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【趣味の再生栽培】沙耶ノ根元湿原
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【趣味の再生栽培】沙耶ノ根元湿原

2014-01-19 22:03

    湿原、という土地を定義できるでしょうか。
    学問の分野ごとに微妙に異なっているため、はっきりと「これ」と言い切れる定義は実はないのですが。
    全分野で共通していることといえば、地表面近くが年間を通して多湿で、土壌が岩石砂礫ではなく分解されない植物遺骸によって構成されている、ということ。

    似た言葉に湿地という言葉もありますが、これはラムサール条約によって
    「第一条 1 この条約の適用上、湿地とは、天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れているか、淡水であるか汽水であるか鹹水(塩水)であるかを問わず、沼沢地、湿原、泥炭地又は水域をいい、低潮時における水深が6メートルを超えない海域を含む
    と定義されています。
    要するに、一年の内かなりの時間が水で満たされている土地が湿地である。そしてその水はどんな種類でも構わない、ということです。
    その幅広さゆえに、湿地に含まれるのは湿原の他に河川湖沼干潟マングローブなどの自然のみにとどまらず田んぼため池などの人工構造物も含まれます。
    ま、もっと砕いていえば水場=湿地です。

    私のところには残念ながら湿地はありません。
    さすがに器の中に水を張っているものは湿地とはいえません。いかに定義の範囲が広くとも。
    ですが、そのうち世界最小の湿原が私のところから誕生しそうな気がします。
    それがこちら。

    器全体ではなく、沙耶の根元の塊部分のみ。
    沙耶の根元にある苔の塊。
    これは一見するとただの湿った苔玉のようですが、最初からこのような姿をしていたわけではありません。

    撮影日は2012/2/12。こんなだったっけ…?
    2年前はこんな感じでした。
    元々は沙耶の花蕾から発生した細胞塊を覆うように発生したバイオフィルムが起源です。
    当時はバイオフィルムのことをよく分かっておらず、汚い見た目から忌み嫌っていました。
    それが根を生む大事な細胞塊を覆ってしまったので、駆除すべく駆り出したのが庭の鉢からむしりとった苔。これをバイオフィルムに植えつけました。
    バイオフィルムを餌に苔がはびこり、最終的にはバイオフィルムも苔も共倒れしてしまえば万々歳、などと素敵な妄想をしていました。今にして思えば無理難題ですが。特に餌とか。

    結果で言えば作戦は失敗。
    2年かけて高さが5倍以上、バイオフィルムの構成員の一部でしかなかった光合成生物は、今や完全優位になっていました。
    バイオフィルムを基盤として苔が広がってバイオフィルムを覆おうとするとバイオフィルムが苔の上に行こうと高さを増し、苔がバイオフィルムに呑まれまいとさらに上に生長する。
    それを延々繰り返し、いつしか苔が支柱として、バイオフィルムが土台として互いに相手を支えあう関係になったことで、どれほど高くなろうとも崩れてしまわうことのない、二つで一つの塊となったのです。いや、沙耶を含めて三つで一つ、ですね。

    現在この塊の中には沙耶の細胞塊が存在しています。
    根を作り続けているので生存だけは確認できるのですが、大きさは不明。最後に見たのは高さ3mmくらい、2cm×2cmくらいの大きさで、細胞塊としては結構な大きさでした。
    あのままの大きさかもしれませんし、もしかしたら大きくなっているかもしれません。
    色々と規格外な存在だったので、今どうなっているかは想像する事すら難しいです。
    実は苔玉の体積の大半が細胞塊であったとしても納得出来てしまいます。嫌ですけど。

    根は次々作られる。
    沙耶の根っこ。
    葉は常時二枚程度しか展開しませんが、根は毎日作られ続けています。
    といっても回転率が高く、新しく作られるのと同じくらいの量が死んでいくので、どんどん新造しているにもかかわらずほとんど生長出来ていません。









    謎。その一言に尽きる。写真だとそうでもないが、実物は結構グロテスク。
    なんというか、ニキビを潰した時に出てくる膿を積み上げたような、
    そんな様相をしている。
    沙耶の細胞塊の可能性もあるが、もしそうだとすると現在の細胞塊はゴルフボールを半分にしたくらいの大きさがあると考えられる。
    さすがにそれはないと思うので、微生物の生成物だと思いたい。
    というかその線の方が濃厚なので、そちらで考えている。

    最後はこれ。
    苔玉もどきの横で不定形に成長する怪しい何か。
    以前紹介した、器の縁に発生する微生物の生成物と同じものだろうとは思うのですが、中身は水以外の何かで詰まっているらしく、それなりの硬さがあります。
    また基質の上を這うように成長する以前のアレと違って、立体的に高さを持ちながら成長するので不気味さが段違いです。
    今は高さ5mm幅2cm奥行き1cm程度。
    正直、気持ち悪いです。見た目も存在も。

    今はまだ苔とバイオフィルムが同居しているだけの塊ですが、成長を続ければそのうち、
    だいたい300年ほども経てば苔と微生物の遺骸が積み重なって湿原と同じような環境になることでしょう。
    その頃には今の器では収まらないほどの広さと高さを擁してそうですが。
    尤も、その頃には世話をする者もいなくなっているので、誠に残念ながら、世界最小の湿原は完成することはないのでしょう。
    大変惜しいことです。


    また長くなってしまいましたが、今回はこの辺で。
    見直すと支離滅裂な文章になってしまいました。なんだろう、眠いからかな?
    まあとりあえず、ではでは。
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