ゼロワンとセイバーの映画 感想とかあれこれ雑記
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ゼロワンとセイバーの映画 感想とかあれこれ雑記

2020-12-19 16:10

     ツイッターとかじゃ言えないネタバレ含む雑記を書きたくて久しぶりにブロマガ投稿です。
     自分の中で色々消化しきれていないことが多いので書きながら頭の中を整理するために書く。

    ・劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死身の剣士と破滅の本
     PC全員共有ハンドアウトでやったショートセッションな話という感触
    (事件発生→PC登場→ミドルカットでクライマックス突入って感じ)。
     戦闘シーンにほぼほぼ尺と内容を振り切っていたから消化不良な要素はあまりない感じで、唯一謎のままなのは敵の封印が解けた経緯だけども、最後の本が封印されるシーンからして再登場予定があってそこで公開されるのだろうか……。


    ・劇場版
    仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
     綺麗に纏まった60分でシナリオ完成度、戦闘演出や各キャラの描写もほぼ文句なしで(私個人としては)冬映画とかを除いた単品ライダ―映画としては5本指に間違いなく入れたいレベル。

     個人的に複雑な事情を背負った敵が好きなので今回の映画の敵対者である「エス」が無茶苦茶好みのキャラでした。
     愛する人(朱音)を助けるためのナノマシンが逆にその人を失う原因なってるとか拗れる要素満載の過去背負ってる設定とかたまりません。
     大事な存在を失って暴走するという意味では「もう一人の或人」というか「ありえた或人」という感じでしょうかね。TVシリーズの或人がアークワンになった時は最終的にギリギリのところで踏みとどまって戻ってきましたが、エスはそれよりさらに深いところまで沈んでしまった印象。
     でもそんなエスを最後の最後、ぎりぎりの一線手前で或人が引き戻し、朱音と再会することができたあの展開はエスにとって救いのある終わりで良かった(何も爆散しなくてもと思わないでもないけど、シンクネット関係は残しておくとまた色々悪いことが起きそうだから幕引きをしっかりしておくという意味でもあの終わり方で良かったのかも……)
     というかゼロワン世界は進化していくテクノロジーに対して人間側の理解や価値観とかが追い付いていないために騒動が起きてる面があるからヒューマギアであれだけ大騒ぎしたと思えばシンクネットはまだまだ早すぎる技術なのかもしれないし、そういう意味ではまた求められる日まで一旦、眠りにつく方がいいのかも。
     ただ漠然と思うのは……話が成り立たなくなりますけど、エスも無理やり人格データ集めとかしないでもっと普通に協力者を募って朱音(とエス)の楽園を作れなかったものかと。まぁ人工知能関係の法的な理由で駄目なのかもしれないし、朱音が自分を恨んでいるだろうとか色々拗れた状態で冷静な思考ができていなかったのかもしれないけども。それはそれとしてアークの一件がなければ二人は幸せな未来があったんだろうなと短い作中時間で感じ取らせる話運びと役者さんたちの演技は本当にすごい。

     それと今回の映画で個人的に一番良かったのはイズがしっかり滅に破壊される前と後で別個体として描かれていることですね。
     或人が今のイズが知るはずのないことを知っていることに驚くシーンはつまり「前のイズと今のイズは別個体」としっかり認識していることを表してますし、ゼアの中で出会ったバックアップなのかログの残骸なのか「前のイズ」と「今のイズ」が出会うシーンでも安易に記憶データ引継ぎで塗りつぶしなどせず「今のイズ」のままシンギュラリティに達し始め、或人の下へ向かっているのが良い。
     そしてクライマックスの或人&イズのダブル変身とか場所も相まって「結婚式じゃん」と内心で呟いてしまいました。好き。
     あと或人しか権限上変身できないゼロワンじゃなくゼロツーなのでそのあたりにもやもやを覚えない展開なのもとても良い(或人がゼロワンだからちゃんと「ゼロワンの映画」という細かい点も解消してくれている)。

     その次に印象深いのは劇場新登場の「ヘルライジングホッパー」関係。
     001の時とかアークワンの時とかもそうでしたが或人の苦しむ声が痛々し過ぎてヤベーイ上に殴る時に骨が砕けるようなSEが聞こえてとてもヒーローの戦闘シーンじゃない凄惨さ。
     でもTVシリーズ中、(父親あれこれとか抜きにしても)言葉のチョイスがヒューマギア寄りだった或人が人間とかヒューマギアを一括りにして「みんなの笑顔を守る」ためにと宣言・変身したのは彼の成長が見えて結構好きなシーンです(TVではそもそも人間側へ向いての台詞があまりなかったっていうのもありますが)。
     キーを使わせないために変身してそのままベルトごと砕こうというくだりは「壊れろ」という必死な叫びと駄々っ子のような余裕のない動作も相まって本当に命に代えても一人でエスの計画を止めようとしている或人の覚悟が伝わってきて思わず泣きそうになりました。というか本当に血を吐くような苦しさが籠ってる或人の声が聞いていて辛い(仮面で見えないけど泣いているようにも聞こえて、さながら何かに懇願しているようにも見えたのも結構キツイ)。

     戦闘描写に関してはゼロワンはTVシリーズのころからアクションがよかったですが、今回も例にもれず手を変え品を変え見ごたえ抜群のシーンドカ盛り。
     それと予測演算能力でゼロワン世界では抜きんでた戦闘能力のゼロツーと戦う相手としてエデンは
    ・全身がナノマシンの集合体だから簡単に倒せないタフネス。
    ・アーク系列のライダーお得意の動作の前兆がほぼなしの流体による隙の無い攻防。
    この2点でゼロツーを圧倒する戦闘描写も説得力が強く、稀にある「ナメプしてなきゃ倒せたじゃん」ってならないのが個人的にポイントが高い。
     それでいてゼロツーも決定打がないだけで食らいつくこと自体はできていると双方の格を落とさずエデンの勝利で冒頭戦闘を締めくくるという流れが素晴らしい。
     平成ライダーでは特に顕著でしたがバトル要素のある作品で「もう最終フォームでぶん殴ってればよくね?」となる問題は深刻で、視聴者的にも「初期フォームで決める展開は熱い!」って言いたいけど「でもこれただのナメプだよね」ってなると評価の際、マイナスになりがち。
     ですが今回は初手ゼロツーで始まり、エデンのインチキ再生能力の絡繰りが分からず敗北。ゼロツーに変身できないから次点で変身できる中で最も強力なメタルクラスタ(リアライジングは稼働時間に難あり)を持ってくる流れも違和感がないため見ていて引っ掛かりを覚えないのが良い。あと内部から銀バッタで侵蝕することでエデンを攻略しようとする或人の試行錯誤が感じられる描写に合わせてメタルクラスタだからできる戦闘方法でゼロツーたちとの差別化がキッチリ描かれているものすばらしい(わりとえげつないこと考えるなとは思いますけども)。
     ゼロワン各フォームに関して欲を言えば素のシャイニングとアサルトにも何かしら活躍がほしかったですけど、能力的にメタルクラスタほど尖ったものがないし、エデン相手にはスペック不足過ぎて出番がないのも仕方ないですかね……シャインシステムじゃ内側から食い破るなんて鬼畜芸当もできませんし。
     あと戦闘に関していえばリアライジングゼロワンとゼロツーの共闘はBGMと演出が素晴らしいの一言。
     戦闘経験皆無のイズもゼロツーならゼアのサポートマシマシだから問題なしからのゼロワンへのルシファーの攻撃を予測して無力化するイズゼロツーのサポートや、出力が上がったリアライジングなら食いついていってもおかしくないという設定的説得力を損なっていない戦闘の流れは何度も見直したいレベル(ていうか一回じゃ細かいところまで見切れない)。
     あとちゃんとイズらしい挙動をしているゼロツーも芸コマ。

     その他細かい点としては
    ・他の誰よりもバイクアクションして仮面『ライダー』しているのが唯阿
    ・変身SEぶつぎりからの落下と完全ギャグ扱いのパンチーコング
    ・腹筋崩壊太郎、弾数無制限の凶器内臓という新事実
    ・覚悟ガンギマリの副社長たちがかっこよすぎる。本編でイズ破壊と或人の闇落ちを最初信じなかったのもやっぱり信頼していたからなんだなと納得。
    ・野望とかをバッサリ捨て去り、味方になった1000%おじさんの頼もしさが異常。あとヒューマギアでもないのに生身で銃弾を弾き落とすな。五右衛門かお前は。
    ・出来れば亡と雷も変身してほしかったけど、彼らは彼らなりの役割と見せ場があってよかった(それはそれとしてVシネあるらしいですね)。
    ・暗い画面の花嫁衣裳で脳裏を過るアマゾンズ。
    とかそんなところ。
     
     全体として
    ・キャラクターの行動にその人なりの理由があり、描写的にわかりやすい矛盾点がない
    ・伏線もそこまで複雑じゃなく流れを追って見ていればすんなり受け入れられる分かりやすいシナリオ構成。
    ・気合の入った戦闘描写&設定的説得力。
    と個人的に「ここを押さえておいてほしいな」という点は抑えきられていたので見終わった後の満足度が非常に高い作品でした。

     書いているうちに大分頭の中を整理できたので、機会があればもう一回映画見に行くか円盤で見直したいところ。

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