マリオたちのダークな過去が語られるファンメイド動画


破壊、麻薬、拷問...キノコ王国に希望はあるのか!?

スーパーマリオ』に登場するキャラクターたちの、ダークでリアルな生き様が語られる動画シリーズ「The Four Players」(ザ・フォー・プレイヤーズ)が登場しました。4人のプレイヤーとタイトルは、マリオ「ザ・フィクサー」、ルイージ「ジ・アディクト」、キノピオ「ザ・ソルジャー」、ピーチ姫「ザ・スター」です。

このシリアスでダークな動画シリーズの脚本は、脚本家イヴァン・ドーハーティさんによるもの。彼は、マイティー・ソーことクリス・ヘムズワース出演の『スノーホワイト』や、ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタ共演の『キリングゲーム』、ヤングアダルト向けの同名小説を元にした『Divergent』や、2014年公開予定の『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の新作映画などを手がける脚本家です。それでは早速ご覧に入れましょう。
 


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俺は修理屋だ。なにか壊れりゃ俺が直す。問題を持ってこられりゃ、解決策を出す。だが何故俺なのか、俺は一体なんなのか。人のいいご近所さん、戦いに強く、悪評も聞かない。だが、俺はヒーローじゃない。常に前に進もうとしているだけだ。
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怪しげな自家栽培マッシュルームスムージー(?)を飲み干しながら語るマリオも、なんだか色々問題抱えてそうです。

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俺は直したくてやってるわけじゃねえよ、直さなきゃなんねえからやってるんだ。俺に選択肢はねぇ。そう、俺は修理屋だ。だが面白れぇことに、時に物を直すときには一度ぶち壊さなきゃならねぇんだよ。
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偉大な兄のプレッシャーに負け、「昔の悪い習慣」である薬物に再び手を出し、どっぷりとその世界に浸かっていたルイージ、薬物更生ミーティングでこう語ります。

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難しいよ。自分に正直で居ることは難しいし、自分の愛する人に正直で居ることも難しい。でも他の人が自分に対して持っている愛を目にすれば、自分たちよりも偉大な存在が感じられる。神は信じない、信じれば空の上に居るデカイ髭面の男が何でも直してくれるなんて、馬鹿馬鹿しいじゃないか。
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なんて語るところからも、偉大な兄の影から抜け出せない苦しさが滲み出ているルイージ。薬物更生の「12ステップ」(神を信じることが前提となっている)を指してこう言います。

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中にこういう一節があった、「自らの理解した神の姿に、自らの意思と命を委ねよ」。神は信じちゃいないが、この目で見てきた奇跡は信じる。奇跡も魔法も見てきた。「12のステップ」も踏んできたし、やってきた。だが止まっては駄目だ、スローダウンしては駄目だ。次のレベルまで常に突き進むんだ。
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こうして、これまで背を向けてきた「彼女を救わなければ」というマリオからのメッセージに向き合い、土管へ飛び込みます。



死ぬまで王国と姫を守ると誓ったキノピオ兵士の物語「ソルジャー」。どことなくデル・トロ監督作品風のキャラクターデザインが素敵です。



「スター」と題されたこの動画の主人公は、囚われの身であるピーチ姫。拷問を受け、指を失いながらも希望は捨てず、「一瞬足りともあきらめないで」と歌い続けます。

ある意味でリアルなマリオと言えば、「ヤク中マリオブラザーズ」動画もありましたが、そちらがコミカルに描いているのに対し、今回の「The Four Players」はシリアス路線。こんな『マリオブラザーズ』もプレイしてみたいかも。イヴァン・ドーハーティさん脚本の『TMNT』にも期待ですね!


[via Kotaku

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