「みんなどうやって恋愛してるの?」
「オクテ男子が脱童貞したキッカケは?」

恋愛やセックスについて、男同士で話す機会は少ないもの。
オクテ男子の声はメディアにもあまり出てきません。

「女子と話せない」「一生彼女できないんじゃ」と悩んでいた男子たちが、どのように悩みと向き合い、克服してきたか?
そんなリアルな声を聞いていくシリーズ。

1人目のゲストは、拙書『モタク~モテるオタクになる恋愛ガイド~』にも登場するYくん(33歳)

28歳まで恋愛に縁がなかったのが、私のスパルタ指導を受けて彼女を作り、結婚に至った男子です。

前回はコチラ→「高校時代にこじらせて、女子と話せなくなりました①」

大学卒業後、就職はしたものの「他人とコミュニケーションできなかった」という彼。
そんな彼が暗黒時代から脱出し、女子と話せるようになったキッカケは?

■「ああ、俺は人と話がしたかったんだな」

Y:当時は、会社と家を往復するだけの毎日で。
会社では仕事の話しかしないし、家帰ってネットみてエロゲーして…って日々を送ってたら、だんだんヤバくなってきて。
家でひとり、壁にガンガン頭をぶつけたりしてました。

アル:壁に五寸釘を打つんじゃなく?

Y:それはうちの妹です(笑)賃貸だから釘は打てないし。
で「このままじゃほんとヤバい」と追いつめられて、近所のバーに行ってみたんです。

アル:それは勇気がいったでしょう。

Y:スゲー勇気がいりました。
当時はスタバにも入れなかったから。「こんなダサい俺が入れる場所じゃない」って。

でもバーに行ってみたら、普通のおじさんやおばさんとかもいて。
それで通い始めたんだけど、色んな人と話せたのがデカかったですね。

アル:バーはお酒も入ってるから、話しやすいしね。

Y:そうですね、気さくに話しかけてくる人も多いし。
それで「ああ、俺は人と話がしたかったんだな」と実感しました。

あとバーは会社とかと違って、利害がからまないから。

アル:「べつに失敗してもいいや」と開き直れるよね。
会話の練習をしたければ、知らない人ばかりの場所に行くのがオススメ。

Y:そのバーは近所だったから、気軽に立ち寄れたのもよかったです。
頻繁に通ってると、顔見知りも増えるし。

僕はバーに行き始めたのが転機でしたね。
それでじょじょに人と話せるようになっていって。
会社と家以外に居場所があることにも救われました。

アル:うちの夫もヒキコモリで鬱状態になった時があったらしく。
それで「人は虎にはなれない。群れを作る生き物だから、人と接しないとおかしくなる」と悟ったらしい。
で、彼も地元のバーに通い始めて、そこで私と出会ったのよ。

Y:ガンダムの着ボイスがキッカケで(笑)

アル:そうそう、「アムロか…?!」って。
その直前まで着ボイスを坂田利夫にしてたから、アムロに変えててよかったわ(笑)

Y:僕もバーで色んな出会いがあったんですよ。

アル:たとえば?

Y:すごく記憶に残ってるのは、帰国子女の2人組に出会った時。
綺麗な子たちだったけど、欧米っぽいオープンな感じで…
なんと、2人がほっぺたにキスしてくれたんですよ!

アル:おお、それは僥倖だなあ!

Y:「こんなラッキーなことがあるのか…!」と思いました。
軽いノリだったけど、僕はそれでちょっと自信がついたというか…
「俺はそこまでキモくないのかもしれない」って。

アル:泣かせる言葉だのう…。

Y:あとですね、実は女性のお客さんから「終電なくなったから泊めて」と誘われたことがあるんです。

アル:マジでか!

Y:ただ、その女性は