久々に、かなりお気に入りで回しているデッキがあるので紹介したいと思います。
それがこのイゼット・フェニックスです。
イゼットの名の通り青赤で、《弧光のフェニックス》を活用する呪文多めのデッキです。
私の現在のリストは以下の通り。↓
クリーチャー 13
弧光のフェニックス 4
弾けるドレイク 4
奇怪なドレイク 2
ゴブリンの電術師 3
呪文
選択 4
ショック 4
最大速度 3
急進思想 4
航路の作成 4
溶岩コイル 2
発見+発散 2
標の稲妻 1
中略 2
土地 21
山 6
島 6
硫黄の滝 4
蒸気孔 4
湿った墓 1
サイドボード
否認 4
溶岩コイル 2
焦熱の連続放撃 3
標の稲妻 1
イゼット副官、ラル 3
パルン、ニヴ・ミゼット 2
(サイドボードは随時調整中です。)
■経緯
このデッキを組むことになった経緯は、別のデッキを回してて、
イゼットフェニックスに勝てないから弱点を知ろうとしてのことでした。
MTGに限らず、カードゲームではデッキを回すと、その動きや、
何をしたいか、何をされたら嫌かわかって、対策できたりします。
イゼットフェニックスはよくあるアーキタイプとはずいぶん違うので、
自分で組んで回して、その雰囲気や動きももちろんわかったのですが、
1番の収穫で得た知識は、イゼットフェニックスが大変面白いこと!
何よりいきなりコンペ構築5勝できたことも良い印象を残しました。
■カード解説
弧光のフェニックス
デッキ名にもなっているクリーチャー。
インスタントかソーサリーを3枚唱えると墓地から戻る3/2飛行速攻。
こいつを墓地に落として復活させるためにデッキがデザインされている。
追放さえされなければ除去されたとしても速攻で戻せるため強い。
4マナなので、普通にプレイしてもそこまで悪くないこともポイント。
弾けるドレイク
このデッキのもうひとつのプランがこのドレイクです。
墓地に落ちているインスタントとソーサリーの数でパワーが決まる飛行クリーチャー。
ただし、《弾けるドレイク》はそれに加え追放ゾーンにある分も参照する。
これによって再活してもパワーが減らず、墓地対策にも強い。
軽いキャントリップ(ドローする呪文)がたくさん入ってるこのデッキでは、
ゲーム終盤パワーが2ケタになっていることも珍しくありません。ドローもおいしい。
奇怪なドレイク
《弾けるドレイク》の3マナバージョン。
軽くなった分マナの都合を合わせて使い分けられるし、
5枚以上この効果のクリーチャーを用意できるのでありがたい。
ゴブリンの電術師
2マナ2/2でインスタントソーサリーが①軽くなるクリーチャー。
よく言われているように、よくターン帰ってくる前に殺されますが、
殺されなかった場合はすごく強いし、たいした損失はありません。
彼がいなかったら、どうせ2ターン目じゃまだ呪文3つは撃てないので。
そして生き残ると、ほとんどの呪文が2マナ以下なので、フェニックスが出せる算段です。
デッキにとってマストではありませんが、自分は3枚で落ち着いています。
選択
青1マナのキャントリップ。
土地が21枚と少ないので、これがあれば土地1枚でもキープできるのがありがたい。
フェニックスを出す際、1マナの呪文が重要になってくるので、重要なカード。
ショック
赤1マナ2点火力。
相手の序盤のクリーチャーを焼くこともできるが、やはり1マナなのが重要。
相手本体を対象にしてもいいので、場にクリーチャーがいなくても良いのがありがたい。
最大速度
赤1マナで速攻と+1/+1をつける再活のソーサリー。
このデッキのドレイクプランを支えるキーカード。
1マナの再活持ちなので、フェニックスを復活させるのに相性が良い。
最悪の場合は相手の地上クリーチャーを対象にすれば大丈夫。
ゲーム中盤以降、パワーが上がったドレイクでワンショットを狙えるのが強い。
急進思想
青2マナの再活持ちのキャントリップ。
ただ1枚ドローするだけで効果はいまいちだが、インスタントだし、
フェニックスを捨てることができるのでこのデッキと相性が良い。
やることがない時にとりあえず撃っとけ的カード。
航路の作成
ソーサリーになり、再活はないが、その代わり2枚引いて1枚捨てられるカード。
このデッキの場合はフェニックスを捨てる手段をある程度用意したいので便利。
ビルドによってはこれに加えて《苦しめる声》も入っているが、
個人的に捨てるカードはこれで十分なので、この1種類で良いと思う。
溶岩コイル
このカードは基本的に《ショック》で焼けないクリーチャーの除去として入っています。
ただし、特にゴブリンの電術師が出てれば1マナで撃てるし、
追放除去なのも、何気にありがたい。
発見+発散
《苦しめる声》を採用しているデッキもあるが、捨てるカードが十分なので採用。
2マナのキャントリップとしては3枚も見れるので便利。
5マナのほうを一応使えるようにするために《湿った墓》が1枚入っている。
標の稲妻
1枚だけ入ってるが、再活があるので2枚撃てる計算。
このデッキの場合キャントリップが多いので1、2枚のカードも引ける。
《溶岩コイル》で焼けないタフネスのクリーチャーも焼ける。
中略
このイゼットフェニックスデッキ、メインに打ち消しが入っていないことがほとんどです。
構えるカードは能動的にフェニックスの餌にできないので相性が悪いんです。
最初に回した時にこの部分がデッキの弱点だと感じたので、
《中略》ならば打ち消しとして使っても良いし、
自分の呪文にX=0で撃てば1マナのスペルとして使えるのと思った俺的テクです。
■サイドボードについて
サイドボードには追加の除去
コントロールのための打ち消し
横並びするための連続砲撃
そして、追加のフィニッシャーが入っています。
サイドボードは非常に悩むところで、
《火想者の研究》や、《ゴブリンの戦親分》など、様々なプランを見かけます。
ポイントは、場合によってはフェニックスプランを捨てることもありうる意識です。
相手がフェニックスが効きにくい、あるいはミゼット様が効果的だと思ったら試してみよう。
■雑感
このデッキについて、試したけど、不安定だったから辞めたという書き込みを見かけるが、
逆です。大量のキャントリップのおかげで、安定しています。
フェニックスの落ちるスピードは確かにふり幅がありますが、
そもそも、ドレイクプランがあれば急ぐ必要はないのです。
私が感じるこのデッキの魅力は、大きく違う2つのプランです。
ひとつは、フェニックス
もうひとつは、ドレイク
どんなに追い込まれても、大量のスペルが落ちている限り
ドレイクで相手をワンショットして大逆転する可能性があります。
デッキの動きとしては序盤はキャントリップを撃ちます。
《選択》があれば土地1でもキープできるところも強みです。
2ターン目にゴブリンを出して生き残れば最速でフェニックスを展開できます。
でもこのデッキはあまり急ぐ必要がなく、どのタイミングでドレイクを召喚しても
そのターンに合わせてサイズが増えてるはずなので、結局追いつけます。