ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

神様になった日 反省会
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

神様になった日 反省会

2020-12-28 15:17
    2020年秋クールに放送されたアニメ『神様になった日』

    放送前からあの麻枝准が手掛けたオリジナルアニメーションの三作目ということで
    大々的にプロモーションが行われ、注目度はそれなりにあったのではないだろうか。

    麻枝准といえば、代表作にAir CLANNAD リトルバスターズ! 
    といったPCゲーム、いわゆる美少女ゲームのシナリオライターでその名を上げた。

    その作風の売りは一言、『泣き』

    笑いありの日常から、急降下でやってくるシリアス、そして感動的な物語。

    泣きゲーとして金字塔を打ち立てた麻枝准が、PCゲームから離れ
    完全オリジナルアニメとして、Angel Beats!』『Charlotte』
    それぞれ2010年、2015年に放映された。

    彼が描く第三弾のオリジナルアニメーション、それが
    神様になった日だ。

    CLANNADから沼にやってきて、その麻枝の信者を十年はやっている筆者が
    反省会と言う名の感想ブログを勝手にやっていきます。

    以下はKey、麻枝の過去作含む ネタバレ有なので未視聴は注意。


















    いや~、泣けなかったねぇ……。

    初めに言っておくと、ちゃんと面白い作品にはなっていたと思う。

    ただ、泣けなかった。

    そして泣きを抜きにしても、大絶賛するほど面白いかと言われれば
    流石にNoだ。

    信者として不安感を抱きながらも最後まで応援はしていたが……まぁこれがその結末だ。

    こんなブログ書いてる時点でアンチだろって話だが、一旦脇においておこう。

    麻枝作のオリジナルアニメもこれで三回目ということで
    流石にそろそろ言いたいこともあり、筆を取らせてもらった。

    悪いところばかりに目が行ってしまうが、できるだけ良かった点にも触れたいと思う。

    まぁ比率で言えばどうしてもダメだしが増えてしまったが……。



    そもそもではあるが、俺は麻枝作第三弾のアニメ発表会もきっちり視聴した。
    しかし、その時から嫌な予感はあったのだ。


    「またアニメか。大丈夫かなぁ……」
    「みんなにまた叩かれる麻枝准は見たくないなぁ……」


    それが、当時の制作発表時の感想だ。

    好きだからこそ叩かれてる姿は見たくなかったのだが……まぁこのブログも
    同じようなものなので、人のことは言えないだろう。

    さて、放送が実際に始まってからはどう思ったのかについて触れていこうと思う。

    これはほぼ殴り書きのようなものなので、初ブログの金恋の感想みたく1シーン毎に
    入念にチェックし、細かく追う気力はない。

    ざっくりと放送時にどう思っていたかを書いていくので
    色々間違いや認識不足があるかもしれないが、許してほしい。
    金恋GTの感想書くの忘れてたけど、もういいよね……。



    俺の不安とは裏腹に、1~3話までの日常回は面白かった。

    これが麻枝准の日常ギャグの真骨頂だと、
    俺たちの麻枝准はまだ生きていたと、
    素直に嬉しかった。

    あのテンションの乱高下こそが麻枝ギャグだ。

    あのテキストに惚れてきた人間としては、Charlotteの時には鳴りを潜めていたギャグ展開にこれだよ!といった嬉しさと共に笑っていた。


    4話の麻雀回は、まぁ……人の好みによるんじゃないだろうか。
    俺はあまりコメントしたくないが、刺さる人には刺さった……のかもしれない。

    麻雀回は、アニメでやったことがマイナスだとは思う。

    あの回はゲームのギャグシーンであれば、もう少し受け取り方が違ったのではないか。

    自分でテキストを読み送るノベルゲーで、選択肢次第でアニメ回のようになるのであれば
    面白かったのではないかという擁護をしておく。
    Key作品で例えると、春原との絡み、バカ理樹ルートがおおよそのイメージになるだろう。

    まぁそこそこ面白かったとは思うんだけれども、という感想だ。

    このブログは一応確認をしながら書いているため、流れ作業でもう一度見ているのだが
    その分には結構面白かったので、肩の力を抜いて見れば……。

    まあ日常ギャグ回として見られる出来なのだろう。

    ここは個人の感性ということで、これ以上はやめておこう。


    さぁ、ここからが本題だ……。


    5話は伊座並回。
    母親が亡くなったのを機にバラバラになった父親との絆を戻すシナリオ。


    これは何がしたかったんだろうなぁ……。

    EDの感じといい、AB!のユイ回を再現したかったのだろうか。

    仮にユイ回を再現したいのであれば、明らかに感情移入させるまでの時間が足りない。


    AB!を振り返ると、ユイの本格的な初登場が第3話、岩沢回だ。

    4話で本格的にSSSのメンバーとして、ガルデモ新メンバーとして紹介され特殊OP
    そして日向とのギャグ絡みをしてラストでおいしいところを持っていった。

    その後もライブシーンや8話でも要所でギャグ要因として場を盛り上げ
    「アホですね!」のセリフでユイの天真爛漫さを視聴者に伝える時間があった。


    そしてあの10話であの明るいユイの生前が明かされ、そのギャップと真剣さ
    そしていいコンビとして回していた日向とのシーン、一番の宝物と共に感動へと誘った。

    今でも曲を聴いたら泣く。


    とまぁ、ちゃーんと視聴者にキャラに感情移入をさせる時間とストーリーがあったのだ。

    それがこの5話はなんだったんだろう。

    伊座並さんのインパクトは初登場からそれなりにあったが、1.2.4話で少し出てきた程度で
    5話で家族の絆!立ち直りました!となっても、こちらは置いてけぼりだ。

    これならまだCharlotte3話のゆさりん姉回の方が感動したんじゃないか、とすら思う。

    でもやなぎなぎの曲は好き。


    正直この突然ぶっこんできた5話感動回もどきで、4話の麻雀回からの不安が一気に加速した。

    それでも見直してみると、展開が早すぎるけど良い話だな
    くらいにはなっていた……と思う。

    とはいえ麻枝に求めているのは、

    ちょっと良い話

    ではないという期待もある。

    どこまで評価して良いのか、
    どこまで評価されているのか、

    ファン目線では、よくわからないところがある。

    鼻水垂らして泣ける、そんなお話を求めていたら物足りないが……
    萌えアニメの感動話数として見れば、悪くはない。

    どうしたものだろうか……。


    そして6話の祭り回。まあ日常回としては良作だろう。

    とは言え、ひなが陽太を取られることに対するもやもや?を垣間見る回ではあったが
    ここも個人的にはやや『?』となった。

    ひなが陽太に異性として惹かれる描写ってどこだったんだろう……。
    トラック救出後のひなであれば、わかるけども。

    家族を取られる嫉妬が転じて……みたいな解釈をとりあえずしておこうか。

    数話先だが、陽太→ひなの場合も、6話時点では明確にあった
    伊座並への想いはどうしたんだという疑問はあるんだけど……
    天願さんに憧れてたといい、惚れっぽいとかいう裏設定があるのかもしれない。

    そういうことにしておこう。


    アニメでやるから描写が足りない、ということにしていいのだろうか。

    ABの音無奏は違和感もないし、Cの乙坂→友利はまぁ7話の展開的に理解はできた。
    友利→乙坂は……11話ですかね。

    今回はよくわからなかった。

    そもそも恋愛ものだったのかもわからない。

    もしかすると、リトバス的な友情として愛しているというお話だったのかもしれない。

    まぁ麻枝の恋愛描写は昔からそこまで目を見張るものがないし
    俺の勉強不足ということにして、スルーしておこうか。


    7話に関しても、夏休みのわちゃわちゃが表現されており
    日常回としては良かったのではないか。


    8話でひなの正体、に少し触れるお話。

    ようやく急降下がくるか?と思ったが、陽太パートはやはり急展開感が否めない。

    面白くない、とは言わないが、伏線の張り方が露骨すぎるし、そのあたりリトバス時は
    丁寧に世界の秘密について仄めかしていたはずだった。


    この「ここ後で触れますよー!覚えといてください!!!」みたいな
    雑な伏線の張り方は過去作でしてこなかったはずだったのだが……。

    CLANNADの幻想世界だって何かあるな、とは感じ取るが
    それが岡崎たちの世界とどのように関わってくるのか、わからないまま進行した。

    そして、汐のあの場面で持ってくるのは個人的にはめちゃくちゃ震えたものだ。
    もしかするとこの過去作との比較は、ただの思い出補正かもしれないが。


    というよりも、この時点でもう8話だ。

    「ここからAB!になれるか……?」という不安は週ごとに増していくものだった。


    そんでもって9話。

    映画撮影回続、からのひなの秘密と離別、そして告白回。

    色々な意味で暗雲が立ち込めてきたな……。

    ひなの脳みそに量子コンピュータとかオリジナル病気とか
    この辺はフィクションだから特に気にすることはない。

    量子コンピュータってそういうものじゃ……とは思うが
    まぁアニメに真面目に突っ込むなよということで。


    ひなとの離別は、どこかであるだろうなとは思っていた。

    泣き展開には思い人同士、ずっと一緒にはいられない
    という苦い現実が、麻枝の泣きには必要だからだ。


    が、まさかこんなやり方だとはなぁ……。

    主人公たちの力が及ばないところで理不尽なことが起きる、それはまぁいい。
    いつものことだ。


    Airの呪いや、CLANNADの渚、リトバスの事故。


    過去作を見ても、主人公側からどうすることもできない壁によって
    キャラクターと共に打ちひしがれる。

    確かにこれらの作品でも日常から一気に物語が動くので、そこの切り替わりの落差は激しい。

    しかし、過去作でのシナリオラインではしっかり説明や伏線を張っていたと思うので
    物語の緩急はあるが、急展開といった印象は受けなかった。

    日常からの急降下はいつものことなので、そこではない……のだけども。

    今回も物語が急ぎ足感はあったが……どちらかと言うと急降下したら落下先を失敗した
    といったところか。

    ちなみに同じアニメで同じ9話を比較すると、

    AB!は音無の事故後回(天使の目的判明)
    Cは乙坂と友利のデート回(兄のことを思い出す)

    だ。こう見ると同じ構成をしている。

    しかし、今回は起承転結の"転"のやり方が微妙だったのではないかと個人的には感じている。


    で、10.11話だが。

    突出して語ることがない。

    ひながあの姿になって、介護?をする話数だが、これを感動の伏線にするには
    難しいのではないかとは思っていた。


    陽太の苦悩も歴代主人公たちに比べたら落ち込んでからの復帰が早いなぁ……とは思う。

    落ち込み具合の受け取り方は、媒体がアニメであること、
    ただの思い出補正説があるのであまり強く主張する気もないが。


    ここで鈴木少年パートについて少しだけ。

    陽太たちの裏で動いている鈴木パートについては、謎バトル?のようなことはあったが、
    こちらは終始シリアスに徹していて、良かったと思う。

    ただ最終回に彼がもう一度絡むかな?って思っていたのだが
    結局10話で退場してそれっきりだったので、このパートいらなかったのではないかとも思う。


    例えばだが、

    ひな祖父の関係者みたいなのを謎の人物として、7話くらいでチラ見せ、8.9話で


    陽太がひなor関係者からひなの秘密を知り、
    それでも一緒に生きていこうと決意するが、
    その時間は短く、組織に連れ去られる。



    みたいな展開でここまでの鈴木パートオールカットでも伝えられたと思うし、
    その分キャラに没入する時間を作れたのではないかと。


    そっちの方が急に日常が終わる感じが出せたとは思うが、そこはプロの判断として
    このシナリオになったのだから、素人は黙っとけなのだろう。


    しかし、改めて見ると、あの組織のパートいるか?とはやっぱり思う。


    というより、ひなの秘密について陽太が知った時のリアクションが10話のアレだけだ。


    個人的には謎の組織パートで秘密を明かすよりも
    素直に主人公パートで突然明かした方が衝撃は出たんじゃないだろうか。


    悪役?に時間を割いてはみたものの、視聴者が感情移入する主人公側からしてみれば
    余計なことしやがって、程度の印象しか受け取れないと思うのだが
    あのパートは一体どんな意図があったのだろうか。

    まぁインタビューで麻枝が悪役を作りたくないとか言っていたので
    その関係でキャラ性を持たせたのかもしれない。


    とは言ってみたもののね。
    いつもモブにヘイトキャラ作ってシリアスに突っ込んでいく展開をしているのだから
    今回もそれでいいし、この擁護も苦しいだろうな。


    この辺と繋げておきたいのが、今作は絶望感が足りないと感じた。

    ラスト3話の展開は、確かに暗い。

    暗いが、そこまで気落ちしなかった。

    Charlotteの乙坂の落ちぶれっぷりの方が、よっぽどキツかった。


    10話以降のひなの姿は、似たような境遇?展開?として比較をするならば
    AIRの観鈴、リトバスRefrainの心を閉ざした鈴だろう。

    これらと比べて、同じように絶望できただろうか?


    リトバスを例に取ってみよう。

    鈴の場合は、構成順で最後となるルートで、キャラクターだけでなく
    プレイヤーも何が起きているか分からなかったのではないだろうか。

    不安が募るリスタート、そして鈴があの姿になっているのは
    多くのプレイヤーを絶望に叩き落しただろう。


    足りないのはドッキリ感だろうか。

    何と言うか、そこまで展開に驚きがなかったと個人的に感じてしまった。

    同じアニメで考えてみると、ABの音無の生前(妹回)、Cの6話7話は
    登場人物たちと一緒になって落ち込むことができた。


    そして、それこそが求めていたものだとも思う。


    少なくともCharlotteの時は、これだよこれ……!
    俺はなっていた。

    どちらにせよ、先の見えない不安、絶望というのが過去作にはあったのだ。


    それが今作は展開を見ても「ふーん……」みたいな感想を抱いて、驚きがほとんどない。


    これは俺がただの懐古厨なのか、本当にアカンのか……。

    判断は世間の評価次第だ。


    最終話。

    これは、智代アフターハンデ持ち岡崎生存ルートみたいなオチだろうか。

    みんなと同じように生きてはいけないけど、それでも支えて共に生きていこう、的な。


    ふたりになっても歩くんだ 強さは互いの心と信じた
    うまく合わない足でもゆっくり歩けば揃った



    みたいな。(Life is like a Melodyとんでもなく大好き)

    まぁあまり適当なことを言うと、智代ファンに怒られそうなので
    なんとなく思っただけだよということで、どうかここは一つ……。


    要は純粋なハッピーエンドではないよね、ということが言いたかった。

    別に悪い落とし方では当然ないのだけど
    アニメでこのオチをやったか……と思ってしまった。


    素人は黙っとけ案件だろうが、


    ABラストで、音無と奏が転生後出会う
    C漫画版ラストで、乙坂が友利のことを思い出す


    と、いつもの無理やりハッピーエンドを用意していたことを考えると
    今回もそのオチでも良かったと思う。


    例えばエンドロール後に、


    何年後かで量子コンピュータの再現に成功したことを推測できるTV映像
    そして、振り返った、あの眩しい夏の日と同じ笑顔のひな



    でENDでも、ご都合主義だろうが、収まりは良かったとは思う。

    ハピエン厨なのは自覚しているが、サマポケRBでも無印のビターエンドに
    ラストを追加することでハッピーエンドにしている。

    これを考えると今の世間が求めていることは、こっちなんじゃないだろうか。


    話を本編に戻す。


    肝心の泣きだけど……うーん。

    AパートとBパートラストのEDはきっと泣きシーンだったと思うのだが……
    個人の感性による!で片づけていいのだろうか。

    個人的には

    良い話ではあった、しかし、泣けはしない。

    という評価をしている。

    これはCharlotteの時も同じだったのだが……。

    世間の反応はどうなっているのだろうか。




    さて、ざっくり各話を振り返ってみたが、どうだろうか。

    俺は全体的にそこそこの作品止まりだったなという感想だ。


    結局のところ、この作品のテーマが不明なのが大きいのかもしれない。


    ABの人生(人生賛歌)のように、大きな軸があると思うのだが
    神様になった日は何を俺たちに伝えたかったのだろうか。


    どんな姿になっても、どんなに苦しくても最愛の人の隣に居続ける
    みたいなことだったのだろうか。


    そのあたり含めて、この展開、○○に似てる気がするんだけど……とも感じた。

    これがサマポケを麻枝が書くとAIRの焼き直しになる、と言っていたことか。

    俺がそういう目で見てるから、そう感じてしまうのかだけなのかもしれないし
    意識して取り入れているのなら、俺が悪い。

    フラットな目で見た人の評価待ちだ。


    (1/30追記)

    たまたまLiaのアルバムを聴いていて、Karmaを流していたのだが、
    その時「あ、これか。」と流石になった。

    これに関しては、先述のLife is like a Melodyなんかの一部分ではなく、
    歌詞全体がひなに対する陽太のことと解釈するのが自然だろう。

    一部抜粋すると、


    何もできないきみだって 僕は好きなままいるよ

    運命というものなんて 僕は決して信じない

    卵も割れなくていい いくつでも僕が割るよ

    歌が下手だっていいよ こうして僕が歌うよ



    まあ流石にそういうことだろう。

    だから作中の映画撮影でひなにKarma歌わせてたのか、と腑にも落ちた。

    俺みたいな新参者ではなく、古参麻枝ファンであればとっくにピンときていたかもしれない。
    精進します。

    信者選別試験みたいなことしてるな。
    ということで、この作品のテーマ性は『Karmaを聴け』で解決しましたね。

    終盤の急展開気味な部分は、テーマがわかったところでカバーしきれないだろうが、
    少なくとも一つ俺の中で消化不良感が解決したので、またいつかこの作品を振り返ってみたいものだ。

    一か月経ったものの、世間の評価を俺は怖くて見ていないので、神様がどれほど受けたのかは
    わからないままだ。

    だが、見た人にとって良い記憶であって欲しいと、魂から願う。




    そして、良い評価をできるものがあるとすれば、


    ギャグ
    キャラクター
    音楽



    だろう。


    Charlotteの際はギャグの力が落ちていた(OVAは面白かった)と感じていたので、
    最初の折り返すあたりまで中心だったギャグは、本当に原点回帰できていた。


    キャラクターに関しても、珍しく可愛いキャラを作ってきた。

    麻枝の作るキャラでロリっぽい可愛さというのはなかったし、萌えアニメでも活きそうな
    キャラクター造形ができたのは素直に評価したい。


    そして、音楽に関してもサマポケやSatsubatsu Kidsで大丈夫なのはわかっていたが
    アニメになってもその力は健在だと言うのに安心だった。

    やなぎなぎとのタッグは感動ものだし、最終回も曲は良いと思う。


    が、一番肝心の泣きパートは期待通りとはいかなかった。

    俺は10話、11話の段階で、もしここから泣ける展開が来るとしたら
    AIRの青空のように、音楽一点突破法くらいじゃないかと思っていたが
    流石にラストの曲もそこまでではなかった。CDは買うけど


    個人的な好みでいうなら、シリアスパートはCharlotteの方が俺は好きだ。
    そのCharlotteも泣くことはなかったけど、今見ても結構面白い。


    ここまで少し触れてきたが、泣ける、の基準が違うのだ。


    良い話だなー
    ちょっとうるっときた


    ではダメなのだ。

    麻枝の書く泣きというのは、自然と涙と鼻水が出てきて、嗚咽を上げて泣く。

    そのレベルに達しなければならないのだ。

    良作でまとめてもらっても……という思いはある。

    あとは信者がみんな思っていることだろう。



    ゲームを書いて。



    縋りたいのだ、みんな。これに。

    まぁファンの願いはわかる。

    VAに所属はしているけどゲームは書かず、約10年間で3本アニメを書いているのは、
    一体どうしたいのか、客観的に見ても不思議に思わざるを得ない。

    しかし、


    自分の作品を世に出して評価されるためには、
    上がり目のないPCゲームではダメ


    という判断をしているのであれば、それは仕方ない。


    昨今のエロゲ業界を見ていれば、その判断は正しいとしか言いようがないからだ。

    過去作が流行した当時とは、もう時勢が大きく違う。


    筆者がこの世界に飛び込んだのは十年程前なので盛り上がった後だ。
    しかし、業界全体がカルト的な人気を博していたというのは、
    美少女ゲーム史を後から追っていてもよく伝わってくる。

    ここ2.3年でエロゲをやり始めた層には不可解だろうが
    エロゲが一般向けとして爆発的なブームを巻き起こすことがあったのだ。

    記憶している限りでは、十年前の時点では既に傾きかけていた業界でも
    その頃は年に何作かエロゲのアニメ化というものがあった。

    今はほとんどないのが、エロゲ業界の衰退を表しているようで少し悲しい。

    そういう事情を踏まえると、PCゲームに帰ってこない判断を責めるのも違うのだろう。


    だけど、こうなった以上はアニメもどうなんだ?と言いたくもなる。

    もう一つの、延期されまくって続報がどうなってるかよくわからない
    新作ソシャゲの方は一応ゲーム扱いでいいのだろうか……。

    媒体としてストーリーを深く描くのは難しいのではないかと思うが
    FGOがメインシナリオは評価が高いことを考えると、ある程度の勝算があるのだろう。


    個人的な勝手な言い分としては、Keyとしてゲームを書き続けて
    それとは別ラインでアニメ書いて、そのアニメが泣けないなら仕方ないと思っている。

    求めているのは泣けるものだが、ゲームで大泣きできなくても
    サマポケやRewriteは普通に好きなので、たぶん不満も今ほど出ないだろう。


    アニメが悪い訳じゃないのだろうが……。


    麻枝の良さは綿密に組まれた泣きへの伏線なので
    アニメの1クールじゃ表現しきれてないんじゃないかとは感じている。

    ゲームにおいては、共通個別でじっくり散りばめた伏線を
    一気にグランドルートで回収、そして感動へと繋がっていた。

    そしてグランド行くまでにすでに十数時間は経過しているはずなので
    そこまで辿り着いたプレイヤーならキャラへの感情移入ができているはずだ。

    それが今のKeyの個別ルートはプロローグ、個別終わってからが本編
    という風潮を作り上げたきたと思う。

    この辺りの泣き展開の練り方がゲームの方が合ってるんじゃないか?
    と、思うところだろう。


    そして少し触れたが、やっぱり今作では泣きのためには絶望が弱かった。

    プレイヤーに強いストレスを与える。

    けれど、投げずに読み進めるのは、そこに至るまでに築いたキャラ描写があった。

    そしてラストシーンでお別れがあったから、泣けたのだと分析する。
    (CLANNADは少し構造が違うのだが)


    神様になった日は、そこに至るまでの時間が圧倒的に足りない。


    これは今作だけじゃなく、オリジナルアニメ三作に言えるだろう。

    個人的にはAB!に関しては、世間が言うほど描写不足とは思わないのだが
    (最後の5人以外の戦線メンバーを描写しなかったのは言われても仕方ないとは思う)
    Charlotteは明らかに時間が足りなかった。

    アニメをやるなら2クールで、とファンは信じているのに
    結局これでは擁護しようがない。


    もちろん13話で感動するオリジナルアニメは存在するのだから、できないことはないだろう。

    しかし、それは麻枝の手法に合っていないんじゃないだろうか。

    というか12.3話でまとめる能力がないなら、いい加減PCゲームを書けと言いたくもなる。


    どうしてもアニメに拘るのならPCゲームを作り、それをアニメ化すれば
    良いのではないか。


    サマポケのアニメ化も話があるとかなので、リトバスやRewrite、サマポケの
    周回前提シナリオでやる気なら、どんな構成の作品でもできるはずだ。


    そもそもだが、ハードルを俺たちが遥か上空に設定しているのもあるので
    一概に良い悪い、泣ける泣けないを判定するのは難しいとも思う。

    しかし、ここまで盛大に外しまくっている姿を見ると


    『もう麻枝に泣ける話は書けない』


    という悲しい現実を、信者も受け入れる時なのかもしれない。

    AB!が感動的な物語になったのは星が消滅する際に放つ一瞬の強い光のように
    最期の輝きだった可能性だ。

    10話以降を視聴してからは、そんな想いを抱いていた。


    いい加減ゲームなら……という空想を捨てる段階にきたのかもしれない。

    麻枝が書かなくてもサマポケRBのラストの追加シーンで俺は大泣きした。
    麻枝がメインじゃなくてもKeyがある限りは一定の供給はあるのだ。

    QCとかやっている今のKeyでの立ち位置が、一番合っているのかもしれないな……。





    と言ったところが、俺が神様になった日を見た感想だ。

    色眼鏡を掛けなければ、きっと良作でいいのだと思う。

    ファンが求めているものが、高すぎるのはおそらくあるだろう。

    CLANNADやリトバスを期待してしまうが、あんな作品がポンポン出る訳がないともいえる。
    だからこそ今も伝説として語り継いでいるわけだし。

    個人的には麻枝を叩く気持ちはわかるし、実際俺もこんな場末のブログで
    ネガキャンをしているので、人のことをとやかく言う権利はないんだけどね。

    でもきっと落ち着いて視聴すれば、普通に良い作品だとは思うのだ。

    その評価が麻枝にとって良いのか悪いのかは、もう誰にもわからないだろうけど。

    実際そんな感じでCharlotteも数年後に見返してみると、意外と面白いじゃん
    となったので、また時間が経って思い出した頃に視聴するのもいいだろう。



    さて、そろそろこの反省会も締めようと思う。

    麻枝の次回作はソシャゲだろうか、それともオリジナルアニメ第四弾だろうか。

    どれだけソシャゲやアニメを外しても、ちゃんとプレイもするし、視聴もするし
    金も落としますよ、俺は。

    麻枝の作品が、俺のオタクとしての全てと言っても良い。
    そのレベルで影響を与えたのは疑いようもない事実だ。

    文句は言うが、死ぬまで麻枝に付き合う覚悟はできている。

    例えそれが、過去作ほどの泣きは再現できなくても、だ。


    麻枝は泣ける話はもう書けなくても、良い作品は書ける。


    俺はそう信じることにした。

    だから放送前にメディアを使って過剰な持ち上げだけやめてほしいし
    結果的に泣ける、くらいのスタンスを目指して次回作を書いてほしい。


    とりあえずP.A.WORKS、麻枝准、Key、そして関係者の方々、お疲れ様でした。

    次があるのかはわからないけれど、次回作も待ってるぞ。


    でも、もう一度PCゲーム作ってほしいなぁ…。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。