久瀬視点
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 大きなフロアだ。
 オレとサクラは、左手にフロアを回る。
 先に、氷に囲まれた、石製の硬く重そうな扉があった。
 中心に青いガラス球のようなものが埋め込まれている。あるいは宝石の一種なのかもしれないが、だとすればずいぶん大きい。拳ほどのサイズがあった。
 不思議なのは、その扉の奥に部屋があるようにはみえなかったことだ。
 ――なら、石碑のようなものだろうか?
 でもなんの文字も書かれていない。
 いったい、なんなのだろう?
 オレはおそるおそる、その扉に触れてみる。
 とたん、扉が輝いた。
 それはふっと消えてなくなり、先から強い風が流れ込んで息が詰まった。
 扉があった場所には、ぽっかりと穴が空き、異世界がみえている。
 青い。一面の青。
 ――空だ。
 飛行機の窓からみるような景色が、辺りに広がっていた。
 その中を、狭い通路が続いている。
 ――また、ワープみたいなもんか?
 オレはそちらに足を踏み出そうとして、躊躇う。
 足元に、なにかスイッチのようなものがあった。
 ――たぶん、踏まない方がいいよな?
 飛び越えることはできそうだが、引き返すべきだろうか?
読者の反応

aranagi@静岡ソル @arng_sol 2014-08-23 16:56:01
久瀬なら青と紫の世界のスイッチ踏まずに進めるって!  


パウダス @paudasu 2014-08-23 16:56:52
久瀬くん困ってるw


ものだね@デジアニ15th合同誌企画中 @dramocon_bot 2014-08-23 17:00:28
@sol_3d とりあえず念だけ送ったなり…ぼくはのんびり探索しますわ…  





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久瀬視点