【立花本丸小説】守らなければならないものー最終編ー6
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【立花本丸小説】守らなければならないものー最終編ー6

2020-07-02 21:00

    ※この小説は「立花本丸」をご存知の方にしかわからない表現が含まれています。初めて読まれる方は、わからない「呼び名」「描写」がありますことを、ご了承ください。
    また「立花本丸」は公式イメージからかなり離れています。公式イメージを大事にする方、細かいことが気になる方は、ブラウザバックをお願いいたします。ごめんなさい。

    前のお話
    https://ch.nicovideo.jp/yuuko_tachibana/blomaga/ar1912456

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「…時間遡行軍は…まだ、死ぬ運命の子ども達を助けようとしているのか?」

    ざいべが、沈鬱な表情でパソコンに向かって言った。主との交信中だ。

    「そう…。辛いと思うけど、しばらく続くと思う。他の本丸も、同じような事象が起きてて、別の時代で戦ってるそうよ。」
    「そうか。…出陣はいろいろ経験したが…こんな理不尽な出陣は初めてだ。」
    「…そうね…」

    主が黙り込んだ。前の出陣の時から、くやからを始め、男士達の口数が少なくなった。鶴丸の2人さえも、軽口を叩かなくなった。

    …そして「こえから」からも笑顔が消え、何か考え込むような表情をしているという。

    主が、大きくため息をついた。

    「しばらく出陣させたくないけど…」
    「撤退はだめだ!」

    ざいべが声を上げた。

    「…長谷部君…」
    「絶対に…今回は最後まで戦うって、みんなで決めたんだ。」
    「……」

    主は、何も答えなかった。

    ……



    「こえから」

    軒先に座って考え込んでいるこえからに、くやからが声を掛けた。こえからは、ふとくやからを見上げたが、すぐにうつむいた。

    「なんでちゅか?」
    「隣いいか?」
    「…どうじょ」

    くやからは、こえからの横に、そっと座った。

    「…何を考えてる?」
    「…べちゅに…」
    「考えてない顔じゃないだろ、それ。…太一君の事で参っちまったのか?」
    「「とうけんだんち」は、れきちを守るためなら、なんでもちゅるんでちゅか?」
    「!!…誰に言われた?」

    こえからは口をつぐんだ。同じことを時間遡行軍の兵士に、くやから自身も言われている。

    「…誰にも言われてないでちゅ

    こえからが答えた。くやからは(そんなはずはない)と思ったが、何も言葉が継げずに黙っていた。

    「あのね。」

    しばらくの沈黙ののち、こえからが口を開いた。

    「ん?」
    海斗がどうやって死ぬのか知ってる?」
    !!

    急に普通の口調になったこえからに、くやからは驚いた目を向けた。


    「誰から聞いた!?」
    「聞いたというか…聞こえてちまったんでちゅ」

    くやからの口が震えた。

    …その時、本丸主の声が響いた。

    『出陣よ。任務は「朝比奈海斗の最期」を守る事。時間遡行軍の抵抗がかなり強いと思うから、2部隊同時出陣でお願い。』

    !!!!!!

    くやからは、思わず立ち上がった。そしてこえからを見た。
    こえからは、くやからを見返すとお兄ちゃん、ごめんなちゃいと言って、パタン倒れた。

    !!こえからっ!?」

    くやからは、こえからの体を抱き上げた。動かなくなっている。魂が抜け出たのだ。

    大変だおい誰かっ!こえから…ヨーマがっ!」

    くやからは、こえからの体を抱いて廊下を走った。

    ……

    男士全員が武装した姿で、黙り込んでいた。

    「ヨーマ海斗助けようとしてるかも知れないって事か。

    さむみつが、厳しい表情言った。くやからがうなずいた。

    「あいつは、海斗どうやって死ぬのか知ってる。だからきっと…」
    「…邪魔しに来るだろうな」

    しばらくの沈黙の後、ざいべが口を開いた。

    「…ヨーマが本気を出したら、この本丸もふっとんでしまうって…前に主が言っていたが…」
    「!!そんなにヨーマは強いのか?」

    ざっ鶴が驚いて言った。

    「強いなんてもんじゃないそうだ。」
    「じゃぁ、どうやってヨーマと戦うんだ?」

    くやみつが尋ねた。黙り込んだざいべの代わりに、くやべが答えた。

    「…主が…強力なワクチンを準備するそうだ。」
    「!!」

    全員が黙り込んだ。

    「…ヨーマを消すって事か…?」

    りらからが、震える声で言った。

    そういうことだな。

    さむつるが、伏し目がちに答えた。

    『「
    とうけんだんち」って、れきちを守るためなら、なんでもちゅるんでちゅか?』

    くやからの脳裏に、こえからの言葉が蘇った。


    ツール:MikuMikuDance様
    モデル:ユタカ様式こえ風大倶利伽羅様
        ku様式大倶利伽羅様
    ステージ:フィトンチッド様

    次のお話
    https://ch.nicovideo.jp/yuuko_tachibana/blomaga/ar1914072

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    「守らなければならないもの」本編目次
    https://ch.nicovideo.jp/yuuko_tachibana/blomaga/ar1785561

    「守らなければならないもの」番外編目次
    https://ch.nicovideo.jp/yuuko_tachibana/blomaga/ar1800824

    「守らなければならないもの」海斗高校生編
    https://ch.nicovideo.jp/yuuko_tachibana/blomaga/ar1875253



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