ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

【セツノベル】第2話 二つの形とペルソナ。
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【セツノベル】第2話 二つの形とペルソナ。

2014-11-22 21:00
    こんばんわ、ユーラです。

    (素材提供 星降そら 様)

    セツノベル週間、二日目です。昨日の記事はいかがだったでしょうか?

    拡散してくれた方、メッセージくれた方ありがとうございます。
    数日間は毎日更新なので駆け足になりますが、この随想録はあとで
    一覧にしてまとめますので、またそちらも確認してみてくださいね。

    さてさて、お盆休み中は関東は曇りや雨の予報だったのですが、、、
    いかんせん、晴れわたっているじゃあありませんか。

    室温が常軌を逸しているので、昼間はなかなか作業が出来ませんorz

    クーラーが着てくださいお願いします状態w

    夜は少し落ち着いてるみたいですが、もう一度雨でも降ってもらって
    快適な気温になるのを期待しております。

    先日は夜27℃と、とても快適でした。

    まだまだ暑い日が続きますが、熱中症には気をつけて参りましょうね。



    □■□■□□■□■□■□□■□■□□■□■□■□□■□■□□■□■□■□


    今日はですね、プロローグでもお話した「セツノベル」に込められた意味。

    これをもう少し掘り下げていこうかなと思います。

    ノベル(お話、物語)には、大きく分けて2種類存在すると思います。

    それが、エンターテイメント性を重視した物語と、
    情緒に訴えかける物語


    前者は、物語の起伏や意外な展開、どんでん返しなど、読んでいてハラハラしたり
    この先の展開が気になって夜も眠れない! そんな状態を読者に感じてもらうことに
    主眼が置かれた物語です。

    これはひとえに、シナリオの流れを追うことに面白さを見出します。

    最初は伏せられていた設定が、後半になってまさかこんなところで!といった
    明かされる真実。

    予定調和のようで、その実、バックグラウンドでは別の視点が暗躍していて
    主人公視点では語られなかった、最後のどんでん返し。

    誰も解けないような難解なトリックで、読者を翻弄する思考のゲーム。
    それは犯行の手口だけに留まらず、シナリオを細工するという意味での
    仕掛けられたギミックで読者を虜にします。

    また、多くの謎が序盤に散りばめられていて、それは後半になるに連れて
    一つ一つ紐解かれ、感動のクライマックスへと収束する物語。
    それは読者にカタルシスを与えて、より良い読後感を提供出来るでしょう。


    このエンターテインメント性に主眼が置かれた作品のメリットは、何よりも
    物語の展開に目が離せなくところですよね。
    続きが気になる、この後どうなるんだろう、意外な真実、思っていたことが
    良い意味で裏切られた、最後は舌を巻くトリックに圧巻。

    さらに、シナリオに緩急を付けられたら、読者が飽きたり途中で離れたり
    することなく、最後まで楽しく読み進めてもらえると思います。


    もちろん、デメリットもあります。
    このエンターテイメント性を意識し過ぎると、心理描写などに感情移入が
    しづらくなる、という現象が起きます。

    つまり、情緒に訴えかけてこない。本来、琴線に触れるはずの言葉が
    響かなかったり、とても薄っぺらいものに感じてしまったり。様々です。

    逆に言えば主眼がそちらに置かれていないので、最低限の回想だったり
    相手のパーソナルスペースまでは踏み込まなかったり、あえて会話や
    心理を深堀していない
    ともいえます。

    それでも人間ですから、一定の感動などは味わえると思います。

    でも申し訳ないですが、犯人が追い詰められて、動機を吐露するという
    シーンをたくさん見ますが、本当に必要最低限の理由みたいな感じです。
    それに至るまでのプロセスが、どうにも軽いのです。

    ホワイダニットが軽視されているというのも、分かる気がしますね。

    とまぁ、これは推理モノに限ったわけではないんだけれども。


    もうひとつの、情緒に訴えかける物語。

    こっちは逆に、問題提起であったり、強いメッセージ性であったり、
    問いかけだったり。エンターテイメント性よりも、一つ一つの描写に
    考えさせられるお話です。

    これは人の琴線を震わせることに主眼が置かれているので、誰かの想いとか
    人の心の移り変わりとか、そういった情緒に面白さがあります。

    一番は物語のコンセプトがしっかりしていること。
    作者が込めた想いが、読者への問いかけとなり、登場人物の葛藤につながり、
    誰かが誰かを思うとき、人の心の移り変わりが読者を感情移入へと誘います。

    例えば主人公の成長。それは物語の醍醐味といえるかもしれない。
    昨今では実は裏設定ですでに強大な力を持っていたりするんですけど、
    大体最初は、取り立てて目立つ要素はなくて。

    それが大きな壁、越えるべき苦難が立ちはだかった時に、主人公はそれを
    越えようと、様々な試練を克服していくものです。

    それは敵を倒したりっていう目に見えやすい形だけじゃなくて、自分の弱さ
    だったり不甲斐なさを痛感する度に、葛藤が生まれます。
    それを乗り越える為に、過去の回想から昔の気持ちを呼び起こしたり、
    より大きな目標を立てて、自分を奮い立たせることもあるかもしれません。

    その中で、多くを悩み、多くを感じ、様々な答えを模索していく物語。
    それを「成長」といって、読者の心を揺さぶるのです。

    誰かの、ひた向きな努力を僕たちは応援したいと思います。
    何度失敗しても諦めないで挑戦し続ける姿に、僕たちは勇気付けられます。
    どん底まで落ちても這い上がろうという意志に、僕らは感銘を受けます。
    ボロボロに傷ついて、それでも誰かの為に自らが矢面に立つ人に胸が締め付けられます。
    ずっとずっと抑えていた気持ち、それがようやく報われたとき僕たちは涙します。


    でも、それを描写するだけでは、感情は動いても琴線には触れません。

    どうしてグランドエンディングを迎えた時に、ホッと胸をなでおろし涙して
    ハッピーエンドを受け入れられるのでしょうか。

    それは彼が、どうしてその壁を乗り越えようとしたのか、どうして彼でなくては
    ならなかったのか、そこにどんな想いがあったのか、ここにたどり着くまでに
    どれだけの人と関わり、どれだけの苦悩があったのか。
    そして、主人公がこの物語の真実を知るとき、同時に読者もこれまでの物語を
    通して、作者の意図を汲めるのです。

    それは言ってみれば因果かもしれない。予定調和なのかもしれない。
    だけどそのシーンが大きな役割を担うとき、そこに至るまでのプロセスは
    今この瞬間の為にあったんだと思えるような、舞台の準備が必要な訳です。

    それを演出という言葉で置き換えるなら、それは作者の腕の見せ所でしょう。
    ここでは深く触れないで置きます。

    もちろん、こちらにもデメリットはあります。
    情緒に訴えかける物語は、シナリオ的な大きな起伏はあまり無いものが多いです。
    心理的な駆け引きだったり、誰かの気持ちを逆手に使ったりといった小さな摩擦は
    あるんですが、エンターテイメント性に富むという意味では弱いと思います。

    情緒に訴えることに主眼を置ということは、気持ちの移り変わりを丁寧に描写
    することになります。
    確かに一晩あれば、もしくは革新的な何か一言で変わることもあるかもですが
    コロコロ人の気持ちが変わってたら、感情移入が追いつかないと思うんですね。

    だから、彼・彼女が心移りするに足る十分な前準備、描写が必要になると
    思います。
    その点で、回想や心理描写が長く続くので物語の展開的なテンポは、やや
    平坦にゆっくりになりがちだと思います。


    さて、これまで二つの物語の形を見てきましたが、果たして名作と謳われる作品も
    どちらかに分類されるのでしょうか。

    これは半分Yesで、半分Noです。

    名作といわれる作品を紐解いてみると、大体はどちらかの形に見えると思います。
    なぜなら昨今、目の肥えた読者さんは中途半端なモノでは物足りなく感じます。

    どちらかに突出した形……。ものすごくエンターテイメント性に飛んだシナリオ、
    次が気になって仕方が無い、続きが気になってハラハラドキドキ。
    もしくは、すごく共感出来る、とても感動する、泣ける、私の心に響き渡る作品。

    言葉にしてみるとチープな感じですが、そうでないと作品として目立たなくなって
    きているのが現状だと思います。

    それは見方を変えれば、どちらかに偏っているとも言えるかもしれないですが、
    先にも入った様に中途半端なものは物足りなさを与えてしまうのは否めません。


    それでも、数ある名作の中でどちらのバランスも取れた神作も存在します。
    それはこれはもう圧巻というか、認めざるを得ないくらい完成されているものです。

    エンターテイメント性が抜きん出てインパクトを与えるところと、これはすごい
    共感出来るんだけど切ない、涙無しには語れないようなシーンも続く。
    その両方がバランスよく顔を見せる作品です。

    これは一口に言っても出来る技ではないので、まずはどちらかを磨いていって
    最終的にどちらも自由に使えるようになる
    のが理想かと思います。



    このように、物語を大別すると二つの型を形作ることが出来ます。

    いわば「ペルソナ」というか、どちらかが表面化している場合は片方は見えない、
    もしくは時々見え隠れしている。

    エンターテイメント性に富んだシナリオがアニマとした場合、情緒に訴えかける
    シナリオはアニムスに当たります。

    もちろんどちらにもその要素はあって、どちらかに天秤が偏るとどちらかが
    身を潜めるという形。

    僕が目指す【セツノベル】は、この両輪のバランスを使いこなした作品です。


    エンターテイメント性を重視した作品の中でも、人にとってもっとも大事な
    情緒を蔑ろにしない物語を。

    情緒に訴えかける作品でありながら、随所に舌を巻くような工夫や趣向を凝らした
    多くの人の心を惹きつける物語を。


    そのセツノベルはきっと、作者自身も書いていて楽しいワクワクするような
    お話になるはずです。頭の中の物語が、自分の手のひらの上で色々な表情を
    見せるのですから。

    同時に、読者はその世界観の中で一喜一憂し、時に切なくて、最後には
    暖かな涙を流すことが出来るような。


    そんな作品がこのジャンルから生まれてくれたら嬉しいと思います。


    To Be Continued...


    □■□■□□■□■□■□□■□■□□■□■□■□□■□■□□■□■□■□


    お疲れです、最後まで読んでくださってありがとうございました。

    次は、最初にも触れた「セツノベル」のセツに込められた意味をお話しようと
    思います。


    またメッセージ、コメント、メールなり送ってください。
    すべて感謝しながら読ませてもらってます。

    多謝!

    それでは! 

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。