【趣味の再生園芸】“園芸上”一年生植物【ブロッコリー・中根さん、宝船】
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【趣味の再生園芸】“園芸上”一年生植物【ブロッコリー・中根さん、宝船】

2016-06-20 22:09
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ブロッコリー類、ブロッコリーとカリフラワー、それとロマネスコを一纏めにして私はそう呼ぶのですが、これらの植物は一般的に一年生植物といわれます。

一年生植物とは、発芽から開花、結実までが12ヶ月以内に完結する植物の事。

初夏以降に発芽し、12月を越えて翌年春に花の季節を迎える植物を、暦をまたぐ事から二年生植物と呼ぶ場合がありますが、これも12ヶ月以内に生活環が完了する事から一年生植物に含まれます。

ブロッコリー類、そしてそれを囲むアブラナ属の植物たちは、その暦を跨ぐタイプの一年生植物であるというのが一般的な認識なのです。

ところが、私のところのブロッコリーやロマネスコはどう見てもその一般的な認識に一致していません。

何かがおかしいとは常々思っていたのですが、調べても中々私の求める答えには辿り着けませんでした。

先日少し調べ方を変えてみたところ、ようやくブロッコリー類の実態を知るに至ったのです。

結論からいうと、ブロッコリー類は多年生植物。生活環の完結が12ヶ月を超えるタイプの植物だったのです。

ただし多年性を示すには条件があるとされ、花の季節に花をつけられなかった、あるいは花を咲かせる事は出来ても結実まではいけなかった、という場合、翌年春に向けて生長しなおすという習性があるのだとか。

要するに花が咲く前に花蕾を全て刈り取っていけば、そのうち生殖生長を諦めて栄養生長に移行するわけです。

考えてみると、葉牡丹も花蕾を切り落としてやれば踊り葉牡丹となり数年を生きるようになるのですから、同種別品種のブロッコリー類も同じなのは当然といえましょう。

ちなみに調べた中で、同じ株のブロッコリーを7年育て続け、毎年花蕾を収穫しているという方も世にいるのだそう。

今もそのブロッコリーが生きているかは分からないのですが、もし生きているとするならば、たかが10年栽培し続けた程度では世界記録までは程遠いという事になります。

宝船や大山津見たちの栽培の方針を改めねばなりません。せめて20年、20年は生かし続ける事。これを今後の目標にしましょう。

世界記録はまあ置いておいて、多年性についての説明を見ると、私のところのブロッコリー類は少々おかしな状況である事に気づきます。

改めて多年性を示す条件を述べますと、

花の季節に花をつけられなかった、あるいは花を咲かせる事は出来ても結実まではいけなかった、という場合”に多年性を示すようになるといいます。

しかし、私の育てている宝船のブロッコリーは結実まで行ったにもかかわらず今年も栄養生長を始めました。

花も咲いたし種も残せたにもかかわらず、です。

これはどうにもおかしな話です。

何故実態と情報とに齟齬があるのか、私なりに分析した結果、二つの可能性を見出す事が出来ました。

1.情報源の方が間違っている

 ブロッコリー類、というより原種を含めたヤセイカンラン類全ての品種は、実は結実しても枯れる事無く生き続け、数年に渡って数度の生殖活動を行う事が出来る、という可能性。

 しかし私の見つけた情報源はその事についての情報が欠け、花を咲かせてしまっては多年性を示す事が出来ないという体で情報を書き込んだのかもしれません。

 こちらの可能性は決して低くはありませんが、さりとて高いともいえません。

 一応いくつかの記事を参照したのですが、それらが全て同じ情報源を元に記事を作成していた場合、一次情報源はたったひとつしかない事になる為、複数の記事を見た事が情報の確度を高めるとは言い切れないのです。

 実際、私の見た記事はどれも、参考にした情報源の中に共通してとある記事を挙げていました。一次情報源が同じであるという証です。

2.自家受粉は正規の結実として扱われない

 外の中根さんは分かりませんが、室内で花を咲かせた宝船のブロッコリー達は開花時期から自家受粉によって結実した事はほぼ間違いありません。

 アブラナの仲間は自家不和合性、自分の花粉では受粉できないという性質を持っています。

 しかし花が萎れる直前になるとその禁則が解かれ、自分の花粉でも結実する事が可能となる性質も持っています。これによって花を咲かせたのにひとつも種を作る事が出来なかった、という事態を避けられるようにしているのでしょう。

 本来ならば起こってはならない自家受粉、結実するのはいいものの発芽の可能性は著しく低くなってしまい、発芽率は0に極めて近いのだそうです。

 そのような例外的な現象ですので、自家受粉が成功しても、通常通りの受粉成功と同列には扱われず、結実失敗のシグナルが点ったままになってしまうのかもしれません。

 そのため種が採れたにもかかわらず、今年も栄養生長を続けてしまう、という可能性。

どちらが正答であるかは分かりません。でも2番の方が正解のような気がします。

中根さんも一応は春、他のアブラナの花が咲く時期に花をつけていたのですが、家の2階ベランダという位置の都合、他所から花粉が運ばれてきたと考えるのはやや難しく、自家受粉によって結実した可能性が高いと見られます。

そのため、宝船と共に結実に失敗したと判断して栄養生長を行う事を決めたと思われます。

ま、どういう性質を備えているのかよく分からない、というのが実際のところ。

今後もう少しブロッコリー類の生態について調べてみようと思います。


ついでに今のブロッコリー達を紹介。

これは外の中根さん。

花の季節はもう完全に終わり、花蕾部分は枯れています。


これは結実に成功した莢のひとつ。

夕暮れの中撮ったので暗くて見づらいですが、中にいくつかの種が入っています。

中根さんはこの莢だけでなくいくつもの花を結実させ、子孫を残す事に成功しています。

でももしかしたら全部自家受粉かもしれません。


これは茎の途中、花蕾より下の部分。

腋芽が葉っぱを伸ばし生長しようとしています。

花を作ろうというわけではなく、花の季節が終わったので栄養生長を始めよう、というつもりのようです。

結実こそしたものの、それで生涯を終わらせる気はまるで無さそうです。

今年はどんな風になるのでしょうか。


こちらは室内、宝船の一株、弁財天の一本布袋です。

これも一応は種をつくる事に成功したのですが、今、多くの枝を作り盛んに生長しています。

去年は他3株に押され生長は芳しくなかったのですが、今年は逆にこちらの方が優勢に立ち、他の株を圧倒するかもしれません。

もしかしたら今年は弁財天一派に宝船が占領されてしまう、そんな事態が訪れるやも。

ロマネスコ達は花を咲かせはしたものの、結実にまで至った株はひとつもありませんでした。

そのためか弱ったり衰えたりする事も無く元気に生長しています。

今年はどんな風になるでしょうか。

去年を上回る勢いで生長し、そして、台の上ではスペースが足りなくなってしまう、なんて事もあるかもしれません。

さすがにそこまでの状況にはならないと思いますが、どんな具合に生長し変貌するのか、まるで見当がつきません。

今年のブロッコリー類の生長具合、楽しみです。


といったところで今回はこの辺で。

ではでは。

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はじめまして。主さんの記事に触発されて(切れ端の)ブロッコリーを育ててみました。
うちのは花が咲いて結実(らしき状態)になったので「これで来年は種から作れる!」と思っていたのですが…
どの房も空っぽでした。
やり遂げたつもりになって世話を怠ってしまったし…多年草だと知っていたらうちも栄養生長に切り替えれば良かったです。参考になりました!
51ヶ月前
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はじめまして。コメントありがとうございます。
私も最初の株を育てていた時は種を採るつもりでした。
思ったより元気に育つので、そのまま育て続けたらどうなるだろう・・・?と思いついて継続して育て始めたのがきっかけです。

種を採るにしろ育て続けるにしろ、次の機会の時には上手く行くといいですね。
園芸、楽しみましょう。
51ヶ月前
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