▼第11号
2014/02/17


サカモト教授の 8bit マガジン
Vol.11

毎週月曜日発行


目次


1. 時事/面白ネタ 8bit レビュー
2. Q&Aコーナー
  「誕生日祝日でよかったこと、嫌だったこと」
  「バレンタインの思い出」
3. コラム 8bit brain
  「創作物の価値は誰がどのように決めるのか」
4. 秘密のマイリスト
  「お気に入り初音ミク曲ピックアップ」
5. 音楽レビュー
  「Chick Corea特集」
6. ライブ・制作情報

7. お絵描きコーナー
8. 近況報告
9. 編集後記

※今回から Q&A コーナーは無料部分に出すことにしました


1. 時事/面白ネタ 8bit レビュー

 
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『偽ベートーベン事件の論評は間違いだらけ
あまりに気の毒な当代一流の音楽家・新垣隆氏』
『佐村河内氏(名義)の作品を酷評する人々の心理とは』
『コンテンツからコンテクストへ:コンテクストデザイン戦略の可能性』
 
佐村河内氏をめぐる一連の話は、創作活動の話と商業活動の話が混同していて焦点がいまいちピンとこないことが多い気がします。
またコンテンツとコンテクストっていう考え方は、
自分がかねがねいってきた曲はタダ、アーティストに投資してもらう時代っていうのとか、
オンラインゲームの基本無料アイテム課金とか、すべてに通じる考え方だな〜ともおもいました。
このあたり今回のコラムでちょっと考えてみたいと思います。
 
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『人気沸騰中のFlappy Bird、しかし作者はアプリケーションストアからの取り下げを決意』
『半年間無名だったのに突然爆発的大ヒットで1日500万円を得たが消滅した「Flappy Bird」とは?そして人気絶頂でアプリを削除した作者へのインタビュー』
 
こっちは逆に創作活動をしてたらいつのまにか商業活動のダークサイドに取り込まれたパターンなんだろか。
 
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『頭木弘樹さんの「売れる本をどんどん出していたやり手編集者」の話』
 
これも人々はコンテンツではなくコンテクストに価値を見いだしている、という事例の1つなのかも。
 
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『ゲームセンター閉店の一因かもしれないもの』
 
自分の感覚でいうと、ゲーセンはなんか友達と街歩いてて通りすがりにちょっと入ってみる場所であって、
何か明確にやりたいゲームがあって行く、とかじゃなくて、
何か別の用事があったけど時間できたからプリクラとったりUFOキャッチャー系やったりするかー程度の場所かな〜。
おそらく特定のゲームをやりにゲーセンに集まるのはかなりのコアゲーマ層で、
世の大半の人は自分みたいな感覚なんじゃないかな〜と。
 
なのでアーケード業界がやるべきことはたぶんシンプルで、
自分みたいな通りすがり客を、目的もってゲーセンにくる客に変えることなんじゃないかな〜と思いマスタ( ^ω^)
ナナメ上かもだけど、携帯の充電をゲーセンでタダでできるようにするだけでも効果あるんじゃないかな〜とか。
※どうやらすでにいろんなゲーセンで導入されているみたい
 
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『すべてのファミコンカセットコレクターへ捧げる…コレクション管理アプリ「ファミコレ」を使ってみた!』
 
自分も購入してみて使ってみましたが、
すでに900本以上ある身としては入力するのがとても面倒( ^ω^)
でもこれからレトロゲー屋をめぐって集めていく人には便利かもですね。
ほしいカセットリストを csv か何かで出力できたらよかったのにな〜。
ちなみに自分の所持ファミコンリストは Google スプレッドシートで公開してます↓
 
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『How Dogs and Cats Teach Their Offspring to Use the Stairs』
 
犬と猫の子供に階段の降り方を教える教え方の違い。
猫ww さすがライオン科
 
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『クリープハイプからみなさんへ』
 
レコード会社とアーティストの不和とか確執とかは昔からよくある話だけど、
ちゃんと信頼関係築けてなかったのかなぁ。
こういう話聞くと、自分は全然いい環境でやらせてもらってるんだなぁと思います( ^ω^)
※はやくアルバム出しましょう
 
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『ゲーム史上最弱の男が帰ってきた! スマホで遊べる「スペランカー」(さらに追記あり)』
 
はたしてスマホの操作性であのゲームをクリアできるのか( ^ω^)
 
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『國母やべぇ、スノボー界の偉人じゃねえか…』
 
ファッションとかしゃべり方とかで当時結構叩かれてたけど、
これもある意味コンテンツ(國母選手の実力や実績)よりもコンテキスト(人となりとか態度とか)を重視された結果なのかも〜とおもた。
 
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『【 第4回】「しょうがないな」と思われるポジションをつくること。』
 
以前Twitterでこの世は大いなる均衡の力が働いてる的な話をしたことがありますが、
川上さんのニコ動に対する考え方はまさにバランス感覚をつきつめた結果なのかな〜とおもいました。
出る杭は打たれるってことわざがあるくらい、何かとんがったことをやると必ず叩く人 (均衡状態に戻そうとする社会の力) があらわれるのが世の常ですが、
とんがったことをうまいことやり続けるには、自らバランスを取っていく (この記事でいうしょうがないなと思われるポジション) ことを作るのが大事なのかなーと。
正論しか言わないひとが嫌われるのと同じで、普段はアホなことやってるけど、ここだと思ったときにとんがる、みたいなのがバランス感覚がある状態なのかなと。
自分もそうありたいとは考えてるのですが、最近ちょっとアンバランス気味かな〜と感じてます (ちょっと真面目側面が出過ぎ的な意味で)。
 
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『「成長する考え方」と「成長できない考え方」の違いが20年の研究で明らかに』
 
先週「嫌われる勇気」というアドラー心理学の解説書を読んだのですが、
この考え方はまさしくアドラー心理学の考え方だなーと思いました。
子供達で実際に実験したってのがすごい( ^ω^)
 
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
 
人生において、一瞬で世界の見え方が変わるくらいの衝撃を受ける本との出会いって何度かあると思うのですが、
もちろんその人がその本を必要としている状態になってることが大事だけど、
自分のまわりにいる何人かはこの本読むと楽になるんじゃないかな〜とか思ったり。
 
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『【画像】お互いを枕にして眠る動物が可愛すぎるwwwwwww』
 
ほっこりする( ^ω^)
こういう人間じゃない動物でも、自分とは別の存在と心を許す、っていうことがあるということになんか不思議なものを感じます。
逆に人間はいろんな理性が働いてここまでできないよな。
 
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『投資するなら世界を見なきゃ(ボビー・オロゴン)』
 
ボビーにこういう側面があったのは初めて知った( ^ω^)
でももう投資もビジネスも日本だけで考える時代じゃなくなったのは確か
 
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『808、909、303の音を忠実に復刻。Roland AIRAがベールを脱いだ!』
 
ついにきた!!
自分はTR-808もTB-303も実機は触ったことないのですが、
聴いてきた音楽の中には無数にその存在を感じました。
これは個人的にマストバイ( ^ω^)
 
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『Game Frame Pixel Art Frame: 8-Bit Lite Brite』
 
お店のインテリアとか看板にもよさげ。
 
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『Super Mario Bros. Doorbell: Did Someone Call a Plumber?』
 
10ごとはスーパーキノコ、100で1UPだろと思ったのは自分だけじゃないはず( ^ω^)
 
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『【報道】新しいApple TVが4月に発表されるとの噂』
 
自分が2013年に購入したもので買ってよかったものベスト3に入るのは AppleTV かな。
友達が家に来たときに iPhone や PC の動画をテレビで再生したり、
写真をみんなでわいわいみたり、とか格段にコミュニケーションの幅が広がりました。
コストパフォーマンスよすぎです( ^ω^)
 
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『シリコンバレーよりも深夜の『ドン・キホーテ』を見ろ。南雲玲生のヤバい企画術。』
 
南雲さんなつかしい( ^ω^)
まだ社会人なりたてのころ、仕事でユードーにいって一緒に打ち合わせしたりしてたのでした。
マーケットインではなくプロダクトアウト、世間の評価にあわせるのではなく、
本質的な自分の価値で勝負する、大事!
 
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『「艦これ」ついに“ケッコンカッコカリ”実装 禁断の「重婚」も解禁で真実の愛がいま試される』
 
これもコンテクストの話につながると思うのですが、
機能自体はよくある合成ゲーの限界突破なのにもかかわらず、
キャラと結婚して指輪マークがつく、とかストーリー性を付加することで、
コンテクストを創出して話題性を生み出してるのがうまいですね( ^ω^)
 
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『スクエアプッシャーの未知領域、78本のフィンガリングと22個のドラム』
 
自分は人間が感動するというのは、
人間ばなれしているか、とても人間味溢れているか、
そのどちらかに振り切っているものに対してだ、と考えているのですが、
今回のようにロボットのような無機質な存在が人間らしい演奏ができるか、
みたいなテーマにはとても興味があります。
というのもうちの bot も本来プログラムで動いているにすぎないのに、
日々彼のやり取りをみてる人達は「中の人いる」と思うくらい人間っぽさを彼に感じていて、
その人間っぽさってどういう理屈で感じるのかな〜と常々考えてるのです。
 
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『電源ケーブルもいらない!完全ワイヤレスなステレオBluetoothスピーカーが“未来”だった』
 
キャンプいくときとか充電して持っていくと便利そう。
 
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『ゼビウス、マッピー、ディグダグまで…全部欲しい!オールドナムコのファミコン柄ドット絵メラミンカップ、全5種類が発売中!』
 
パックマンのがほしい( ^ω^)
 
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『MEGA DRIVE MEGATRON』
 
日本人よりも海外のファンの方が喜びそう( ^ω^)


2. Q&Aコーナー 


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『国民の祝日にお誕生日だなんて、羨ましいです。さて、祝日生まれでいままで得したこと、また損したことなどありますか?お聞かせください。』
by R417

小中高と大学以降とで誕生日に対する印象がガラッとかわりましたね〜。
小中高のときって、誕生日が休みだと学校で祝ってもらえなくてなんか残念な感じだったのですが、
大学以降社会人になってからは、逆に祝日なのでみんなが集まりやすくてパーティしてもらいやすいというか。

あとは祝日と一緒ってのは比較的誕生日を覚えてもらいやすい気はしますね( ^ω^)

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『今までのバレンタインデーの中でビターな思い出、スイートな思い出があれば教えてくださいまた、過去最高にGETしたチョコの数は何個くらいですか?』
by 人あげるくらいなら自分で食べちゃうチョコ好き (女性)

その話聞いちゃいますか・・( ^ω^)
古くから自分の放送を聞いてくれてる人なら知ってるあの伝説の黒歴史を。

小学校2年生の頃。
当時自分はクラスに片思いしてた女の子、Sちゃんがいたのですが、
バレンタインデー当日に登校するとなんとそのSちゃんが自分にチョコレートをくれたのです。
赤い銀紙に包まれたハートの形をしたチョコレート。

幼かった自分は嬉しくて舞い上がって、
その日1日中ずっとそのチョコレートを握りしめちゃいました。授業中もずっと。
お昼すぎて授業が終わり、さぁ帰ろうかとなったときに、
自分はある衝動にかられました。
このチョコレートを食べたい、と。

ただ小学2年生ながらに人前で好きな子からもらったチョコを食べるのは恥ずかしかったらしく、
どこか人目につかないところで食べようと考えたわけです。
そして思いついたのが、

男子トイレの個室。

小学生男子にとっては男子トイレの個室というのはある種特殊な場所で、
そこに入ることを誰かに見られてはいけない、禁断の地。
誰にも見られていないことを確認しつつ、忍び足でトイレ個室にかけこみました。

が、ここで坂本少年、ひとつ大きなミスを犯します。
普段トイレ個室に入るときは「大」という目的があるのですが、今回は違いました。
今回はチョコを隠れて食べる、ということに意識が向いていたため、
いつもなら当然するあることをうっかり忘れてしまったのです。

そう、鍵をかけわすれていたのです。

そんなことはつゆ知らず、坂本少年はようやく誰にも見られず、
Sちゃんにもらったチョコレートを心起きなく食べられるぞ、と息巻いて、
チョコを握りしめていた手を開きます。

するとチョコは数時間のあいだ握りしめられていたせいで体温でドロッドロに溶けていました。
それでも味は変わるまい、と坂本少年は反対側の手の指でその溶けたチョコをすくい取り、
口に運びました。

う、うまい・・!好きな女の子からもらったチョコがこんなにうまいなんて!!

それまでの人生で味わったことのないえもいわれぬ幸福感を感じ、
無我夢中でドロッドロの茶色い溶けたチョコレートを指につけてはなめる坂本少年。

と、そのとき。

ガチャ。

トイレのドアが開いたのです。

そこにはクラスメイトのHくんがポカーンと口を開けた状態で突っ立っていました。

恍惚とした表情で茶色いドロドロしたものを必死でなめていた坂本少年を見たHくんは、こういいました。








「う・・・、うんこ食ってるーーーー!!!!」









翌日以降、坂本少年につけられた人生初のニックネームは、






「うんこ食い」





になりました。




ビターすぎぃ!




以上、ピュアな小学2年生にはビターすぎるバレンタインの思いででした( ^ω^)

ちなみにこれまでバレンタインでチョコもらったので一番多かったのは、
サカモト教授やってからで、ちょうどその付近にライブがあったときかなぁ〜。
それでも10〜20個とかだったとおもいますが( ^ω^)
チョコはいくらもらってももらいすぎるということはないので、
是非この記録を更新できるようみなさんのご協力お願いします!!!
事務所に送っていいのよ!!! (手作りはさすがにいろいろとアレなので市販品がいいのよ!)

〒160-0002 東京都新宿区坂町13-6 コンフォール四谷BF
株式会社ラストラム・ミュージックエンタテインメント
サカモト教授 宛

来年楽しみ!
来年楽しみ!
来年楽しみ!

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質問は専用のアドレス  

pskmt.q.and.a@gmail.com

までお願いします。
質問の際には以下の情報を沿えていただけると質問投稿者として記載させていただきます。

・ハンドルネーム
・年齢 (30代とかだいたいでもOK)
・お住まいの都道府県
・性別

※可能な範囲で結構です
※匿名希望の場合はその旨記載ください
※特になにも書かれていない方は「名無しさん」と記載させていただきます。
※基本的には1回のブロマガで紹介させていただく質問はお一方1つとさせていただきますが、
おもしろい質問や答えたい質問があった場合は複数答えることもあると思います

配信予定日の1週間くらい前までにいただいた質問をその次の配信で回答していく感じになると思います。
できるだけ多く答えていきますのでどしどし!

また今後このコーナーはジャンプ放送局みたいにお題を出してみんなにボケてもらうってのをやろうかなと考えてます。
いろいろネタ出していきますのでお楽しみに!


3. コラム 8bit brain



今回のコラムのテーマは『創作物の価値は誰がどのように決めるのか』です。

今回のコラムの目次はこんな感じ。

・佐村河内氏問題を振り返る
・クリエイターのアイデンティティとは
・創作物の価値は誰がどのように決めるのか

何かと世間を騒がせたこの問題、例によって考えながら書いてるのでまとまりないかもですが、ひとまずいってみましょー。