2014年第75回優駿牝馬(オークス)(東京) 予想
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2014年第75回優駿牝馬(オークス)(東京) 予想

2014-05-24 20:00
    新装阪神に舞台を移してから、桜花賞馬のオークス成績は【3-0-1-2】。
    新装阪神初年度の桜花賞を勝ったダイワスカーレットは脚元の不安で樫は回避、2着ウオッカはダービーへと。
    ちなみに、その二強不在のオークスを勝ったのはローブデコルテでした。

    オークス時点で二冠馬となったのはジェンティルドンナ、アパパネ、ブエナビスタ。
    ブエナビスタとアパパネは、この時点で阪神JFを含め3勝目のG1。
    現時点の完成度と能力の高さが主な勝因。


    一方、新装阪神の桜花賞馬が負けたレースは、08年レジネッタの3着、11年4着のマルセリーナ、13年4着のアユサン。
    08年のレジネッタは、勝ったのが阪神JF馬のトールポピー。
    トールポピーのレース内容はお世辞にも良いとは言えないレースでしたが、完成度の高さ、距離適正、フレンチデピュティとジャングルポケットの差が出た結果でした。

    11年のマルセリーナ。
    これはディープインパクトの初年度産駒でしたが、母系が完全なるマイラー血統。
    母がフランスのマイルG1 アスタルテ賞の勝ち馬 マルバイユ。
    母父のマージュはイギリスのマイルG1 セントジェームズパレスステークスの勝ち馬。
    母父父のラストタイクーンはアメリカ ブリーダーズカップマイル勝ち馬。

    結果4着は血統的な距離の壁を感じてしまう内容。
    この年勝ったエリンコートは忘れな草賞勝ち馬、2着ピュアブリーゼは父 モンズン、母がボトムラインイニシャル「P」の典型的なドイツ血統馬。
    血統面の本質が府中二四の距離でスピードを凌駕したレースとなりました。


    13年4着のアユサンもディープインパクト産駒。
    父は春の天皇賞馬 スズカマンボの産駒、メイショウマンボに完敗。
    内々を距離ロス無く回ってくるものの、やはり距離の壁は大きく完敗の内容でした。


    新装阪神千六の阪神JF、桜花賞となり、勝っているのは歴史的な名馬ばかり。
    今年から牡馬の2歳王者決定戦 朝日杯FSが阪神千六で行われるのも当然の話。
    紛れが無く、現時点の実力が如実に出る新装阪神千六のコースです。

    ここでの好走馬は信頼していいでしょう。
    しかし、この府中二四、4Fも距離が伸びる樫の舞台は、現時点の完成度と能力の高さか血統面の本質、どちらかに比重が傾くレースとなっています。


    今年の注目は勿論、桜花賞馬のハープスター。
    新装阪神の桜花賞を10年アパパネのレースレコードタイとなる1.33.3で勝利。
    上がり32.9の末脚は脅威の鬼脚、その鬼脚が距離延長のここでも炸裂するかが焦点でしょう。

    さて、そのハープスターですが、ここは消しとします。
    その上がり32秒台の鬼脚はマイラーのものでは無いかと。
    4Fも距離延長する府中二四の樫の舞台では、その鬼脚もただの末脚となる可能性は大きいと見ます。

    直線半ば、馬群を捌き一瞬でトップスピードに乗り、ホエールキャプチャの追撃を抑えて快勝したマルセリーナ同様、追い出してから一瞬でトップスピードに乗るのはハープスターも同じ。
    前走の桜花賞では、直線入口まで追い出しをじっくり過ぎるほど待っての追い出し。
    1.05秒の場面で漸く追い出しに掛かり、1.33.3の時計で勝利。
    2着レッドリヴェールには完勝の内容でしたが、この鬼脚が樫の舞台でも仕えるかどうかですが、血統面の本質で厳しいかと思います。


    母父 ファルブラヴの影響が濃い馬体。
    胴詰まりで筋肉質の馬体はマイラーそのものの馬体。
    スラッとした胴長のマラソンランナー体型とは全く違い、距離に限界がある可能性は十分にあります。

    母父 ソルトレイク、母が短距離馬のアパパネがオークスを勝っていますが、これは流れに乗って競馬が出来る非常に高いレースセンスと完成度の高さがあったもの。
    競馬の組み立てが全く出来ないハープスターとは大きく違い、マルセリーナ同様、脚を溜めてどこまでかの大外一気の直線競馬は確実。
    これでは追走と後続に取り付くまでに脚を使わされる可能性が大きく、初のツーターン競馬で苦しくなる可能性があります。

    母 ヒストリックスターの産駒には、ハープスター全兄のピュアソウルがいますが、これも母父のファルブラヴの影響が濃い馬。
    短距離中心に使われ、千六を2勝の成績です。

    母父 ファルブラヴの産駒はクロフネ同様の牝馬先行型。
    賞金上位五傑で牝馬が四頭、牡馬は不在でセン馬のトランスワープのみが活躍馬として名を連ねる成績。

    その賞金上位牝馬の内訳は、アイムユアーズ、エーシンヴァーゴウ、フォーエバーマーク、スマートシルエット。
    短距離で活躍する馬が多く、距離延長に強みは全くありません。

    ブルードメアサイアーとなり、芝・ダート共に千七以上の距離に勝ち鞍は全く無しのファルブラヴ。
    確実に距離延長はパフォーマンスを上げません。

    ファミリーナンバー「9-f」型とオークスに問題の無いボトムラインですが、母父の影響が色濃く出るファルブラヴ産駒のヒステリックスター。
    全兄のピュアソウルを見ても、ハープスターの距離延長には疑問が尽きません。


    あとは、今の府中の馬場状態。
    内有利、前有利が相当に有利となる馬場は、最後方から脚をタメるハープスターには鬼門。
    84年のグレード制導入後、過去に府中千六G1を逃げ切ったのは88年安田記念のニッポーテイオーと12年NHKマイルCのカレンブラックヒルのみだった府中千六の舞台。
    しかし、今年になってから2週連続で府中千六G1の逃げ切り勝ちは異常。

    ミッキーアイルが逃げ切ったNHKマイルC。
    2着、3着に追い込んで来たのは内を通った馬で、枠順は二頭共に白帽。
    1枠2番の17番人気タガノブルグに1枠1番の12番人気のキングズオブザサン。

    先週のヴィクトリアマイルではヴィルシーナの逃げ切り。
    2着、3着も内からの追い込みで2着のメイショウマンボは2枠4番、3着のストレイトガールは距離疑問が囁かれましたが1枠1番の内々をロス無く通ってのもの。

    今週はBコース2週目ですが、極端に状態が悪くなる事は無く、イン有利のグリーンベルトはそのまま。
    この馬場状態では大外一気のハープスターには厳しい馬場となります。


    展開ですが、極端なスローは無さそうなメンツ。
    内のペイシャフェリスがハナ宣言で、マイネグレヴィルもハナに行きたい馬。
    競りまではないでしょうが、これでは極端なスローはありません。

    溜めても切れず、父 ブライアンズタイム譲りのスタミナを持つマイネグレヴィルは、前走フローラS、前々走のフラワーC同様、早めに動いて後続に脚を使わせたい馬。
    勝負処の動きも早く、スタミナを要す戦いとなるのは確実です。


    新装阪神施行後以降のオークスペース
    07年 35.2-35.8
    08年 35.9-35.7
    09年 36.0-34.8
    10年 35.4-35.9
    11年 35.9-35.3
    12年 35.1-35.7
    13年 35.7-35.7

    スローで流れ、レースの上がり3Fが34秒台となったのは、ブエナビスタが勝った09年のみ。
    とても上がり33秒、32秒の脚が使えるレースにはなりません。

    近年で見ても、複数のG1を勝つほどの馬か、このレース限定の勝ち馬かに別れる傾向。
    11年エリンコート、10年同着のサンテミリオン、08年のトールポピー、07年のローブデコルテ。

    現時点の完成度と能力の高さか血統面の本質が問われるレース。
    母父の影響が濃い馬体、血統に不向きな馬場、流れではハープスターの能力が削がれる可能性は相当に高いと見ます。


    今月の「文藝春秋」の武豊と浅田次郎の対談に於いて、こう云う発言がありました。

    ユタカ「ただ、桜花賞を勝ったハープスターがダービーに挑戦するかも知れません。 さすがに同馬主、同騎手のトゥザワールドが皐月賞を勝っていたら、ダービーを回避していたと思いますが、トゥザワールドは2着に敗れました。 川田くんもハープスターを選ぶのではないでしょうか」
    浅田「出たら盛り上がるね。僕がオーナーだったら、絶対に出すなぁ」
    ユタカ「まして皐月賞馬のイスラボニータを唯一、負かしている馬ですからね。 あの桜花賞で見せたあの末脚は強烈です」

    2歳時、阪神JF時点にはレッドリヴェールと共にダービーへの出走を公言していましたが、桜花賞後、早々にオークスへの出走を発表。
    ユタカの言う通り、ここにはキャロット同士の使い分け、社台系クラブの東サラとの兼ね合いもありません。

    競馬の内実を最も知るこのユタカの発言は重いでしょう。
    陣営が早々にダービーではなくオークスへの出走を決めた経緯は、陣営の距離懸念の象徴なのでは?

    距離が延びても影響が無さそうなステイゴールド産駒のレッドリヴェール。
    桜花賞を4連覇しながら、オークスは1勝のみのディープインパクト産駒 ハープスター。
    府中二四の舞台となれば、レッドリヴェールの方が上と見ているのかも知れません。


    ハープスターの持てる能力が全てを凌駕する可能性はありますが、母父の影響が濃い馬体に血統。
    前有利、内有利で大外一気は至難の府中の馬場、上がり32~33秒台を叩き出す勝負にはなりにくい展開と距離。
    そして、ダービー出走を回避した経緯。 これらを総合的に見て、ハープスターは消しです。


    展開は極端なスローは無く、内有利の馬場。
    流れに上手く乗りながらも末脚をきっちりと引き出せ、スタミナに影響が無い血統馬。
    しかも、内を有利に通れる馬となれば、この馬に妙味あり。

    これを踏まえ、本命はベッラレジーナ。
    父は二冠馬 ネオユニヴァース、母はオークスで一番人気に推されるも2着のベッラレイア、母父は菊花賞馬でダービーを一番人気で2着だったナリタトップロード。
    血統面の不安は全くありません。

    年明けデビューでオークスに間に合った母同様、前走スイートピーSを2着となり、出走権を得ての参戦です。
    その前走の内容は、馬場の内々、中団に構えての競馬。
    直線入口、一か八かで進路を一気に外に持ち出しての追い出し。
    馬場の真ん中から良く伸び、上がり33.5でメンバー2位の末脚を駆使しての好走となりました。

    馬群の中でも物怖じせず、母とは違い自在性のある立ち回り。
    小柄な馬体ではありますが、相当な根性を備えた切れ味ある牝馬。
    この立ち回りの上手さは、このオークスでの舞台でも相当に武器となります。


    スイートピーSから間隔が短く、中間の時計は一本のみですが、今週の栗東坂路の動きは絶品。
    55.0-39.7-25.8-12.4と、終い重点でしっかりと負荷を掛ける内容。
    フォームの軸が全くブレず、真一文字に坂路を駆け上がる集中力と母譲りの弾むフットワーク。
    これは小柄な馬体からは想像も出来ない程ダイナミック。 一発大駆けがあっても不思議ない、現状ではこれ以上ない出来で臨むことが出来ます。

    間隔が短く、再度の輸送があるにも関わらず、これだけの負荷を掛けても馬体重は426kgと前走時から4kgプラスの成長力、これは想像以上です。
    直前輸送ではなく、金曜輸送でいち早く府中への入厩も好感が持てます。


    最内枠の1枠1番。
    これは同じ3歳馬の頂点を決める新装府中のダービーではラッキーナンバー。
    08年のディープスカイ(1着)、09年のネオユニヴァース(1着)、10年のエイシンフラッシュ(1着)、11年のウインバリアシオン(2着)、13年のキズナ(1着)、これらは全て1枠1番。

    ここ二週続けてG1で馬券になっている1枠1番馬。
    血統、能力、馬場への適応力、流れに乗ってのしっかりとした末脚。
    ここへ来ての成長力もあり、枠順も枠順で、このベッラレジーナには魅力たっぷり。

    母ベッラレイア、母父ナリタトップロードが惜しくも逃した頂点の舞台。
    父のネオユニヴァースが勝った1枠1番の絶好枠を味方に、母、母父の無念を晴らすのは、この府中二四以外ありません。


    相手はバウンスシャッセ。
    前走は牡馬相手の皐月賞で11着。
    流石に相手が悪かったという印象ですが、それでもイスラボニータから0.7差。
    3番人気トーセンスターダムとは同着なら、まずまずの内容かと。

    前々走の傷み荒れた中山の馬場で行われたフラワーCでは、2着同着の二頭から0.3差を付けた完勝の内容。
    三走前、中山二千の寒竹賞でも2.00.8の好時計で完勝もあり、距離延長も問題はありません。

    出脚良くすんなり先行出来るレースセンスは、前有利となる今の府中にはピッタリ。
    内目の枠でもあり、早々に好位内目のポジションを取れれば、好勝負可能でしょう。


    今週の稽古は三頭併せの最後方を追走、直線では大外に進路。
    南W 81.5-67.5-53.6-40.0-13.2、これを持ったまま馬なりであっさり併走馬をパス。
    ゴールを過ぎても勢い止まらず、今の出来は相当。 反応抜群で申し分ない出来です。

    フラワーC後、すぐに桜花賞を適正外とし回避、皐月賞に出走を表明。
    大目標をオークスにしての仕上げとなり、前走皐月賞以上の状態は確かです。

    切れはないものの、長くいい脚はオークス向き。
    早目に動き、後続を封じ込める競馬が出来れば、今の府中の馬場を味方に勝ち負けの場面もあるでしょう。


    三番手にはディルガ。
    前走の忘れな草賞の時計は秀逸。 ここ10年では最速の勝ち時計です。
    60.7-60.2の淀みないペースを最内をじっくり構え、なかなか追わせる競馬での勝利。
    これなら距離は延びれば延びるほど歓迎です。

    ハープスターの様にスパっとは切れませんが、ジワジワ伸びる長くいい末脚はこの府中二四向き。
    前走の忘れな草賞で最内枠から馬群の狭い処でも怯まず抜けてきた根性は見処十分。
    それだけに、この最内枠は最上の条件となります。

    豊富なスタミナを生かす競馬が出来れば、ロスの無い立ち回りが可能なだけに楽しみがありそうです。


    桜花賞3着のヌーヴォレコルト。
    前走の桜花賞では、直線で前にいたホウライアキコがフラフラしていて、なかなか追い出せる場面がありませんでしたが、結果はハープスターから0.1差の3着。
    直線半ばがスムーズなら、もっと差は際どくなっていたでしょうから、かなり惜しい内容でした。


    その桜花賞直前は、二週続けてのハードワーク。
    それに馬自身も応え、輸送込みながら実戦の馬体重はチューリップ賞からプラマイゼロで維持。

    今回もかなりのハードワーク。
    一週前の追い切りでは、南W一番時計をマーク。
    今週の最終追い切りも、相手の併せ馬で最先着と、ここへの仕上がりは相当。
    お釣り無しの仕上げで臨んでいます。


    父はハーツクライ。
    これなら距離延長も適正がありそうですが、母父は欧州の名マイラー スピニングワールド。
    父がハーツクライ、母父ワイルドアゲインという、今年の世界最高レートを持つジャスタウェイが切れを武器にする中距離型マイラー。

    この馬自身も牝馬特有の切れを武器にする馬。
    母父スピニングワールドの影響が強く見られる馬体面が、肩が立ち肩である部分。
    立ち肩故、全身を使うフットワークでは無く、可動域が狭くなるためにピッチ気味のストライドとなり、それがこの馬自身の切れる末脚に繋がっています。

    これが機動力に繋がり、トップスピードに入るスピードの速さに。
    これが、追い出し不利となる場面があった桜花賞でも僅差の走りが出来た最大の要因。

    この府中二四で、対ハープスターとなり早目抜け出しの追い出しとなれば、ピッチ気味の走法故にトップスピードまでの速さはありますが、持続力の面は明らかにマイナス。
    それだけに、この府中二四の舞台は明らかに不向きなはず。
    本質は直線の短い処に適正がありそうで、長い直線もあまり良くないタイプ。
    ここは距離不向きとし、消しとします。


    前走フローラSをレースレコードの2.00.0で快勝した超良血馬 サングレアル。
    デビュー戦は420kg、福寿草特別は418kg、フローラSが414kgと、徐々に使い減りしている小柄な馬体。
    今週は軽めの調整に終始しようとしましたが、思わぬ猛時計での稽古。

    事前発表の馬体重も414kgと前走から維持で、これから輸送でどこまで減るか。
    使い減りしている馬体だけに、これ以上馬体が減るのは小柄な馬体の
    持ち主だけに苦しいかと。

    元々、5月の遅生まれで、他馬よりも成長の面で明らかに見劣る現状では厳しく、使い詰めの面はやはり気になり、ここは消しです。

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