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【自然災害メモリアル】第064回:桜島文明大噴火(1471)の日 [防災]火山と過ごす町の対策
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【自然災害メモリアル】第064回:桜島文明大噴火(1471)の日 [防災]火山と過ごす町の対策

2018-11-03 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    11月03日は、
    桜島文明大噴火から547年です。

    桜島は繰り返し襲っている大噴火ですが、この日の噴火は大規模で
    しかも長期的に続いた大噴火として記録が残っています。
    この11月3日は、その大噴火の中で死者多数を出した日になります。
    記録が乏しく、どのような被害があったのかは不明ですが、
    記録上では北岳の北東山腹から溶岩が流出し、広範囲に町を襲ったのではないかと推測されています。


    今回は、
    「火山と過ごす町の対策」をテーマにお伝えしていきます。

    今回の桜島と隣り合わせに住んでいる鹿児島市をはじめ、
    火山噴火における対策は必ずしておかなければならないものがあります。

    まず、ひとたび大噴火が起きれば広範囲に被害を及ぼすのが火山灰です。
    これは鹿児島市どころか周辺の県まで飛散することがある上、長期に及ぶ被害にもなります。

    火山灰は、そこらへんに舞う塵程度には思わない方がいいです。
    火山灰はガラス質の粒上にできている為、肺に吸い込んでしまうと炎症を起こしてしまいます。
    また、あくまでガラス質なので目に入れば当然膜を傷つけ、炎症が起きてしまいます。
    このことから、大噴火時に居住地域で被害を及ぼす危険性のある場所では、
    一人一つは防塵ゴーグルを備えておくと良いと思います。
    そして、最低でも噴火したらマスクは全員着用を要した方がいいでしょう。
    可能であれば、そもそも外出を控えた方が良いのですが、
    火山弾などが飛んでくる危険性もある場合は、やむなく避難を要する場合もあります。
    尚、火山灰が舞っている時の車の運転は危険です。視界は奪われ、
    ワイパーでフロントガラスについた灰をどかそうにも、逆に傷つけてしまう為にできません。
    酷ければ地面から舞った勢いでフィルターが詰まるなどしてエンストを起こします。

    また、噴火が収まっても植物に付着した火山灰が別の強風の日に舞うことも考えられます。
    中規模な噴火で済んでも火山灰が大量に舞った時は1ヶ月程度は注意が必要です。

    また、一度避難を強いられた場合は長期化することを懸念しなければなりません。
    当然離島であれば全島避難を強いられ、元の地域に戻るには数ヶ月~数年を要することもあります。
    列島内でも居住地域厳重警戒レベルの噴火が起きれば、近くは警戒区域に指定されて
    当面帰ることができなくなる可能性があります。
    長崎県島原市では実際に6月に噴火した雲仙普賢岳の時は、
    翌年になっても帰れない状態に陥っています。

    当然、この間は"とりあえず避難した"から1年家に戻れないということです。
    その間に火砕流や土石流の被害を受けてしまうことも考えられ、その時では大丈夫でも
    警戒区域に指定されたことで、その後の大雨などで家財を失う、そのようなことも考えられます。

    避難が突如決定された時は、以前の記事でも紹介しましたが
    命より大事な物なら、家が崩れても無事でいられる金庫のようなものに、
    初めからしまうなどする(またはすぐにしまえる状態に備えておく)、
    安全な実家があるならそちらに噴火の兆候が見られた段階で預けに行くなどすれば
    多少でも、家財に対する不安や精神的負担を減らすことができます。

    噴火災害は前兆を伴うこともありますが、いざとなれば"突然"とか"突発"と言った言葉が
    当たり前に飛び交いますから、いつ自分の家を捨てることになっても大丈夫なように
    避難をする際に残すものの手入れをしっかりしておきましょう。

    この記事はなんとしても、大噴火前が起きる前に読まれていることを願います。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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