしてくれるから、俺たちはあくせく働く必要がない」と、あっけらかんと話していた。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2197872</link>
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                <pubDate>Tue, 14 May 2024 20:05:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
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                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
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                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第503号　2024.5.14発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…中国雲南省の辺境には「女性の国」と呼ばれる「モソ族」という少数民族がいて、度々メディアに登場している。モソ族の人口は約5万人で、1500年以上前から、祖母を中心として代々直系の女性が「家長」となる「家母長制社会」を維持しており、土地も財産も全て女性が相続する。モソ族には「結婚」という制度もなく、男は夜になったら女性のところにやってくる「通い婚」である。世界中が男性中心社会ばっかりとなっている中で、このような「女性中心」の文化は極めて珍しいため、これまで何度も各国のメディアやジャーナリスト、研究者などがモソ族を取材し、「男女平等社会」をつくるためのヒントがここにあるというような文脈で報じてきた。しかし、そのようなモソ族の理想化は、わしには違和感しかない。モソ族の実態はどうなっているのか？なぜそのような“理想化”が生まれてしまうのか？真実を見抜く目を養おう！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…テレビドラマの制作現場で、現在活動しはじめているのが、「インティマシー・コーディネーター」という職業だ。テレビドラマや映画の撮影現場において、性的なシーンや肌を露出するシーンを演じる俳優と監督との間に入り、全員が演技について「同意」した状態で撮影に臨めるよう調整する職業なのだという。発端は、2017年にアメリカの映画界で起きた「MeToo運動」だ。アメリカ由来の表現に対する規制は、別の形でも広がっている。この「ライジング」の配信や生放送等を行っているニコニコにもその影響は拡がっているのだ！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…若い女優たちの美しさがピークを迎え衰えていくのは見たくない一方、新たな美しい若い女優も見たい…この二律背反の欲望を叶える良い智慧はない？入社1ヶ月足らずで会社を辞める「スピード退職」が増え、さらには退職代行サービスを利用しての退職…日本の将来は大丈夫？各キャラクターの名前はどのようにして決めていたの？日本の女子ボクシング選手が世界王者にまでなっているのに、知名度や評価が上がらないのは何故？水俣病の患者団体の男性の方が、伊藤環境大臣と懇談している最中に、環境省の職員によって発言を遮られ、マイクの音が切られた件をどう思う？過去のヒット作のリメイクが行われるのは何故？男女間の「友情」は存在する？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第532回「モソ族に何を夢見る？」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第458回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック！　ぽっくん飛びまーしゅ！の巻【前編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第326回「アメリカ由来の表現規制」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874066/be4d0d6a554798cade4c91ba9c75056b3305fc13.jpg" data-image_id="874066" alt="be4d0d6a554798cade4c91ba9c75056b3305fc13" /><br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>第532回「モソ族に何を夢見る？」</strong></span></div>
<br /><div>　ゴー宣DOJOは5月25・26日、大阪にて初の2日連続開催を敢行する。</div>
<div>　その2日目のテーマは<strong>「女性活躍とは何か？」</strong>だ。</div>
<div>　わしが司会を務め、他の登壇者はゴー宣DOJO師範の笹幸恵さん、泉美木蘭さん、DOJOサポーターから関西支部・だふね隊長、中四国支部・しろくま隊長、関東支部・よっしーさん、そして『歌謡曲を通して日本を語る』の相方、チェブリン・モン子の6人、全員女性である。</div>
<div>　今までやったことのないスタイルで、画期的な議論となるのは間違いない。</div>
<br /><div>　中国雲南省の辺境には「女性の国」と呼ばれる「モソ族」という少数民族がいて、度々メディアに登場している。</div>
<div>　5月2日にはTBSテレビが、「SDGs特集 地球を笑顔にするWEEK」とかいう企画の一環としてニュース番組でその生活を放送、ネットでも配信した。</div>
<div>　<a href="https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1150196?display=1" target="_blank">https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1150196?display=1</a></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">モソ族の人口は約5万人で、1500年以上前から、祖母を中心として代々直系の女性が「家長」となる<strong>「家母長制社会」</strong>を維持しており、土地も財産も全て女性が相続する。</span></div>
<div>　<strong>モソ族には「結婚」という制度もなく、男は夜になったら女性のところにやってくる「通い婚」である。</strong></div>
<div>　世界中が男性中心社会ばっかりとなっている中で、このような「女性中心」の文化は極めて珍しいため、これまで何度も各国のメディアやジャーナリスト、研究者などがモソ族を取材し、「男女平等社会」をつくるためのヒントがここにあるというような文脈で報じてきた。</div>
<div>　そして今回のTBSの番組も、完全にそのような意図の下に作られていた。</div>
<br /><div>　モソ族については笹幸恵さんも「ゴー宣ネット道場チャンネル」の動画で取り上げ、今の日本が女性にとって息苦しい社会になっているのは「家父長制社会」によるところが大きく、女性が生き易い社会をつくるためには、モソ族に学ぶところが大きいのではないかと語っている。</div>
<div>　だが笹さんには悪いが、そのようなモソ族の理想化は、わしには違和感しかない。</div>
<div>　確かにモソ族は女性に権力があって、財産も子供も全部女系で継承されている。</div>
<div>　しかし、決して見落としてはならないことがある。</div>
<div>　<strong>モソ族はほぼ全ての労働を女性が担っていて、男は何も働かないのだ。</strong></div>
<div><strong>　いいのか、それで？</strong></div>
<br /><div>　TBSの番組でも、家長となっている女性が<strong>「モソの女性はとても大変です」「大家族の管理は難しいから、男はやりたがらない」</strong>と語っている。</div>
<div>　そして、その夫に当たる男性は「普段はどうしているのか」との問いに、<strong>「ほとんど遊んでます」</strong>と即答した。</div>
<div>　ところがこれに対して番組のナレーションは、<strong>「男性は子育てに責任を負わず、養育費も払いません」</strong>と指摘しながら、なぜかそれを<span style="color:#993300;"><strong>「嫁姑問題も発生せず、子どもの親権を争うこともない。極めて合理的な制度に見えます」</strong></span>と肯定的に評価するのだ。</div>
<div>　そして最後には<span style="color:#993300;"><strong>「モソの女性は自由だと思います。働きたいなら働くし、休みたければ休めばいい。誰にも生き方を縛られないし、家族みんなが楽しく暮らせばいいのです</strong></span>」という女性の声を紹介する。</div>
<div>　この女性は先に「モソの女性は大変です」と語った人と同一人物で、家長としての重責に生き方を縛られているはずで、発言には矛盾を感じるのだが、番組はこの発言に続けて<span style="color:#993300;"><strong>「モソ族に見る、自由な家族のカタチ。私たちの生き方にもヒントを与えてくれそうです」</strong></span>と称賛して締めくくっていた。</div>
<div>　それだったら「ヒモ夫」がいる家庭がいいということになるはずだが、TBSはなぜそう言わないのか？　それが理想だというのなら、わしも全く反対しないのだが？</div>
<br /><div>　ネットにはもっと長尺でモソ族の暮らしが見られる動画も上がっている。わしは「VICE」というアメリカに本部を置くメディアが制作した<strong>『母系社会の少数民族モソ人』</strong>というタイトルの動画を見てみたが、そうするとなおのこと、とてもじゃないがモソ族の女性がいいなんて思えなかった。</div>
<div>　<a href="https://www.youtube.com/watch?v=eh7sADTOq9A" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=eh7sADTOq9A</a></div>
<div>　<strong>一家の生活は全て女性の稼ぎで成り立っているので、女は一日中、身を粉にして働かなければならない。</strong></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">自給自足が基本なので、畑仕事から、家畜の世話から、川で魚などを獲ることまで、全ての食糧を調達するのが女性の仕事</span>。<span style="text-decoration:underline;">現金収入を得るために伝統工芸の織物を作るのも、観光客相手の店を出すのも女性</span>。そして、<span style="text-decoration:underline;">子育ても全部女性がやる</span>。</div>
<div>　<strong>男は何もしない。力仕事の手伝い程度はするが、それ以外は実家に寄生してろくに働きもせずに過ごし、夜になったら女のところに訪ねていくだけ。</strong></div>
<div>　取材を受けたモソ族の男はこのような風習について、<strong>「男にとっては最高のシステム。女性たちが家庭を切り盛りしてくれるから、俺たちはあくせく働く必要がない」</strong>と、あっけらかんと話していた。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2197872">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2197872</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「まだ学歴信仰？」小林よしのりライジング Vol.502]]></title>
                <description><![CDATA[<p>「作家の全てはそのデビュー作に表れる」
とよくいわれるが、その言葉は確かに当たっているなと、わしもデビュー50周年を前にした今、そう思っている。
　一昨日に投開票が行われた衆議院補欠選挙の東京15区は、小池百合子都知事が推した作家の乙武洋匡が、なんと百田尚樹の「日本保守党」の候補をも下回る5位落選という大惨敗を喫した。
　もうこれで小池百合子の影響力など完全に消え失せ、国政復帰など夢のまた夢になったとも言われているが、その選挙の前にまたも話題が再燃していたのが、小池の「学歴詐称疑惑」だった。
　今となっては、もう小池がカイロ大学を出ていようがいまいが、そんなことはどうだってよかったということになるが、わしとしては「学歴」なんてものが何度も何度も持ち出されて来ること自体が、不快でたまらなかった。
　法的にいえば、公職選挙の候補者が経歴を詐称した場合、公職選挙法違反の犯罪となり、有罪確定の場合は当選無効となる。
　もしそうなれば小池の政治生命は完全に終わることになるから、小池の失脚を狙う側は何度でもその問題を持ち出すだろうし、小池は必死で防御するだろう。
　しかし、そもそもわしは学歴なんかクソ食らえと思っているから、その攻防そのものがバカバカしくて見ていられなかった。
　卒業しているかどうかなんて、卒業証書か関連の書類を出せば一発で証明されて終わる話なのに、それがこれだけ何度も蒸し返されるということは、小池の側が未だに卒業したという決定的な証拠すら出せていないのだろうと思えるが、もし本当に学歴詐称だったとしたら、小池は日本国内の学歴では足りないから「カイロ大学卒」なんて学歴を持ってきて、箔をつけようとしていたということになる。
　そしてこれに対して、学歴が違うということばかり責め立てていたら、結局はどっちが勝とうが「学歴が大事」という印象を広めるばっかりになるわけで、わしにはそれが許せなかったのである。
　繰り返して言うが、わしは学歴なんてクソ食らえと思っている。
　そして、そのことはもうデビュー作『東大一直線』で描いている。
　そもそも『東大一直線』は、学歴社会を批判するために描いた作品だった。
　主人公・東大通は、この社会は受験戦争に勝った学歴のある者の天下だということを脳の右半球の直感で悟り、学歴のない奴はクソだと言いながら、受験勉強に猛進する。ところが肝心の受験勉強に必要な、脳の左半球の論理的能力がパーだったというキャラである。
　その姿を通して受験戦争の滑稽さを描いた作品は大ヒットして、続編『東大快進撃』では東大安田講堂の崩壊を描いて終わっていった。
　わしはこれで学歴社会のバカバカしさは描き尽くしたのだが、それから40年以上経ってその認識が浸透したかといったら、全然である。やっぱり今も学歴がもてはやされる世の中は続いているのだ。
　テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」が山口真由をコメンテーターにして、この人は東大を出て、ハーバードも出て、とにかく凄い人なんだというイメージをこれでもかとばかりに大衆に刷り込んだのも、その典型例といえる。
　わしから見れば、山口真由なんかただのバカとしか思えない。何しろ皇室に関することを竹田恒泰の本を読んで勉強して、間違った事ばっかり言っているような始末なのだから。
　わしは学歴というものに何の憧れもなければ、何の幻想も持っていない。テストの出題者が求める解答を書く技術に長けているだけで、そもそも出題者が間違っているのではないかという疑問など、間違っても浮かばないのが学歴秀才というものなのだ。
　ところが未だに新聞には毎年、大学入学試験の問題と解答が何面も使って掲載されていて、あれを見ると、無駄に紙面を使うなと言いたくなる。
　そして、それよりもっとわからないのは週刊誌の大学合格者報道だ。
　かつては「東大合格者全氏名」なんてものが載っていて、さすがにこれは個人情報保護ということでやらなくなったが、その後も「大学合格者高校別ランキング」を毎年「週刊朝日」と「サンデー毎日」が競って載せてきた。
　しかし昨年「週刊朝日」が休刊になり、もうそんなバカな企画は一誌だけになったかと思っていたら、なんと朝日はこれを「AERA」に移して継続したものだから、びっくりしてしまった。
　しかも「AERA」はその号だけ定価もページ数も増大した特別号にして、全192ページの雑誌のうち116ページをその特集に費やしていた。そしてその号の巻頭特集は「上司と部下 飲み誘うのムズすぎ問題」というあまりにもどーでもいい記事を組んでいて、どっからどう見ても「大学合格者高校別ランキング」のためだけに出された雑誌という体になっていた。
　どの高校から名門大学の合格者がどれだけ多く出たかなんて、報道する必要があることとは到底思えないが、しかしそれが、これだけ特別扱いするほど商売になる企画らしい。あまりにもバカすぎて、わしには意味が一切わからない。
　学歴信仰のインテリ知識人がいかに醜いかという実態は、有難いことに香山リカがしっかり見せてくれた。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2196166</link>
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                <pubDate>Tue, 30 Apr 2024 20:20:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[学歴]]></category>
                <category><![CDATA[人権]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第502号　2024.4.30発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…一昨日に投開票が行われた衆議院補欠選挙の東京15区は、小池百合子都知事が推した作家の乙武洋匡が、なんと百田尚樹の「日本保守党」の候補をも下回る5位落選という大惨敗を喫した。もうこれで小池百合子の影響力など完全に消え失せ、国政復帰など夢のまた夢になったとも言われているが、その選挙の前にまたも話題が再燃していたのが、小池の「学歴詐称疑惑」だった。法的にいえば、公職選挙の候補者が経歴を詐称した場合、公職選挙法違反の犯罪となり、有罪確定の場合は当選無効となる。しかし、そもそもわしは学歴なんかクソ食らえと思っているから、その攻防そのものがバカバカしくて見ていられなかった。なぜいつまで経っても「学歴信仰」が蔓延るのだろうか？</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…過去、キリスト教を布教させようと数多の宣教師が日本に渡ってきたが、当時の日本人は、他国の文化に対してまったく不寛容な宣教師の傲慢さを見抜き跳ねのけてきた。ところが、それから500年近く経った現代の日本では、「人権」という言葉が「ただ1つの真実」として猛威を振るい、警戒心を抱かれることもなく、「人権遵守」のために、日本人みずから自国の文化をキャンセルしてしまうまでに布教と洗脳が進んでいる。ではその「人権」概念が生まれたフランス革命において、いったい何が起きていたのか知っているだろうか？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…1000万部もコミックが売れると、原作者の生活水準はどのくらい変化するもの？障害者は人権を盾にしなければ戦えない！刑務所で何年も安らかに最期まで過ごしている凶悪犯などについてどう思う？家族でテレビのチャンネル争いをした記憶はある？自分が好きな歌手が憲法9条護持の左翼であっても気にしない？女性の管理職が増えるのは構わないが、それは実力が認められる形で行われるべきでは？日本の大ヒット漫画を生み出している作家は社会的にもっと評価されていいのでは？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第531回「まだ学歴信仰？」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第457回「春はとにかくめでたいぶぁい！　歓迎の嵐ぶぁ～い！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第325回「フランス革命に見る“人権カルト”の誕生」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874067/27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e.jpg" data-image_id="874067" alt="27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第531回「まだ学歴信仰？」</strong></span><br /><br /><div>「作家の全てはそのデビュー作に表れる」</div>
<div>とよくいわれるが、その言葉は確かに当たっているなと、わしもデビュー50周年を前にした今、そう思っている。</div>
<br /><div>　一昨日に投開票が行われた衆議院補欠選挙の東京15区は、小池百合子都知事が推した作家の乙武洋匡が、なんと百田尚樹の「日本保守党」の候補をも下回る5位落選という大惨敗を喫した。</div>
<div>　もうこれで小池百合子の影響力など完全に消え失せ、国政復帰など夢のまた夢になったとも言われているが、その選挙の前にまたも話題が再燃していたのが、小池の「学歴詐称疑惑」だった。</div>
<div>　今となっては、もう小池がカイロ大学を出ていようがいまいが、そんなことはどうだってよかったということになるが、わしとしては「学歴」なんてものが何度も何度も持ち出されて来ること自体が、不快でたまらなかった。</div>
<br /><div>　<span style="text-decoration:underline;">法的にいえば、公職選挙の候補者が経歴を詐称した場合、公職選挙法違反の犯罪となり、有罪確定の場合は当選無効となる。</span></div>
<div>　もしそうなれば小池の政治生命は完全に終わることになるから、小池の失脚を狙う側は何度でもその問題を持ち出すだろうし、小池は必死で防御するだろう。</div>
<div>　<strong>しかし、そもそもわしは学歴なんかクソ食らえと思っているから、その攻防そのものがバカバカしくて見ていられなかった。</strong></div>
<div>　卒業しているかどうかなんて、卒業証書か関連の書類を出せば一発で証明されて終わる話なのに、それがこれだけ何度も蒸し返されるということは、小池の側が未だに卒業したという決定的な証拠すら出せていないのだろうと思えるが、もし本当に学歴詐称だったとしたら、小池は日本国内の学歴では足りないから「カイロ大学卒」なんて学歴を持ってきて、箔をつけようとしていたということになる。</div>
<div>　そしてこれに対して、学歴が違うということばかり責め立てていたら、<span style="text-decoration:underline;">結局はどっちが勝とうが「学歴が大事」という印象を広めるばっかりになるわけで、わしにはそれが許せなかったのである。</span></div>
<br /><div>　繰り返して言うが、わしは学歴なんてクソ食らえと思っている。</div>
<div>　<strong>そして、そのことはもうデビュー作『東大一直線』で描いている。</strong></div>
<div>　そもそも『東大一直線』は、学歴社会を批判するために描いた作品だった。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">主人公・東大通は、この社会は受験戦争に勝った学歴のある者の天下だということを<strong>脳の右半球の直感</strong>で悟り</span>、学歴のない奴はクソだと言いながら、受験勉強に猛進する。<span style="text-decoration:underline;">ところが肝心の受験勉強に必要な、<strong>脳の左半球の論理的能力</strong>がパーだった</span>というキャラである。</div>
<div>　その姿を通して受験戦争の滑稽さを描いた作品は大ヒットして、続編『東大快進撃』では東大安田講堂の崩壊を描いて終わっていった。</div>
<div>　わしはこれで学歴社会のバカバカしさは描き尽くしたのだが、それから40年以上経ってその認識が浸透したかといったら、全然である。やっぱり今も学歴がもてはやされる世の中は続いているのだ。</div>
<br /><div>　<span style="text-decoration:underline;">テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」が山口真由をコメンテーターにして、この人は東大を出て、ハーバードも出て、とにかく凄い人なんだというイメージをこれでもかとばかりに大衆に刷り込んだのも、その典型例といえる。</span></div>
<div>　わしから見れば、山口真由なんかただのバカとしか思えない。何しろ皇室に関することを竹田恒泰の本を読んで勉強して、間違った事ばっかり言っているような始末なのだから。</div>
<div>　わしは学歴というものに何の憧れもなければ、何の幻想も持っていない。テストの出題者が求める解答を書く技術に長けているだけで、そもそも出題者が間違っているのではないかという疑問など、間違っても浮かばないのが学歴秀才というものなのだ。</div>
<br /><div>　<span style="text-decoration:underline;">ところが未だに新聞には毎年、大学入学試験の問題と解答が何面も使って掲載されていて、あれを見ると、無駄に紙面を使うなと言いたくなる。</span></div>
<div>　そして、それよりもっとわからないのは<strong>週刊誌の大学合格者報道だ。</strong></div>
<div>　かつては「東大合格者全氏名」なんてものが載っていて、さすがにこれは個人情報保護ということでやらなくなったが、その後も<strong>「大学合格者高校別ランキング」を毎年「週刊朝日」と「サンデー毎日」が競って載せてきた。</strong></div>
<div>　しかし昨年「週刊朝日」が休刊になり、もうそんなバカな企画は一誌だけになったかと思っていたら、なんと朝日はこれを「AERA」に移して継続したものだから、びっくりしてしまった。</div>
<div>　しかも<span style="text-decoration:underline;">「AERA」はその号だけ定価もページ数も増大した特別号にして、全192ページの雑誌のうち116ページをその特集に費やしていた。</span>そしてその号の巻頭特集は「上司と部下 飲み誘うのムズすぎ問題」というあまりにもどーでもいい記事を組んでいて、どっからどう見ても「大学合格者高校別ランキング」のためだけに出された雑誌という体になっていた。</div>
<div>　どの高校から名門大学の合格者がどれだけ多く出たかなんて、報道する必要があることとは到底思えないが、しかしそれが、これだけ特別扱いするほど商売になる企画らしい。あまりにもバカすぎて、わしには意味が一切わからない。</div>
<br /><div>　学歴信仰のインテリ知識人がいかに醜いかという実態は、有難いことに香山リカがしっかり見せてくれた。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2196166">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2196166</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「大東亜戦争の呼称」小林よしのりライジング Vol.501]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　ジャニーズに対するキャンセル・カルチャーの火付け役となったイギリスBBCの記者、モビーン・アザーが再び放火をしようと来日し、日本のマスコミはみんなこれに加担した。
　考えてみれば、日本のマスコミは戦後一貫して欧米の手先となり、キャンセル・カルチャーをやってきたともいえる。
　4月5日、陸上自衛隊第32普通科連隊が、公式X（旧ツイッター）に、このような投稿をした。
　
「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に参加しました」
　ところがその3日後となる8日、朝日新聞が『「大東亜戦争」陸自連隊投稿　Xの公式アカウントに』と題する記事を載せ、左翼マスコミらが騒ぎ出した。
　そして同日午後には、同連隊は「大東亜戦争最大の激戦地」「英霊」などの言葉を削除して再投稿。
　防衛省陸上幕僚監部は削除理由を「本来伝えたい内容が伝わらず、誤解を招いた」と説明したという。だが、いったい何の「誤解」だというのか？
　何の理屈もない。これは、左翼マスコミのキャンセル・カルチャーにあっさり屈しただけである。
　
「大東亜戦争」という言葉こそが戦後最大のタブーであり、日本最大のキャンセル・カルチャーの標的なのである！
　昭和16年（1941）12月8日に開戦し、昭和20年（1945）まで戦闘が続いた日本の戦争の名称は「大東亜戦争」である。これは開戦直後に当時の政府が閣議決定した正式名称であり、その当時「太平洋戦争」なんて言葉は存在していなかった。日本人は全員「大東亜戦争」を戦ったのである。
　日本敗戦後、GHQ（連合国軍最高司令官総司令部）は占領政策で「大東亜戦争」の名称の使用を禁止し、「太平洋戦争」に言い換えさせた。
　その指令は占領の解除と同時に無効となり、今年でもう72年も経つのに、マスコミは今なおGHQの占領政策を頑なに守り続け、「大東亜戦争」の名称を執拗に言葉狩りしているのである。
　わしが平成10年（1998）の『戦争論』で、歴史認識を語る際に真っ先に触れたことこそが、日本が戦った戦争は「太平洋戦争」ではなく「大東亜戦争」だということだった。
　そこでわしは、こう書いている。
　教科書に載っているように太平洋戦争っていったら　アメリカとだけ戦ったような気がするが…
　日本はアジアに大東亜共栄圏を作ろうという　とんでもない構想を後づけにせよ掲げて戦ったので大東亜戦争と呼んだほうがわかりやすい。
　中には「大東亜戦争」と聞いただけで右翼とレッテル貼りしてくる人もいるが知ったこっちゃない
「大東亜」のほうが大・東アジアだから　戦場がわかりやすいのだ
　そして、この戦争について言われる否定的な側面の数々を挙げて、それらのすべてを反省したとしても、
　それでも有色人種を下等なサルとしか思ってなくて　東アジアを植民地にしていた　差別主義欧米列強の白人どもに…
　目にもの見せてくれた日本軍には
　拍手なのである！
と描いたのだった。

　　戦前は東アジアのほとんどが白人欧米列強の植民地とされ、熾烈な人種差別がまかり通っていた。
　それを払拭し、アジア人のためのアジア、「大東亜共栄圏」をつくることを目指したのが「大東亜戦争」である。
　これは、わしが勝手に歴史を捏造して言っていることではない。
　当時の日本人全員の常識だったのだ。
　例えば詩人・彫刻家、高村光太郎は開戦2日後の昭和16年12月10日、次の詩を書いている。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2194422</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2194422</guid>
                <pubDate>Tue, 16 Apr 2024 19:15:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[大東亜戦争]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[神社本庁]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第501号　2024.4.16発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…4月5日、陸上自衛隊第32普通科連隊が、公式X（旧ツイッター）に、「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に参加しました」という投稿をした。ところがその3日後となる8日、朝日新聞が『「大東亜戦争」陸自連隊投稿　Xの公式アカウントに』と題する記事を載せ、左翼マスコミらが騒ぎ出した。そして同日午後には、同連隊は「大東亜戦争最大の激戦地」「英霊」などの言葉を削除して再投稿。左翼マスコミのキャンセル・カルチャーにあっさり屈したのである。考えてみれば、日本のマスコミは戦後一貫して欧米の手先となり、キャンセル・カルチャーをやってきたのだ！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…引き続き、腐敗と不祥事の巣窟となっている神社本庁について書いておきたい。実態を調べていくと、「田中恆清総長こそが元凶」と思えてくるが、実は、神社本庁の異常性は「田中前」からも現れていた。山口県の南東部、室津半島の先端にある中国電力「上関原発」にまつわる話だ。言うまでもなく、安倍晋三の地元である。上関原発の建設計画が浮上したのは1982年のことで、それから工事着手までかなりの長い年数、反対運動が継続されてきた。その中心となったのは、原発建設予定地に古くから建っていた四代正八幡宮だ。原発建設を巡る四代正八幡宮と神社本庁の戦い。どちらが「真の愛国者」か、一目瞭然である！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…自分の作品がイケメン俳優&amp;美人女優のキャスティングで舞台化&amp;ミュージカル化されるとしたら？女性が年をとっても白髪を染めたがるのは何故？「父（もしくは母）に似ている」と言われて反発する気持ちを抱いたことはある？この堕落の底からの日本の復活は国民次第であり得ると思う？Instagramで美女画像を漁り過ぎたせいで、その辺で知り合う女性に全く恋愛感情を持てなくなった！どうすれば良い！？「CO2で温暖化する」論は温暖化ビジネスでは？AIで作られた作品も、人の手で作られた作品も同じ？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第530回「大東亜戦争の呼称」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第456回「春はとにかくめでたいぶぁい！　歓迎の嵐ぶぁ～い！の巻【前編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第324回「カネと権力にまみれた神社本庁」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記<br /><br /></div>
<br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874068/fa7db878c25875f3e86a522e984d6700db9ebcc9.jpg" data-image_id="874068" alt="fa7db878c25875f3e86a522e984d6700db9ebcc9" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第530回「大東亜戦争の呼称」</strong></span><br /><br /><div>　ジャニーズに対するキャンセル・カルチャーの火付け役となったイギリスBBCの記者、モビーン・アザーが再び放火をしようと来日し、日本のマスコミはみんなこれに加担した。</div>
<div>　考えてみれば、日本のマスコミは戦後一貫して欧米の手先となり、キャンセル・カルチャーをやってきたともいえる。</div>
<br /><div>　4月5日、陸上自衛隊第32普通科連隊が、公式X（旧ツイッター）に、このような投稿をした。</div>
<div><br />　<img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/900425/df8cf9a04e86ed29da44dabcd76a5e0e852f6983.jpg" data-image_id="900425" alt="df8cf9a04e86ed29da44dabcd76a5e0e852f6983" /><br /><br /></div>
<div><strong>「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に参加しました」</strong></div>
<div>　ところがその3日後となる8日、朝日新聞が『「大東亜戦争」陸自連隊投稿　Xの公式アカウントに』と題する記事を載せ、左翼マスコミらが騒ぎ出した。</div>
<div>　そして同日午後には、同連隊は「大東亜戦争最大の激戦地」「英霊」などの言葉を削除して再投稿。</div>
<div>　防衛省陸上幕僚監部は削除理由を「本来伝えたい内容が伝わらず、誤解を招いた」と説明したという。だが、いったい何の「誤解」だというのか？</div>
<div>　何の理屈もない。これは、左翼マスコミのキャンセル・カルチャーにあっさり屈しただけである。</div>
<div><br />　<img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/900424/79a13e6f5ecbb4fb17f702dffe12618e2339fdab.jpg" data-image_id="900424" alt="79a13e6f5ecbb4fb17f702dffe12618e2339fdab" /><br /><br /></div>
<div>「大東亜戦争」という言葉こそが戦後最大のタブーであり、日本最大のキャンセル・カルチャーの標的なのである！</div>
<br /><div>　昭和16年（1941）12月8日に開戦し、昭和20年（1945）まで戦闘が続いた<strong>日本の戦争の名称は「大東亜戦争」である。これは開戦直後に当時の政府が閣議決定した正式名称であり、その当時「太平洋戦争」なんて言葉は存在していなかった。</strong>日本人は全員「大東亜戦争」を戦ったのである。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">日本敗戦後、GHQ（連合国軍最高司令官総司令部）は占領政策で「大東亜戦争」の名称の使用を禁止し、<strong>「太平洋戦争」</strong>に言い換えさせた。</span></div>
<div>　その指令は占領の解除と同時に無効となり、今年でもう72年も経つのに、マスコミは今なおGHQの占領政策を頑なに守り続け、「大東亜戦争」の名称を執拗に言葉狩りしているのである。</div>
<br /><div>　わしが平成10年（1998）の『戦争論』で、歴史認識を語る際に真っ先に触れたことこそが、日本が戦った戦争は「太平洋戦争」ではなく「大東亜戦争」だということだった。</div>
<div>　そこでわしは、こう書いている。</div>
<div>　<span style="color:#3366ff;"><strong>教科書に載っているように太平洋戦争っていったら　アメリカとだけ戦ったような気がするが…</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　日本はアジアに大東亜共栄圏を作ろうという　とんでもない構想を後づけにせよ掲げて戦ったので大東亜戦争と呼んだほうがわかりやすい。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　中には「大東亜戦争」と聞いただけで右翼とレッテル貼りしてくる人もいるが知ったこっちゃない</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>「大東亜」のほうが大・東アジアだから　戦場がわかりやすいのだ</strong></span></div>
<br /><div>　そして、この戦争について言われる否定的な側面の数々を挙げて、それらのすべてを反省したとしても、</div>
<div>　<span style="color:#3366ff;"><strong>それでも有色人種を下等なサルとしか思ってなくて　東アジアを植民地にしていた　差別主義欧米列強の白人どもに…</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　目にもの見せてくれた日本軍には</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　拍手なのである！</strong></span></div>
<div>と描いたのだった。</div>
<br /> 　<img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/900423/c0da96aaca59d1e13a18c3d716f8c0155bfb670c.jpg" data-image_id="900423" alt="c0da96aaca59d1e13a18c3d716f8c0155bfb670c" /><br /><div><br />　<span style="text-decoration:underline;">戦前は東アジアのほとんどが白人欧米列強の植民地とされ、熾烈な人種差別がまかり通っていた。</span></div>
<div>　それを払拭し、アジア人のためのアジア、「大東亜共栄圏」をつくることを目指したのが「大東亜戦争」である。</div>
<div>　これは、わしが勝手に歴史を捏造して言っていることではない。</div>
<div>　当時の日本人全員の常識だったのだ。</div>
<div>　例えば詩人・彫刻家、高村光太郎は開戦2日後の昭和16年12月10日、次の詩を書いている。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2194422">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2194422</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「芸能の長い長い助走」小林よしのりライジング Vol.500]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　小林よしのりライジング、今回で第500号だそうだ。
　早いものだと驚くが、だからといって殊更に特別号というような体裁にはしない。毎号毎号が「スペシャル」みたいなものだと思ってもらいたい。
　先週6日の生放送『歌謡曲を通して日本を語る』は、新刊『日本人論』をテーマとしていた。『日本人論』は「芸能の歴史」を柱にしているが、まだ描き切れなかったこともあって、それを話す予定だったのだ。
　ところが放送2日前に、自民党が皇位継承問題について最悪の結論を出しそうだというニュースが入ってきたものだから、内容を大幅に変更して話さざるをえなくなった。
　それで、本来話したかった部分をやや縮小してしまったので、それをここでもっと詳しく記しておきたい。
　日本の最古の芸能は神話のアメノウズメノミコトの舞にまで遡るとされ、それが神事において神楽を舞う由来になったということは、『日本人論』で描いた。
　これは歴史学的にいえば、少なくとも『古事記』や『日本書紀』が編纂された奈良時代には、神を楽しませ、もてなすものとしての「舞」が存在していたということになる。
　奈良時代の日本は海外との交流が盛んで、特に中央アジアあたりの様々な芸能が、シナ大陸を経由して伝来してきた。中でも曲芸や幻術、歌舞や音曲、物まねなど雑多な内容を持つ「散楽（さんがく）」という大衆的な芸能は人々に親しまれ、以前からあった日本の芸能と混じり合って変化していった。
　大河ドラマの『光る君へ』に登場したのでイメージしやすくなったが、散楽は平安時代の大衆の娯楽となり、定住の地を持たない流浪民の一座が、村から村へと渡り歩き、その芸を披露して金銭をもらうことで生活していた。
　一座は各地を回りながらネタ集めをして新しい演目を上演し、やがて滑稽な物まねや短い寸劇などが多く演じられるようになり、日本独自の芸能となっていき、呼び名も「散楽」から滑稽な意味合いを持つ「猿楽（さるがく）」へと変わっていった。
　そして猿楽から今に続く能狂言の型が分かれ、江戸時代には歌舞伎が生まれ、全ての伝統芸能へと枝分かれして繋がっていったのである。
　それらの芸能の担い手は先に述べたとおり漂泊の民で、「河原乞食」とも呼ばれた被差別民だった。
　江戸時代になり都市が発展すると、都市には常設の芝居小屋や寄席が作られ、定住して芸能に携わる者も出るようになる。
　だがその一方で特に地方においては、芸能の原初から続く、宿を持たない旅芸人の系譜も連綿と続いていた。
　1300年前の奈良時代から始まった旅芸人の歴史が、いつまで続いていたのかというと、実は、それは昭和までである。
　戦後の高度経済成長期まで、旅芸人は存続していたのだ。
　現代人の感覚で「芸能界」とか「芸能人」とかいうと、映画やテレビなどのショービジネスのきらびやかな世界を思い浮かべるものだが、それは「マスメディア」の登場によって創り上げられたものだ。
　日本で映画が娯楽産業として成立するようになったのは110年くらい前、レコードが普及し始め、ラジオの本放送が始まったのは約100年前。そしてテレビの本放送が日本で始まったのは昭和28年（1953）、なんと、わしが生まれた年なのである。
　1300年にも及ぶ長い長い芸能の歴史に比べれば、我々が知っている、マスメディアによって創られた芸能は、たかだか100年程度の浅い歴史しかない。
　これが、一番肝心なことであるにもかかわらず、今では誰も気づかなくなってしまっていることである。
　マスメディアの登場以前にも存在していた、最も華やかな芸能の場は「舞台」であり、歌舞伎の舞台にはきらびやかな芸能の世界もあったが、それは都市だけの娯楽だった。
　東北の山村のような田舎になると、もう娯楽というものが存在しない。そして、そんなところに旅芸人の一座が回ってきていた。
　その旅芸人のひとつに、美空ひばりの歌に歌われた「越後獅子」がある。
　越後獅子とは、その名の通り越後の蒲原郡（現・新潟県新潟市南区）を起源とする獅子舞の大道芸で、7歳から14～15歳以下の子供が「角兵衛獅子」の扮装で、「親方」の笛や太鼓の演奏や、掛け声調子に合わせて舞を披露した。
　こうして子供たちと親方らの一座は家々の前で芸を見せる「門付け」によって金銭をもらい、各地を旅して稼ぎ歩いた。江戸時代には江戸まで出稼ぎに入って、特に正月の風物詩として人気となり、上方でも人気を博したという。
　親方は貧しい家の子供を４、５歳のうちに買い取り、身体を柔らかくさせるために酢を飲ませたり、歌にもあったようにバチや棍棒でぶん殴ったりして、厳しく芸を仕込んでいた。
　明治時代に入り、義務教育の普及などで社会の意識が変化すると、この扱いが残酷だとして、次第に大衆からは嫌悪されていき、警視庁から新たな子供を加えてはならないという禁止令も出た。
　越後獅子は明治43年（1910）にロンドンで開かれた日英博覧会に、日本を代表する大道芸の一つとして参加もしているが、その後も衰退の一途をたどった。
　そして昭和8年（1933）、「児童虐待防止法」によって、金銭目的で児童に芸をさせること自体が禁止され、「大道芸」としての越後獅子は消滅した。
　一方、芸そのものを消滅させるのは惜しいと、地元有力者や芸能関係者がその保存に乗り出し、数年後にお座敷芸として復活するが、これは本来の児童が演じるものではなく、大人の芸妓が演じていた。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2193505</link>
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                <pubDate>Tue, 09 Apr 2024 20:20:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[芸能]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[神社本庁]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第500号　2024.4.9発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<br /><br /><div><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…</strong><b>先週6日の生放送『歌謡曲を通して日本を語る』は、新刊『日本人論』をテーマとしていた。『日本人論』は「芸能の歴史」を柱にしているが、まだ描き切れなかったこともあって、それを話す予定だったのだ。ところが放送2日前に、自民党が皇位継承問題について最悪の結論を出しそうだというニュースが入ってきたものだから、内容を大幅に変更して話さざるをえなくなった。それで、本来話したかった部分をやや縮小してしまったので、それをここでもっと詳しく記しておきたい。今のきらびやかな芸能しか知らなかったら、もうそもそも芸能とは何かということが、全然わからなくなってしまう。歴史感覚を取り戻せ！！</b></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…前回（「古代の『斎王』と伊勢神宮『祭主』のこと」）のつづきで、神社界を牛耳る人間たちの醜態について書いておきたい。前回紹介した2017年の富岡八幡宮殺人事件でも出てきていたが、そもそも神社の人事権を握っている「神社本庁」とは一体なんなのか？そして、近年ではその神社本庁に対して不満を表明し離脱する神社が相次いでいるというが、一体なにが起きているのか？不祥事の巣窟となっている神社本庁の実態、そしてその原因まで分析する！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…自分が本当に描きたいものを封印して、世間ウケする漫画を描き続けなければならないことをどう思う？最近、月刊誌の発行ペースが落ちている原因はコロナ脳？もう新聞に期待するのは止めた方が良い？首相官邸や政党に手紙やメールを送って訴えるというのは、実際どれくらい効果があるもの？ウクライナの反転攻勢が上手くいかなかったけど、まだ光明は尽きていない！？静岡県の川勝平太知事が辞職を表明した件をどう思う？世論調査で“女性天皇を認める”方は全体の“8割”いるというけど疑わしいのでは？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第529回「芸能の長い長い助走」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第455回「アイドル貸し切りステージに大興奮ぶぁ～い！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第323回「神社本庁と神道政治連盟のこと」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874067/27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e.jpg" data-image_id="874067" alt="27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e" /><br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>第529回「芸能の長い長い助走」</strong></span></div>
<br /><div>　小林よしのりライジング、今回で第500号だそうだ。</div>
<div>　早いものだと驚くが、だからといって殊更に特別号というような体裁にはしない。毎号毎号が「スペシャル」みたいなものだと思ってもらいたい。</div>
<br /><div>　先週6日の生放送『歌謡曲を通して日本を語る』は、新刊『日本人論』をテーマとしていた。『日本人論』は「芸能の歴史」を柱にしているが、まだ描き切れなかったこともあって、それを話す予定だったのだ。</div>
<div>　ところが放送2日前に、自民党が皇位継承問題について最悪の結論を出しそうだというニュースが入ってきたものだから、内容を大幅に変更して話さざるをえなくなった。</div>
<div>　それで、本来話したかった部分をやや縮小してしまったので、それをここでもっと詳しく記しておきたい。</div>
<br /><div>　日本の最古の芸能は神話のアメノウズメノミコトの舞にまで遡るとされ、それが神事において神楽を舞う由来になったということは、『日本人論』で描いた。</div>
<div>　これは歴史学的にいえば、少なくとも<span style="text-decoration:underline;">『古事記』や『日本書紀』が編纂された奈良時代には、神を楽しませ、もてなすものとしての<strong>「舞」</strong>が存在していたということになる。</span></div>
<div>　奈良時代の日本は海外との交流が盛んで、特に中央アジアあたりの様々な芸能が、シナ大陸を経由して伝来してきた。中でも<span style="text-decoration:underline;">曲芸や幻術、歌舞や音曲、物まねなど雑多な内容を持つ<strong>「散楽（さんがく）」</strong></span>という大衆的な芸能は人々に親しまれ、以前からあった日本の芸能と混じり合って変化していった。</div>
<div>　大河ドラマの『光る君へ』に登場したのでイメージしやすくなったが、散楽は平安時代の大衆の娯楽となり、<span style="text-decoration:underline;">定住の地を持たない流浪民の一座が、村から村へと渡り歩き、その芸を披露して金銭をもらうことで生活していた。</span></div>
<div>　一座は各地を回りながらネタ集めをして新しい演目を上演し、やがて滑稽な物まねや短い寸劇などが多く演じられるようになり、日本独自の芸能となっていき、呼び名も「散楽」から滑稽な意味合いを持つ<strong>「猿楽（さるがく）」</strong>へと変わっていった。</div>
<div>　そして猿楽から今に続く<strong>能狂言</strong>の型が分かれ、江戸時代には<strong>歌舞伎</strong>が生まれ、全ての伝統芸能へと枝分かれして繋がっていったのである。</div>
<br /><div>　それらの芸能の担い手は先に述べたとおり<span style="text-decoration:underline;">漂泊の民で、<strong>「河原乞食」</strong>とも呼ばれた被差別民</span>だった。</div>
<div>　江戸時代になり都市が発展すると、都市には常設の芝居小屋や寄席が作られ、定住して芸能に携わる者も出るようになる。</div>
<div>　だがその一方で特に地方においては、芸能の原初から続く、宿を持たない旅芸人の系譜も連綿と続いていた。</div>
<div>　1300年前の奈良時代から始まった旅芸人の歴史が、いつまで続いていたのかというと、実は、それは昭和までである。</div>
<div>　<strong>戦後の高度経済成長期まで、旅芸人は存続していたのだ。</strong></div>
<br /><div>　現代人の感覚で「芸能界」とか「芸能人」とかいうと、映画やテレビなどのショービジネスのきらびやかな世界を思い浮かべるものだが、それは「マスメディア」の登場によって創り上げられたものだ。</div>
<div>　日本で<span style="text-decoration:underline;">映画が娯楽産業として成立するようになったのは110年くらい前</span>、レコードが普及し始め、<span style="text-decoration:underline;">ラジオの本放送が始まったのは約100年前。</span>そして<strong>テレビの本放送が日本で始まったのは昭和28年（1953）、なんと、わしが生まれた年なのである。</strong></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;"><strong>1300年にも及ぶ長い長い芸能の歴史に比べれば、我々が知っている、マスメディアによって創られた芸能は、たかだか100年程度の浅い歴史しかない。</strong></span></div>
<div>　これが、一番肝心なことであるにもかかわらず、今では誰も気づかなくなってしまっていることである。</div>
<br /><div>　マスメディアの登場以前にも存在していた、最も華やかな芸能の場は「舞台」であり、歌舞伎の舞台にはきらびやかな芸能の世界もあったが、それは都市だけの娯楽だった。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">東北の山村のような田舎になると、もう娯楽というものが存在しない。そして、そんなところに旅芸人の一座が回ってきていた。</span></div>
<div>　その旅芸人のひとつに、<span style="text-decoration:underline;">美空ひばりの歌に歌われた<strong>「越後獅子」</strong>がある。</span></div>
<div>　越後獅子とは、その名の通り越後の蒲原郡（現・新潟県新潟市南区）を起源とする<span style="text-decoration:underline;">獅子舞の大道芸で、7歳から14～15歳以下の子供が「角兵衛獅子」の扮装で、「親方」の笛や太鼓の演奏や、掛け声調子に合わせて舞を披露した。</span></div>
<div>　こうして子供たちと親方らの一座は家々の前で芸を見せる<strong>「門付け」</strong>によって金銭をもらい、各地を旅して稼ぎ歩いた。江戸時代には江戸まで出稼ぎに入って、特に正月の風物詩として人気となり、上方でも人気を博したという。</div>
<br /><div>　親方は貧しい家の子供を４、５歳のうちに買い取り、<span style="text-decoration:underline;">身体を柔らかくさせるために酢を飲ませたり</span>、歌にもあったように<span style="text-decoration:underline;">バチや棍棒でぶん殴ったりして</span>、厳しく芸を仕込んでいた。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">明治時代に入り、義務教育の普及などで社会の意識が変化すると、この扱いが残酷だとして、次第に大衆からは嫌悪されていき</span>、警視庁から新たな子供を加えてはならないという禁止令も出た。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">越後獅子は明治43年（1910）にロンドンで開かれた日英博覧会に、日本を代表する大道芸の一つとして参加</span>もしているが、その後も衰退の一途をたどった。</div>
<div>　そして<strong>昭和8年（1933）、「児童虐待防止法」によって、金銭目的で児童に芸をさせること自体が禁止され、「大道芸」としての越後獅子は消滅した。</strong></div>
<br /><div>　一方、芸そのものを消滅させるのは惜しいと、地元有力者や芸能関係者がその保存に乗り出し、数年後にお座敷芸として復活するが、これは本来の児童が演じるものではなく、大人の芸妓が演じていた。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2193505">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2193505</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「古代の『斎王』と伊勢神宮『祭主』のこと」小林よしのりライジング Vol.499]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　愛子さまがおひとりで伊勢神宮を参拝され、伊勢市の隣町・明和町の「斎宮歴史博物館」まで足を運ばれたというニュースを見た。
　愛子さまは、学習院大学の卒業論文の題材に、賀茂神社の「斎院」だった式子内親王とその和歌を選ばれたそうだ。また、『源氏物語』を夢中になって読まれたそうで、そのなかには伊勢神宮の「斎王」にまつわる悲恋も登場するので、斎宮歴史博物館の展示には興味を持たれていたのだろうとのことだった。
●「斎宮」「斎王」のこと
　賀茂神社の「斎院」、伊勢神宮の「斎王」は、古代から中世南北朝時代にかけて存在した、神の御杖代（みつえしろ＝天皇に代わって「神の杖」として奉仕する者）のことだ。時の天皇が、未婚の皇族女性のなかから占いで選んで派遣した。
　斎王に選ばれると、天皇から「都のことは忘れ、もっぱら神に仕えよ」と告げられ、「別れの小櫛」と呼ばれる櫛を髪にさしてもらう。そして都を離れ、神のそばで神聖崇高に暮らしながら、ひたすら祈りを捧げる日々を送り、天皇の崩御か退位までは解任されることはない。
　伊勢神宮の斎王には、多感な時期の少女や、恋仲の男性と和歌をかわしていた女性もいたが、人恋しさ、都恋しさなどすべての思いを遮断しなければならず、寂しさをつのらせながらも伊勢の斎宮（斎王の暮らしたお宮）にこもり、神に仕えるために不浄を避け、物忌みの多い暮らしを送ったようだ。
　地元には、そんな斎王の神秘性や美しさに魅了される人々が大勢いて、一目姿を見ようと押しかけ、「斎宮様！」と声をかける男たちもいたらしい。アイドル状態である。
　斎王のなかには幼い子供もいて、その場合は母親が随行することもあった。『源氏物語』に登場するのは、「斎王の母親は光源氏の元恋人だった」という設定のお話だ。
　7歳年下の光源氏に口説き落とされたものの、あっという間に飽きられてしまった24歳のその女性は、嫉妬に狂うあまり生霊を飛ばしてしまい、光源氏の正妻の娘や、新しくできた恋人を次々と死なせていく。ビビり上がった光源氏がご機嫌を取りに来るのだが、それをきっぱり振り切る和歌を残して伊勢へと出発。娘とともに神域で暮らすようになり、やがて心が浄化され……という内容だ。怖い。
　ほかにも、30年以上務め、清らかなまま生涯を終えた斎王、優れた和歌をたくさん詠み、斎宮に文芸サロンを築いた才女の斎王もいる。斎王に選ばれたために恋人と別れ、数年間務めたのちに都に帰って、また交際を復活した斎王もいれば、都の享楽を知って育ったがために、ちょっかいをかけにきた男性を見て魔がさしてしまい、スキャンダルで解任された斎王もいる。
「斎宮歴史博物館」で見た資料に、「斎王も人間であり、女であった」と書かれていたことがとても心に残っている。斎王たちの詠んだ和歌は、事情を知ってから読みなおすと、さまざまに深い心の模様が読み取れる。
　神に奉仕する「斎王」の制度は、戦乱によって存続不能となり、14世紀の南北朝以降は廃絶されたが、伊勢神宮の神職の長として祭祀を主宰する「祭主」は現代まで続いている。
●伊勢神宮の「祭主」のこと</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2192705</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2192705</guid>
                <pubDate>Tue, 02 Apr 2024 19:05:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[皇位継承問題]]></category>
                <category><![CDATA[鳥山明]]></category>
                <category><![CDATA[漫画史]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第499号　2024.4.2発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…愛子さまがおひとりで伊勢神宮を参拝された。このニュースでは、斎宮にご興味を持たれたことと合わせて、「将来的に、愛子さまが伊勢神宮の祭主になられるかも」という希望の声が語られていた。現在の祭主は上皇ご夫妻の長女・黒田清子さん、その前の祭主は昭和天皇の四女・池田厚子さんだが、それを以て、なんとなく「伊勢神宮の祭主は、結婚して民間に下った天皇陛下の娘さんがなるもの」という思い込みがあるのではないか？事実、男系カルトの竹田恒泰は「伊勢神宮の祭主は、歴代天皇の娘が務める伝統が続いている」と述べ、黒田清子さんの次は愛子さまだと書いていたことがあった。しかし、この「神宮の祭主は歴代天皇の娘が務める伝統」という竹田の言は、真っ赤なウソである！！</strong></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…今回も鳥山明評の続きである。手塚治虫、大友克洋、藤子・F・不二雄、横山光輝、「劇画」、そして『ONE PIECE』等々、漫画の歴史を振り返りつつ、鳥山明の功績は何だったのか？を分析する。鳥山明が漫画家として本当に「描きたかったもの」とは何だったのか？漫画家の画力やデザインセンス、テーマやアイデア、オリジナリティとは何か？そして、漫画家と編集者や読者との関係性、商売主義にまで目を向けた追悼文である。</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…大谷選手が万が一クロだったら、マスコミは手のひらを返してキャンセルするの？「男性の性被害」についてどう考える？大相撲の宮城野部屋が弟子の暴行で閉鎖した件は、元白鵬に対するキャンセルカルチャー？そもそもLGBTの人達は「弱者」なのか？小林製薬の「紅麹」サプリの問題をどう思う？若者の性欲低下、精子減少の原因は何？宝塚歌劇団の劇団員死亡事件で、歌劇団側が上級生のパワハラを認めて遺族に謝罪した件について、どう見ている？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第322回「古代の『斎王』と伊勢神宮『祭主』のこと」</div>
<div>2.　ゴーマニズム宣言・第528回「鳥山明の最大の功績とは何か？」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第454回「アイドル貸し切りステージに大興奮ぶぁ～い！の巻【前編】」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874071/8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993.jpg" data-image_id="874071" alt="8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993" /><br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>第322回「古代の『斎王』と伊勢神宮『祭主』のこと」</strong></span></div>
<br /><div>　愛子さまがおひとりで伊勢神宮を参拝され、伊勢市の隣町・明和町の「斎宮歴史博物館」まで足を運ばれたというニュースを見た。</div>
<div>　愛子さまは、学習院大学の卒業論文の題材に、賀茂神社の「斎院」だった式子内親王とその和歌を選ばれたそうだ。また、『源氏物語』を夢中になって読まれたそうで、そのなかには伊勢神宮の「斎王」にまつわる悲恋も登場するので、斎宮歴史博物館の展示には興味を持たれていたのだろうとのことだった。</div>
<br /><div><strong>●「斎宮」「斎王」のこと</strong></div>
<div>　賀茂神社の「斎院」、伊勢神宮の「斎王」は、古代から中世南北朝時代にかけて存在した、<span style="color:#ff6600;"><strong>神の御杖代（みつえしろ＝天皇に代わって「神の杖」として奉仕する者）</strong></span>のことだ。時の天皇が、未婚の皇族女性のなかから占いで選んで派遣した。</div>
<div>　斎王に選ばれると、天皇から<strong>「都のことは忘れ、もっぱら神に仕えよ」</strong>と告げられ、「別れの小櫛」と呼ばれる櫛を髪にさしてもらう。そして都を離れ、神のそばで神聖崇高に暮らしながら、ひたすら祈りを捧げる日々を送り、天皇の崩御か退位までは解任されることはない。</div>
<div>　伊勢神宮の斎王には、多感な時期の少女や、恋仲の男性と和歌をかわしていた女性もいたが、人恋しさ、都恋しさなどすべての思いを遮断しなければならず、寂しさをつのらせながらも伊勢の斎宮（斎王の暮らしたお宮）にこもり、神に仕えるために不浄を避け、物忌みの多い暮らしを送ったようだ。</div>
<div>　地元には、そんな斎王の神秘性や美しさに魅了される人々が大勢いて、一目姿を見ようと押しかけ、「斎宮様！」と声をかける男たちもいたらしい。アイドル状態である。</div>
<div>　斎王のなかには幼い子供もいて、その場合は母親が随行することもあった。『源氏物語』に登場するのは、「斎王の母親は光源氏の元恋人だった」という設定のお話だ。</div>
<div>　7歳年下の光源氏に口説き落とされたものの、あっという間に飽きられてしまった24歳のその女性は、嫉妬に狂うあまり生霊を飛ばしてしまい、光源氏の正妻の娘や、新しくできた恋人を次々と死なせていく。ビビり上がった光源氏がご機嫌を取りに来るのだが、それをきっぱり振り切る和歌を残して伊勢へと出発。娘とともに神域で暮らすようになり、やがて心が浄化され……という内容だ。怖い。</div>
<div>　ほかにも、30年以上務め、清らかなまま生涯を終えた斎王、優れた和歌をたくさん詠み、斎宮に文芸サロンを築いた才女の斎王もいる。斎王に選ばれたために恋人と別れ、数年間務めたのちに都に帰って、また交際を復活した斎王もいれば、都の享楽を知って育ったがために、ちょっかいをかけにきた男性を見て魔がさしてしまい、スキャンダルで解任された斎王もいる。</div>
<div>「斎宮歴史博物館」で見た資料に、「斎王も人間であり、女であった」と書かれていたことがとても心に残っている。斎王たちの詠んだ和歌は、事情を知ってから読みなおすと、さまざまに深い心の模様が読み取れる。</div>
<div>　<span style="color:#ff6600;"><strong>神に奉仕する「斎王」</strong></span>の制度は、戦乱によって存続不能となり、14世紀の南北朝以降は廃絶されたが、<span style="color:#800080;"><strong>伊勢神宮の神職の長として祭祀を主宰する「祭主」</strong></span>は現代まで続いている。</div>
<br /><div><strong><strong>●伊勢神宮の「祭主」のこと</strong></strong>　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2192705">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「鳥山明の戦闘漫画に敬意を表する」小林よしのりライジング Vol.498]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　急逝した鳥山明に「国民栄誉賞」をという声が上がっている。
　国民栄誉賞なんて時の政権があげたい人にあげる賞でしかなく、基準もほとんどないに等しいから、あげたきゃ勝手にやればいいと思う。
　とはいえこの現象自体は、とても興味深く感じる。
　鳥山明が「週刊少年ジャンプ」で『Dr.スランプ』の連載を始めて、たちまち大ヒットとなったのは昭和55年（1980）のことだ。
　わしはその前年にジャンプを出て、『Dr.スランプ』のスタートとほぼ同時期に「ヤングジャンプ」で『東大快進撃』の連載を開始しているので、鳥山明とはジャンプでは完全にすれ違いで、ただ作品を見て「ものすごく絵の上手いやつが現れたなあ」と思っていた。
　その後、鳥山明は連載が『ドラゴンボール』に代わってさらなる大ヒットとなり、ゲーム『ドラゴンクエスト』のキャラデザインでも人気を博したということはもう説明の必要もないが、鳥山は郷里の愛知県から出なかったこともあって、ジャンプ関連のイベントなどでもわしと顔を合わせる機会は一度もなかった。
　そんなわけで、一面識もないので個人的な人物評などは書けないが、同業の漫画家として見た作品評を書いて、追悼としたい。
　今回、鳥山明の死を惜しむ声が世界中から届いている。
　鳥山明が全世界で大人気となり、「レジェンド」となったのは『ドラゴンボール』があったからこそであり、『Dr.スランプ』だけでは、ここまで世界に広がることはなかったのは間違いない。
『Dr.スランプ』は、とにかく平和な漫画だった。
　それに対して『ドラゴンボール』は徹底的な戦闘漫画である。戦闘に次ぐ戦闘で、戦闘のエスカレーションを起こしていく、ジャンプ特有の漫画だった。
　初期の『ドラゴンボール』は、『Dr.スランプ』のカラーも残した冒険ファンタジー漫画で、戦闘の要素はそれほど前面に押し出されてはいなかった。
　ところがそれで人気が伸び悩んだため、路線を変更して徹底した戦闘漫画にしたら、たちまち人気が大爆発して、ついには世界的な「レジェンド」にまでなったのだ。
　戦闘漫画にしたら、必ず人気が上がる。世界中の人々が、戦闘が大好きなのである。
　かつて『沖縄論』の取材で、沖縄戦の際に住民が避難し、集団自決の悲劇も起きたガマ（洞窟）を現地の「平和ガイド」の年配女性に案内してもらったことがある。
　ガイドさんは沖縄戦や戦後の沖縄の苦難の歴史を切々と語っていたが、その後、話は現在の反基地運動へと移っていった。
　当時、嘉手納基地周辺では米軍のパラシュート降下訓練が行われていて、これの中止を求める運動が行われていたが、そのことを話したところで、ガイドさんの表情が曇った。
　つい先日、ガイドさんが家に帰ったら孫がテレビでアニメ番組を見ていて、そこでは大空からパラシュートでカッコよく人が舞い降りてきて、派手な戦闘シーンを繰り広げていたという。
　そして、そのシーンを孫が目をらんらんと輝かせて見ている様子に、ガイドさんは衝撃を受けたという。自分が日頃から家でも戦争の悲惨さを訴え、パラシュート降下訓練に反対していることも話してきたのに、それは一体なんだったのか、孫に全く伝わっていないじゃないかと、驚愕したというのだ。
　そして、その時に孫が見ていたのが『ドラゴンボール』という番組だったと、ガイドさんは憤然として言ったのである。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2191688</link>
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                <pubDate>Tue, 26 Mar 2024 18:25:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[鳥山明]]></category>
                <category><![CDATA[反戦平和]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第498号　2024.3.26発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…今回、鳥山明の死を惜しむ声が世界中から届いている。鳥山明が全世界で大人気となり、「レジェンド」となったのは『ドラゴンボール』があったからこそであり、『Dr.スランプ』だけでは、ここまで世界に広がることはなかったのは間違いない。『Dr.スランプ』は、とにかく平和な漫画だった。それに対して『ドラゴンボール』は徹底的な戦闘漫画である。戦闘に次ぐ戦闘で、戦闘のエスカレーションを起こしていく、ジャンプ特有の漫画だった。『Dr.スランプ』ではなく『ドラゴンボール』が世界中で人気を得た理由、そこには誰も指摘しない“真実”が潜んでいる！！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…3月24日（日曜）放送分のフジテレビ『ワイドナショー』で、松本人志問題が取り上げられ、飲み会に参加したセクシー女優の霜月るなと、たむらけんじが、自身のSNSで文春の記事がウソばかりだと指摘していることに触れた。テレビは文春の記事は大々的に取り上げるものの、文春の記事を否定するような当事者の声はまったく取り上げない。それは何故なのかというと、「文春の記事は文春が裏取りをしているから」だという！なんとマスコミは「ウラ取り」とは何なのかを知らないのだ！！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…『夫婦の絆』の単行本はいつ頃でる予定？大河ドラマに熱烈なラブシーンは必要？ジェノサイド条約でアメリカが訴えられる可能性はある？昨今の喫煙者の肩身の狭さを見ると、気の毒では？電子マネー決済化の世の中の流れで不便を感じたことはある？春ドラマではどれに期待している？犬養毅は本当に「話せば分かる」と思っていたのか？先生にとって“良い酔い方をする女性”とはどんな女性？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第527回「鳥山明の戦闘漫画に敬意を表する」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第453回「お金持ちを差別せんでクリ！ぽっくん怒りの座り込みぶぁい！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第321回「『ウラ取りしていただいて、ありがてえ』のテレビ」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874067/27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e.jpg" data-image_id="874067" alt="27c2e7e47b6967661f342f4be9d6ce36d202a57e" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第527回「鳥山明の戦闘漫画に敬意を表する」</strong></span><br /><br /><div>　急逝した鳥山明に「国民栄誉賞」をという声が上がっている。</div>
<div>　国民栄誉賞なんて時の政権があげたい人にあげる賞でしかなく、基準もほとんどないに等しいから、あげたきゃ勝手にやればいいと思う。</div>
<div>　とはいえこの現象自体は、とても興味深く感じる。</div>
<br /><div>　鳥山明が「週刊少年ジャンプ」で『Dr.スランプ』の連載を始めて、たちまち大ヒットとなったのは昭和55年（1980）のことだ。</div>
<div>　わしはその前年にジャンプを出て、『Dr.スランプ』のスタートとほぼ同時期に「ヤングジャンプ」で『東大快進撃』の連載を開始しているので、鳥山明とはジャンプでは完全にすれ違いで、ただ作品を見て「ものすごく絵の上手いやつが現れたなあ」と思っていた。</div>
<div>　その後、鳥山明は連載が『ドラゴンボール』に代わってさらなる大ヒットとなり、ゲーム『ドラゴンクエスト』のキャラデザインでも人気を博したということはもう説明の必要もないが、鳥山は郷里の愛知県から出なかったこともあって、ジャンプ関連のイベントなどでもわしと顔を合わせる機会は一度もなかった。</div>
<div>　そんなわけで、一面識もないので個人的な人物評などは書けないが、同業の漫画家として見た作品評を書いて、追悼としたい。</div>
<br /><div>　今回、鳥山明の死を惜しむ声が世界中から届いている。</div>
<div>　鳥山明が全世界で大人気となり、「レジェンド」となったのは『ドラゴンボール』があったからこそであり、『Dr.スランプ』だけでは、ここまで世界に広がることはなかったのは間違いない。</div>
<div>『Dr.スランプ』は、とにかく平和な漫画だった。</div>
<div>　<strong>それに対して『ドラゴンボール』は徹底的な戦闘漫画である。戦闘に次ぐ戦闘で、戦闘のエスカレーションを起こしていく、ジャンプ特有の漫画だった。</strong></div>
<div>　初期の『ドラゴンボール』は、『Dr.スランプ』のカラーも残した冒険ファンタジー漫画で、戦闘の要素はそれほど前面に押し出されてはいなかった。</div>
<div>　ところがそれで人気が伸び悩んだため、路線を変更して徹底した戦闘漫画にしたら、たちまち人気が大爆発して、ついには世界的な「レジェンド」にまでなったのだ。</div>
<div>　<strong>戦闘漫画にしたら、必ず人気が上がる。世界中の人々が、戦闘が大好きなのである。</strong></div>
<br /><div>　かつて『沖縄論』の取材で、沖縄戦の際に住民が避難し、集団自決の悲劇も起きたガマ（洞窟）を現地の「平和ガイド」の年配女性に案内してもらったことがある。</div>
<div>　ガイドさんは沖縄戦や戦後の沖縄の苦難の歴史を切々と語っていたが、その後、話は現在の反基地運動へと移っていった。</div>
<div>　当時、嘉手納基地周辺では米軍のパラシュート降下訓練が行われていて、これの中止を求める運動が行われていたが、そのことを話したところで、ガイドさんの表情が曇った。</div>
<div>　つい先日、ガイドさんが家に帰ったら孫がテレビでアニメ番組を見ていて、そこでは大空からパラシュートでカッコよく人が舞い降りてきて、派手な戦闘シーンを繰り広げていたという。</div>
<div>　そして、そのシーンを孫が目をらんらんと輝かせて見ている様子に、ガイドさんは衝撃を受けたという。自分が日頃から家でも戦争の悲惨さを訴え、パラシュート降下訓練に反対していることも話してきたのに、それは一体なんだったのか、孫に全く伝わっていないじゃないかと、驚愕したというのだ。</div>
<div>　そして、<strong><strong>その時に孫が見ていたのが『ドラゴンボール』という番組だったと、ガイドさんは憤然として言ったのである。</strong></strong>　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2191688">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「中絶は女性の権利か？」小林よしのりライジング Vol.497]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　3月21日、ついに『ゴーマニズム宣言SPECIAL日本人論』が発売される。
　この本はいわゆるジャニーズ問題を切り口に、欧米の「人権」と日本の「文化」の衝突について描いている。
　この『欧米「人権」VS日本「文化」』という構図は、今後もありとあらゆる場面で登場し、描いていくことになるだろう。
　3月4日、フランス議会は「女性が人工妊娠中絶を選ぶ自由」を憲法に加える改正案を、賛成780票、反対72票の圧倒的多数で可決。世界で初めて、憲法に「中絶権」が明記された。
　可決の際には議員らがスタンディングオベーションで歓迎の意思を示し、エマニュエル・マクロン大統領は、この憲法改正を「フランスの誇り」として、「普遍的なメッセージ」を送るものだと述べた。
　この日、エッフェル塔は改正案可決を祝って点灯され、「私の身体、私の選択」というメッセージが映された。
「中絶」は本当に普遍的メッセージなのか？普遍的な女性の権利なのか？
　この件に関して、フランスでは1975年に「中絶法」の制定によって人工妊娠中絶が合法化され、今回ついに「中絶権」が憲法に明記されるまでに至ったのに対して、日本には未だに刑法に「堕胎罪」があり、中絶が違法になっているとして、そんな「先進国」ってあるだろうかと、疑義を呈する意見があった。
　だが、わしはそれを聞いて即座に疑問が浮かんだ。
　日本では人工妊娠中絶が年間10万件以上もあるのに、なぜ堕胎罪で摘発が行われたという話を全く聞かないのだろうか？
　その答えはすぐわかったのだが、日本では母体保護法（旧優生保護法）によって、「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれ」がある者や、「暴行若しくは脅迫によって又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」については違法性が阻却されることになっているので、堕胎罪はほとんど適用されていないのだそうだ。
　日本の「堕胎罪」は、法としては存在しているものの、ほとんど空文化していたのだ。
　そもそも日本の堕胎罪は1880年（明治13年）に制定された旧刑法に盛り込まれ、それが現在まで引き継がれているものである。
　その旧刑法は、明治政府がフランスの法学者・ボアソナードを招聘して起草させた刑法草案を土台としてつくられたもので、フランス刑法の影響を強く受けている。
　もともと日本の文化には堕胎を罪とする感覚はないのだが、それにもかかわらず刑法に堕胎罪が加わったのは、ほかならぬフランスの影響だったのである。
　本来の日本にはなかったフランスの価値観を「先進的」と思って取り入れたはずなのに、それがいつの間にやら「日本には未だに堕胎罪なんてものがある。フランスと比べて、なんと遅れているのか！」と言われているのだから、おかしな話である。
　では日本の堕胎罪の元祖だったはずのフランスは、いつの間に堕胎を「女性の権利」として憲法に書くまでの「先進国」になったのか？　これも調べてみた。
　もともとフランスはキリスト教的父権主義が強い、ガチガチの男性優位社会だった。いつも指摘しているとおり、1789年のフランス「人権宣言」においても人権が認められていたのは男だけであり、女は人間扱いされていなかったのだ。
　そして驚いたことに、フランスでは堕胎のみならず「避妊」までも違法とされていた。
　フランスでは、1920年に成立した法律で避妊と中絶が禁止された。
　劣悪な環境で行われる、ヤミ中絶の手術を受けた女性の健康問題も深刻だったが、避妊合法化法案は11回も国会提議されながら、全てが棄却され、問題は40年以上放置され続けた。当時の議会は男性の支配下にあり、女性の声は全く届かなかったのだ。
　フランスは1965年まで「既婚女性が就職するには夫の同意が必要」という法律が存在していたほどの男尊女卑社会だった。
　事態が動き始めたのは60年代半ば。前回触れたように、アメリカの公民権運動を発端として同性愛者の解放運動（Gay Liberation）や女性解放運動（Women’s Liberation＝ウーマンリブ）が勃興、女性解放運動は世界的なムーブメントとなり、これがフランスにも波及したのである。
　1966年、リュシアン・ヌヴィルスという男性議員は、離婚紛争の大半が「望まない子の出産」から始まり、多くの女性と子供が貧困に陥っていることを問題視し、女性運動団体や科学者・医師の後押しを受け、避妊合法化の法案を提出した。
　だが議会は依然として男性が圧倒的であり、しかも当時の大統領だったシャルル・ド＝ゴールは熱心なカトリック教徒で、「ピル？ フランスではありえない！」とまで公言していた。
　この絶望的に不利な状況を覆す方法は、ひとつしかなかった。
　ヌヴィルスは戦略的に、避妊を「文化」ではなく「人権」の問題としたのだ。
　第二次世界大戦における「フランス解放の英雄」であり、「自由フランス」の象徴を自負するド＝ゴールは、女性参政権を実現した大統領でもあった。
　そのド＝ゴールにヌヴィルスは、「大統領。あなたは女性に選挙権を与えた。今度は彼女たちに、生殖機能を自分で管理する権利を与えてください」と迫ったのである。
　避妊とは「女性が、自分の体を自分で管理する権利である」というロジックをド＝ゴールは否定できず、これを認めた。それによって国会でも議論が進み、避妊を合法化する法律が1967年に成立したのだった。
　フランスで中絶が合法化されたのはその8年後だったが、中絶の合法化には、避妊よりさらに激しい反発があった。
　その中で合法化を推し進めたのは、当時の保健相だった女性政治家シモーヌ・ヴェイユだった。
　ヴェイユは無法化したヤミ中絶によって女性の生存の権利が脅かされている実態と、その原因が半世紀以上前に成立した法にあると明示し、「法を現実に合わせる必要がある」と断言。
　そして当時の大統領ヴァレリー・ジスカール＝デスタンの命により、「中絶法」の国会審議が始まったのだった。
　フランスで避妊や中絶がことさらに「女性の権利」の問題として語られるのは、このような歴史を経ているからである。
　日本では、避妊や中絶を「文化」の問題で語れる。しかしフランスでは、「人権」でしか語れないのだ。
　フランスでは、避妊や中絶を認めるには「女性が妊娠しない権利」の確立が必要だった。しかし、日本にはその必要がなかった。
　これって、「日本は人権意識が遅れている」という話だろうか？
　フランスで1975年に制定された中絶法は、その後9回改正され、その都度「中絶権」が拡大されてきた。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2189882</link>
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                <pubDate>Tue, 12 Mar 2024 19:20:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[人権問題]]></category>
                <category><![CDATA[茅根豪]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[不同意性交罪]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第497号　2024.3.12発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…3月4日、フランス議会は「女性が人工妊娠中絶を選ぶ自由」を憲法に加える改正案を、賛成780票、反対72票の圧倒的多数で可決。世界で初めて、憲法に「中絶権」が明記された。この日、エッフェル塔は改正案可決を祝って点灯され、「私の身体、私の選択」というメッセージが映された。「中絶」は本当に普遍的メッセージなのか？普遍的な女性の権利なのか？未だに刑法に「堕胎罪」がある日本は遅れているのだろうか？「堕胎」を無理やり明確化しようとすると、恐ろしい思想に嵌ってしまう危険性を理解しているか？「堕胎は女性の人権」という左翼・リベラルの落とし穴、「堕胎は絶対悪」という右翼の落とし穴、それぞれ自覚した上で、日本はどうすべきか考えよう。</strong></div>
<div><strong>※茅根豪氏の特別寄稿…強姦罪は明治40年に制定され、平成29年に強制性交等罪へと改正されて、さらに令和5年7月からは不同意性行罪となった。「不同意」という文言から、相手の気持ち次第で罪になるイメージがあるが、法改正によって何が罰せられるようになったのか？今回は「改正の経緯」にスポットを当てて、〈1〉改正に積極的だった国会議員はどんな発言をしてたか？、〈2〉そもそも改正した理由は何だったのか？、〈3〉実際はどんな条文になったのか？、そして、〈4〉不同意性交罪改正の背後にある思想に迫ってみよう。</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…元日経新聞記者の後藤達也氏が司会するYouTube番組『リハック』に、3月2日と7日、「週刊文春」の新谷学総局長が出演して、松本人志の問題について語った。その発言の内容を追いながら、週刊文春の問題について考えてみたい。「以前、記事化できなかった件をなぜ今回、記事化したのか？」「被害者の証言を裏付ける客観的な証拠がない」「一方の言い分だけに偏って記事を作っている」「おカネ目的（売上目的）という意識が強いのではないか？」等々の質問に対して、新谷はどう答えたか？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…自分の作品が政治的思惑やポリコレ、フェミ的思潮などに引っ張られた改変をされるのは、やはり許せない？タイパの極致たる「サビカラ」が流行っていることをどう見る？ファイザー製のバイアグラ、リスクを理解した上でも使ってみたいと思う？人は自分の信仰や実存に関わるところまで突き詰めて思想できるかどうかというのは、相当難しいのでは？文藝春秋社の新谷氏の発言を擁護する水道橋博士氏をどう思う？漫画家は己の命を削りながら創作していかなければならない過酷な稼業？原作漫画の実写化はどうあるべき？大谷翔平選手の結婚について、正直、どう思った？トランプが大統領に返り咲いたらどうなる？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第526回「中絶は女性の権利か？」</div>
<div>2.　特別寄稿・茅根豪「不同意性交罪に不安を感じる理由」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第452回「お金持ちを差別せんでクリ！ぽっくん怒りの座り込みぶぁい！の巻【前編】」</div>
<div>4.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第320回「週刊文春・新谷学総局長の頭のなか」</div>
<div>5.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>6.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>7.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874068/fa7db878c25875f3e86a522e984d6700db9ebcc9.jpg" data-image_id="874068" alt="fa7db878c25875f3e86a522e984d6700db9ebcc9" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第526回「中絶は女性の権利か？」</strong></span><br /><br /><div>　3月21日、ついに『ゴーマニズム宣言SPECIAL日本人論』が発売される。</div>
<div>　この本はいわゆるジャニーズ問題を切り口に、欧米の「人権」と日本の「文化」の衝突について描いている。</div>
<div>　この<strong>『欧米「人権」VS日本「文化」』</strong>という構図は、今後もありとあらゆる場面で登場し、描いていくことになるだろう。</div>
<br /><div>　3月4日、<span style="text-decoration:underline;">フランス議会は<strong>「女性が人工妊娠中絶を選ぶ自由」</strong>を憲法に加える改正案を、賛成780票、反対72票の圧倒的多数で可決。世界で初めて、憲法に<strong>「中絶権」</strong>が明記された。</span></div>
<div>　可決の際には議員らがスタンディングオベーションで歓迎の意思を示し、エマニュエル・マクロン大統領は、この憲法改正を「フランスの誇り」として、<span style="text-decoration:underline;">「普遍的なメッセージ」を送るものだと述べた。</span></div>
<div>　この日、エッフェル塔は改正案可決を祝って点灯され、「私の身体、私の選択」というメッセージが映された。</div>
<div><span style="font-size:150%;"><strong>「中絶」は本当に普遍的メッセージなのか？普遍的な女性の権利なのか？</strong></span></div>
<div>　この件に関して、フランスでは1975年に「中絶法」の制定によって人工妊娠中絶が合法化され、今回ついに「中絶権」が憲法に明記されるまでに至ったのに対して、<span style="text-decoration:underline;">日本には未だに刑法に「堕胎罪」があり、中絶が違法になっているとして、そんな「先進国」ってあるだろうかと、疑義を呈する意見があった。</span></div>
<div>　だが、わしはそれを聞いて即座に疑問が浮かんだ。</div>
<div>　<strong>日本では人工妊娠中絶が年間10万件以上もあるのに、なぜ堕胎罪で摘発が行われたという話を全く聞かないのだろうか？</strong></div>
<div>　その答えはすぐわかったのだが、日本では<span style="text-decoration:underline;">母体保護法（旧優生保護法）</span>によって、<strong>「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれ」</strong>がある者や、<strong>「暴行若しくは脅迫によって又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」</strong>については<span style="text-decoration:underline;">違法性が阻却されることになっているので、堕胎罪はほとんど適用されていない</span>のだそうだ。</div>
<div>　<span style="font-size:150%;"><strong>日本の「堕胎罪」は、法としては存在しているものの、ほとんど空文化していたのだ。</strong></span></div>
<br /><div>　そもそも日本の堕胎罪は1880年（明治13年）に制定された旧刑法に盛り込まれ、それが現在まで引き継がれているものである。</div>
<div>　その旧刑法は、明治政府がフランスの法学者・ボアソナードを招聘して起草させた刑法草案を土台としてつくられたもので、フランス刑法の影響を強く受けている。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">もともと日本の文化には堕胎を罪とする感覚はないのだが、それにもかかわらず刑法に堕胎罪が加わったのは、ほかならぬフランスの影響だったのである。</span></div>
<div>　本来の日本にはなかったフランスの価値観を「先進的」と思って取り入れたはずなのに、それがいつの間にやら<span style="color:#993300;"><strong>「日本には未だに堕胎罪なんてものがある。フランスと比べて、なんと遅れているのか！」</strong></span>と言われているのだから、おかしな話である。</div>
<br /><div>　では日本の堕胎罪の元祖だったはずのフランスは、いつの間に堕胎を「女性の権利」として憲法に書くまでの「先進国」になったのか？　これも調べてみた。</div>
<div>　もともとフランスはキリスト教的父権主義が強い、ガチガチの男性優位社会だった。いつも指摘しているとおり、1789年のフランス「人権宣言」においても人権が認められていたのは男だけであり、女は人間扱いされていなかったのだ。</div>
<div>　そして驚いたことに、<span style="text-decoration:underline;">フランスでは堕胎のみならず「避妊」までも違法とされていた。</span></div>
<div>　<strong>フランスでは、1920年に成立した法律で避妊と中絶が禁止された。</strong></div>
<div>　劣悪な環境で行われる、ヤミ中絶の手術を受けた女性の健康問題も深刻だったが、避妊合法化法案は11回も国会提議されながら、全てが棄却され、問題は40年以上放置され続けた。当時の議会は男性の支配下にあり、女性の声は全く届かなかったのだ。</div>
<br /><div>　<strong>フランスは1965年まで「既婚女性が就職するには夫の同意が必要」という法律が存在していたほどの男尊女卑社会だった。</strong></div>
<div>　事態が動き始めたのは60年代半ば。前回触れたように、アメリカの公民権運動を発端として<span style="text-decoration:underline;">同性愛者の解放運動（Gay Liberation）</span>や<span style="text-decoration:underline;">女性解放運動（Women’s Liberation＝ウーマンリブ）</span>が勃興、女性解放運動は世界的なムーブメントとなり、これがフランスにも波及したのである。</div>
<div>　1966年、リュシアン・ヌヴィルスという男性議員は、離婚紛争の大半が「望まない子の出産」から始まり、多くの女性と子供が貧困に陥っていることを問題視し、女性運動団体や科学者・医師の後押しを受け、避妊合法化の法案を提出した。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">だが議会は依然として男性が圧倒的であり、しかも当時の大統領だったシャルル・ド＝ゴールは熱心なカトリック教徒で、<span style="color:#993300;text-decoration:underline;"><strong>「ピル？ フランスではありえない！」</strong></span>とまで公言していた。</span></div>
<br /><div>　この絶望的に不利な状況を覆す方法は、ひとつしかなかった。</div>
<div>　<span style="font-size:150%;"><strong>ヌヴィルスは戦略的に、避妊を「文化」ではなく「人権」の問題としたのだ。</strong></span></div>
<div>　第二次世界大戦における「フランス解放の英雄」であり、「自由フランス」の象徴を自負する<span style="text-decoration:underline;">ド＝ゴールは、女性参政権を実現した大統領</span>でもあった。</div>
<div>　そのド＝ゴールにヌヴィルスは、<strong>「大統領。あなたは女性に選挙権を与えた。今度は彼女たちに、生殖機能を自分で管理する権利を与えてください」</strong>と迫ったのである。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">避妊とは<strong><span style="color:#993300;text-decoration:underline;">「女性が、自分の体を自分で管理する権利である」</span></strong>というロジックをド＝ゴールは否定できず、これを認めた。</span>それによって国会でも議論が進み、<strong>避妊を合法化する法律が1967年に成立したのだった。</strong></div>
<br /><div>　フランスで中絶が合法化されたのはその8年後だったが、中絶の合法化には、避妊よりさらに激しい反発があった。</div>
<div>　その中で合法化を推し進めたのは、当時の保健相だった<strong>女性政治家シモーヌ・ヴェイユ</strong>だった。</div>
<div>　ヴェイユは無法化したヤミ中絶によって女性の生存の権利が脅かされている実態と、その原因が半世紀以上前に成立した法にあると明示し、<strong>「法を現実に合わせる必要がある」</strong>と断言。</div>
<div>　そして当時の大統領<strong>ヴァレリー・ジスカール＝デスタン</strong>の命により、「中絶法」の国会審議が始まったのだった。</div>
<div>　フランスで避妊や中絶がことさらに「女性の権利」の問題として語られるのは、このような歴史を経ているからである。</div>
<div>　<span style="font-size:150%;"><strong>日本では、避妊や中絶を「文化」の問題で語れる。しかしフランスでは、「人権」でしか語れないのだ。</strong></span></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">フランスでは、避妊や中絶を認めるには「女性が妊娠しない権利」の確立が必要だった。しかし、日本にはその必要がなかった。</span></div>
<div>　<strong>これって、「日本は人権意識が遅れている」という話だろうか？</strong></div>
<br /><div>　フランスで1975年に制定された中絶法は、その後9回改正され、その都度「中絶権」が拡大されてきた。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2189882">続きを読む</a>
                        </p>]]>
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                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「動物権というカルト」小林よしのりライジング　Vol.496]]></title>
                <description><![CDATA[<p>『ゴーマニズム宣言SPECIAL 日本人論』が3月21日発売される。
　この本では、昨年ジャニーズ事務所に対して吹き荒れた「キャンセル・カルチャー」を題材として、日本には欧米とは異なる、日本独自の文化や価値観があるということを論じている。
　そもそも、日本人に対して「日本には欧米とは異なる、日本独自の文化や価値観がある」などとわざわざ主張しなければならないこと自体がおかしな話なのだが、実際に今の日本人はこんな簡単なことすら見失っていて、いともたやすく欧米の価値観に洗脳されてしまう。その端的な例がジャニーズに対するキャンセル・カルチャーだったわけで、だからこそこの本を書かなければならなくなったのである。
　これからはことあるごとに、「日本には日本の価値観がある」「グローバル・スタンダードの価値観などない」ということを唱えていかなければならないのだろう。
「人権」にせよ、「民主主義」にせよ、グローバル・スタンダードは存在しない。
　それぞれの国ごとに、その国の文化や歴史に基づいた人権感覚があり、民主主義が形成されるものだし、国によっては決して民主主義が成立しないということだってあるものなのだ。
　さて少々前の話になるが、昨年の秋ごろ、熊が頻繁に人里に出没するようになり、これを駆除したら抗議が殺到したというニュースがあった。
　それについてわしは昨年11月17日のブログで、（https://yoshinori-kobayashi.com/27487/）「最近、『熊権』を主張する人々が現れたことは実に日本人らしい」「欧米人なら『熊権』なんて絶対認めない」「日本人は欧米人とは違う。人間にも熊にも生きる権利があると考えるのだ」と書いたのだが、そうしたら「欧米にも『動物権』の思想がある」という指摘があった。
　確かにそれは事実であり、欧米人の中には日本人の人権よりも「鯨権」や「イルカ権」の方が上と思っているような者がいる。だが、これって一体何なのだろうか？
　今回は、この問題について整理しておきたい。
　わしの子供時代、『しゃあけえ大ちゃん』（1964.7-1965.1 TBS系で放送）という子供向けの人気ドラマがあった。
　主人公は岡山の山奥から東京に出てきた大ちゃんという子供で、バカボンみたいな絣の着物に学帽を被った風体で、「しゃあけえ、しゃあけえ」（岡山弁で「でも」「そうはいっても」といった意味らしい）が口癖というキャラだ。
　そのエピソードのひとつに、大ちゃんが普段の食事で食べている肉が、動物を殺して得たものであるということに気づき、動物が可哀想になってしまって「しゃあけえ、食べられんじゃないの～」と言い出すという話があった。
　当時10歳のわしは、子供心にこのドラマにものすごい問題提起をされてしまい、「本当だ、これじゃあ肉が食べられんじゃないか、どうするんやろ？」と思いながら見た。
　そしてこのドラマの結末は、和尚さんみたいな老人が「豚とか鶏とかいうものは、そもそも人間に食べられるために生まれてきたんじゃ」というようなことを言って、それで大ちゃんを納得させるというものだった。
　おそらくこの老人の説明は、仏教の輪廻転生観あたりから来ているものだろう。前世の因縁によって、豚は豚に、鶏は鶏に生まれてくるものであり、人間に食べられることが運命づけられているのだというわけだ。
　ということは、自分が食べた豚や鶏も、今度は人間に生まれ変わるかもしれないし、自分も行いが悪ければ、来世は豚や鶏に生まれ変わって、人間に食べられるかもしれないということになるわけだが、まあ、そんなところまでいちいち考える人はいないだろう。
　わしはその説明で大ちゃんが納得したのに影響されて、「そうなのか～、動物は人間に食べられるために生まれてくるのか～」と、原体験にその感覚が刷り込まれていた。
　それで、ともかく日本人の庶民感覚としては漠然と「豚や鶏や牛は人間に食べられるために生まれてきた」程度の回答でもいいんじゃないかと、今でも思っている。
　だが考えてみれば、欧米のキリスト教文化の方がずっと「動物は人間に食べられるために生まれてくるものだ」という観念は強固である。
　わしは以前、『戦争論3』で、こう描いた。
「キリスト教は大陸の過酷な環境の中から生まれてきた絶対神、一神教の思想である。
　そもそも日本人は自分たちがどれだけ恵まれた環境の中に住んでいるかという自覚がなさすぎる。
　ヨーロッパでは冬が長く日照時間が少ない。雨も少ない。
　地面は硬質な岩盤で牧草しか生えないが、土地は広い。
　日本のように人間が直接食べられる穀物が育たないから農耕が発達せず…
　牧草を動物に食べさせて育ててから殺して食う。
　動物を殺すことに一切、罪悪感を持たなくても済むように、キリスト教は人間と動物の間に厳格な一線を引いた。
　牛や豚は、人間に食べられるために神様が創ってくださった。
　…そう言って食肉文化を正当化するのが、一神教たるキリスト教だった」
　一見、「動物は人間に食べられるために生まれてくるものだ」という同じことを言っているようにも見えるが、これはかなり似て非なるものである。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2188021</link>
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                <pubDate>Tue, 27 Feb 2024 17:05:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[大須賀淳]]></category>
                <category><![CDATA[動物権]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[皇位継承問題]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第496号　2024.2.27発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…わしが「熊権」とか「牛権」とか「基本的猫権」とか書くのは一種の皮肉で、本当に日本人に「動物権」と言えるほどの権利意識があるのかどうかは定かではない。実際にはせいぜい古来の感覚で、動物に対しても自然に同情が湧くとか、ペットを家族のように思うとかいった、感情程度のものに留まるのかもしれない。一方、欧米には「動物権（Animal Rights）」という思想が確固として存在している。果たしてこれは「人権」や「環境保護運動」、「動物保護運動」等とどう違うのだろうか？そしてこれもまた「グローバル・スタンダード」だとして日本にも導入されるのだろうか？</strong></div>
<div><strong>※大須賀淳氏の特別寄稿…2024年1月13日に生配信した「歌謡曲を通して日本を語る #5」（https://live.nicovideo.jp/watch/lv343925085）では、チェブリン・モン子氏による「田舎のバス」（元曲：中村メイコ）の熱演が特に大きな反響を呼んだ。実は、この名曲そして（最大級の賛辞としての）迷曲の「生みの親」に迫ると、さらに多岐にわたる「はじめて」や、日本の伝統的な文化や気質から現在のサブカルにまで連なる、実に興味深い道筋までを見つける事ができるのだ。</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…2月25日（日曜）に放送された読売テレビ『そこまで言って委員会NP』を見たのだが、皇位継承問題についての短い時間のなかで、竹田恒泰がとんでもない発狂ぶりを晒していた。自分のYouTube配信でわめいているだけかと思ったら、地上波でこんなことを言っているのかと呆気にとられたので（今に始まったことじゃないが）報告する。曰く、「皇室の先祖はアマテラスオオミカミではない！イザナキの神だ！」「アマテラスオオミカミはご存命ですから！死亡診断が出てない！」「一度も皇位継承なんかしてないんだよォオ！！」…一体どうしたんだ！？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…自分の感覚と現実の時間感覚のズレに愕然とすることはある？実は江戸期の手品が世界的に凄いレベルで影響を与えていた！？ハラスメントを無くしたら、戦争の出来る国づくりを止められる！？日本人の「八つ墓村気質」「権威主義」は治らない？ドラマ『不適切にも程がある！』は見ている？自分の作品のアニメ化された作品が気に入らなかったりした場合はどうする？ネットの発言が炎上しやすくなっているのは何故だと思う？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第525回「動物権というカルト」</div>
<div>2.　特別寄稿・大須賀淳「元祖アニソン作家！？三木鶏郎と日本のサブカル」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第451回「夢から覚めたら沙麻代ちゃん！そりともこっちが夢でしゅか！？の巻【後編】」</div>
<div>4.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第319回「『アマテラスはご存命』錯乱の竹田恒泰」</div>
<div>5.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>6.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>7.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874053/bfc27b10f775dc2bd8bc7cf7eecae02959d1c565.jpg" data-image_id="874053" alt="bfc27b10f775dc2bd8bc7cf7eecae02959d1c565" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第525回「動物権というカルト」</strong></span><br /><br /><div>『ゴーマニズム宣言SPECIAL 日本人論』が3月21日発売される。</div>
<div>　この本では、昨年ジャニーズ事務所に対して吹き荒れた「キャンセル・カルチャー」を題材として、日本には欧米とは異なる、日本独自の文化や価値観があるということを論じている。</div>
<br /><div>　そもそも、日本人に対して<strong>「日本には欧米とは異なる、日本独自の文化や価値観がある」</strong>などとわざわざ主張しなければならないこと自体がおかしな話なのだが、実際に今の日本人はこんな簡単なことすら見失っていて、いともたやすく欧米の価値観に洗脳されてしまう。その端的な例がジャニーズに対するキャンセル・カルチャーだったわけで、だからこそこの本を書かなければならなくなったのである。</div>
<div>　これからはことあるごとに、<strong>「日本には日本の価値観がある」「グローバル・スタンダードの価値観などない」</strong>ということを唱えていかなければならないのだろう。</div>
<div><span style="font-size:150%;"><strong>「人権」にせよ、「民主主義」にせよ、グローバル・スタンダードは存在しない。</strong></span></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">それぞれの国ごとに、その国の文化や歴史に基づいた人権感覚があり、民主主義が形成されるものだし、国によっては決して民主主義が成立しないということだってあるものなのだ。</span></div>
<br /><div>　さて少々前の話になるが、昨年の秋ごろ、熊が頻繁に人里に出没するようになり、これを駆除したら抗議が殺到したというニュースがあった。</div>
<div>　それについてわしは昨年11月17日のブログで、（<a href="https://yoshinori-kobayashi.com/27487/" target="_blank">https://yoshinori-kobayashi.com/27487/</a>）「最近、『熊権』を主張する人々が現れたことは実に日本人らしい」「欧米人なら『熊権』なんて絶対認めない」「日本人は欧米人とは違う。人間にも熊にも生きる権利があると考えるのだ」と書いたのだが、そうしたら<span style="color:#993300;"><strong>「欧米にも『動物権』の思想がある」</strong></span>という指摘があった。</div>
<div>　確かにそれは事実であり、欧米人の中には日本人の人権よりも<span style="color:#993300;"><strong>「鯨権」</strong></span>や<span style="color:#993300;"><strong>「イルカ権」</strong></span>の方が上と思っているような者がいる。だが、これって一体何なのだろうか？</div>
<div>　今回は、この問題について整理しておきたい。</div>
<br /><div>　わしの子供時代、『しゃあけえ大ちゃん』（1964.7-1965.1 TBS系で放送）という子供向けの人気ドラマがあった。</div>
<div>　主人公は岡山の山奥から東京に出てきた大ちゃんという子供で、バカボンみたいな絣の着物に学帽を被った風体で、「しゃあけえ、しゃあけえ」（岡山弁で「でも」「そうはいっても」といった意味らしい）が口癖というキャラだ。</div>
<div>　そのエピソードのひとつに、<span style="text-decoration:underline;">大ちゃんが普段の食事で食べている肉が、動物を殺して得たものであるということに気づき、動物が可哀想になってしまって「しゃあけえ、食べられんじゃないの～」と言い出す</span>という話があった。</div>
<div>　当時10歳のわしは、子供心にこのドラマにものすごい問題提起をされてしまい、「本当だ、これじゃあ肉が食べられんじゃないか、どうするんやろ？」と思いながら見た。</div>
<div>　そしてこのドラマの結末は、和尚さんみたいな老人が<strong>「豚とか鶏とかいうものは、そもそも人間に食べられるために生まれてきたんじゃ」</strong>というようなことを言って、それで大ちゃんを納得させるというものだった。</div>
<br /><div>　おそらくこの老人の説明は、<span style="text-decoration:underline;">仏教の輪廻転生観</span>あたりから来ているものだろう。<span style="text-decoration:underline;">前世の因縁によって、豚は豚に、鶏は鶏に生まれてくるものであり、人間に食べられることが運命づけられているのだ</span>というわけだ。</div>
<div>　ということは、自分が食べた豚や鶏も、今度は人間に生まれ変わるかもしれないし、自分も行いが悪ければ、来世は豚や鶏に生まれ変わって、人間に食べられるかもしれないということになるわけだが、まあ、そんなところまでいちいち考える人はいないだろう。</div>
<div>　わしはその説明で大ちゃんが納得したのに影響されて、「そうなのか～、動物は人間に食べられるために生まれてくるのか～」と、原体験にその感覚が刷り込まれていた。</div>
<div>　それで、ともかく日本人の庶民感覚としては漠然と<strong>「豚や鶏や牛は人間に食べられるために生まれてきた」</strong>程度の回答でもいいんじゃないかと、今でも思っている。</div>
<br /><div>　だが考えてみれば、<span style="text-decoration:underline;">欧米のキリスト教文化の方がずっと「動物は人間に食べられるために生まれてくるものだ」という観念は強固である。</span></div>
<div>　わしは以前、『戦争論3』で、こう描いた。</div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>「キリスト教は大陸の過酷な環境の中から生まれてきた絶対神、一神教の思想である。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　そもそも日本人は自分たちがどれだけ恵まれた環境の中に住んでいるかという自覚がなさすぎる。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　ヨーロッパでは冬が長く日照時間が少ない。雨も少ない。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　地面は硬質な岩盤で牧草しか生えないが、土地は広い。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　日本のように人間が直接食べられる穀物が育たないから農耕が発達せず…</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　牧草を動物に食べさせて育ててから殺して食う。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　動物を殺すことに一切、罪悪感を持たなくても済むように、キリスト教は人間と動物の間に厳格な一線を引いた。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　牛や豚は、人間に食べられるために神様が創ってくださった。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　…そう言って食肉文化を正当化するのが、一神教たるキリスト教だった」</strong></span></div>
<div>　一見、「動物は人間に食べられるために生まれてくるものだ」という同じことを言っているようにも見えるが、これはかなり似て非なるものである。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2188021">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「被害者側に立たない言論は許されないのか？」小林よしのりライジング Vol.495]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　言論は社会的に正しいと（現時点では思われている）意見しか許されないのだろうか？週刊誌がスキャンダル記事を書いた時点で、加害者・被害者が決定し、社会から「キャンセル（排除）」されることが正しいのだろうか？
　その社会的正しさが間違っていた時は、誰が責任を取るのだろうか？
「地球は丸い」という言論が罰せられていた時代もあったのだ。
　ジャニー喜多川や松本人志や伊藤純也が加害者で、被害を訴えた者たちは、間違いなく被害者であり、疑問を呈したら「セカンドレイプ」とする判断は、正しいのか？
　草津町長を性加害者として糾弾していた者たちは、自称被害者が嘘をついていたと判明したのち、反省したのだろうか？

　わしは月に1回「週刊エコノミスト」の巻頭エッセイ『闘論席』を担当しているが、ここでも「キャンセルカルチャー」に対する批判を書き、「自称・被害者側に立たない」文章を書いた。
　ところがこれに編集部から異議が唱えられ、担当編集者や編集長と何度も協議を重ねたものの、書き直しを余儀なくされてしまった。『闘論席』を担当して5年以上になるが、そんなケースは今回が初めてである。
　まずは、わしが最初に書き、ボツになった原稿を読んでもらおう。

　ジャニー喜多川という人物が存在した痕跡まで抹消せよとする「キャンセルカルチャー」は、次の標的にお笑い芸人・松本人志やプロサッカー選手・伊東純也を選んだ。
　しかし、これを煽動している週刊文春や週刊新潮の記事を熟読しても、彼らのやったことは絶対にレイプではなく、何の犯罪行為でもない。
　週刊誌は「レイプ」とも「性犯罪」とも書かず、「性加害」としきりに書いているが、それは何なのかが問題なのだ。
　どうやら、それはセックスを目的とした合コンのことらしいが、合コンで出会って気に入った男女が即ホテルに行くことなど、膨大にあることだろう。同意があるなら、それを非難できない。
　松本人志ほどの有名人なら、スキャンダル記事を恐れるのは当たり前で、女遊びも難しいのだろう。「性接待」などと表現しているが、拉致したわけでもなく、女性が拒否できたのなら、犯罪性はない。
　人間の下半身の話は醜悪になるのは当たり前で、週刊誌は何ら犯罪にも当たらない、単なる不良の行儀の悪い遊びを、レトリックで嫌悪感を催す記事に料理しているだけである。
　男だろうと、女だろうと、遊びでセックスしている者は多いし、異性を道具扱いしている女性だって普通にいる。遊びの性的関係から、ロマンチックな恋愛に発展することもあれば、怨恨が残る関係になることもある。
　たとえ遊びの性的関係から怨恨が残ろうと、あくまでも私的な問題であり、それを週刊誌が社会正義を背負ったかのように書き立てて、才能ある人物を抹殺するのは社会の損失である。
　キャンセルカルチャーを正義とする風潮には、決して与してはならない。

　これのどこが悪いのか未だにわからないのだが、とにかく「被害者」の言い分に配慮していないのがいけないらしい。
　締め切りの翌日、担当編集者が仕事場に来てスタッフと協議、それをもとに、上の文章を書き直した原稿を送った。
　だがそれでも納得してもらえなかったので、わしが直接電話して、まず週刊文春の記事中から、「レイプ」に該当する記事を送ってくれと頼んだ。わしは毎回週刊文春の記事を赤線引っ張りながら読んでいて、文春が一度も「レイプ」という言葉も、「性犯罪」という言葉も使っていないということを確認していたのだ。
　担当氏は誠実な女性で、全部の記事を読んでくれて、最初の一回だけ「性的被害」と見られる記述を見つけたと報告をくれた。松本が無理矢理、フェラチオをさせたという証言だが、そのことを「レイプ」と表現されてはいない。この証言が真実なら、「性被害」とは言えるかもしれないが、なにぶん「証言」しかないので「犯罪」と立証することが難しいだろう。
　担当氏はわしの言い分を分かってくれて、自ら「修正案」を考えてくれた。それは、この編集者は相当に有能だとわしが確信するほどの文案だった。

　その議論の最中に、もしそれが性犯罪ならば、なぜ被害者が「刑事告訴」しないのかと言ったのだが、編集部側が言うには、昔はレイプは「親告罪」だったから、被害者側が「刑事告訴」しなければならなかったが、現在は法律が変更されて、レイプは「非親告罪」になったから、被害者の刑事告訴の有無は問題ではないという見解だった。
　
　レイプは2017年の刑法改正までは「親告罪」で、それまでは確かに被害者が自ら「刑事告訴」をしなければ事件とはならなかったが、法改正によって現在は「非親告罪」になっており、被害者による告訴がなくても事件化できるというのだ。
　じゃあ、被害者が何も訴え出ていなくても、警察が週刊文春の記事を読んで自主的に捜査に入り、松本人志を逮捕する可能性があるというのか？　もしそんなことがあったら、恐るべき警察国家だということになる。
　実はこの時点で、わしは「親告罪」「非親告罪」についてよく理解していないところがあったため、その先の議論はうまくかみ合っていなかった。
　そこで、後で調べてわかったことをここに書いておく。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2187115</link>
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                <pubDate>Tue, 20 Feb 2024 19:15:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[笹幸恵]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[ネトウヨ]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第495号　2024.2.20発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…言論は社会的に正しい（と現時点では思われている）意見しか許されないのだろうか？週刊誌がスキャンダル記事を書いた時点で、加害者・被害者が決定し、社会から「キャンセル（排除）」されることが正しいのだろうか？ジャニー喜多川や松本人志や伊東純也が加害者で、被害を訴えた者たちは、間違いなく被害者であり、疑問を呈したら「セカンドレイプ」とする判断は、正しいのか？草津町長を性加害者として糾弾していた者たちは、自称被害者が嘘をついていたと判明したのち、反省したのだろうか？今や週刊誌が最強権力だ。週刊誌がゴシップ記事のみで、芸能人だろうと皇族だろうと特定人物を社会から排除・追放・抹殺できるのだ。日本人は全員が八つ墓村のムラビトで、全然近代人ではなくて、法というものの意味が完全になくなってしまっている！</strong></div>
<div><strong>※笹幸恵氏の特別寄稿…あちこちの資料館などで土器を見ていると、時折おもしろい企画に出会うことがある。そのひとつが「下手な土器」！資料館や博物館に展示されている土器は、言ってみれば完成度が高いから、美しいから展示されているわけで、それらは縄文土器の一部でしかない。熟練のワザを見せつけられて、それが縄文土器のすべてだと思い込んでいた自分の何と浅はかだったことか。縄文人といえば、誰もが無条件で上手に土器が作れる･･････なんてこと、あるわけがない。きっと皆、熟練者の才能に圧倒されながら、その域まで何とか到達しようと血の滲むような努力をしていたに違いない。彼らはどんな思いで技術を磨いていたのだろうか？想像を巡らせ、今日もまた縄文沼にハマっていく！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…ネット配信で特定の番組を見る習慣ができている人は、まだそう多くないと思うが、それぞれ小さな狭い空間の中で、ごく一部の人しか知らないものをすごく楽しんでいるという状態だと思う。で、この小さな空間のなかでも、「エッ！？」と思うことと行き当たることがある。そこで、今後たまに、私が興味を持っているYouTubeの中の世界について書いてみたいと思っている。今回注目するのは、YouTubeと亡霊から生まれた新世代のネトウヨだ！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…ロシアの侵略を受けて国内一致団結と思いきや汚職が多発しているウクライナにシラケ中！？2025年大阪・関西万博は延期や中止にして、能登地震の復興費用を優先した方が良い？原作者が嫌いだからこのドラマは見ない、ということはある？現代社会はあまりにも「潔癖」を望み過ぎておかしくなっているのでは？伊藤純也の性加害疑惑報道、わざわざアジアカップの最中に盛り下げるような報道をどう思う？ギャグ漫画家としてずっとギャグに拘って全うするのと、途中で路線変更して漫画家人生を長引かせるのとではどちらが良い？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第524回「被害者側に立たない言論は許されないのか？」</div>
<div>2.　特別寄稿・笹幸恵「縄文人のトライ&amp;エラー？～〈下手な土器〉をめぐって～」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第450回「夢から覚めたら沙麻代ちゃん！そりともこっちが夢でしゅか！？の巻【前編】」</div>
<div>4.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第318回「YouTubeと亡霊から生まれたネトウヨ」</div>
<div>5.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>6.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>7.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874054/5a87067c4204ab8ee8c0bed617b83a46674fc5cf.jpg" data-image_id="874054" alt="5a87067c4204ab8ee8c0bed617b83a46674fc5cf" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第524回「被害者側に立たない言論は許されないのか？」</strong></span><br /><br /><div>　言論は社会的に正しい（と現時点では思われている）意見しか許されないのだろうか？週刊誌がスキャンダル記事を書いた時点で、加害者・被害者が決定し、社会から「キャンセル（排除）」されることが正しいのだろうか？</div>
<div>　その社会的正しさが間違っていた時は、誰が責任を取るのだろうか？</div>
<div>「地球は丸い」という言論が罰せられていた時代もあったのだ。</div>
<div>　ジャニー喜多川や松本人志や伊東純也が加害者で、被害を訴えた者たちは、間違いなく被害者であり、疑問を呈したら「セカンドレイプ」とする判断は、正しいのか？</div>
<div>　草津町長を性加害者として糾弾していた者たちは、自称被害者が嘘をついていたと判明したのち、反省したのだろうか？</div>
<br /><div>　わしは月に1回「週刊エコノミスト」の巻頭エッセイ『闘論席』を担当しているが、ここでも「キャンセルカルチャー」に対する批判を書き、「自称・被害者側に立たない」文章を書いた。</div>
<div>　ところがこれに編集部から異議が唱えられ、担当編集者や編集長と何度も協議を重ねたものの、書き直しを余儀なくされてしまった。『闘論席』を担当して5年以上になるが、そんなケースは今回が初めてである。</div>
<div>　まずは、わしが最初に書き、ボツになった原稿を読んでもらおう。</div>
<br /><div>　<span style="color:#3366ff;"><strong>ジャニー喜多川という人物が存在した痕跡まで抹消せよとする「キャンセルカルチャー」は、次の標的にお笑い芸人・松本人志やプロサッカー選手・伊東純也を選んだ。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　しかし、これを煽動している週刊文春や週刊新潮の記事を熟読しても、彼らのやったことは絶対にレイプではなく、何の犯罪行為でもない。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　週刊誌は「レイプ」とも「性犯罪」とも書かず、「性加害」としきりに書いているが、それは何なのかが問題なのだ。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　どうやら、それはセックスを目的とした合コンのことらしいが、合コンで出会って気に入った男女が即ホテルに行くことなど、膨大にあることだろう。同意があるなら、それを非難できない。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　松本人志ほどの有名人なら、スキャンダル記事を恐れるのは当たり前で、女遊びも難しいのだろう。「性接待」などと表現しているが、拉致したわけでもなく、女性が拒否できたのなら、犯罪性はない。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　人間の下半身の話は醜悪になるのは当たり前で、週刊誌は何ら犯罪にも当たらない、単なる不良の行儀の悪い遊びを、レトリックで嫌悪感を催す記事に料理しているだけである。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　男だろうと、女だろうと、遊びでセックスしている者は多いし、異性を道具扱いしている女性だって普通にいる。遊びの性的関係から、ロマンチックな恋愛に発展することもあれば、怨恨が残る関係になることもある。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　たとえ遊びの性的関係から怨恨が残ろうと、あくまでも私的な問題であり、それを週刊誌が社会正義を背負ったかのように書き立てて、才能ある人物を抹殺するのは社会の損失である。</strong></span></div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>　キャンセルカルチャーを正義とする風潮には、決して与してはならない。</strong></span></div>
<br /><div>　これのどこが悪いのか未だにわからないのだが、とにかく「被害者」の言い分に配慮していないのがいけないらしい。</div>
<div>　締め切りの翌日、担当編集者が仕事場に来てスタッフと協議、それをもとに、上の文章を書き直した原稿を送った。</div>
<div>　だがそれでも納得してもらえなかったので、わしが直接電話して、まず週刊文春の記事中から、「レイプ」に該当する記事を送ってくれと頼んだ。わしは毎回週刊文春の記事を赤線引っ張りながら読んでいて、文春が一度も「レイプ」という言葉も、「性犯罪」という言葉も使っていないということを確認していたのだ。</div>
<div>　担当氏は誠実な女性で、全部の記事を読んでくれて、最初の一回だけ「性的被害」と見られる記述を見つけたと報告をくれた。松本が無理矢理、フェラチオをさせたという証言だが、そのことを「レイプ」と表現されてはいない。この証言が真実なら、「性被害」とは言えるかもしれないが、なにぶん「証言」しかないので「犯罪」と立証することが難しいだろう。</div>
<div>　担当氏はわしの言い分を分かってくれて、自ら「修正案」を考えてくれた。それは、この編集者は相当に有能だとわしが確信するほどの文案だった。</div>
<br /><div>　その議論の最中に、もしそれが性犯罪ならば、なぜ被害者が「刑事告訴」しないのかと言ったのだが、編集部側が言うには、昔はレイプは「親告罪」だったから、被害者側が「刑事告訴」しなければならなかったが、<span style="text-decoration:underline;">現在は法律が変更されて、レイプは<strong>「非親告罪」</strong>になったから、被害者の刑事告訴の有無は問題ではないという見解</span>だった。</div>
<div>　</div>
<div>　レイプは2017年の刑法改正までは「親告罪」で、それまでは確かに被害者が自ら「刑事告訴」をしなければ事件とはならなかったが、<strong>法改正によって現在は「非親告罪」になっており、被害者による告訴がなくても事件化できる</strong>というのだ。</div>
<div>　じゃあ、被害者が何も訴え出ていなくても、警察が週刊文春の記事を読んで自主的に捜査に入り、松本人志を逮捕する可能性があるというのか？　もしそんなことがあったら、恐るべき警察国家だということになる。</div>
<div>　実はこの時点で、わしは「親告罪」「非親告罪」についてよく理解していないところがあったため、その先の議論はうまくかみ合っていなかった。</div>
<div>　そこで、後で調べてわかったことをここに書いておく。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2187115">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2187115</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「週刊文春はレトリックで醜悪化してるだけ。」小林よしのりライジング Vol.494]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　麻生太郎が講演で、上川陽子外相のことを「そんなに美しい方とは言わんけれども」と言って、案の定たちまち炎上した。
　麻生の発言は、全体を見ると
「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った。そんなに美しい方とは言わんけれども、堂々と英語できちんと話して、外交官の手を借りずに自分でどんどん、会うべき人に予約を取っちゃう。あんなこと出来た外務大臣なんて、今までいません」
…と、上川外相を褒めまくる趣旨なのだが、褒めるだけ褒めちぎる一方で、関係ないところでちょっと落としたら、それが冗談として面白がってもらえると根っから思い込んでいるのである。
　全体の趣旨として褒めているのだから、ヒステリック・フェミや、リベラル左翼が、ほんの一部分を抜き出して、「上川陽子外相は怒るべきだ」と言い募るのはオカシイ。
　わしは麻生より14歳年下で、同じ昭和の人間ではあるが、「笑えもしない余計な一言を付け加えなきゃいいのに」と思った。
　基本的に麻生氏の上川陽子評を支持しつつ、女性のルックスをわざわざ茶化すなというリベラル感覚もわしには身についている。
　ところが、これに対して目くじらを立てて、完全なルッキズムだ、差別だ、セクハラだ、許せない、あんな政治家は存在してはいけないとまで責め立てる者がいるのだ。
　テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、元AERA編集長の浜田とかいう女もそんな徹底批判をしていたが、こういう野党精神のヒステリック・フェミが最悪なのだ。与党精神で言えば、じゃあ誰が外務大臣ならいいと言うのか？
　世界にはプーチンだの金正恩だの習近平のような「殺人も厭わぬ悪人」がぞろぞろいて、そんな奴らとも渡り合わなければならないのが外交の現実というものだ。品行方正の学校秀才優等生で、内弁慶なリベラル左翼の政治家なんかに任せられるわけがない。それよりは、麻生太郎くらいの悪党ヅラの政治家の方がまだマシだ。
　世界には「品行方正」なんかクソの役にも立たない局面がある。どれだけ悪賢くて、ドスが利くかで勝負が決まる、ヤクザモンじゃなければ通用しない政治の世界でもある。だが、そんな現実を一切考えないのがリベラル左翼フェミなのだ。
　松本人志の件も同じだ。あれはもともと不良だろう。面構えからして不良だし、筋肉付けて、下の毛を剃ってるのは、多くの女とセックスしたいからに違いない。松本は不良だから面白いのだ。
　松本に「品行方正」を求めるマスコミは頭がオカシイ。ところが、そんな当たり前のわしの意見がネットを含めどこにも出て来ないのだから、大衆は完全にマスコミに洗脳されて、「常識」を失ったマス（塊）人と化している。
　松本人志がレイプ魔だったというのなら話は別だが、週刊文春が毎週毎週書きまくっている松本の「性加害」の記事をいくら読んでも、どこにも「レイプ」とは書いていない。「レイプ」という単語を巧妙に避け、「性加害」と書いている。しかも「暴力」も伴わないから、「言葉による暴力」を臭わせて、「セクハラ暴言」を吐いたらしき記述になっている。
　こういう記述方法を「修辞法」、あるいは「レトリック」と言うのだ。
　週刊文春は「レトリック」で「イメージ操作」をしているに過ぎない。さも性犯罪があったかのような「筆致」で、吐き気がするような描写をしながら、読者に嫌悪感を植えつけているのだ。
　しばしばわしの漫画で似顔絵を描くことが「イメージ操作」だとリベラル左翼は批判してきたが、漫画より文章の方が大衆は「イメージ操作」に引っ掛かりやすい。大衆は文章に「権威」を感じる権威主義者だからだ。
「人権真理教」による「キャンセルカルチャー」の暴風が吹き荒れ、ムサいオッサンでさえ「性被害を受けた」と言えば、疑いもなく同情されるという悪しき前例ができてしまったものだから、ましてや女性が「性被害」を訴えたら、いまや最強コンテンツに成り果ててしまった。
　レイプ（不同意性行為）をしていなくても、ただ暴言を吐いただけで、それを「性被害」として訴えられたらイチコロ、社会的に抹殺されるようにまでなってしまったのだ。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2185228</link>
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                <pubDate>Tue, 06 Feb 2024 19:55:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[安倍政権]]></category>
                <category><![CDATA[安倍昭恵]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第494号　2024.2.6発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="font-size:150%;color:#ff0000;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…世界には「品行方正」なんかクソの役にも立たない局面がある。どれだけ悪賢くて、ドスが利くかで勝負が決まる、ヤクザモンじゃなければ通用しない政治の世界でもある。だが、そんな現実を一切考えないのがリベラル左翼フェミなのだ。そして人の下半身の話など、悪意のある筆致で印象操作すれば、どんな醜悪な関係性にでもでっち上げられる。「美化」がロマンチックを支えているわけであって、「美化」を「醜悪化」することくらい「筆致」次第、「レトリック」次第なのだ！今の週刊文春のやり口はまさにそれだ！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…先月まで「派閥（政策集団）」という表現がさんざんあふれていたのに、「派閥は解消して政策集団として活動します」って、何を言っているんだか、誰か説明してほしい……。ただ、安倍派が溶けていくのを見て、「安倍肝いり」という政策の呪縛は、解けはじめているようだ。そして、安倍派をめぐる「政治とカネ」の問題は、ぐらぐらになった国会議員たちによってぐらぐらに迷走し続けているが、国会の外でも注目しておきたい話がある。「首相夫人は私人である」などという閣議決定までさせた、“私人”であるはずの安倍昭恵を巡る話である！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…漫画家芦原妃名子さんの自殺の件、原作者とTV局側の関係についてどう思う？仕事のノリと規則正しい生活はどっちを優先するべき？世の反応は「ビクビクしながら無視するフリ」も含めて「過剰反応」になりがちなのは何故？松本人志の件で、泉谷しげるや松本の取り巻きの反応をどう思う？「日本弱者男性センター」の活動をどう思う？沖縄に方言禁止ゲームのような企画は配慮に欠けるの？そもそも漫画家って脚本家より立場が低いの？「悪書追放運動」の際の手塚治虫の言葉をどう思う？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第523回「週刊文春はレトリックで醜悪化してるだけ。」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第449回「命短し恋せよぽっくん！　ブランコでむせび泣きぶぁい！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第317回「政治資金と昭恵夫人の話」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874056/25ddbe2fdfdbbfdd8de35cbf9728d80b224920be.jpg" data-image_id="874056" alt="25ddbe2fdfdbbfdd8de35cbf9728d80b224920be" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第523回「週刊文春はレトリックで醜悪化してるだけ。」</strong></span><br /><br /><div>　麻生太郎が講演で、上川陽子外相のことを<span style="color:#993300;"><strong>「そんなに美しい方とは言わんけれども」</strong></span>と言って、案の定たちまち炎上した。</div>
<div>　麻生の発言は、全体を見ると</div>
<div><strong>「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った。<span style="color:#993300;">そんなに美しい方とは言わんけれども、</span>堂々と英語できちんと話して、外交官の手を借りずに自分でどんどん、会うべき人に予約を取っちゃう。あんなこと出来た外務大臣なんて、今までいません」</strong></div>
<div>…と、上川外相を褒めまくる趣旨なのだが、褒めるだけ褒めちぎる一方で、関係ないところでちょっと落としたら、それが冗談として面白がってもらえると根っから思い込んでいるのである。</div>
<br /><div>　全体の趣旨として褒めているのだから、ヒステリック・フェミや、リベラル左翼が、ほんの一部分を抜き出して、<strong>「上川陽子外相は怒るべきだ」</strong>と言い募るのはオカシイ。</div>
<div>　わしは麻生より14歳年下で、同じ昭和の人間ではあるが、<strong>「笑えもしない余計な一言を付け加えなきゃいいのに」</strong>と思った。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">基本的に麻生氏の上川陽子評を支持しつつ、女性のルックスをわざわざ茶化すなというリベラル感覚もわしには身についている。</span></div>
<br /><div>　ところが、これに対して目くじらを立てて、完全なルッキズムだ、差別だ、セクハラだ、許せない、あんな政治家は存在してはいけないとまで責め立てる者がいるのだ。</div>
<div>　テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、元AERA編集長の浜田とかいう女もそんな徹底批判をしていたが、こういう野党精神のヒステリック・フェミが最悪なのだ。与党精神で言えば、じゃあ誰が外務大臣ならいいと言うのか？</div>
<div>　世界にはプーチンだの金正恩だの習近平のような「殺人も厭わぬ悪人」がぞろぞろいて、そんな奴らとも渡り合わなければならないのが外交の現実というものだ。品行方正の学校秀才優等生で、内弁慶なリベラル左翼の政治家なんかに任せられるわけがない。それよりは、麻生太郎くらいの悪党ヅラの政治家の方がまだマシだ。</div>
<div>　世界には「品行方正」なんかクソの役にも立たない局面がある。どれだけ悪賢くて、ドスが利くかで勝負が決まる、ヤクザモンじゃなければ通用しない政治の世界でもある。だが、そんな現実を一切考えないのがリベラル左翼フェミなのだ。</div>
<br /><div>　松本人志の件も同じだ。あれはもともと不良だろう。面構えからして不良だし、筋肉付けて、下の毛を剃ってるのは、多くの女とセックスしたいからに違いない。松本は不良だから面白いのだ。</div>
<div>　松本に「品行方正」を求めるマスコミは頭がオカシイ。ところが、そんな当たり前のわしの意見がネットを含めどこにも出て来ないのだから、大衆は完全にマスコミに洗脳されて、「常識」を失ったマス（塊）人と化している。</div>
<br /><div>　松本人志がレイプ魔だったというのなら話は別だが、週刊文春が毎週毎週書きまくっている松本の「性加害」の記事をいくら読んでも、どこにも「レイプ」とは書いていない。「レイプ」という単語を巧妙に避け、「性加害」と書いている。しかも「暴力」も伴わないから、「言葉による暴力」を臭わせて、「セクハラ暴言」を吐いたらしき記述になっている。</div>
<div>　<strong>こういう記述方法を「修辞法」、あるいは「レトリック」と言うのだ。</strong></div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">週刊文春は「レトリック」で「イメージ操作」をしているに過ぎない。さも性犯罪があったかのような「筆致」で、吐き気がするような描写をしながら、読者に嫌悪感を植えつけているのだ。</span></div>
<br /><div>　しばしばわしの漫画で似顔絵を描くことが「イメージ操作」だとリベラル左翼は批判してきたが、漫画より文章の方が大衆は「イメージ操作」に引っ掛かりやすい。大衆は文章に「権威」を感じる権威主義者だからだ。</div>
<div>「人権真理教」による「キャンセルカルチャー」の暴風が吹き荒れ、ムサいオッサンでさえ「性被害を受けた」と言えば、疑いもなく同情されるという悪しき前例ができてしまったものだから、ましてや女性が「性被害」を訴えたら、いまや最強コンテンツに成り果ててしまった。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;"><span style="text-decoration:underline;">レイプ（不同意性行為）をしていなくても、ただ暴言を吐いただけで、それを「性被害」として訴えられたらイチコロ、社会的に抹殺されるようにまでなってしまったのだ。</span></span>　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2185228">続きを読む</a>
                        </p>]]>
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                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「日本のサブカルが強い理由」小林よしのりライジング Vol.493]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　今年に入ってから、日本は「サブカルしか勝たん！」ということを書いている。
　では、なぜ日本のサブカルは強いのか？
　それは、日本のサブカルは日本にしかないからである。
　実は、日本の「サブカル」は、欧米の「sub culture」とは全くの別物なのだ。
　欧米の「sub culture」と、日本の「サブカル」とでは、その成り立ちも性質も全然違うのだが、なぜかそれをきちんと解説したものがほとんど見当たらない。そこで、今回はこの点をはっきりさせておきたい。
　まず、その前に予備知識として「カルチャー」の分類をしておく。
　カルチャーは、大きく4つに分類される。
　これまで述べた「メインカルチャー」と「サブカルチャー」に、「ハイカルチャー」と「カウンターカルチャー」を加えた4つである。
　前回ざっくり定義したように、「メインカルチャー」とは世の中の大多数が認めている文化、「サブカルチャー」とは、世間の一部しか認めておらず、世の多数派、良識派からは白眼視されている文化をいう。
　だが、この「メイン」「サブ」の定義は日本独自のもので、それが今回のポイントとなる。
　一方「ハイカルチャー」とは、一言でいえば「高尚な文化」のことだ。高い芸術性や完成度を持つとされ、社会的に高い評価を受け、教養ある上流階級が愛好してきた文化を指す。狭義においては「文化」といえばハイカルチャーのみを意味する場合もある。
　そして「カウンターカルチャー」は、位置づけとしては「サブカルチャー」の一部だが、サブカルチャーの中でも特に反骨精神が強いものをいう。その価値観や行動規範は一般の慣習から大きく逸脱し、しばしば反社会的なところまで先鋭化することがある。
　ではここから「サブカルチャー」に焦点を当て、その成り立ちを見てみよう。
　そもそもサブカルチャーというものが最初に成立したのは、1960年代半ばのアメリカである。
　50年代までのアメリカでは、若者文化としてロックンロールが登場し、世の大人が眉を顰めるようなことはあったが、それは「サブカルチャー」というムーブメントにまでは至らなかった。
　戦後、アメリカは「黄金の50年代」と呼ばれる絶頂期を迎えた。第二次世界大戦に勝利して世界一の超大国となり、バラ色の時代を謳歌する風潮に満ちていたのだ。
　わかりやすい例でいえば、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれた古き良き時代が「黄金の50年代」のアメリカである。
　わしの子供の頃は、テレビで『奥さまは魔女』や『名犬ラッシー』などアメリカのドラマを数多く放送していたが、これらも「黄金の50年代」を舞台として、当時のアメリカ文化を描き出したドラマである。
　そこには、家庭には頼りがいのあるパパと優しい専業主婦のママ、そして子供たちがいて、生活は豊かで、明るく希望のある世界が描かれており、それを見て敗戦国・日本の国民は大いにアメリカへのあこがれを抱いたものである。
　だが、当時のテレビドラマには決して描かれなかったが、その頃のアメリカでは、バスやレストランなどに「黒人専用席」が設けられるような差別が公然と行われていた。
　差別解消を求める公民権運動は50年代半ば以降、マーティン・ルーサー・キング牧師らによって本格化していくが、特に南部ではこの動きに対する抵抗が強く、差別解消を訴えるのには命の危険が伴った。
　公民権運動は1963年、キング牧師の呼びかけに応じて20万人が参加した「ワシントン大行進」で最高潮に達した。
　この時にキング牧師が行った「I Have a Dream」の歴史的な演説は、アメリカ国内の黒人差別解消運動のみならず、当時まだイギリスやフランス、オランダなど白人諸国の植民地統治下にあったアフリカやアジアの諸地域における独立運動や、南アフリカなどの人種差別解消運動にも大きな影響を与えるものとなった。
　こうして「黄金の50年代」には覆い隠されていたアメリカの影の部分が明るみに出され、それと同時に、それまでのアメリカの文化や価値観に対する強烈な異議申し立ての動きが沸き上がった。
　その従来のアメリカ文化とは、要するに「キリスト教文化」のことである。
　そこには白人至上主義、家族尊重、男尊女卑、同性愛の否定といった価値観が含まれていて、このような文化を否定し、これに代わる文化を打ち立てようというムーブメントが起こったのだ。
　そして、圧倒的多数のアメリカ人に浸透していた従来のキリスト教文化を「メインカルチャー」と位置づけ、これに対抗する「サブカルチャー」や「カウンターカルチャー」が登場してきたのである。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2184278</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2184278</guid>
                <pubDate>Tue, 30 Jan 2024 17:10:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[茅根豪]]></category>
                <category><![CDATA[サブカル]]></category>
                <category><![CDATA[日米関係]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第493号　2024.1.30発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…今年に入ってから、日本は「サブカルしか勝たん！」ということを書いている。では、なぜ日本のサブカルは強いのか？それは、日本のサブカルは日本にしかないからである。実は、日本の「サブカル」は、欧米の「sub culture」とは全くの別物なのだ。欧米の「sub culture」と、日本の「サブカル」とでは、その成り立ちも性質も全然違うのだが、なぜかそれをきちんと解説したものがほとんど見当たらない。そこで、今回はこの点をはっきりさせておきたい。</strong></div>
<div><strong>※茅根豪氏の特別寄稿…『日本の死角』（講談社学術新書、2023年）が売れているらしい。Amazonでは175個も評価がついている。この本のトップに収録されている論考「日本人は集団主義という幻想」が特に気になったので、同論考の元になる本を読んでみた。その本は『日本人論の危険なあやまち』（ディスカヴァー携書、2019年）である。果たして、日本人は本当に集団主義的ではないのだろうか？</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「福岡県民パンプアップ」と「福岡以外の人も『そうだったのか』と思える」を両立した動画「福岡どうでしょう」を作ろうと決めた。今回は福岡空港の話である。福岡空港は1945年5月に「席田飛行場」として完成するが、8月の敗戦で米軍に接収されて「米軍板付基地」となった。朝鮮戦争やベトナム戦争時にはここから戦闘機がバンバン飛んでいたのだ。1971年には当時のニクソン大統領の軍縮政策と、福岡の市民運動とが相まって基地の返還が決定。翌72年3月には板付基地は日本に返還され「福岡空港」となった。しかし実はこの返還運動は現在も続いているという！水面下で遂行されている米国の作戦と、福岡空港が抱える矛盾とは？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…「鬼太郎誕生・ゲゲゲの謎」の見方、これは邪道？先生の溢れるエネルギーはどこで培われたもの？「ジャンプ連載経験者でコロコロをぬるま湯と称した漫画家」が小林よしのりだという噂は本当？ソロモン諸島、ナウルと太平洋諸国が、台湾と断交し中国と国交を樹立していることに対して、これを阻止する手段をアメリカや日本は考えているの？死の間際に名乗り出て亡くなった桐島聡の人生とはなんだったのでしょうか？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第522回「日本のサブカルが強い理由」</div>
<div>2.　特別寄稿・茅根豪「日本人は本当に集団主義的ではないのか？」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第449回「命短し恋せよぽっくん！　ブランコでむせび泣きぶぁい！の巻【前編】」</div>
<div>4.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第316回「福岡空港と米軍基地の矛盾」</div>
<div>5.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>6.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>7.　編集後記<br /><br /></div>
<br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874057/52c5e9a29ebeafcd06126b397ccd7d85b20a9470.jpg" data-image_id="874057" alt="52c5e9a29ebeafcd06126b397ccd7d85b20a9470" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第522回「日本のサブカルが強い理由」</strong></span><br /><br /><div>　今年に入ってから、日本は「サブカルしか勝たん！」ということを書いている。</div>
<div>　では、なぜ日本のサブカルは強いのか？</div>
<div>　それは、日本のサブカルは日本にしかないからである。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;"><strong>実は、日本の「サブカル」は、欧米の「sub culture」とは全くの別物なのだ。</strong></span></div>
<br /><div>　欧米の「sub culture」と、日本の「サブカル」とでは、その成り立ちも性質も全然違うのだが、なぜかそれをきちんと解説したものがほとんど見当たらない。そこで、今回はこの点をはっきりさせておきたい。</div>
<div>　まず、その前に予備知識として「カルチャー」の分類をしておく。</div>
<div>　カルチャーは、大きく4つに分類される。</div>
<div>　これまで述べた<strong>「メインカルチャー」</strong>と<strong>「サブカルチャー」</strong>に、<strong>「ハイカルチャー」</strong>と<strong>「カウンターカルチャー」</strong>を加えた4つである。</div>
<div>　前回ざっくり定義したように、「メインカルチャー」とは世の中の大多数が認めている文化、「サブカルチャー」とは、世間の一部しか認めておらず、世の多数派、良識派からは白眼視されている文化をいう。</div>
<div>　だが、この「メイン」「サブ」の定義は日本独自のもので、それが今回のポイントとなる。</div>
<div>　一方<span style="text-decoration:underline;">「ハイカルチャー」とは、一言でいえば「高尚な文化」</span>のことだ。高い芸術性や完成度を持つとされ、社会的に高い評価を受け、<span style="text-decoration:underline;">教養ある上流階級が愛好してきた文化を指す。</span>狭義においては「文化」といえばハイカルチャーのみを意味する場合もある。</div>
<div>　そして<span style="text-decoration:underline;">「カウンターカルチャー」は、位置づけとしては「サブカルチャー」の一部だが、サブカルチャーの中でも特に反骨精神が強いものをいう。</span>その価値観や行動規範は一般の慣習から大きく逸脱し、しばしば反社会的なところまで先鋭化することがある。</div>
<br /><div>　ではここから「サブカルチャー」に焦点を当て、その成り立ちを見てみよう。</div>
<div>　そもそも<span style="text-decoration:underline;">サブカルチャーというものが最初に成立したのは、1960年代半ばのアメリカ</span>である。</div>
<div>　50年代までのアメリカでは、若者文化としてロックンロールが登場し、世の大人が眉を顰めるようなことはあったが、それは「サブカルチャー」というムーブメントにまでは至らなかった。</div>
<div>　戦後、アメリカは「黄金の50年代」と呼ばれる絶頂期を迎えた。第二次世界大戦に勝利して世界一の超大国となり、バラ色の時代を謳歌する風潮に満ちていたのだ。</div>
<div>　わかりやすい例でいえば、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれた古き良き時代が「黄金の50年代」のアメリカである。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">わしの子供の頃は、テレビで『奥さまは魔女』や『名犬ラッシー』などアメリカのドラマを数多く放送していたが、これらも「黄金の50年代」を舞台として、当時のアメリカ文化を描き出したドラマである。</span></div>
<div>　そこには、家庭には頼りがいのあるパパと優しい専業主婦のママ、そして子供たちがいて、生活は豊かで、明るく希望のある世界が描かれており、それを見て敗戦国・日本の国民は大いにアメリカへのあこがれを抱いたものである。</div>
<br /><div>　だが、当時のテレビドラマには決して描かれなかったが、<span style="text-decoration:underline;">その頃のアメリカでは、バスやレストランなどに「黒人専用席」が設けられるような差別が公然と行われていた。</span></div>
<div>　差別解消を求める公民権運動は50年代半ば以降、マーティン・ルーサー・キング牧師らによって本格化していくが、特に南部ではこの動きに対する抵抗が強く、差別解消を訴えるのには命の危険が伴った。</div>
<div>　公民権運動は1963年、キング牧師の呼びかけに応じて20万人が参加した「ワシントン大行進」で最高潮に達した。</div>
<div>　この時にキング牧師が行った「I Have a Dream」の歴史的な演説は、アメリカ国内の黒人差別解消運動のみならず、当時まだイギリスやフランス、オランダなど白人諸国の植民地統治下にあったアフリカやアジアの諸地域における独立運動や、南アフリカなどの人種差別解消運動にも大きな影響を与えるものとなった。</div>
<br /><div>　こうして「黄金の50年代」には覆い隠されていたアメリカの影の部分が明るみに出され、それと同時に、それまでのアメリカの文化や価値観に対する強烈な異議申し立ての動きが沸き上がった。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">その従来のアメリカ文化とは、要するに「キリスト教文化」のことである。</span></div>
<div>　そこには<strong>白人至上主義、家族尊重、男尊女卑、同性愛の否定</strong>といった価値観が含まれていて、このような文化を否定し、これに代わる文化を打ち立てようというムーブメントが起こったのだ。</div>
<div>　そして、<strong><strong>圧倒的多数のアメリカ人に浸透していた従来のキリスト教文化を「メインカルチャー」と位置づけ、これに対抗する「サブカルチャー」や「カウンターカルチャー」が登場してきたのである。</strong></strong>　</div>
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                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2184278</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「安倍晋三は“無謬の保守政治家”ではない！」小林よしのりライジング Vol.492]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　10年ほど前、友人に「自民党のパー券が大量にあるんだけど、見学しない？」と誘われて、政治資金パーティーの会場に入ったことがある。
　自民党が民主党から政権を奪還した翌年、2013年のことだ。2012年にニコニコ生放送『よしりんに、きいてみよっ！』という番組がはじまり、友人が「話のネタになるかもしれないし」と声をかけてくれたのだ。
　父親が経営している会社で、地元議員から頼まれて毎回2万円のパーティー券を20枚ほど購入するそうだが、カネを払うだけで、いつも誰も参加しないという。もったいないし、自民党は政権を奪還して大盛り上がりらしいので、どんな様子か見てみたいと言っていた。
　ホテルニューオータニの「鳳凰の間」という大宴会場と、それに隣接する宴会場など２～３のスペースがパーティー会場になっていたと記憶している。
　壇上に「平成研究会」という横断幕があった。その時はわけがわかっていなかったが、当時の額賀派（現・茂木派）のパーティーだったようだ。
「髭の隊長」こと佐藤正久が、「中国大陸から見ればいかに日本列島が邪魔で、食糧難を見据えて敵視されているのか」という内容の公演をやっていたのを覚えている。
　会場に入る前に、友人から「立食形式だけど、とにかく食べ物が少なくて、争奪戦になるから、会場に入ったらまず食べ物を確保したほうがいい」と言われていた。本当にその通りで、料理を提供するコーナーには黒山の人だかりができており、肘や尻で押し合って陣取りしながら、我先にと料理を奪い合っていた。
　会場内のそこかしこに点在する円卓には、『千と千尋の神隠し』に登場する食い意地の張ったブタの集団みたいな人々がたむろしていて、男も女もガハガハと大笑いしながら料理を貪り食い、瓶ビールを注ぎ合っている。
　ホテルの従業員がたくさん走り回っているが、片付けが間に合わず、飲み干されたビール瓶や、食器、汚れた割り箸の束などが、白いテーブルクロスの上に次々と積み上げられてゆく。
　干からびたビールの泡やオレンジジュースの汁で汚れたコップが、参加者たちによってみだりに積み重ねられていき、しまいにタワー状になって弓なりに反って、倒壊し、ガラスの割れる音が響いたりもした。だが、それもすぐかき消されるほどの乱雑で猥雑なエネルギーが会場に充満していた。
　貪り食うブタたちの姿の間には、平身低頭して誰かをヨイショしたり、握手を交わしてニヤニヤしたりしているスーツ姿のギラギラついたおじさんたちがうろついていた。新宿歌舞伎町なんかより、千代田区永田町のニューオータニのほうがよっぽど「欲望渦巻く」という言葉がぴったりじゃないかと思い、唖然とした。
　いろんな飲み会の現場を見て来てはいるが、後にも先にも、あんなにみっともない飲み食いの場は他にない。酒や料理でなく、権力を手中におさめたこと、その栄華の場に居合わせていることに酔いしれている人間たちの姿があった。
　あのパーティーではいくら儲かって、いくら裏金を作っていたのだろう。
　自民党・安倍派（清和政策研究会）の政治資金パーティーをめぐる裏金作りの問題で、現職議員の池田佳隆・元文部科学副大臣が逮捕され、自民党はぐらぐらだ。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2182298</link>
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                <pubDate>Tue, 16 Jan 2024 17:40:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[安倍政権]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[サブカル]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><div><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第492号　2024.1.16発行</div>
<div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…自民党・安倍派（清和政策研究会）の政治資金パーティーをめぐる裏金作りの問題で、現職議員の池田佳隆・元文部科学副大臣が逮捕され、自民党はぐらぐらだ。時効にかからない2018年からの5年間で、総額6億円を裏金化していたらしいが、東京地検特捜部は、肝心の安倍派幹部については「立証が困難」とのことで、断念するらしい。2018年以降に安倍派で派閥を取り仕切ったのは、下村博文、松野博一、西村康稔、高木毅の4人だが「（裏金の還流は）会長案件だった」と説明しているらしい。当時の会長と言えば、細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相だ。2人ともすでに死去している。ところが、「安倍晋三LOVE」だった人々の、安倍を美談に持ち上げようとする執念はすさまじい。なかでも、なりふり構わないのが、「安倍晋三に最も食い込んだ記者」と呼ばれた元NHKの岩田明子だ。</strong></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…先週は「サブカルしか勝たん！」と題して、日本が世界に対して勝ち抜いていけるものは、サブカルチャーしかないということを書いた。「メインカルチャー」とは世の中の大多数が認め、楽しんでいる文化のこと。いわゆる「市民権」を得たとされるジャンルをいう。それに対して「サブカルチャー」とは、世間の一部しか認めておらず、世の多数派、良識派からは白眼視されている文化のことである。わしは以前から、漫画はサブカルチャーであり続けるべきで、メインカルチャーになるべきではないと唱えてきた。果たして「漫画」は今も「サブカル」なのか？そしてこれからも「サブカル」であるべきなのか？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…裁判と松本人志の姿勢についてどう考えている？欧米の政府や国王が、過去の奴隷制や植民地政策について「謝罪」していることをどう思う？自分がキャンセルカルチャーの対象にならないよう対策を検討したりしている？釈迦の「天上天下唯我独尊」という言葉の意味をどう解釈している？キャンセルカルチャーに便乗している企業に対する「不買」運動って意味がある？細川たかし氏の現在の髪型をどう思う？若者の間で薬物過剰摂取で酩酊状態になる「オーバードーズ」が流行っているのは何故？生きている間にどうしても行っておきたいコンサートなどはある？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第315回「安倍晋三は“無謬の保守政治家”ではない！」</div>
<div>2.　ゴーマニズム宣言・第521回「日本のサブカルとメインカルチャー」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第448回「人気独占！　2024年のぽっくんを見てクリ！の巻【後編】」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記<br /><br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874071/8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993.jpg" data-image_id="874071" alt="8cf736e1755e48e4cde7fe26be34314d04312993" /><br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>第315回「安倍晋三は“無謬の保守政治家”ではない！」</strong></span></div>
<br /><div>　10年ほど前、友人に「自民党のパー券が大量にあるんだけど、見学しない？」と誘われて、政治資金パーティーの会場に入ったことがある。</div>
<div>　自民党が民主党から政権を奪還した翌年、2013年のことだ。2012年にニコニコ生放送『よしりんに、きいてみよっ！』という番組がはじまり、友人が「話のネタになるかもしれないし」と声をかけてくれたのだ。</div>
<div>　父親が経営している会社で、地元議員から頼まれて毎回2万円のパーティー券を20枚ほど購入するそうだが、カネを払うだけで、いつも誰も参加しないという。もったいないし、自民党は政権を奪還して大盛り上がりらしいので、どんな様子か見てみたいと言っていた。</div>
<div>　ホテルニューオータニの「鳳凰の間」という大宴会場と、それに隣接する宴会場など２～３のスペースがパーティー会場になっていたと記憶している。</div>
<div>　壇上に「平成研究会」という横断幕があった。その時はわけがわかっていなかったが、当時の額賀派（現・茂木派）のパーティーだったようだ。</div>
<div>「髭の隊長」こと佐藤正久が、「中国大陸から見ればいかに日本列島が邪魔で、食糧難を見据えて敵視されているのか」という内容の公演をやっていたのを覚えている。</div>
<div>　会場に入る前に、友人から<span style="color:#3366ff;"><strong>「立食形式だけど、とにかく食べ物が少なくて、争奪戦になるから、会場に入ったらまず食べ物を確保したほうがいい」</strong></span>と言われていた。本当にその通りで、料理を提供するコーナーには黒山の人だかりができており、肘や尻で押し合って陣取りしながら、我先にと料理を奪い合っていた。</div>
<div>　会場内のそこかしこに点在する円卓には、『千と千尋の神隠し』に登場する食い意地の張ったブタの集団みたいな人々がたむろしていて、男も女もガハガハと大笑いしながら料理を貪り食い、瓶ビールを注ぎ合っている。</div>
<div>　ホテルの従業員がたくさん走り回っているが、片付けが間に合わず、飲み干されたビール瓶や、食器、汚れた割り箸の束などが、白いテーブルクロスの上に次々と積み上げられてゆく。</div>
<div>　干からびたビールの泡やオレンジジュースの汁で汚れたコップが、参加者たちによってみだりに積み重ねられていき、しまいにタワー状になって弓なりに反って、倒壊し、ガラスの割れる音が響いたりもした。だが、それもすぐかき消されるほどの乱雑で猥雑なエネルギーが会場に充満していた。</div>
<div>　貪り食うブタたちの姿の間には、平身低頭して誰かをヨイショしたり、握手を交わしてニヤニヤしたりしているスーツ姿のギラギラついたおじさんたちがうろついていた。新宿歌舞伎町なんかより、千代田区永田町のニューオータニのほうがよっぽど「欲望渦巻く」という言葉がぴったりじゃないかと思い、唖然とした。</div>
<div>　いろんな飲み会の現場を見て来てはいるが、後にも先にも、あんなにみっともない飲み食いの場は他にない。酒や料理でなく、権力を手中におさめたこと、その栄華の場に居合わせていることに酔いしれている人間たちの姿があった。</div>
<div>　あのパーティーではいくら儲かって、いくら裏金を作っていたのだろう。</div>
<br /><div>　自民党・安倍派（清和政策研究会）の政治資金パーティーをめぐる裏金作りの問題で、現職議員の池田佳隆・元文部科学副大臣が逮捕され、自民党はぐらぐらだ。　</div></div>
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                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「サブカルしか勝たん！」小林よしのりライジング Vol.491]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　2024年、とんでもない年明けになってしまったが、今年最初のライジングなので一応言っておこう。明けましておめでとう。
　とにかく正月から暗くなりがちだったが、わしはこの1年、とことん人を楽しませる、人の心を明るくする作品やイベントを創作していこうという意欲で、走り抜ける決意である！

　前回は2023年を「ニヒリズム蔓延の年だった」と、あえてネガティブに総括した。最後に少しだけ希望をほのめかしておいて、続く今回で一気に反転攻勢に出るものを書くつもりでいたら、いきなり出鼻をくじかれたような形になってしまったのだが、だからといって立ち止まってはいられない。
　確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。「話し合い」による解決のためにこそ日本が力を発揮すべきだとか言ったって、現実には何もできない。ロシアを見ても、中国を見ても、イスラエルを見てもわかるとおり、話し合うにもその背景には基本的に軍事力が要るのだ。
　このままでは何が起こるかわかったものではない。ウクライナ戦争の結果次第では、ロシアが北海道から上陸して侵略してくる可能性だって、もうないとは言えなくなってしまった。

　そんな状況にあるというのに国内政治はガタガタで、遠心力だけが働いて、ひたすらバラバラになろうとしていくばかりである。
　かといって、政治に求心力を働かせようとしたらどうなるかといえば、ロシアや北朝鮮や中国のような独裁国家になるか、安倍政権時代のような忖度社会になるかしかないということもわかった。アメリカでも求心力を欲したら、またもトランプが出てくるという有様だ。これでは、いくら政治に求心力が生まれても、国は全く豊かにならない。
　そこで、どうすれば国の結束力を高めながら、権力の持つ拘束性や忖度といった負の部分をなくし、国家を強くすることができるのかということが課題となる。
　これは、まだ世界のどこでも答えの出せていない課題である。

　そして、ある意味でわしがやろうとしているのは、実験室レベルの小さなサイズではあるが、この課題への挑戦でもある。
　わしが『ゴー宣DOJO』でやろうとしていることは、結束力を高めるけれども、ひとりひとりが強制されたり忖度したりすることなく行動して、そうして新しい世代の息吹を自由に開放してあげるという方法を作り出す実験である。
　ひとつの集団性の実験を、ここで行っているのである。
　そしてこれは、漫画家であるわしがやっているというところに意味があるのだ。
　これは、『おぼっちゃまくん』の「茶魔語」の時に顕著だった、漫画の作品を通じて全国の読者が共同体的な感覚を持ち、さらに作品を盛り上げていくという手法の応用である。この手法が『ゴー宣』にも持ち込まれ、さらに『ゴー宣道場』で発展していったのである。
　つまりこれは、漫画家・小林よしのりというサブカル作家が始めた、サブカルから派生した作品の一種であり、だからこそ強いとも言えるのである！

　今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん！」という時代がやって来た。他に希望はない！
　ハリウッドで続々映画化されたアメコミのスーパーヒーローものは、一時期は凄かったが、最近では「何これ？」と思うようなヘンなものが多く、堕落していっているように見える。もう出し尽くした感があり、新しい知恵があまりないのである。
　そんな中で、日本の『ゴジラ－1.0』の成功は痛快だった。
　一時は『ゴジラ』もアメリカにすべて取られてしまって、もうハリウッドじゃないと作れないのではないかと思わされたりもしていたから、見事に巻き返してくれたのが嬉しかったのである。

　あと、やっぱり『シン・ゴジラ』は違ったということが証明されたのも嬉しいことだった。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2181423</link>
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                <pubDate>Tue, 09 Jan 2024 18:25:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[笹幸恵]]></category>
                <category><![CDATA[サブカル]]></category>
                <category><![CDATA[自称保守]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第491号　2024.1.9発行（※1.11一部訂正）<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…</strong><b>確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん！」という時代がやって来た。他に希望はない！『ゴジラ－1.0』に始まり、『シン・ゴジラ』、宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』、Netflixで見た『プルートウ』、『はじめの一歩』、YOASOBIの『アイドル』…等々、小林よしのりにしか語れないサブカル評から、現在の日本の強みを読み解こう！！</b></div>
<div><strong>※笹幸恵氏の特別寄稿…縄文時代にハマっている。この日本列島に生きた縄文人たちは何を思い、何に喜び、何を畏れて日々の生活を送っていたのだろう？ 知れば知るほど縄文沼にハマる。そんなわけで、数年前からあちこちの縄文遺跡を巡っている。今回は、八ヶ岳山麓にある縄文遺跡について紹介したい。長野県から山梨県に連なる山のふもとには、縄文時代中期を中心とした遺跡がたくさんある。ここから発掘された遺物からわかる、縄文人の「女性を尊ぶ精神性」とは？</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…昨年は、どうにもならない内輪もめを起こしている日本保守党の様子や、陰謀論を信じて大同団結したはずが大分裂に至った参政党の様子を観察してレポートした。日本保守党は、現在ネットで大量の候補者を公募していて、すでに200名以上が応募しているらしい。参政党と似たようなネットを使ったかき集めで、どんな人間が躍り出て、なにを演説しはじめるのかと思うとげんなりする。では、このような「へんなミニ政党」がなぜ次々と出てくるのか？　少し考えてみたい。</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…週刊誌が商売のために成功者を引きづり下ろそうとする風潮は、今後も収まることはない？毎年の年末に思うことと、年始に思うことは一貫している？紅白で流れる演歌が、ここ40年ほど変わり映えしないのはどうなの？自分はネームのみ考えて、別のクリエイターに漫画制作を託すというのはアリ？先日の震災を機に再び、X等で外国人差別デマを振り撒いているネトウヨらには、どう対応するべき？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第520回「サブカルしか勝たん！」</div>
<div>2.　特別投稿・笹幸恵「あれも女、これも女。縄文時代にみる『女性崇拝』」</div>
<div>3.　しゃべらせてクリ！・第447回「人気独占！　2024年のぽっくんを見てクリ！の巻【前編】」</div>
<div>4.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第314回「へんなミニ政党がなぜこんなに増えたのか？」</div>
<div>5.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>6.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>7.　編集後記</div>
<div><br /><br /></div>
<br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874057/52c5e9a29ebeafcd06126b397ccd7d85b20a9470.jpg" data-image_id="874057" alt="52c5e9a29ebeafcd06126b397ccd7d85b20a9470" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第520回「サブカルしか勝たん！」</strong></span><br /><br /><div>　2024年、とんでもない年明けになってしまったが、今年最初のライジングなので一応言っておこう。明けましておめでとう。</div>
<div>　とにかく正月から暗くなりがちだったが、わしはこの1年、とことん人を楽しませる、人の心を明るくする作品やイベントを創作していこうという意欲で、走り抜ける決意である！</div>
<br /><div>　前回は2023年を「ニヒリズム蔓延の年だった」と、あえてネガティブに総括した。最後に少しだけ希望をほのめかしておいて、続く今回で一気に反転攻勢に出るものを書くつもりでいたら、いきなり出鼻をくじかれたような形になってしまったのだが、だからといって立ち止まってはいられない。</div>
<div>　確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。「話し合い」による解決のためにこそ日本が力を発揮すべきだとか言ったって、現実には何もできない。ロシアを見ても、中国を見ても、イスラエルを見てもわかるとおり、話し合うにもその背景には基本的に軍事力が要るのだ。</div>
<div>　このままでは何が起こるかわかったものではない。ウクライナ戦争の結果次第では、ロシアが北海道から上陸して侵略してくる可能性だって、もうないとは言えなくなってしまった。</div>
<br /><div>　そんな状況にあるというのに国内政治はガタガタで、遠心力だけが働いて、ひたすらバラバラになろうとしていくばかりである。</div>
<div>　かといって、政治に求心力を働かせようとしたらどうなるかといえば、ロシアや北朝鮮や中国のような独裁国家になるか、安倍政権時代のような忖度社会になるかしかないということもわかった。アメリカでも求心力を欲したら、またもトランプが出てくるという有様だ。これでは、いくら政治に求心力が生まれても、国は全く豊かにならない。</div>
<div>　そこで、どうすれば国の結束力を高めながら、権力の持つ拘束性や忖度といった負の部分をなくし、国家を強くすることができるのかということが課題となる。</div>
<div>　これは、まだ世界のどこでも答えの出せていない課題である。</div>
<br /><div>　そして、ある意味でわしがやろうとしているのは、実験室レベルの小さなサイズではあるが、この課題への挑戦でもある。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">わしが『ゴー宣DOJO』でやろうとしていることは、結束力を高めるけれども、ひとりひとりが強制されたり忖度したりすることなく行動して、そうして新しい世代の息吹を自由に開放してあげるという方法を作り出す実験である。</span></div>
<div>　ひとつの集団性の実験を、ここで行っているのである。</div>
<div>　そしてこれは、漫画家であるわしがやっているというところに意味があるのだ。</div>
<div>　これは、『おぼっちゃまくん』の「茶魔語」の時に顕著だった、漫画の作品を通じて全国の読者が共同体的な感覚を持ち、さらに作品を盛り上げていくという手法の応用である。この手法が『ゴー宣』にも持ち込まれ、さらに『ゴー宣道場』で発展していったのである。</div>
<div>　つまりこれは、漫画家・小林よしのりというサブカル作家が始めた、サブカルから派生した作品の一種であり、だからこそ強いとも言えるのである！</div>
<br /><div>　<strong>今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん！」という時代がやって来た。他に希望はない！</strong></div>
<div>　ハリウッドで続々映画化されたアメコミのスーパーヒーローものは、一時期は凄かったが、最近では「何これ？」と思うようなヘンなものが多く、堕落していっているように見える。もう出し尽くした感があり、新しい知恵があまりないのである。</div>
<div>　<strong>そんな中で、日本の『ゴジラ－1.0』の成功は痛快だった。</strong></div>
<div>　一時は『ゴジラ』もアメリカにすべて取られてしまって、もうハリウッドじゃないと作れないのではないかと思わされたりもしていたから、見事に巻き返してくれたのが嬉しかったのである。</div>
<br /><div>　あと、やっぱり『シン・ゴジラ』は違ったということが証明されたのも嬉しいことだった。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2181423">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2181423</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「ニヒリズム蔓延の年だった」小林よしのりライジング Vol.490]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　2023年最後の配信となるので、一年を振り返っておこう。
　残念ながらこの一年は、ひとことで言えば「ニヒリズム蔓延」の年だった。
　ウクライナ戦争は、まだまだ終わらない。
　侵略されたら国家・国民の消滅を防ぐため、あるいは民族の隷従を防ぐため、徹底的に抵抗するしかない。領土を少しづつ切り売りしながら停戦しても、さらになめられて全土占領を少し遅らせるだけだ。
　だが、あれだけ露骨に国際法を無視して始められた侵略戦争なのだから、世界中がロシアを非難するかと思ったのに、最初から曖昧な態度をとる国々があり、さらにプーチンが居直って長期化したら、ロシア国内にも、国外にも、それを許容する雰囲気すら出てきてしまった。
　国内から厭戦気分が醸成され、良心的な国民が独裁者に反旗をひるがえすなどという希望的観測も、いまや風前の灯火だ。
　もしロシアが侵略で得をしようものなら、もう「国際法」というものの意味が完全になくなってしまう。
　世界の歴史は国際法以前に逆戻りして、力による支配が全ての帝国主義の時代に戻り、特に核を持っている国が何でもできるようになるという結論に達してしまうのだ。
　核は「脅し」において、ものすごい効果を発揮する。
　だからこそウクライナ軍は、ロシアの領土まで踏み込む反転攻勢ができないでいる。
　ロシアの領土が戦場にならなければ、ロシアの国民は自国が戦争をしていることすら実感できず、徐々に関心を失っていく。そのためロシア国内で厭戦感情が高まることもなく、反プーチンの政変が起きて戦争が終結するというシナリオが実現する可能性はなくなってしまった。
　世界中からロシアに向けていくら反戦平和を叫ぼうと、ロシア国民は聞く耳も持たないわけで、平和主義というものは、独裁権威主義の前では、全く空疎な念仏だということが100％証明されてしまう。
　さらにヨーロッパ各国は「支援疲れ」とかいって、支援が続くかどうかわからないという不安感もあり、アメリカも支援の予算が枯渇すると言っている。
　しかもそんな状況の中で、イスラエル・パレスチナ紛争が勃発し、むしろアメリカはそっちに関心が向いてしまった。
　今回の紛争は、もちろんハマスが先に仕掛けたことが発端ではあるのだが、それよりずっと以前からイスラエル・パレスチナは常に戦争状態にあるのだから、今回においてはどちらが先に仕掛けたかなんてことには、そもそも何の意味もない。
　イスラエルの報復攻撃は国際法上非常に問題があり、そのイスラエルを支持する形になったアメリカは、ロシアの「国際法違反」を非難する姿勢との間に、大きな矛盾を抱え込む事態となってしまっている。
　わしはVol.483「パレスチナよりウクライナだ」で書いたとおり、
　https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2169399
　パレスチナ問題にはもう関心を持っても仕方がないとまで思うところがあるのだが、それにしても今回のパレスチナの被害は規模が違いすぎる。
　戦闘開始から2か月余りでガザ地区の死者数は人口220万人のほぼ１％にあたる2万人を超え、うち4割の8千人が子供だという。しかもその数は病院で死亡が確認された数だけなので、実際にもっと多い可能性があり、攻撃はさらに南部に広がっているため、まだまだ増えていくのは確実。これまでの紛争と比べても、その犠牲者数と殺戮の無差別性では前例のないものになっている。
　それほどまでの状態になっているのに、イスラエル国民はパレスチナ人の不幸に対して、一切関心を持たないことに決めてしまっている。
　イスラエル国民の意識は、パレスチナ人なんかやっちまえ、虐殺すればいいじゃないかというところにまでなっているわけで、それはホロコーストの際に、ユダヤ人がどれだけガス室に送られて殺されていても、関心を持たなかったフランス人などと何ら変わらない。
　このように、とてつもない不幸がありながら完全に放置されるという事態が平然と頻発しており、それに対して「反戦平和」の呪文を唱えても、その最悪の状況を覆したり、食い止めたりすることなど全く不可能であると分かってしまった。
　理想主義的な言葉が、一切何の役にも立たないということが、明白になってしまったのである。
　そしてさらに、中国の問題がある。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2179804</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2179804</guid>
                <pubDate>Tue, 26 Dec 2023 18:50:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[ウクライナ侵略戦争]]></category>
                <category><![CDATA[ジャニーズ問題]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[ワクチン]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第490号　2023.12.26発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…2023年最後の配信となるので、一年を振り返っておこう。残念ながらこの一年は、ひとことで言えば「ニヒリズム蔓延」の年だった。ウクライナ戦争の長期化、イスラエル・パレスチナ紛争勃発、中国問題…国際情勢はニヒリズムで見るしかないという世界情勢になっている。強権・独裁制の大国を相手にしては、まともな民主主義国家の理屈が一切通じず、手の施しようがないという意識が世界中に蔓延しているのだ。そして、そんな厳しい国際環境の中にある日本は、この一年どうだったかと見てみれば、これがまた惨憺たる有様なのである。令和6年を迎える前に、この状況をどう考えるべきなのだろうか？</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…今年は、5月にコロナが「5類」に移行し、本当に科学的に考えることがないまま終わるんだなと思っていたら、ジャニーズ問題にスポットが浴びせられ、今度は法的に考えることすらできないという血みどろの八つ墓村ぶりを見せつけられた1年だった。マスコミの重要な仕事とは、真実を黙殺することらしい。そこで、令和5年にマスコミが黙殺した、私の気になるニュースについてまとめておく。</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…小室圭さんの株が爆上がり！？運動が得意な日本人がこぞって野球・サッカーといった「海外で稼げるスポーツ」を選択することは日本の力が弱くなっていることの現れなのでは？今年の流行語大賞「アレ」をどう思う？自分の人生とはまったく関係ない筈の他人の不倫に対して、なぜ人は物凄く批難するの？ドジャースの大谷翔平選手の1000億円契約について、正直どう思う？東京駅は好き？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第519回「ニヒリズム蔓延の年だった」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第446回「しゃべクリアワード2023！」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第313回「令和5年版　今年の黙殺」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<div><br /><br /></div>
<br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874058/5562e9a77d17a785667260503462dcbc43d036f5.jpg" data-image_id="874058" alt="5562e9a77d17a785667260503462dcbc43d036f5" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第519回「ニヒリズム蔓延の年だった」</strong></span><br /><br /><div>　2023年最後の配信となるので、一年を振り返っておこう。</div>
<div>　残念ながらこの一年は、ひとことで言えば「ニヒリズム蔓延」の年だった。</div>
<br /><div>　ウクライナ戦争は、まだまだ終わらない。</div>
<div>　侵略されたら国家・国民の消滅を防ぐため、あるいは民族の隷従を防ぐため、徹底的に抵抗するしかない。領土を少しづつ切り売りしながら停戦しても、さらになめられて全土占領を少し遅らせるだけだ。</div>
<div>　だが、あれだけ露骨に国際法を無視して始められた侵略戦争なのだから、世界中がロシアを非難するかと思ったのに、最初から曖昧な態度をとる国々があり、さらにプーチンが居直って長期化したら、ロシア国内にも、国外にも、それを許容する雰囲気すら出てきてしまった。</div>
<div>　国内から厭戦気分が醸成され、良心的な国民が独裁者に反旗をひるがえすなどという希望的観測も、いまや風前の灯火だ。</div>
<div>　もしロシアが侵略で得をしようものなら、もう「国際法」というものの意味が完全になくなってしまう。</div>
<div>　世界の歴史は国際法以前に逆戻りして、力による支配が全ての帝国主義の時代に戻り、特に核を持っている国が何でもできるようになるという結論に達してしまうのだ。</div>
<br /><div>　核は「脅し」において、ものすごい効果を発揮する。</div>
<div>　だからこそウクライナ軍は、ロシアの領土まで踏み込む反転攻勢ができないでいる。</div>
<div>　ロシアの領土が戦場にならなければ、ロシアの国民は自国が戦争をしていることすら実感できず、徐々に関心を失っていく。そのためロシア国内で厭戦感情が高まることもなく、反プーチンの政変が起きて戦争が終結するというシナリオが実現する可能性はなくなってしまった。</div>
<div>　世界中からロシアに向けていくら反戦平和を叫ぼうと、ロシア国民は聞く耳も持たないわけで、平和主義というものは、独裁権威主義の前では、全く空疎な念仏だということが100％証明されてしまう。</div>
<div>　さらにヨーロッパ各国は「支援疲れ」とかいって、支援が続くかどうかわからないという不安感もあり、アメリカも支援の予算が枯渇すると言っている。</div>
<br /><div>　しかもそんな状況の中で、イスラエル・パレスチナ紛争が勃発し、むしろアメリカはそっちに関心が向いてしまった。</div>
<div>　今回の紛争は、もちろんハマスが先に仕掛けたことが発端ではあるのだが、それよりずっと以前からイスラエル・パレスチナは常に戦争状態にあるのだから、今回においてはどちらが先に仕掛けたかなんてことには、そもそも何の意味もない。</div>
<div>　イスラエルの報復攻撃は国際法上非常に問題があり、そのイスラエルを支持する形になったアメリカは、ロシアの「国際法違反」を非難する姿勢との間に、大きな矛盾を抱え込む事態となってしまっている。</div>
<br /><div>　わしはVol.483「パレスチナよりウクライナだ」で書いたとおり、</div>
<div>　<a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2169399" target="_blank">https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2169399</a></div>
<div>　パレスチナ問題にはもう関心を持っても仕方がないとまで思うところがあるのだが、それにしても今回のパレスチナの被害は規模が違いすぎる。</div>
<div>　戦闘開始から2か月余りでガザ地区の死者数は人口220万人のほぼ１％にあたる2万人を超え、うち4割の8千人が子供だという。しかもその数は病院で死亡が確認された数だけなので、実際にもっと多い可能性があり、攻撃はさらに南部に広がっているため、まだまだ増えていくのは確実。これまでの紛争と比べても、その犠牲者数と殺戮の無差別性では前例のないものになっている。</div>
<div>　それほどまでの状態になっているのに、イスラエル国民はパレスチナ人の不幸に対して、一切関心を持たないことに決めてしまっている。</div>
<div>　イスラエル国民の意識は、パレスチナ人なんかやっちまえ、虐殺すればいいじゃないかというところにまでなっているわけで、それはホロコーストの際に、ユダヤ人がどれだけガス室に送られて殺されていても、関心を持たなかったフランス人などと何ら変わらない。</div>
<div>　このように、とてつもない不幸がありながら完全に放置されるという事態が平然と頻発しており、それに対して「反戦平和」の呪文を唱えても、その最悪の状況を覆したり、食い止めたりすることなど全く不可能であると分かってしまった。</div>
<div>　理想主義的な言葉が、一切何の役にも立たないということが、明白になってしまったのである。</div>
<br /><div>　そしてさらに、中国の問題がある。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2179804">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2179804</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「大谷翔平の記者会見を見て」小林よしのりライジング Vol.489]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　大谷翔平選手のドジャース移籍記者会見を見た。
　野球解説者やスポーツライターにはそれぞれに言いたいことがあるだろうが、わしはそれらとは全く違う視点で、ナショナリストとしての感想を記しておきたい。
　わしが見てまず驚いたのは、大谷ってデカいんだということだった。
　普段の野球中継だと、他の選手に交じった姿しか映らないので気づかなかったが、記者会見やニュース映像でマスコミや球団関係者と並んでいるのを見て、並みのアメリカ人よりもずっと大きいのがわかった。
　あの大谷の体格を、日米で戦争して負けた時の日本の兵隊たちが見たらどう思うんだろうと、まずわしは思ってしまったのである。
　アメリカとの戦争に敗れた時の日本人は、小っちゃかった。
　歩兵はほとんどが百姓で、田畑を耕しているから、背は低いが足腰だけは強くて、重装備を背負ってものすごい距離を徒歩で行軍することができた。
　日本兵にとっては普通の行軍を、米兵の捕虜を護送する際にやらせたらバタバタ倒れて死んでしまって、それが後に「バターン死の行進」と言われたりしたのである。
　日本人が小さいのは人種的な特徴で、そのハンディを克服するような体格の日本人が登場することはないと思っていたのに、それが現れたのだ。これは戦後の経済発展と、それに伴う栄養状況の改善などによることは間違いない。
　ただ、だからといって、敗戦したおかげで戦後こんないい世の中になれたとか、負けてよかったとかいう話ではない。
　戦争はもう否応もないことで、いいとか悪いとかいう判断でやったり、やめたりできるものではない。負けると分かっていても戦わなければならない時だってあるのだ。
　大東亜戦争では、インテリの学生も特攻隊に志願し、死んでいった。『戦争論』で描いたが、彼らは自分が特攻したからといって、それで戦争に勝てるとは思っていなかった。しかし、負けた後に子孫へ残すもののために、自らの若い命を賭けたのである。
　戦艦大和で出撃した秀才たちも、理知的に考えた結果として、未来の日本の礎になるためと思って散っていったのだった。
　そうして彼らが期待をかけた「未来の日本人」が大谷翔平であれば、英霊たちも皆、その雄姿を見て喜ぶだろうなあと思うのである。
　昭和9年（1934）11月、読売新聞の社長・正力松太郎がベーブ・ルースらメジャーリーグ（当時は「大リーグ」といった）のオールスターチームを日本に招請し、「日米野球」を開催した。
　まだ日本にプロ野球チームはなく、読売新聞が「全日本軍」を編成して対戦したが、結果は16戦全敗と散々。伝説の投手・沢村栄治がベーブ・ルースを三振に打ち取るなど、1失点の好投を見せたのが唯一の快挙だった。
　日米野球終了後の12月、読売新聞は「全日本軍」を中心に「大日本東京野球倶楽部」を設立。後に「東京巨人」と改称、これが現在の読売ジャイアンツのルーツである。
　昭和11年（1936）には大阪タイガース（現・阪神タイガース）や名古屋軍（現・中日ドラゴンズ）などが設立され、プロ野球リーグがスタートする。しかし、戦前は「早慶戦」に代表される学生野球の方が人気だったらしい。
　その後、大東亜戦争が勃発。戦況の悪化に伴い、昭和19年（1944）にプロ野球は休止となり、そして敗戦。
　野球では全くアメリカに歯が立たず、さらに戦争でも圧倒的な国力の差の前に惨憺たる敗北となってしまった。
　まさかその78年後、日本人がアメリカ・メジャーリーグのナンバーワン選手になるなんて、誰も思いもしなかっただろう。しかも、あのベーブ・ルース以来の二刀流で、ルースを上回る記録を残すなんて、ありえないとしか思わないはずだ。
　戦後だってほんの少し前まで、日本のプロ野球はアメリカ・メジャーリーグとは比べ物にならないほどの、レベルの差があると誰もが思っていた。
　一世を風靡した漫画『巨人の星』では、主人公・星飛雄馬は子供時代から元プロ野球選手の父に、「大リーグボール養成ギプス」という児童虐待としか言いようのない装具を付けられ、野球の英才教育を受ける。
　しかし「大リーグボール養成ギプス」と言いながら、親子の目標は大リーグではなく「巨人の星」をつかむこと、つまり日本のプロ野球のジャイアンツのスター選手になることだった。
　飛雄馬は巨人の投手になり、「大リーグボール」という魔球を投げるが、最後まで大リーグに入るという話にはならなかった。
　漫画でしかありえない物理的に不可能な魔球や、漫画でしかありえない不自然な描写が続出して「荒唐無稽」とも思えた『巨人の星』だが、その作品においてさえ日本人がメジャーリーグに入団するという展開は「ありえない」こととされ、描かれなかったのだ。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2178626</link>
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                <pubDate>Tue, 19 Dec 2023 17:30:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[大谷翔平]]></category>
                <category><![CDATA[日米関係]]></category>
                <category><![CDATA[ネトウヨ]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第489号　2023.12.19発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…大谷翔平選手のドジャース移籍記者会見を見た。野球解説者やスポーツライターにはそれぞれに言いたいことがあるだろうが、わしはそれらとは全く違う視点で、ナショナリストとしての感想を記しておきたい。野球発祥の地であるアメリカに日本人が行って、歴史に残る快挙をやり遂げた。そうなるとどうしたって、かつては戦争をした敵国同士だったのにということも意識しなければいけないはずなのだが、誰もそれは言わないのだ。日本はアメリカと戦争をして、ものすごく無惨に負けた。その戦争で死んだ日本兵たちは、どのように大谷を眺めるだろうということまで、思いを馳せてみなければいけないのではないか？</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「安倍晋三が好きだよね♡」という絆でつながっていたネトウヨたちの大同団結が、いまそこかしこで崩壊を迎えている。ネトウヨ作家がネトウヨ議員をいかにもネトウヨらしく「クズ」呼ばわりし、「クズ」呼ばわりされたネトウヨ議員の可愛がっているネトウヨが、ネトウヨ作家にすり寄ったので、ネトウヨたちが「このクズめー！」と憎悪しているという構図だが、私から見ると、百田も青山も同じようなものにしか見えない…。ネトウヨ“冬の陣”勃発か！？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」戦後日本の食料自給率が下がった理由は？今年の紅白で注目しているのは、新しい学校のリーダーズ？Ado？今後、ジャニーズ問題は人々から忘れ去られるの？喘息の持病持ちで色白で華奢…いわゆる「男らしさ」からはかけ離れた子供時代だったのに、なぜ今のような「覚悟」を持てたの？若い人たちの間で昭和のヒット曲やドラマが流行っている「昭和回帰」の理由とは？「妊娠は病気じゃない」なら「老化だって病気じゃない」のでは？アイヌ問題が綺麗に解決する方法はないの？創作環境が近代化されることに対する危機感を感じたりする？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第518回「大谷翔平の記者会見を見て」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第445回「メリー苦シミマス！　地獄のサンタがやって来た～っしゅ！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第312回「ネトウヨ“冬の陣”か？　分断はじまる」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874059/2f0658e39d9c87d42f450c10eccff5fcb94f2676.jpg" data-image_id="874059" alt="2f0658e39d9c87d42f450c10eccff5fcb94f2676" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第518回「大谷翔平の記者会見を見て」</strong></span><br /><br /><div>　大谷翔平選手のドジャース移籍記者会見を見た。</div>
<div>　野球解説者やスポーツライターにはそれぞれに言いたいことがあるだろうが、わしはそれらとは全く違う視点で、ナショナリストとしての感想を記しておきたい。</div>
<br /><div>　わしが見てまず驚いたのは、大谷ってデカいんだということだった。</div>
<div>　普段の野球中継だと、他の選手に交じった姿しか映らないので気づかなかったが、記者会見やニュース映像でマスコミや球団関係者と並んでいるのを見て、並みのアメリカ人よりもずっと大きいのがわかった。</div>
<div>　あの大谷の体格を、日米で戦争して負けた時の日本の兵隊たちが見たらどう思うんだろうと、まずわしは思ってしまったのである。</div>
<div>　アメリカとの戦争に敗れた時の日本人は、小っちゃかった。</div>
<div>　歩兵はほとんどが百姓で、田畑を耕しているから、背は低いが足腰だけは強くて、重装備を背負ってものすごい距離を徒歩で行軍することができた。</div>
<div>　日本兵にとっては普通の行軍を、米兵の捕虜を護送する際にやらせたらバタバタ倒れて死んでしまって、それが後に「バターン死の行進」と言われたりしたのである。</div>
<br /><div>　日本人が小さいのは人種的な特徴で、そのハンディを克服するような体格の日本人が登場することはないと思っていたのに、それが現れたのだ。これは戦後の経済発展と、それに伴う栄養状況の改善などによることは間違いない。</div>
<div>　ただ、だからといって、敗戦したおかげで戦後こんないい世の中になれたとか、負けてよかったとかいう話ではない。</div>
<div>　戦争はもう否応もないことで、いいとか悪いとかいう判断でやったり、やめたりできるものではない。負けると分かっていても戦わなければならない時だってあるのだ。</div>
<div>　大東亜戦争では、インテリの学生も特攻隊に志願し、死んでいった。『戦争論』で描いたが、彼らは自分が特攻したからといって、それで戦争に勝てるとは思っていなかった。しかし、負けた後に子孫へ残すもののために、自らの若い命を賭けたのである。</div>
<div>　戦艦大和で出撃した秀才たちも、理知的に考えた結果として、未来の日本の礎になるためと思って散っていったのだった。</div>
<div>　そうして彼らが期待をかけた「未来の日本人」が大谷翔平であれば、英霊たちも皆、その雄姿を見て喜ぶだろうなあと思うのである。</div>
<br /><div>　昭和9年（1934）11月、読売新聞の社長・正力松太郎がベーブ・ルースらメジャーリーグ（当時は「大リーグ」といった）のオールスターチームを日本に招請し、「日米野球」を開催した。</div>
<div>　まだ日本にプロ野球チームはなく、読売新聞が「全日本軍」を編成して対戦したが、結果は16戦全敗と散々。伝説の投手・沢村栄治がベーブ・ルースを三振に打ち取るなど、1失点の好投を見せたのが唯一の快挙だった。</div>
<div>　日米野球終了後の12月、読売新聞は「全日本軍」を中心に「大日本東京野球倶楽部」を設立。後に「東京巨人」と改称、これが現在の読売ジャイアンツのルーツである。</div>
<div>　昭和11年（1936）には大阪タイガース（現・阪神タイガース）や名古屋軍（現・中日ドラゴンズ）などが設立され、プロ野球リーグがスタートする。しかし、戦前は「早慶戦」に代表される学生野球の方が人気だったらしい。</div>
<div>　その後、大東亜戦争が勃発。戦況の悪化に伴い、昭和19年（1944）にプロ野球は休止となり、そして敗戦。</div>
<div>　野球では全くアメリカに歯が立たず、さらに戦争でも圧倒的な国力の差の前に惨憺たる敗北となってしまった。</div>
<div>　まさかその78年後、日本人がアメリカ・メジャーリーグのナンバーワン選手になるなんて、誰も思いもしなかっただろう。しかも、あのベーブ・ルース以来の二刀流で、ルースを上回る記録を残すなんて、ありえないとしか思わないはずだ。</div>
<br /><div>　戦後だってほんの少し前まで、日本のプロ野球はアメリカ・メジャーリーグとは比べ物にならないほどの、レベルの差があると誰もが思っていた。</div>
<div>　一世を風靡した漫画『巨人の星』では、主人公・星飛雄馬は子供時代から元プロ野球選手の父に、「大リーグボール養成ギプス」という児童虐待としか言いようのない装具を付けられ、野球の英才教育を受ける。</div>
<div>　しかし「大リーグボール養成ギプス」と言いながら、親子の目標は大リーグではなく「巨人の星」をつかむこと、つまり日本のプロ野球のジャイアンツのスター選手になることだった。</div>
<div>　飛雄馬は巨人の投手になり、「大リーグボール」という魔球を投げるが、最後まで大リーグに入るという話にはならなかった。</div>
<div>　漫画でしかありえない物理的に不可能な魔球や、漫画でしかありえない不自然な描写が続出して「荒唐無稽」とも思えた『巨人の星』だが、その作品においてさえ日本人がメジャーリーグに入団するという展開は「ありえない」こととされ、描かれなかったのだ。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2178626">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2178626</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「男らしさ、女らしさをなくすべきか？」小林よしのりライジング Vol.488]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　人間、なろうと思えば、必ず何かの「被害者」になることができる。
　現在の自分が不遇なのは自分のせいだと認めることができず、どこかに自分をこんなことにした「加害者」がいると思いたがる、不幸な人は必ずいる。
　そして、そんな人を自分のイデオロギーのために利用しようという人も、必ずいるものだ。

　先月「ゴー宣道場」ホームページで始めた「ゴー宣ジャーナリスト」ブログで知ったのだが、11月19日に「国際男性デー」なんてものがあったらしい。「『男らしさ』という固定観念や、男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日」なんだそうだ。
「国際女性デー」というのがあって「女らしさ」という観念をなくそうとしているというのは聞いていたが、なんとその男性版が出てきたらしい。
　男らしさ・女らしさをなくそうなんて、それでどうしようというのか？　わしには、無茶苦茶としか思えない。男がスカートを履いて、両脚を斜めにくっつけて座り、女がズボンを履いて、股開いて座れとでも主張する日なのだろうか？

　少し調べてみたが、「国際女性デー」の源流は20世紀初頭まで遡り、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスで初の「国際女性デー」の記念行事が行われたのが1911年。現在、3月8日とされている「国際女性デー」は1975年に国連が定め、1977年に国連総会で決議されている。
　もともと「フランス人権宣言」が女性の人権を認めていなかったことに顕著なとおり、世界中で女性の権利は著しく低く抑えられていた。
　そのため歴史の必然として女性の権利・地位向上運動が起こり、その一環として「国際女性デー」の発想が生まれたわけで、「女らしさ」の否定にまで暴走してしまった現在のありようは論外としても、その着想の時点においては十分な必要性があったとはいえるだろう。
　それに対して「国際男性デー」には、何ら歴史的な必然を感じない。単に「『国際女性デー』があるんなら、『国際男性デー』も作らなきゃ、男女平等じゃないやい！」というような、駄々っ子の発想としか思えない。

　実際、「国際男性デー」はカリブ海の小国トリニダード・トバゴで1999年に始まったもので、まだ歴史も浅く、国連も正式に認定していない。
　なんでトリニダード・トバコかというと、たまたまこれを提唱した学者がトリニダード・トバコ人だったからで、「人権真理教」の本場・アメリカの発祥ですらないのだ。今まで知らなかったのも当然としか言いようがない。
　そしてなぜか今年になって、その話題をわずかながら聞くようになったわけだが、それは、例によって左翼マスコミが煽り立てたからだ。
　朝日新聞は今年初めて「国際男性デー」のイベントを開催、これに併せて11月18日から25日まで（web版）、8回にわたって「らしさって　国際男性デー」と題する連載特集を組んだ。
　では、朝日新聞がこの特集で「国際男性デー」の普及のためにどんな主張をしたのか、見てみよう。

　連載の第1回では64歳の元消防士を取りあげ、次のような身の上話を紹介する。
　何不自由ない家庭に育ち、23歳で子供の時に憧れた消防士になる。
　消防は軍隊を思わせる、厳しい上下関係の男の世界。勤務は苛酷で、同僚は過労で倒れるが、「頑張るのが当然と思っていた」。
　40歳の頃、8歳下の女性と見合いし、結婚を前提に付き合ったが、女性の母親から「顔も見たくない」と言われるほど嫌われ、頭に来て「親を捨てろ」と言い放って別れを切り出され、やり直そうとしたが破局、今も独身。
　55歳の時、部下に声を荒らげて「パワハラ」と訴えられ、処分には至らなかったが、職場では孤立。家でも一人きりで孤独。
　5年前、定年退職して駅ビルの管理会社に再就職するが、周りはほとんど女性で、何を話していいかわからない。上司から「お客様」を迎えるお辞儀の角度を細かく指導されていらつく。「言い方がすごいきつい」などと苦情を言われたこともある。
　初日から辞めたくなった。お金にも困っていない。でも辞めない。その理由は「男のプライドがあるから」と、記者の目を見つめて真剣な表情で言った。

　こんな男の身の上を延々と読ませて、いったい何が言いたいのかというと、要するに「この人がこんなにつらい人生になってしまったのは、世の中に『男はこうでなければならない』という、『男らしさ』の観念があるせいだ」と主張しているのだ！
　男性は認定心理士のセミナーで「『男はこうあるべきだ』にがんじがらめになっていますね。つらくないですか？」と言われ、はっとしたという。そして、女性と別れた時や職場で孤立していった時、いつも「男たるもの強くなければ」と言い聞かせてこなかったかと自問したそうだ。それで、「あのときこうしていればという後悔ばかり。自分で選んだ人生だけど、孤独ってしんどいな」と言ったそうだ。

　続いて記事には大妻女子大学准教授の田中俊之という「社会学者」が登場。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2177193</link>
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                <pubDate>Tue, 12 Dec 2023 16:40:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[男女平等]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[自称保守]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第488号　2023.12.12発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…人間、なろうと思えば、必ず何かの「被害者」になることができる。現在の自分が不遇なのは自分のせいだと認めることができず、どこかに自分をこんなことにした「加害者」がいると思いたがる、不幸な人は必ずいる。そして、そんな人を自分のイデオロギーのために利用しようという人も、必ずいるものだ。11月19日に「国際男性デー」なるものがあったらしい。「『男らしさ』という固定観念や、男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日」なんだそうだ。朝日新聞は今年初めて「国際男性デー」のイベントを開催、8回にわたって「らしさって　国際男性デー」と題する連載特集を組んだ。朝日新聞がこの特集で「国際男性デー」の普及のためにどんな主張をしたのか、見てみよう。</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…月刊『Hanada』は12月も元気だ。編集部のX公式アカウントが、河野太郎からブロックされたらしい。SNSによって神経質な独裁者気質の顔が如実になった河野太郎も気になるところだが……今号の目玉記事は、百田尚樹、有本香、櫻井よしこの「日本保守党は王道を歩む」という鼎談だ。「安倍晋三を尊敬する」「安倍なき自民党は最悪だ」と言いながら、日本保守党が批判している政策は、消費増税しかり、外国人労働者受け入れ拡大のための入管法改正しかり、ほとんど安倍晋三がやったことである。彼らはどのように自分を納得させているのだろうか？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…</strong><b>国会で議員が答弁中にスマホを使うのはマナー違反？生命至上主義が蔓延る現代日本で『ゴジラ-1.0』があのように描かれた意味とは？BRICSの拡大などロシアは持ち直した一方で、ウクライナでは厭戦気分が高まっているのでは？外国人観光客が戻ってきていることをどう思う？今まで聞いて来た中で違和感を持った曲は？「日清どん兵衛」のCM出演者が吉岡里帆さんからアンミカさんに交代した事で、賛否両論が巻き起こっている件をどう思う？「おぼっちゃまくん」がグローバルなポリコレの波に覆われる可能性はない？高等学校無償化に賛成？反対？</b><strong>…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第517回「男らしさ、女らしさをなくすべきか？」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第444回「メリー苦シミマス！　地獄のサンタがやって来た～っしゅ！の巻【前編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第311回「河野太郎にブロックされているHanadaウォッチ…“安倍さんは奇跡”だって。」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874060/41fe431703e1373a31553805b9bf17cfe3cc9f16.jpg" data-image_id="874060" alt="41fe431703e1373a31553805b9bf17cfe3cc9f16" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第517回「男らしさ、女らしさをなくすべきか？」</strong></span><br /><br /><div>　人間、なろうと思えば、必ず何かの「被害者」になることができる。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;"><strong>現在の自分が不遇なのは自分のせいだと認めることができず、どこかに自分をこんなことにした「加害者」がいると思いたがる、不幸な人は必ずいる。</strong></span></div>
<div>　そして、そんな人を自分のイデオロギーのために利用しようという人も、必ずいるものだ。</div>
<br /><div>　先月「ゴー宣道場」ホームページで始めた「ゴー宣ジャーナリスト」ブログで知ったのだが、11月19日に「国際男性デー」なんてものがあったらしい。<span style="color:#993300;"><strong>「『男らしさ』という固定観念や、男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日」</strong></span>なんだそうだ。</div>
<div>「国際女性デー」というのがあって「女らしさ」という観念をなくそうとしているというのは聞いていたが、なんとその男性版が出てきたらしい。</div>
<div>　男らしさ・女らしさをなくそうなんて、それでどうしようというのか？　わしには、無茶苦茶としか思えない。男がスカートを履いて、両脚を斜めにくっつけて座り、女がズボンを履いて、股開いて座れとでも主張する日なのだろうか？</div>
<br /><div>　少し調べてみたが、「国際女性デー」の源流は20世紀初頭まで遡り、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスで初の「国際女性デー」の記念行事が行われたのが1911年。現在、3月8日とされている「国際女性デー」は1975年に国連が定め、1977年に国連総会で決議されている。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">もともと「フランス人権宣言」が女性の人権を認めていなかったことに顕著なとおり、世界中で女性の権利は著しく低く抑えられていた。</span></div>
<div>　そのため歴史の必然として女性の権利・地位向上運動が起こり、その一環として「国際女性デー」の発想が生まれたわけで、「女らしさ」の否定にまで暴走してしまった現在のありようは論外としても、その着想の時点においては十分な必要性があったとはいえるだろう。</div>
<div>　<strong>それに対して「国際男性デー」には、何ら歴史的な必然を感じない。単に「『国際女性デー』があるんなら、『国際男性デー』も作らなきゃ、男女平等じゃないやい！」というような、駄々っ子の発想としか思えない。</strong></div>
<br /><div>　実際、「国際男性デー」はカリブ海の小国トリニダード・トバゴで1999年に始まったもので、まだ歴史も浅く、国連も正式に認定していない。</div>
<div>　なんでトリニダード・トバコかというと、たまたまこれを提唱した学者がトリニダード・トバコ人だったからで、「人権真理教」の本場・アメリカの発祥ですらないのだ。今まで知らなかったのも当然としか言いようがない。</div>
<div>　そしてなぜか今年になって、その話題をわずかながら聞くようになったわけだが、<span style="text-decoration:underline;">それは、例によって左翼マスコミが煽り立てたからだ。</span></div>
<div>　<strong>朝日新聞は今年初めて「国際男性デー」のイベントを開催、これに併せて11月18日から25日まで（web版）、8回にわたって「らしさって　国際男性デー」と題する連載特集を組んだ。</strong></div>
<div>　では、朝日新聞がこの特集で「国際男性デー」の普及のためにどんな主張をしたのか、見てみよう。</div>
<br /><div>　連載の第1回では64歳の元消防士を取りあげ、次のような身の上話を紹介する。</div>
<div>　何不自由ない家庭に育ち、23歳で子供の時に憧れた消防士になる。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">消防は軍隊を思わせる、厳しい上下関係の男の世界。勤務は苛酷で、同僚は過労で倒れるが、「頑張るのが当然と思っていた」。</span></div>
<div>　40歳の頃、8歳下の女性と見合いし、結婚を前提に付き合ったが、女性の母親から「顔も見たくない」と言われるほど嫌われ、頭に来て「親を捨てろ」と言い放って別れを切り出され、やり直そうとしたが破局、今も独身。</div>
<div>　55歳の時、部下に声を荒らげて「パワハラ」と訴えられ、処分には至らなかったが、職場では孤立。家でも一人きりで孤独。</div>
<div>　5年前、定年退職して駅ビルの管理会社に再就職するが、周りはほとんど女性で、何を話していいかわからない。上司から「お客様」を迎えるお辞儀の角度を細かく指導されていらつく。「言い方がすごいきつい」などと苦情を言われたこともある。</div>
<div>　初日から辞めたくなった。お金にも困っていない。でも辞めない。<span style="text-decoration:underline;">その理由は「男のプライドがあるから」と、記者の目を見つめて真剣な表情で言った。</span></div>
<br /><div>　こんな男の身の上を延々と読ませて、いったい何が言いたいのかというと、要するに<span style="color:#993300;"><strong>「この人がこんなにつらい人生になってしまったのは、世の中に『男はこうでなければならない』という、『男らしさ』の観念があるせいだ」</strong></span>と主張しているのだ！</div>
<div>　男性は認定心理士のセミナーで<span style="color:#993300;"><strong>「『男はこうあるべきだ』にがんじがらめになっていますね。つらくないですか？」</strong></span>と言われ、はっとしたという。そして、女性と別れた時や職場で孤立していった時、いつも<span style="text-decoration:underline;">「男たるもの強くなければ」と言い聞かせてこなかったかと自問したそうだ。</span>それで、「あのときこうしていればという後悔ばかり。自分で選んだ人生だけど、孤独ってしんどいな」と言ったそうだ。</div>
<br /><div>　続いて記事には大妻女子大学准教授の田中俊之という「社会学者」が登場。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2177193">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「偏見は大事である」小林よしのりライジング Vol.487]]></title>
                <description><![CDATA[<p>「偏見はいけない」という言葉は、当たり前の道徳のように使われる。
「差別や偏見をなくそう」というように、偏見は「差別」とセットで使われることも多い。
「私の独断と偏見ですが」といえば、あえて一般性を無視して、自分の好みだけで話すけれども勘弁してねというエクスキューズになる。
　しかし、「偏見」とはそんなに悪いことなのだろうか？
　前回、草津町長の冤罪事件について論じたが、その中でわしは、この件に最初から違和感を持った理由として、「被害を訴えている女が、ものすごいブス」で「町長が大変なリスクを冒してまで関係を迫るような女とは、とても思えなかった」からだと書いた。
　そして、「もちろん、これは偏見である」とした上で、「偏見だって、重要な判断材料なのである」とした。
　実際に、ここまではっきりした答えが出て、「偏見をなくそう」と言うリベラルどもの方が全員間違っていたことが明白になった以上、これを否定することなどできないはずだ。
　そもそも、思想的にも「偏見」とは本来、マイナスだけの概念として捉えられていたものではないのである。
　18世紀イギリスの政治家、政治哲学者で「保守思想の父」といわれるエドマンド・バークにとって、偏見は「伝統」とさほど変わらないものだった。
　バークはフランス革命に反対して『フランス革命の省察』を書き、その中で「偏見」とは自然な感情であり、大切にすべきものであると説いた。
　英語で「偏見」は「prejudice」で、あらかじめ(pre)の判断(judice)という意味である。
　最近の訳書では「偏見」の語のマイナスイメージを避けて「先入観」と訳しているものもあるが、やはりこれは「偏見」の方が適していると思う。
　偏見（prejudice）とは、伝統や慣習といった先人の知恵によって「あらかじめなされた判断」をいうのである。
　バークがこの本を書いた時代においても、偏見とは払拭すべきものであるというのが進歩的な知識人の考え方だとされていた。
　そんな中でバークは、「私はこの啓蒙の時代に、あえて次のように告白するほど不遜な人間だ」と自虐的な前置きをした上で、こう述べている。
「私たちは一般に、教育を度外視した感情で動く人間で、自分たちの古くからの偏見を丸ごと投げ捨てるどころか、それを心から大切にする。さらに恥ずかしいことに、まさに偏見であるからこそ大切にする。それもその偏見が長続きしたものであればあるほど、世に広まったものであればあるほど、いとおしむ」
「恥ずかしいこと」と言いながら、堂々と「自分は偏見を大切にする」と宣言したのだ。
　さらにバークは「人が自分の理性だけを頼りに暮らし、それで取引するようなことを恐れている」という。
　なぜかというと、「各人のなかにある理性の蓄えなどそう多いものではないから」だという。人間ひとりが自分の理性から得ている知恵の量などたかが知れており、それだけで物事を判断するのは危険だというのだ。
　そしてバークは、「様々な国民と様々な時代を通じて蓄積されてきた共同銀行と共同資本を利用する方がいい」と言う。ここでいう「共同銀行と共同資本」というのが、多くの先人たちが積み重ねてきた伝統であり、常識であり、偏見であるわけだ。
　バークは、イギリスの思想家の多くは「こうした一般的な偏見を否定せず、偏見の中に生きている潜在的な叡智を掘り出すために知恵を巡らせる」という。
　そして重要なのは、偏見の中から「潜在的な叡智」を発見することに成功した場合でも、「偏見の衣を捨てて、その中の裸の理性だけを取り出したりはしない」ということだ。
　バークによれば、イギリスの思想家は「内側に理性を含ませながら偏見を維持する方が望ましいと考える。というのも、理性を含む偏見は理性に行動を起こさせる動機になるし、そこに含まれている愛情によって永続するものになるから」だという。
　例えば、わしは「裸の理性」では薬害エイズ運動の支援はしなかった。「自分の読者である子供は守らなければならない」という「理性を含む偏見」こそが行動を起こす動機になったのだし、その偏見の中に含まれた「情」がある限りにおいて、運動を続けたわけである。
　そしてバークはこうも言う。</p>]]></description>
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                <pubDate>Tue, 28 Nov 2023 19:55:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[保守思想]]></category>
                <category><![CDATA[左翼・リベラル]]></category>
                <category><![CDATA[参政党]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第487号　2023.11.28発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…</strong><b>「偏見はいけない」という言葉は、当たり前の道徳のように使われる。「差別や偏見をなくそう」というように、偏見は「差別」とセットで使われることも多い。「私の独断と偏見ですが」といえば、あえて一般性を無視して、自分の好みだけで話すけれども勘弁してねというエクスキューズになる。しかし、「偏見」とはそんなに悪いことなのだろうか？</b></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…支持者集めに貢献した党の象徴的メンバー5人のうち、3人が離反し、それぞれがネット上で不満をばらまいているという修羅場の参政党。今月22日、参政党は報道陣を集め、長々と武田邦彦との内紛について説明する記者会見を開き、百田尚樹の生放送に出演して党批判を展開したことを「レッドラインを超えている」と神妙な面持ちで批判。記者会見後には、さらに一連の経緯を説明する参政党の公式動画が発表された。なんと現代表・神谷によると、これらの出来事は百田尚樹の参政党大規模分断工作によるものだと言う！「日本保守党ディープステート説」、ここに誕生である！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…AIを利用して故人の作品の続編を制作するのってアリなの？整備新幹線計画、とりわけ中央リニア新幹線の建設をどう思う？相手に罵倒されて怒りを抑えられないような場合は、どのように我慢している？スポーツ業界等で他人に金銭的支援を呼びかけることをどう思う？インドで放送予定のアニメ「おぼっちゃまくん」新作が日本に逆輸入される可能性はある？御坊家は江戸時代、やはり武士として参勤交代などやっていたの？映画『ゴジラ-1.0』のどこが特に気に入った？印象に残ってる水木しげる作品は？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第516回「偏見は大事である」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第443回「おちぶれてすまん！弟連れ狼が行くぶぁい！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第310回「日本保守党＝ディープステート説、誕生か」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874061/8db5cd6c391ab244e625f273f9798f0dbe39b770.jpg" data-image_id="874061" alt="8db5cd6c391ab244e625f273f9798f0dbe39b770" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第516回「偏見は大事である」</strong></span><br /><br /><div><strong>「偏見はいけない」</strong>という言葉は、当たり前の道徳のように使われる。</div>
<div>「差別や偏見をなくそう」というように、偏見は「差別」とセットで使われることも多い。</div>
<div>「私の独断と偏見ですが」といえば、あえて一般性を無視して、自分の好みだけで話すけれども勘弁してねというエクスキューズになる。</div>
<div>　しかし、<span style="font-size:150%;"><strong>「偏見」</strong></span>とはそんなに悪いことなのだろうか？</div>
<br /><div>　前回、草津町長の冤罪事件について論じたが、その中でわしは、この件に最初から違和感を持った理由として、<strong>「被害を訴えている女が、ものすごいブス」</strong>で<strong>「町長が大変なリスクを冒してまで関係を迫るような女とは、とても思えなかった」</strong>からだと書いた。</div>
<div>　そして、「もちろん、これは偏見である」とした上で、<strong>「偏見だって、重要な判断材料なのである」</strong>とした。</div>
<div>　実際に、ここまではっきりした答えが出て、「偏見をなくそう」と言うリベラルどもの方が全員間違っていたことが明白になった以上、これを否定することなどできないはずだ。</div>
<div>　そもそも、思想的にも「偏見」とは本来、マイナスだけの概念として捉えられていたものではないのである。</div>
<br /><div>　18世紀イギリスの政治家、政治哲学者で「保守思想の父」といわれる<strong>エドマンド・バーク</strong>にとって、<strong>偏見は「伝統」とさほど変わらないものだった。</strong></div>
<div>　バークはフランス革命に反対して『フランス革命の省察』を書き、その中で<span style="text-decoration:underline;">「偏見」とは自然な感情であり、大切にすべきものである</span>と説いた。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">英語で「偏見」は<strong>「prejudice」</strong>で、<strong><span style="text-decoration:underline;">あらかじめ(pre)の判断(judice)</span></strong></span>という意味である。</div>
<div>　最近の訳書では「偏見」の語のマイナスイメージを避けて「先入観」と訳しているものもあるが、やはりこれは「偏見」の方が適していると思う。</div>
<div>　<strong>偏見（prejudice）とは、伝統や慣習といった先人の知恵によって「あらかじめなされた判断」をいうのである。</strong></div>
<br /><div>　バークがこの本を書いた時代においても、偏見とは払拭すべきものであるというのが進歩的な知識人の考え方だとされていた。</div>
<div>　そんな中でバークは、<span style="color:#3366ff;"><strong>「私はこの啓蒙の時代に、あえて次のように告白するほど不遜な人間だ」</strong></span>と自虐的な前置きをした上で、こう述べている。</div>
<div><span style="color:#3366ff;"><strong>「私たちは一般に、教育を度外視した感情で動く人間で、自分たちの古くからの偏見を丸ごと投げ捨てるどころか、それを心から大切にする。さらに恥ずかしいことに、まさに偏見であるからこそ大切にする。それもその偏見が長続きしたものであればあるほど、世に広まったものであればあるほど、いとおしむ」</strong></span></div>
<div>「恥ずかしいこと」と言いながら、堂々と「自分は偏見を大切にする」と宣言したのだ。</div>
<br /><div>　さらにバークは<span style="color:#3366ff;"><strong>「人が自分の理性だけを頼りに暮らし、それで取引するようなことを恐れている」</strong></span>という。</div>
<div>　なぜかというと、<span style="color:#3366ff;"><strong>「各人のなかにある理性の蓄えなどそう多いものではないから」</strong></span>だという。人間ひとりが自分の理性から得ている知恵の量などたかが知れており、それだけで物事を判断するのは危険だというのだ。</div>
<div>　そしてバークは、<span style="color:#3366ff;"><strong>「様々な国民と様々な時代を通じて蓄積されてきた共同銀行と共同資本を利用する方がいい」</strong></span>と言う。ここでいう「共同銀行と共同資本」というのが、多くの先人たちが積み重ねてきた伝統であり、常識であり、偏見であるわけだ。</div>
<br /><div>　バークは、イギリスの思想家の多くは<span style="color:#3366ff;"><strong>「こうした一般的な偏見を否定せず、偏見の中に生きている潜在的な叡智を掘り出すために知恵を巡らせる」</strong></span>という。</div>
<div>　そして重要なのは、偏見の中から「潜在的な叡智」を発見することに成功した場合でも、<span style="color:#3366ff;"><strong>「偏見の衣を捨てて、その中の裸の理性だけを取り出したりはしない」</strong></span>ということだ。</div>
<div>　バークによれば、イギリスの思想家は<span style="color:#3366ff;"><strong>「内側に理性を含ませながら偏見を維持する方が望ましいと考える。というのも、理性を含む偏見は理性に行動を起こさせる動機になるし、そこに含まれている愛情によって永続するものになるから」</strong></span>だという。</div>
<div>　例えば、わしは「裸の理性」では薬害エイズ運動の支援はしなかった。<span style="text-decoration:underline;"><strong>「自分の読者である子供は守らなければならない」</strong>という<strong>「理性を含む偏見」</strong>こそが行動を起こす動機になったのだし</span>、<span style="text-decoration:underline;">その偏見の中に含まれた「情」がある限りにおいて、運動を続けた</span>わけである。</div>
<br /><div>　そしてバークはこうも言う。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2175110">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「〈証言〉を鵜呑みにして冤罪を作る奴ら」小林よしのりライジング Vol.486]]></title>
                <description><![CDATA[<p>「証言」というものは、本当に扱いが難しい。
　扱いを誤ればとんでもない事態を招く、非常に恐ろしいものだ。
　だが、その自覚を一切持っていない者が多すぎる。
　それが最も恐ろしいことである。
　草津温泉で有名な群馬県草津町、この人口7000の穏やかな町に令和元年（2019）11月以降、大騒動が巻き起こった。
　草津町議会議員の新井祥子という女性が、町役場の町長室で町長の黒岩信忠氏から性交渉を迫られ、肉体関係を持ったという「証言」を突如として始めたのだ。
　その証言はまず、飯塚玲児というライターが自費出版した電子書籍『草津温泉　漆黒の闇5』で公表された。
　これに続いて新井は記者会見を開き、町長にいきなりキスされ、床に押し倒されたなどとして、「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と主張。
　黒岩町長は事実無根だと反論し、新井と飯塚を名誉毀損で刑事告訴、総額4400万円の慰謝料や謝罪広告の掲載などを求める民事訴訟を起こした。
　性加害が行われたとする日時は「2015年1月8日の午前中」と明記されていたが、その時間に、町長室で黒岩町長が新井町議と会う旨のアポイントの記録はなかった。
　しかも1月8日の午前中は、年始の客がアポなしで来るため対応に追われるし、仕事始めで職員との打ち合わせも次々入ってくるし、とても男女が二人きりで時間を過ごせるような状態ではないという。
　そして何よりも、町長室の扉は常に開けっ放しだった。草津町付近には二つの活火山があり、いつ緊急事態が起きても町長室を対策拠点にできるようにするためで、打ち合わせ中でも職員が入って来れるようになっていたという。
　さらに町長室の隣には応接室、副町長室、総務課があり、何かあったら誰でも気づくし、しかも部屋はガラス張りで、草津町交番や商工会館から中の様子が丸見えで、性交渉などできるわけがなかったのだ。
　明らかに荒唐無稽な証言で、しかもその内容はコロコロと変遷した。
　実は、最初の告発をした電子書籍で新井は「黒岩町長を本当に好きになってしまった。町長室で二人きりになった時、私の気持ちが通じた時には本当に嬉しかった」と書いており、身体を求められて嬉しい反面、不安や複雑な気持ちを感じ、拒んだら町長の気持ちが離れてしまうので受け止めるしかなかったとしていたのだ。
　ところが、出版後まもなく行われた記者会見やメディアの取材では、証言が「強制的な性被害を受けた」に変わった。
　さらに新井は、町議会の本会議場で突然「私以外にも数名の性的被害を受けた女性がいる」と発言。だが町長が「どこの誰か？　いつのことか？」と質しても、「プライバシーの侵害になるので言えない」と何ひとつ明らかにしなかった。
　また、町長室で関係を持つのは物理的に不可能であることを追求されると、「町長が部屋の模様替えをして証拠隠滅した」と発言。だが模様替えが行われていないことは、過去の写真を見れば明らかだった。
　さらに、新井のこの主張は特に問題となった。
「このまちでは女性はまるで"モノ扱い"です。有力者や宿の主人の愛人になるというのも昔からよくあることですし、愛人になれば、湯畑周りのいい場所にお店を持たせてもらえるとか……。女性の方にも問題はあるのかもしれませんが、そうせざるを得ない雰囲気がこの町にはあります」
　おそらく、こんなに女性の地位が弱いから町長の求めを拒めなかったと言おうとしたのだろう。
　だがこれは黒岩町長のみならず、草津町で働く女性に対する大変な侮辱だった。草津でいい場所に店を出している女性は「有力者の愛人」だと言っているのも同然なのだから。
　これで草津町民は、新井に対して圧倒的な不信感を抱いたようだ。
　新井は町議会に黒岩町長の不信任決議案を提出したが、賛成したのは中澤康治という町議ひとりだけで、反対多数で否決。逆にその際の発言が「議会の品位を傷つけた」として懲罰動議が発議され、新井は失職した。
　しかし新井は群馬県に異議申し立てを行い、県がこれを認めて復職させたため、改めて新井に対する解職請求（リコール）運動が開始された。
　すると署名収集期限を半月以上残して、リコール発議の必要数を1500人近くも上回る3292人分の署名が集まり、これを受けて令和2年（2020）12月、リコールの是非を問う住民投票が行われた。
　その過程では、新井が住所を偽っており、草津町に居住実態がないという事実も明らかにされた。
　そして投票の結果はリコール賛成が有効投票の9割以上を占める2542票。反対は208票で、新井は即日失職した。
　かくして、地元においてはこの問題は終息したはずだった。
　ところが、本当の騒動はここから始まったのである。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2174308</link>
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                <pubDate>Wed, 22 Nov 2023 09:55:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[マスコミ]]></category>
                <category><![CDATA[参政党]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第486号　2023.11.22発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…草津温泉で有名な群馬県草津町、この人口7000の穏やかな町に令和元年（2019）11月以降、大騒動が巻き起こった。草津町議会議員の新井祥子という女性が、町役場の町長室で町長の黒岩信忠氏から性交渉を迫られ、肉体関係を持ったという「証言」を突如として始めたのだ。この一連の騒ぎは国内外に一方的に報じられ、地元の実情を全く知らないフェミの議員や「識者」、活動家らが、次々と草津町を非難する声を挙げた。ところが今月1日、前橋地裁で行われた民事訴訟の口頭弁論の本人尋問で、新井本人自ら、嘘をついていたことを認めたのだ！しかし、この重大ニュースをマスコミはほとんど報じなかった！町長や草津町を批判したフェミや政治家、知識人も、誰一人謝罪していない！ジャニーズ問題とも通じる、このとてつもない悪を許してはならない！！</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…ネット型ミニ政党よ、どこへゆく――。この数日、SNSでは参政党をめぐっての罵詈雑言合戦が活発に行われている。なんと参政党の内部分裂が起き、離党者が相次いでいるらしいのだ。参政党の内部分裂を追っていくと、党代表・神谷宗幣は、ニコニコと笑顔でふるまいながら、非常に独善的な人間で、自分をチヤホヤするイエスマンだけを周囲に置いているということがよくわかった。ネット型小政党の行方はどうなる？？</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…「今はそういう時代じゃない」と言って欧米発祥の「キャンセルカルチャー」や「コンプラ」を唯々諾々と受け入れていることをどう考える？「人権」を主張する一方で「アニマルライツ」等も主張する欧米人の思考はどうなっている？映画『ゴジラ-1.0』は観た？ワクチンによって死者は9割減少した！？羽生結弦選手がスピード離婚に追い込まれた件をどう思う？創価学会名誉会長・池田大作氏の死は今後の日本に影響ある？ハライチの岩井勇気（37）が19歳のタレントと結婚したことをどう思う？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第515回「〈証言〉を鵜呑みにして冤罪を作る奴ら」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第442回「おちぶれてすまん！弟連れ狼が行くぶぁい！の巻【前編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第309回「参政党、大分裂。純粋まっすぐ君の行く末やいかに」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<br /><br /><br /><hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874062/558da1be94e54ab701e2d3ced452f8bcb35764b5.jpg" data-image_id="874062" alt="558da1be94e54ab701e2d3ced452f8bcb35764b5" /><br /><br /><span style="font-size:150%;"><strong>第515回「〈証言〉を鵜呑みにして冤罪を作る奴ら」</strong></span><br /><br /><div>「証言」というものは、本当に扱いが難しい。</div>
<div>　扱いを誤ればとんでもない事態を招く、非常に恐ろしいものだ。</div>
<div>　だが、その自覚を一切持っていない者が多すぎる。</div>
<div>　それが最も恐ろしいことである。</div>
<br /><div>　草津温泉で有名な群馬県草津町、この人口7000の穏やかな町に令和元年（2019）11月以降、大騒動が巻き起こった。</div>
<div>　<strong>草津町議会議員の新井祥子という女性が、町役場の町長室で町長の黒岩信忠氏から性交渉を迫られ、肉体関係を持ったという「証言」を突如として始めたのだ。</strong></div>
<div>　その証言はまず、飯塚玲児というライターが自費出版した電子書籍『草津温泉　漆黒の闇5』で公表された。</div>
<div>　これに続いて新井は記者会見を開き、<span style="text-decoration:underline;">町長にいきなりキスされ、床に押し倒された</span>などとして、<span style="color:#993300;"><strong>「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」</strong></span>と主張。</div>
<div>　<span style="text-decoration:underline;">黒岩町長は事実無根だと反論し、新井と飯塚を名誉毀損で刑事告訴、総額4400万円の慰謝料や謝罪広告の掲載などを求める民事訴訟を起こした。</span></div>
<br /><div>　性加害が行われたとする日時は<strong>「2015年1月8日の午前中」</strong>と明記されていたが、その時間に、町長室で黒岩町長が新井町議と会う旨の<span style="text-decoration:underline;">アポイントの記録はなかった。</span></div>
<div>　しかも1月8日の午前中は、年始の客がアポなしで来るため対応に追われるし、<span style="text-decoration:underline;">仕事始めで職員との打ち合わせも次々入ってくるし、とても男女が二人きりで時間を過ごせるような状態ではない</span>という。</div>
<div>　そして何よりも、<strong>町長室の扉は常に開けっ放しだった。</strong>草津町付近には二つの活火山があり、いつ緊急事態が起きても町長室を対策拠点にできるようにするためで、打ち合わせ中でも職員が入って来れるようになっていたという。</div>
<div>　さらに町長室の隣には応接室、副町長室、総務課があり、何かあったら誰でも気づくし、<strong>しかも部屋はガラス張りで、草津町交番や商工会館から中の様子が丸見えで、性交渉などできるわけがなかったのだ。</strong></div>
<br /><div>　明らかに荒唐無稽な証言で、しかもその内容はコロコロと変遷した。</div>
<div>　実は、最初の告発をした電子書籍で新井は<span style="color:#993300;"><strong>「黒岩町長を本当に好きになってしまった。町長室で二人きりになった時、私の気持ちが通じた時には本当に嬉しかった」</strong></span>と書いており、身体を求められて嬉しい反面、不安や複雑な気持ちを感じ、拒んだら町長の気持ちが離れてしまうので受け止めるしかなかったとしていたのだ。</div>
<div>　ところが、出版後まもなく行われた記者会見やメディアの取材では、証言が<span style="color:#993300;"><strong>「強制的な性被害を受けた」</strong></span>に変わった。</div>
<div>　さらに新井は、町議会の本会議場で突然<span style="color:#993300;"><strong>「私以外にも数名の性的被害を受けた女性がいる」</strong></span>と発言。だが町長が「どこの誰か？　いつのことか？」と質しても、<span style="color:#993300;"><strong>「プライバシーの侵害になるので言えない」</strong></span>と何ひとつ明らかにしなかった。</div>
<div>　また、町長室で関係を持つのは物理的に不可能であることを追求されると、<span style="color:#993300;"><strong>「町長が部屋の模様替えをして証拠隠滅した」</strong></span>と発言。だが模様替えが行われていないことは、過去の写真を見れば明らかだった。</div>
<br /><div>　さらに、新井のこの主張は特に問題となった。</div>
<div><span style="color:#993300;"><strong>「このまちでは女性はまるで"モノ扱い"です。有力者や宿の主人の愛人になるというのも昔からよくあることですし、愛人になれば、湯畑周りのいい場所にお店を持たせてもらえるとか……。女性の方にも問題はあるのかもしれませんが、そうせざるを得ない雰囲気がこの町にはあります」</strong></span></div>
<div>　おそらく、こんなに女性の地位が弱いから町長の求めを拒めなかったと言おうとしたのだろう。</div>
<div>　だがこれは黒岩町長のみならず、<span style="text-decoration:underline;">草津町で働く女性に対する大変な侮辱だった。</span>草津でいい場所に店を出している女性は「有力者の愛人」だと言っているのも同然なのだから。</div>
<div>　これで草津町民は、新井に対して圧倒的な不信感を抱いたようだ。</div>
<br /><div>　<span style="text-decoration:underline;">新井は町議会に黒岩町長の不信任決議案を提出したが、賛成したのは中澤康治という町議ひとりだけで、反対多数で否決。</span>逆にその際の発言が「議会の品位を傷つけた」として懲罰動議が発議され、新井は失職した。</div>
<div>　しかし新井は群馬県に異議申し立てを行い、県がこれを認めて復職させたため、改めて新井に対する解職請求（リコール）運動が開始された。</div>
<div>　すると署名収集期限を半月以上残して、リコール発議の必要数を1500人近くも上回る3292人分の署名が集まり、これを受けて令和2年（2020）12月、リコールの是非を問う住民投票が行われた。</div>
<div>　その過程では、<strong>新井が住所を偽っており、草津町に居住実態がないという事実も明らかにされた。</strong></div>
<div>　そして投票の結果はリコール賛成が有効投票の9割以上を占める2542票。反対は208票で、新井は即日失職した。</div>
<br /><div>　かくして、地元においてはこの問題は終息したはずだった。</div>
<div>　ところが、本当の騒動はここから始まったのである。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2174308">続きを読む</a>
                        </p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[小林よしのり（漫画家）]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch1014/2174308</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[「ジャニーズ問題：マスコミの〈検証〉」小林よしのりライジング Vol.485]]></title>
                <description><![CDATA[<p>　そろそろジャニーズ問題に関する報道が減少してきたが、わしは、これは日本人の危うさが満載の重要案件だと思っているので、「SPA！」の「日本人論」で連載を続けて、単行本で出すつもりだ。
　BBC報道からわずか4か月で、ジャニーズを誇りにしていた連中が、続々被害者として名乗り出て、半年足らずでジャニー喜多川とジャニーズ事務所をキャンセル（消滅）させてしまうという異常事態を、どのように分析し総括するかは日本にとって極めて重大な問題なのだ。
「人権VS文化」の構図は、歴史に裏付けられた芳醇な文化と、天皇制を持つ日本人が了解しておかねばならない。
　そして報道が下火になってきたタイミングで、各メディアでは「検証ブーム」が始まった。
　これまでジャニー喜多川の「少年愛」の「噂」を知っていながらスルーしていたくせに、このあたりで検証ゴッコをして、反省しているふりだけ見せてお茶を濁そうというわけだ。
　その一例として、「AERA」10月3日号に載った編集長・木村恵子による『本誌はなぜ沈黙してしまったのか AERAとジャニーズ事務所の関係を振り返る』と題するザンゲ記事を見てみよう。
　この記事、本論に入る前に、まず編集長のレベルの低さに呆れた。
　なにしろ、冒頭からこう書くのだ。
「故・ジャニー喜多川氏による性加害問題では、未成年の子どもたちを含む数百人が被害に遭うという未曽有の犯罪が半世紀以上にわたり放置されてきました。」
　ジャニー喜多川の行為を「未曽有の犯罪」と言い切っている。しかも続けてすぐその後に「絶対権力を持つ立場にある性犯罪者」とまで決めつけている。
　既にライジングVol.482で詳述したが、ジャニー喜多川は犯罪者ではない。
　ジャニー喜多川は一件の刑事告訴もされていない。裁判で有罪判決を受けていないどころか、刑事事件として起訴すらされていないのだから、「犯罪」とも「犯罪者」とも言えないのだ。少なくとも、法治主義に則るのであれば。
　本当はマスコミもそのことはわかっているはずで、だからこそジャニー喜多川の行為については必ず「性加害」と記述し、「性犯罪」とは書かなかった。姑息ではあるが、一応は区別して言葉を変えていたのだ。
　普通なら、編集長は部下が「性犯罪」と書いた原稿を出した時に、それを注意して「性加害」に書き換えるのが役目であるはずなのに、それが自ら率先して混同しているのだ。
　AERAは長らくジャニーズ事務所と絶縁状態だった。1997年にジャニー喜多川の独占取材をした際に「書かないという前提で聞いた内容を書いた」ことが発端で関係がこじれ、記者会見も出禁になっていたという。
　しかし、SMAPや嵐などが大人気になるにつれ、ジャニーズタレントを表紙や記事に使いたいと考えるようになり、和解を模索、その結果2013年に取材が解禁となり、2013年4月15日号の櫻井翔を皮切りに、AERAの表紙をジャニーズタレントが飾り始めた。その回数は2022年度にはなんと18回、3号に1号以上はジャニタレの表紙という状態にまでなっていた。
　この件について、前編集長は「ジャニ―ズ事務所のタレントを表紙に起用すると販売が見込めて製作部数が増やせる。部数減を何とかしたい、そして新たな読者層にAERAを知ってもらいたい、という思いから」だったと語っている。
　また、現編集長も全く同様に、「紙の雑誌の売れ行きが厳しくなっていくに従って、依存度が高まっていったのは問違いありません」という。
　この辺りの事情はAERAに限った話ではなく、どこのメディアも全く同じである。どの雑誌でもジャニタレを使えば部数が伸びるから起用していた。同様にテレビ局なら番組の視聴率が上がるから、企業ならCM効果が高いからジャニタレばかり起用していたわけだ。
　他の芸能事務所にそんな人気のあるタレントが大勢いたなら、その事務所のタレントばかり使われていただろう。それだけの話である。
　だから、ジャニーズ事務所がマスコミにはっきり圧力をかけたというような事例が出てくることはない。
　AERAの場合は、数年前までジャニーズを退所したタレントも表紙やインタビュー記事に起用していたが、近年はそれがなくなっていたそうで、それは「事務所から不満を示されたこともあり、問題になるよりは掲載を控えようという意識が働くようになっていきました」という事情だったという。また、社内全体にも「他部署も含めお世話になっているので、なるべくハレーションを起こさないように」という意見があったという。
　結局は「忖度」だったわけだ。
　視聴率や売り上げが確実に上がるから人気タレントを起用するとか、人気タレントを使えなくなるのを恐れて事務所に忖度するとか、そういうのは商業主義ならば普通のことだ。
　それを「反省」するとか言って、今になってジャニタレをボイコットしているマスコミや企業は、それならば今後は「売れるタレントは使わない」という結論に達するのだろうか？
　そんなことは決してありえない。売れるタレントを使えるのならば、使うのは当たり前だし、そのタレントを使うために事務所に忖度することだって、今後も起こるだろう。
　ここで本当に反省したというのなら、「商業主義をやめる」という選択をするしかないのだが、もちろんそんなわけはない。だったら何が悪かったと思っているのか、全くわからないのである。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2172311</link>
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                <pubDate>Tue, 07 Nov 2023 16:05:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小林よしのり]]></category>
                <category><![CDATA[よしりん]]></category>
                <category><![CDATA[小林よしのりライジング]]></category>
                <category><![CDATA[ゴーマニズム宣言]]></category>
                <category><![CDATA[ゴー宣]]></category>
                <category><![CDATA[泉美木蘭]]></category>
                <category><![CDATA[ジャニーズ問題]]></category>
                <category><![CDATA[キャンセルカルチャー]]></category>
                <category><![CDATA[自称保守]]></category>
                <category><![CDATA[おぼっちゃまくん]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874088/f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85.jpg" data-image_id="874088" alt="f2595d0d53f7f1e38a592799eb4b4f5bbcb64d85" /><br />第485号　2023.11.7発行<br /><div><hr /><span style="font-size:150%;"><strong>「小林よしのりライジング」</strong></span></div>
<div>『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。</div>
<div>毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ！」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう！「御意見拝聴・よいしょでいこう！」、読者との「Q&amp;Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。（毎週火曜日発行）</div>
<div><hr /><span style="color:#ff0000;font-size:150%;"><strong>【今週のお知らせ】</strong></span></div>
<div><strong>※「ゴーマニズム宣言」…</strong></div>
<div><strong>※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本保守党ができてから、ずっと疑問に思っていたことがある。これ、参政党となにが違うの？どちらも「日本古来の伝統と文化」「国体護持」という言葉を強く打ち出しており、「神武天皇以来、男系で継承されてきた万世一系の皇統を守る」というフレーズが大好きで、「旧宮家の皇籍復帰」「宮家と旧宮家の養子縁組」を主張。どちらも「自主防衛」を目指し、「自虐史観からの脱却」を主張。さらにどちらも「消費税減税」で、その上「LGBT法に反対」「スパイ防止法の制定推進」だ。ぜんぶ同じ！どこか違う点があるのだろうか？</strong></div>
<div><strong>そして今回は、参政党支持者を中心とした反ワクチン活動を続ける人々のなかで、盛んに話題になっている「パンデミック条約でワクチン接種を強制される」「WHOに国家の主権を奪われる」などの警告についても調べてみた！</strong></div>
<div><strong>※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&amp;Aコーナー」…クリエイターに対して「自分のアイデアを盗用した」と言い出す素人が増えていることをどう思う？ネットの陰謀論を信じている人に「真実」を伝えるにはどうすれば良い？人の美しさのピークは何歳くらいだと思う？超多忙なのに、どうして最近の流行にも敏感にアンテナを張っていられるの？原作付きアニメに対して「原作通りもしくは原作者完全監修のアニメ化のみ希望」というファンが多いけど、先生は自身の作品のアニメ化はアニメスタッフによる完全アニオリ展開の自由も認める？政治と宗教は少年漫画のタブーというのは本当？…等々、よしりんの回答や如何に！？</strong></div>
<br /><br /><div><span style="font-size:150%;"><strong>【今週の目次】</strong></span></div>
<div>1.　ゴーマニズム宣言・第514回「マスコミの〈検証〉」</div>
<div>2.　しゃべらせてクリ！・第441回「キャンセルに負けるな！アイドルは不滅ぶぁ～い！の巻【後編】」</div>
<div>3.　泉美木蘭のトンデモ見聞録・第308回「参政党と日本保守党、ネットの自称保守を分析してみた」</div>
<div>4.　Q&amp;Aコーナー</div>
<div>5.　新刊案内&amp;メディア情報（連載、インタビューなど）</div>
<div>6.　編集後記</div>
<div><br /><br /><br /></div>
<hr /><img src="https://bmimg.nicovideo.jp/image/ch1014/874063/fba17d0ce9022f86c2d0d73c1b6b4d6024d429cd.jpg" data-image_id="874063" alt="fba17d0ce9022f86c2d0d73c1b6b4d6024d429cd" /><br /><br /><div><strong><span style="font-size:150%;">第514回「マスコミの〈検証〉」</span></strong></div>
<br /><div>　そろそろジャニーズ問題に関する報道が減少してきたが、わしは、これは日本人の危うさが満載の重要案件だと思っているので、「SPA！」の「日本人論」で連載を続けて、単行本で出すつもりだ。</div>
<div>　BBC報道からわずか4か月で、ジャニーズを誇りにしていた連中が、続々被害者として名乗り出て、半年足らずでジャニー喜多川とジャニーズ事務所をキャンセル（消滅）させてしまうという異常事態を、どのように分析し総括するかは日本にとって極めて重大な問題なのだ。</div>
<div>「人権VS文化」の構図は、歴史に裏付けられた芳醇な文化と、天皇制を持つ日本人が了解しておかねばならない。</div>
<div>　そして報道が下火になってきたタイミングで、各メディアでは「検証ブーム」が始まった。</div>
<div>　これまでジャニー喜多川の「少年愛」の「噂」を知っていながらスルーしていたくせに、このあたりで検証ゴッコをして、反省しているふりだけ見せてお茶を濁そうというわけだ。</div>
<div>　その一例として、「AERA」10月3日号に載った編集長・木村恵子による<span style="color:#993300;"><strong>『本誌はなぜ沈黙してしまったのか AERAとジャニーズ事務所の関係を振り返る』</strong></span>と題するザンゲ記事を見てみよう。</div>
<div>　この記事、本論に入る前に、まず編集長のレベルの低さに呆れた。</div>
<div>　なにしろ、冒頭からこう書くのだ。</div>
<br /><div><span style="color:#993300;"><strong>「故・ジャニー喜多川氏による性加害問題では、未成年の子どもたちを含む数百人が被害に遭うという未曽有の犯罪が半世紀以上にわたり放置されてきました。」</strong></span></div>
<br /><div>　ジャニー喜多川の行為を<span style="color:#993300;"><strong>「未曽有の犯罪」</strong></span>と言い切っている。しかも続けてすぐその後に<span style="color:#993300;"><strong>「絶対権力を持つ立場にある性犯罪者」</strong></span>とまで決めつけている。</div>
<div>　既に<a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2167690" target="_blank">ライジングVol.482</a>で詳述したが、ジャニー喜多川は犯罪者ではない。</div>
<div>　<strong>ジャニー喜多川は一件の刑事告訴もされていない。裁判で有罪判決を受けていないどころか、刑事事件として起訴すらされていないのだから、「犯罪」とも「犯罪者」とも言えないのだ。</strong>少なくとも、法治主義に則るのであれば。</div>
<div>　本当はマスコミもそのことはわかっているはずで、だからこそジャニー喜多川の行為については必ず<span style="text-decoration:underline;">「性加害」と記述し、「性犯罪」とは書かなかった。</span>姑息ではあるが、一応は区別して言葉を変えていたのだ。</div>
<div>　普通なら、編集長は部下が「性犯罪」と書いた原稿を出した時に、それを注意して「性加害」に書き換えるのが役目であるはずなのに、それが自ら率先して混同しているのだ。</div>
<br /><div>　AERAは長らくジャニーズ事務所と絶縁状態だった。1997年にジャニー喜多川の独占取材をした際に「書かないという前提で聞いた内容を書いた」ことが発端で関係がこじれ、記者会見も出禁になっていたという。</div>
<div>　しかし、SMAPや嵐などが大人気になるにつれ、ジャニーズタレントを表紙や記事に使いたいと考えるようになり、和解を模索、その結果2013年に取材が解禁となり、2013年4月15日号の櫻井翔を皮切りに、AERAの表紙をジャニーズタレントが飾り始めた。その回数は2022年度にはなんと18回、3号に1号以上はジャニタレの表紙という状態にまでなっていた。</div>
<br /><div>　この件について、前編集長は<span style="color:#993300;"><strong>「ジャニ―ズ事務所のタレントを表紙に起用すると販売が見込めて製作部数が増やせる。部数減を何とかしたい、そして新たな読者層にAERAを知ってもらいたい、という思いから」</strong></span>だったと語っている。</div>
<div>　また、現編集長も全く同様に、<span style="color:#993300;"><strong>「紙の雑誌の売れ行きが厳しくなっていくに従って、依存度が高まっていったのは問違いありません」</strong></span>という。</div>
<div>　この辺りの事情はAERAに限った話ではなく、どこのメディアも全く同じである。<strong>どの雑誌でもジャニタレを使えば部数が伸びるから起用していた。同様にテレビ局なら番組の視聴率が上がるから、企業ならCM効果が高いからジャニタレばかり起用していたわけだ。</strong></div>
<div>　他の芸能事務所にそんな人気のあるタレントが大勢いたなら、その事務所のタレントばかり使われていただろう。それだけの話である。</div>
<br /><div>　だから、ジャニーズ事務所がマスコミにはっきり圧力をかけたというような事例が出てくることはない。</div>
<div>　AERAの場合は、数年前までジャニーズを退所したタレントも表紙やインタビュー記事に起用していたが、近年はそれがなくなっていたそうで、それは<span style="color:#993300;"><strong>「事務所から不満を示されたこともあり、問題になるよりは掲載を控えようという意識が働くようになっていきました」</strong></span>という事情だったという。また、社内全体にも<span style="color:#993300;"><strong>「他部署も含めお世話になっているので、なるべくハレーションを起こさないように」</strong></span>という意見があったという。</div>
<div>　結局は「忖度」だったわけだ。</div>
<br /><div>　<strong>視聴率や売り上げが確実に上がるから人気タレントを起用するとか、人気タレントを使えなくなるのを恐れて事務所に忖度するとか、そういうのは商業主義ならば普通のことだ。</strong></div>
<div>　それを「反省」するとか言って、今になってジャニタレをボイコットしているマスコミや企業は、<span style="text-decoration:underline;">それならば今後は「売れるタレントは使わない」という結論に達するのだろうか？</span></div>
<div>　そんなことは決してありえない。<strong>売れるタレントを使えるのならば、使うのは当たり前だし、そのタレントを使うために事務所に忖度することだって、今後も起こるだろう。</strong></div>
<div>　<span style="color:#ff0000;"><strong>ここで本当に反省したというのなら、「商業主義をやめる」という選択をするしかないのだが、もちろんそんなわけはない。</strong></span>だったら何が悪かったと思っているのか、全くわからないのである。　</div>
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2172311">続きを読む</a>
                        </p>]]>
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