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村上裕一 「ノベルゲームの思想」第1回【2013/02/15 収録】

動画パックの説明 ノベルゲームとは文字通り、「ノベル」でも「ゲーム」でもあるのと同時に、「ノベル」でも「ゲーム」でもないものとして、20世紀末前後においてあたかも文学の先端を担うかのごとき特殊な熱狂を集めた。
なぜか。それは恐らく、コンピューターという新しい「カミ」が、いま一度物語に文学的生を繰り返すことを許したからだろう。ごく僅かな期間ながら、ノベルゲーム史は間違いなく存在している。そこではシミュレーション(ゲーム)が物語(ノベル)を獲得し、物語がシミュレーションを忘却していく様子が描かれ、ついにはシミュレーションを内面化した物語が登場するに至る。作品の形式化が極まるとその抵抗として説話要素やコミュニケーションの強調が始まる……なんと文学史的なことか! 
とはいえその退潮は市場規模からも明らかであり、ノベルゲームは歴史的役割を終えつつある。ではその役割とは何だったのか。そしてノベルゲームは何を残したのか。本講座ではかようなノベルゲーム的論点を「思想」の問題として考察していく。
※収録当時の機材トラブルにより冒頭9分ほど音声のみとなっております。ご了承ください。
※「ノベルゲームの思想」第2回(2013/05/15)は録画のトラブルによりアーカイブとして公開しておりません。

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