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小飼弾の論弾 #10 Brexitから家畜人ヤプーまで「人権特集-そもそもヒトって何ですか?」
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小飼弾の論弾 #10 Brexitから家畜人ヤプーまで「人権特集-そもそもヒトって何ですか?」

2016-07-11 07:00

    「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。 今回は、7月4日(月)の配信「人権特集:そもそもヒトってなんですか?」から番組のハイライトをご紹介。
    リアルタイムの配信を見逃した方は、気になった部分だけでも動画でぜひご覧ください。

    次回のニコ生配信は、7月18日(月)20:00。参院選総括から都知事選、ついでになぜかハヤカワSFまで、選挙について思いっきり放談しちゃいます。

    ■2016/07/04配信のハイライト

    • 人権問題は文系だけのものじゃない!
    • 人権を語る上での公理とは?
    • 胎児にも人権がある?
    • 日本国民って誰のこと?
    • 小飼弾の考える人間の定義
    • 人権を機能させるために必要なものとは?
    • 人が生存するために、欠かせない存在とは?
    • どうしてアメリカ南北戦争は起こったのか?
    • 『家畜人ヤプー』の人間便器
    • 人間の生物学的な特徴が、人権という概念を生み出した?
    • 驚異の男尊女卑生物「ネジレバネ」
    • 人間が卵生なら、もっと男女平等になっていた?
    • Brexitと人権
    • どうしてイギリスは、自らおいしいポジションを手放した?
    • どうしてEUは成立したのか?
    • なぜ日本では、高度経済成長が起こったのか?
    • チャンスはアフリカにあり?
    • タックスヘイブンとBrexit
    • イギリスの没落よりも重要なこと
    • 豊かさとは何か?
    • 一番邪魔なのは、国境
    • 視聴者からの質問:人間はどの程度物理法則に支配されている?
    • 視聴者からの質問:人の言葉をを喋れる動物がいたら、人権を与えるべき?
    • ベーシックインカムは究極の差別政策か?
    • 民主主義の先に、国境のない世界はあるのか?
    • 視聴者からの質問:美人の彼女を作るには?
    • 視聴者からの質問:新しい情報は、どのようにキャッチアップすればいい?
    • 視聴者からの質問:ナンパは人権侵害?
    • 視聴者からの質問:恋は人生に必要?
    • 視聴者からの質問:被選挙権はなぜ25歳や30歳から?
    • 視聴者からの質問:少子化はどうすれば改善する?

    人権問題は文系だけのものじゃない!

    ―――いちおうこの番組は「理系エンターテインメントトーク番組」ということになっているんですけど、「人権問題」とはまたド文系なテーマを選んできましたね。

    小飼弾

    「なぜか人権問題は文系のものということになっています。だけど、僕はもう少し自然科学的な見地から人権について語りたいんですよ。そもそも人権を持っているのは誰かといえば『ヒト』です。ヒトの定義となると生物学でしょ?」

    ―――人権とは、ホモ・サピエンス・サピエンスに与えられている権利ということですか?

    「与えられていると言うけど、誰が与えているんですか?」

    【続きは動画で】00:00:00

    人権を語る上での公理とは?

    小飼弾

    「人権問題について語る前に、今回の前提となる『公理』について述べておきましょう。公理というのは証明不要、とりあえずそういうものであるとしておける基本的な命題です」

    (略)

    「『我々には選択の自由がある』、これが今回の公理です。この宇宙は何もかも、過去も未来も決定している……そういう可能性もかなりあるんですが、決定論を持ち出すと人権の議論が無意味になってしまうので」

    【続きは動画で】00:02:15

    胎児にも人権がある?

    小飼弾

    「日本で人権と言えばまず憲法。第十条には『日本国民たる要件は、法律でこれを定める』と書かれています。何ですか、この逃げは? 権利を与えられる対象が書いてありません」

    (略)

    「ぶっちゃって言ってしまえば、権利というのは幻です。でも、幻だからこそ重要なんです。人権について最初の幻、思い込みは『ヒト』に与えられると言うこと。誰にでも、何にでも与えられるわけではありません。では、ヒトはいつからヒトなんでしょう? 胎児はヒトですか? 受精卵はどうでしょう? 実は日本の法律では、フルセットではないものの、胎児にも人権があります」

    【続きは動画で】00:06:12

    日本国民って誰のこと?

    小飼弾

    「第十一条では、『国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない』となっています。でも、日本国民でない人が日本国民を殺す状況だってあるわけです。先ほども言ったように権利は自然法則ではなく、幻です。物理的に可能であることは、報復措置があるということでしか担保できません。人を殺したら罰があるということにしておかないと、幻は簡単に物理法則に負けてしまう」

    (略)

    「第一条から第八条までに書かれているのは天皇のことですよ。こんなに天皇について細かく書いてあるのに、日本国民については『日本国民たる要件は、法律でこれを定める』で終わり。天皇は日本国民かそうでないのか、人権はあるのかないのか。憲法をいくら読んでもよくわからない。特異点になってしまっているんです」

    (略)

    「日本で生まれ育ったタイ人の少年が、タイ人の母親が不法滞在であることなどを理由に退去処分を受けるという事件がありました。憲法の中では、『日本国民』と『人』を区別して使っています」

    (略)

    「日本以外の国でも、このあたりの区別は曖昧になっています。アメリカの独立宣言では、『すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている』となっていますが、ここで言う『人間』に奴隷や先住民は含まれていたのでしょうか?」

    【続きは動画で】0:19:20

    小飼弾の考える人間の定義

    小飼弾

    「こういう定義は、あえて曖昧にしておいた方が、あとあと楽なんですよ。なし崩し的に人権を拡大できますから」

    (略)

    「1つの細胞を取りだしたとして、それはヒトでしょうか? 結局、ハードウェアで人権は語れないんですよ。今のところは幸か不幸か意識のクローンはできませんし。将来的には、イルカやクジラ、サルなどにも人権が認められるかもしれませんが、それ以前にホモ・サピエンス・サピエンスにもまだ人権が行き渡っていません」

    【続きは動画で】00:27:32

    人権を機能させるために必要なものとは?

    小飼弾

    「今のところ、人権は国どまりなんですよ。時代や国によって、人権の扱いも変わってきます。そういえば、アメリカ黒人奴隷の子孫がアフリカに行って、リベリアという国を作ったという例もありました。今で言えば、Amexitですね(笑)。だけど、今リベリアはうまく行っていません。なぜうまく行っていないのか? 人権を機能させるために必要なのは―――」

    【続きは動画で】00:31:34

    人が生存するために、欠かせない存在とは?

    小飼弾

    「人が生存する上で欠かせないものがあります。悲しい答えになるんですが、人間が生きるために絶対に必要な存在とは『奴隷』なんです。どういうことかというと―――」

    (略)

    「人権という考えが出てくるに当たって、重要な役割を果たすことになったのが『機械』です」

    【続きは動画で】00:35:40

    どうしてアメリカ南北戦争は起こったのか?

    小飼弾

    「当時のアメリカの産業構造を見てみると、北の方が工業の割合が多かったんですが、南部は黒人奴隷がいないと経済が回りませんでした。実は経済戦争だったんです。」

    【続きは動画で】0:38:50

    『家畜人ヤプー』の人間便器

    小飼弾

    「南部の人たちが奴隷に対してひどかったかというと、必ずしもそうは言い切れない。人間でなかったからこそ、大事にしていた面もあります。それを端的に表現したのが、『家畜人ヤプー』です。同書の中でまず衝撃的なのが人間便器だと思いますが、私たちはすでにこれに変わるモノを手にして、というか腰掛けています。人間を改造して便器にしなくても、快適なウォシュレットがあるんですね」

    【続きは動画で】0:41:15

    人間の生物学的な特徴が、人権という概念を生み出した?

    小飼弾

    「どうして私たちは『家畜人ヤプー』を読んでグロテスクだと感じるんでしょう? 幸か不幸か、ヒト同士は個体の差が少なかったんですね」

    【続きは動画で】00:44:40

    驚異の男尊女卑生物「ネジレバネ」

    小飼弾

    「男女の差が他の動物より大きくなかったということも、人権にも貢献しているんじゃないかな。ネジレバネというハチなどに寄生する生物がいるんですが、これはオスとメスがものすごく違います。ぜひ、みなさんもご自分で調べて『オエッ』となっていただきたい(笑) ネジレバネほど性差があったら、人権を持っていたのはどちらかの性だけということになっていたかもしれません。」

    【続きは動画で】0:48:20

    人間が卵生なら、もっと男女平等になっていた?

    小飼弾

    「胎盤を持った哺乳類はメスの負担が大きくなっています。哺乳類は鳥類よりも男女平等をやりにくい生き物ではありますね。ラリー・ニーヴンのSF作品に登場するクジン人の社会ではオスだけがヒト。メスは産む機械になっています」

    (略)

    「自然法則と法律では、逆らえない分、法則の方が重いんですよ。人権も生物学的なヒトを大きく引きずっています」

    【続きは動画で】00:51:00

    Brexitと人権

    小飼弾

    「人権といっても、その対象は『国民』と『それ以外』に分かれます。その差を縮めていきましょうというのが、EUの理念でした。そこから抜け出ようというのが、Brexitです」

    (略)

    「イギリスはBrexit以前から離脱していたようなものなんですけどね。大英帝国が傾いて以降のイギリスの生存戦略は、イソップ童話のコウモリです。都合のいい時は自国をヨーロッパだと言って、都合が悪くなるとヨーロッパではないと言ってきた。Brexitはそのコウモリの利点を捨てようというですから、まったく!」

    【続きは動画で】限定00:00:00

    どうしてイギリスは、自らおいしいポジションを手放した?

    ―――そんなにおいしいポジションをどうして手放したんでしょう?

    小飼弾

    「EUにいることの利益を誰が享受していたのかを考えれば、よくわかります。コウモリは金融ビジネスに適していますから、金持ちは大いにそのメリットを享受できました。若い人もパスポートなしで他の国に行けるといったメリットを得られました」

    (略)

    「では、メリットを享受できなかったのは誰か? それを端的に示しているのが、このグラフ。全世界の人の所得水準を5%刻みに表示し、それぞれの層の収入が20年間でどう変化したのかを示したものです。すべての層の収入は伸びていますが、他に比べてほとんど伸びていない層があることがわかります。これは誰だと思います?」

    【続きは動画で】限定00:04:15

    どうしてEUは成立したのか?

    小飼弾

    「ヨーロッパの国々はEUを作ったことで、少なくともヨーロッパの中で壁をなくすことに成功しましたが、ほかの地域ではできていません。EUが、まがりなりにも成立したのはどうしてだと思いますか?」

    【続きは動画で】限定00:09:50

    なぜ日本では、高度経済成長が起こったのか?

    小飼弾

    「中国でも高度経済成長は起きたじゃないですか。高度経済成長が起こるためには、元々貧乏であることが必要になります。日本の場合は、戦争で貧乏になったけど、政府は崩壊しませんでした。冷戦もプラスに働いて、余計なことを考えずに済んだということもあります」

    【続きは動画で】限定00:21:00

    チャンスはアフリカにあり?

    小飼弾

    「今、どこに投資すべきかといったらアフリカでしょう。どうすれば国を発展させられるのかが少しずつわかってきました。アフリカでは経済はともかく、通信は先行して発展しています。ここで邪魔になるのが、国境。アフリカの国家は、植民地時代に欧米列強が勝手に国境線を引いて作ったものです。なぜ彼らにヨーロッパ的な国民国家の概念を押しつけるのか?」

    【続きは動画で】限定00:22:00

    タックスヘイブンとBrexit

    小飼弾

    「パナマ文書が話題になっていますが、タックスヘイブンにもイギリスが大きく関わっています。バージン諸島、ケイマン諸島、マン島など、すべてイギリスの旧植民地。いわば特区です。富を蓄えるためにあれこれ動いて特権的な立場を作ってきたイギリスが、Brexitで離脱して普通の国になろうとしているのは何とも皮肉です」

    (略)

    「今までイギリスはいいとこ取りをしてうまくやってきたのに、『うまくいっていない』という連中が散々嘘情報を流してしまった。そして、離脱が決まった途端に、音頭を取っていた奴らが全員逃げてしまった。日本の政治もたいがいですが、さすがにこれには開いた口がふさがりません」

    【続きは動画で】限定00:26:00

    イギリスの没落よりも重要なこと

    小飼弾

    「Brexitしたイギリスは、今までのようにうまくやっていくことはできないでしょう。でも、僕としてはイギリスが没落しようがそこはどうでもいい。大英帝国が作ってきた傷が、これからどうやって癒されていくのかに興味があります」

    (略)

    「インドなどは今自力で立ち直りつつありますが、過去にはそのインドもパキスタン、さらにはバングラデシュに分裂してしまったわけですからね」

    ―――Brexitによって、これからどんどん世界は混乱していくのではないかという悲観的な見方もあります。

    「冷戦の時に比べたら、ナンボのもんじゃいという見方もできますよ。当時は、核兵器でいつ世界が滅んでもおかしくありませんでした。テロは世界中で起こっていますが、世界中から貧困が減っていっているのもまた事実です。中国人もインド人もお金持ちになり、アフリカもその過程にあります」

    【続きは動画で】限定00:29:30

    豊かさとは何か?

    ―――Brexitをしてもしなくても、イギリスの中産階級は豊かにはなれない?

    小飼弾

    「何が豊かと言うことを改めて考えないといけないでしょう。かつての豊かさは、どれだけtanglibleな財産を持っているかによりました。土地や油田を持っているとか。今、豊かな人は、豊かでない人でも買えるものを作って与えることで、富を得ているわけです。例えば、携帯電話とか」

    (略)

    「その一方で、豊かさを感じるかどうかは、隣の芝生にもかかってきます。どうしてもあいつらは持っているのに、自分たちはもっていないのかという嫉妬につながってくる」

    【続きは動画で】限定00:34:00

    一番邪魔なのは、国境

    小飼弾

    「全世界に人権を行き渡らせるのに、一番邪魔なのが何かと言えば、それは国境でしょう」

    ―――Brexitやアメリカのトランプ旋風を見ていると、国境の壁を高くしようという揺り戻しが来ているようにも見えます。

    「実をいえば、国境の壁は気休めにすぎないんですけどね。どんなに国境の壁を高くしたところで、その下には光ファイバーが通っているわけですから」

    (略)

    「国境がある限り、どうしても2級市民ができてしまう。その国の中だけでも人権を行き渡らせようとするより、結局一番の近道とは―――」

    (略)

    「物理的な自然法則と、法律の差をどう縮めるのか、あるいは縮める必要がないのか、それについて私たちはもっと真剣に考える必要があります。例えば、死刑制度。これは究極の人権剥奪だから死刑制度を廃止した国もありますが、ならばテロの犯人を射殺するのはどうなのか? 自然法則は人が人を殺すことを禁止していない。今の国家では、その権利を国民が政府に預けているとも見なせる。だとしたら、殺人が起こったということは政府が責任を怠ったという見方もできるわけで、そうなると賠償するのが筋ということになる」

    【続きは動画で】限定00:39:40

    視聴者からの質問:人間はどの程度物理法則に支配されている?

    「『人間』という生物はどの程度物理法則に規定されているんでしょうか? 『モノ』と『人間』の線引はどの辺で引かれるとお考えですか? あるいは人間は量子力学のレベルからも規定を受けている、とお考えですか?」

    小飼弾

    「僕は量子力学から規定を受けているとは考えていません。では、人とは何か? 意識は何か? ということになりますが、僕はドーナツの穴のようなものだと思っています。どういうことかというと―――」

    【続きは動画で】限定00:48:55

    視聴者からの質問:人の言葉をを喋れる動物がいたら、人権を与えるべき?

    「人の言葉をを喋れる動物がいたら、それには人権を与えるべきでしょうか?」

    小飼弾

    「ケースバイケースでしょうね。人工知能に人権を与えるべきか議論になることも今後はあるかもしれません。本当は、人とそうでない存在の境界なんて曖昧なんですが、あまりみんなそれを意識していないということはまだエッジケースが少ないということなんでしょう」

    【続きは動画で】限定00:50:30

    ベーシックインカムは究極の差別政策か?

    ―――仮に日本でベーシックインカムが実現したとしても、それを受けられるかどうかは日本国民かどうかにかかってきますよね。

    小飼弾

    「そう、今のところ国境が邪魔をします。皮肉なことですが、ベーシックインカムを実現するためには、国境の壁が高い方が都合がいい。スイスでベーシックインカムが投票まで行ったのは、スイスの壁の高さによるところも大きいでしょう」

    ―――ベーシックインカムは国境の壁を越えられますか?

    「壁を壊してからベーシックインカムをやるか、やってから壁を壊すか」

    (略)

    「難民が生じると、国境の壁を高くしようという意見が出ます。でも、本当は逆なんですよ。どうして難民になるかといえば、今住んでいるところで生きていくのが辛いからでしょ? そういう場所で安心して住めるようにするのが一番いい難民政策です。そういう政策は、(援助する側にとって)自分たちの国の優位性が下がるということでもありますが、本当に平和を希求するならそれは受け入れなくてはならないはずです。けれど、先進国の金持ちはより金持ちになっていった。つまり、そういうコストを払っていないんです」

    (略)

    「金持ちたちに、少ない苦痛でコストを払ってもらうには―――」

    【続きは動画で】限定00:51:40

    民主主義の先に、国境のない世界はあるのか?

    ―――Brexitにしても、古くはヒトラーの選出にしても民主的なプロセスで行われました。

    小飼弾

    「平和的なやり方は、壁を崩しても混乱が起きないタイミングを見計らって、ゆっくり壁を壊していくというもの。でもベルリンの壁崩壊のように、突発的に起こるケースもあります。東西ドイツの統合は、経済的な格差があったから大変でしたが、それでもできたんですよ。ここから学べる教訓は、壁を壊すのであれば、自分たちできちんと壊す。そちらの方が痛くないということでしょう」

    【続きは動画で】限定00:58:30

    視聴者からの質問:美人の彼女を作るには?

    「美人の彼女を作るには、どうすればいいですか?」

    小飼弾

    「よくあるパターンは、まず美人を見つけよう、次にその美人を彼女にしようというもの。でも、逆なんです。まず彼女なんですよ! どういうことかというと―――」

    【続きは動画で】限定01:02:20

    視聴者からの質問:新しい情報は、どのようにキャッチアップすればいい?

    「科学に関する新しい情報は、どのようにキャッチアップするのがいいですか? やはり論文を読むしかないのでしょうか?」

    小飼弾

    「まず、自分が何をわかっていないのかを洗い出しておくことです。自分の中に、疑問を持っておきましょう。知識というのは虫食い算のようなもので、たいていの場合は変数が足りません。でも、方程式がどんな形かを知っていれば、どの変数とどの変数に値が入れば問題を解けるかがわかります」

    【続きは動画で】限定01:04:00

    視聴者からの質問:ナンパは人権侵害?

    「ここ数年、「若い人が草食化した」、「昔ほどナンパをしなくなった」と聞きます。それが事実かはさておき、無差別に声をかけるのって人権侵害ではないでしょうか」

    小飼弾

    「リアルに人に声をかける行為が、最近は重くなりました。というより、安価な手段ができたことで、リアルに声を掛けるのがいかに高コストだったのか、みんな気づくようになりました。どうしてリアルな声がけが高コストかというと、人を拘束してしまうから」

    【続きは動画で】限定01:06:10

    視聴者からの質問:恋は人生に必要?

    小飼弾

    「僕は必ずしも必要だと思っていないです。一昔前には誰もがやっていたことでも、本当にしなければいけないことなのか、その洗い出しが今進んでいるように思います。恋もその1つじゃないですか―――」

    【続きは動画で】限定01:09:25

    視聴者からの質問:被選挙権はなぜ25歳や30歳から?

    「選挙権は18歳に下がりましたが、被選挙権はなぜ未だに25歳や30歳からなのでしょうか?今までの政治家は何年か現職の政治家の秘書などをしてから立候補するのがセオリーのようですが、高卒や大卒ですぐ立候補することは現状出来ないのはおかしなことのような気がします」

    小飼弾

    「ぶっちゃけ若気の至り対策でしょうね。面白いことに、ローマの元老院議員も最低年齢は30歳だったそうです」

    【続きは動画で】限定01:10:25

    視聴者からの質問:少子化はどうすれば改善する?

    「大阪の校長が「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」とか言ってましたが、これってどうなんでしょうね。個人的には男がこんなことを言ってもバッカじゃねーのって感想です。いずれにせよこのままでは少子化は止まらないと思いますが、ベーシックインカムが実現して好きなことで生きていけるのであれば少子化は改善しそうですかね?」

    小飼弾

    「少子化になってもいいじゃないですか。人類にとって、日本の1つや2つ滅びてもどうということはありません。日本政府がなくても、日本に住んでいる人が不幸になるとは限りません」

    (略)

    「本当の問題は少子化ではなくて、高齢化なんですよ―――」

    【続きは動画で】限定01:13:15

     
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