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■ボツ動画公開/クリスマス懇親会へようこそ!
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
※ノイマンが作成し、ファーブルにわたった動画です。 逆再生で本来の台詞が聞き取れた目撃者動画とワンセットのものでした。 出すタイミングがないままストーリーが進行したためボツ。準備中※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。お気に召さない場合は「転載元のアカウント...
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■少年の視点
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
そして僕は目を開く。 ――オレは? どっちだろう。どちらでもいいけれど。 頭がずきんと傷んだ。 そこを押さえて、身体を起こす。 それから僕は枕の下に手を突っ込んだ。 つい、癖になっていた。でもそこには、あのスマートフォンはない。 ――みんな、上手くいったのかな? わからないけれど、不安はなかった。...
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■久瀬太一/12月25日/24時
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
窓の向こうに、佐倉みさきがみえた。 驚いた顔。「どうなってんだ?」 とオレはきぐるみに尋ねる。 この道、別のバスも走るのか?「さあな。オレも初めてでよくわかんないよ。たぶん昨日、ソルが作ったプレゼントが影響してんだろうけど」「ま、なんでもいいや」 都合がいい。 理由なんてよくわからないけれど。...
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■久瀬太一/12月25日/23時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
佐倉みさきが、こちらに背を向ける。 オレは彼女に向かって、手を伸ばそうとする。 でも、どうしてだ? こんなときに。 意識が―― ※「よう。今日はよく会うな」 と、きぐるみが言った。 バス? どうして。いや。「そんなこと言ってる場合じゃないんだよ」「なにがだよ?」「みさきに会わなきゃ」 ...
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■久瀬太一/12月25日/23時35分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
「今はさ、別にオレだけがこのキーホルダーを信じてるわけじゃないんだぜ?」 このただのキーホルダーに、本当に魔法がこもっていると信じてるのも。 このキーホルダーを、無理やりにここに届けてくれたのも。 きっと、大勢の。 とても大勢の人たちからの、クリスマスプレゼントだ。 そんなものに、特別な力がない...
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■佐倉みさき/12月25日/23時30分
コメ1 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
そこには、肩で息をする久瀬くんがいた。 ――どうして? キーホルダーが、復活したから? そんなわけない、と思った。 あのキーホルダーにかかった魔法は、全部ウソで。 別にセンセイのプレゼントとか、不思議な力とか、そういうのじゃなくって。 ただ、久瀬くんが勝手に言っていただけで。「どうしているの?」...
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■久瀬太一/12月25日/23時27分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
なぜ、こんなに。頭が痛いんだろう? わからないまま、オレは走る。 彼女と寝転がった芝生を駆け抜けて、まっすぐに走る。 バス停がみえた。そこに彼女がいるのがわかった。 オレは公園と道路を隔てる、1メールほどの段差を跳び降りる。 すぐそこにみさきがいた。 彼女はバス停に置かれたキーホルダーを、じっ...
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■久瀬太一/12月25日/23時23分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
暗闇の中で、一瞬、なにかが光った気がした。 眩しい。直後。「おい、久瀬! おきろ!」 と、声が聞こえた。 ――八千代?「ここだろ?」 と彼は笑う。 速い速度で車が走っている。 目の前に、あの公園がある。「ここだ」 間違いない。 と、オレは答えて、ドアを開く。 振り返らずに言った。「ありがとう」 ...
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■佐倉みさき/12月25日/23時20分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
とても寒い。 私はコートのポケットに両手をつっこんで歩く。 あの公園の芝生の上で、ほんの1分くらい立ち止まって、空をみあげる。 空は曇っていて、星はよくみえない。 やっぱり、あのときとは違うのだ。 私は今、ピンチだろうか? ――なかなか難しい命題だな。 と私は思う。 悲しいは悲しいし、苦しいは苦...
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■八千代雄吾/12月25日/23時10分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
――女の子を助けるためだ。 とこいつは言った。 なんてクリティカルなセリフだよ、と思わず笑う。断れるわけがなかった。 オレは千葉を南下する。 とはいえ、千葉のどこだよ。「おい、久瀬。起きろ」 呼びかけてみるが、答えない。とにかく今は車を走らせるしかない。 と、そのとき。 スマートフォンが震える、...
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■星をみた公園3
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
私は交差点の角からじっと、バス停をみていた。 時間がない、と何度目かの時計を確認した。 そのとき。 ――きた。 静かな夜に、大きな足音が聞こえた。 それは夜空を照らす強い光のようでもあった。 現実と物語を繋ぐものだった。 目にみえる、わかりやすい奇跡だった。 ――これで、クリスマスの今夜のミッショ...
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■星をみた公園2
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
私は交差点の角からじっと、バス停をみていた。 ――まだだ。 バス停のベンチに、まだ彼と彼女の魔法は届かない。 比火@sol @c01010decあと5分!!!間に合ええええええええええ!!!!!!ひろぽん(SOL茨城支部) @hiropon10155分が何だ!まだ間に合う!いったれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!あらいかなみP@3D小説 @drmc...
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■星をみた公園
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
私は彼らよりもひと足先に、あの公園に到着した。 物語は確実に、急速に進んでいる。 ルールの下でいくつもの願いが混じり合い、うごめいて、とても複雑な形になっている。 私は彼らが公園の丘に現れる前に、丘からみえる、大きな道路を一本挟んだ先のバス停に移動した。現状、私と彼らが会う必要はない。 バス停...
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■久瀬太一/12月25日/21時50分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
完全に意識を失ったようだった。 また、オレはバスの中にいた。 きぐるみが言う。「覚えてるかい? あの公園」 もちろん、とオレは答える。 それはちょうど12月25日。 星空を見上げて、芝生に寝転がった公園だった。七視 @namelessnewbieどこだここ!?八幡@3D小説 @Yawa_bellやはり凸か。寒いからあったかくして...
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■久瀬太一/12月25日/21時40分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
メモ。 いや、血か? それをみたとたん、ずきんと頭がいたんだ。 ――久しぶりだな、おい。 この、急な頭痛。 まったく、止めて欲しい。 視界がぼやけて、平衡感覚がなくなった。 よろめいたオレを、山本が支える。「大丈夫?」「ああ」 大丈夫。オレは大丈夫だ。だから。「千葉」「え?」「いかないと」 上手...
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■久瀬太一/12月25日/21時35分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
実のところ、気づいていた。 あの、リュミエールの光景の最後に聞こえた声。 それは、佐倉みさきの声だった。 ――いや、ちえり? 判断はつかない。だが、どちらかだ。 ――彼女が、センセイを殺した? そんなわけない、と確信していた。 ニールは勘違いしたのだ、きっと。 真相に辿り着けば、それがわかるは...
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■久瀬太一/12月25日/21時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
「ニール」 と、オレは彼に呼びかける。「お前、」 「はっ。なんのことだよ」 彼が素直に認めるとは思えない。 だが、ひとつだけ、考えていたことがあった。「山本がこの部屋に入る前、お前ともうひとりがこの部屋にいたとして。そのもうひとりは、どこにいったんだろうな」「あ?」「お前はこのきぐるみの中にいた...
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■座らないのか
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
極端P@26日レン新曲 @Piri_dm_突然のホラーwwwwwww ゆゆ子。 @yuzuyoriyuyuko(音量注意だよみんな)かまた @ahonokoちょっとセンセイの声怖すぎませんか…なく 七味(ななみ) @nanami_yuu赤い服の手前の人がセンセイ?セイル @seiruforto最後にナイフを構えて終わりか 鍵虫(ソル北埼玉) @kagimusi_bellナイフ...
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■久瀬太一/12月25日/21時25分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
『その部屋で血を流したのはメリーかもしれない』 ※ メリーが、血を流した。 山本とあったとき、センセイはまだ生きていたように装うために。 それは本来、センセイと真犯人の会話だった。だからところどころ食い違いがあった。 ニールはおそらく、ノートPCに保存されていた監視カメラの動画を使っ...
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■久瀬太一/12月25日/21時18分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
オレはこれまでの情報を整理する。 山本の会話は、録音だった。 つまりセンセイは、この部屋に山本の前に訪れた誰かにたいして、あれを騙っていた。 ――その誰かが、メリー? 会話内容が親しそうだったことを考えても、可能性は高そうだ。 ニールは、メリーをかばっている。 ――なら、メリーがセンセイを殺した?...
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■久瀬太一/12月25日/21時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
――ナイフの根本の方にも血。 それは、なにを意味している? 考え込んでいるあいだに、メールが届いた。『今八千代は近くにいますか?居たらメリーに連絡を取れるか?』 オレは雪に向かって尋ねる。「そういえば、ドイルはどこに行ったんですか?」「屋敷の前で待っているみたい」 そうか。「すみませんが、呼んで...
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■久瀬太一/12月25日/20時55分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
もうルミノールを使ってもいいだろう、という気になっていた。 オレは宮野さんの耳元でささやく。「ルミノール、用意していただけますか?」「いいの?」「オレが責任を取ります」 どう取るのかはよく知らないが。「オーケイ」 と宮野さんは答える。 ※ 彼女が戻ってくるまでのあいだ、オレはニールに...
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■久瀬太一/12月25日/20時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
「一致したわ」 宮野さんが、こちらをみる。「これ、誰の指紋なの?」「メリー」 オレはニールをみる。「この部屋に、メリーがいたのか?」 彼は答えない。 ※ ――センセイの声が録音だとしたら? 山本はずっと、録画再生されているセンセイの声を相手に会話していた。 その相手が、メリーだった。そ...
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■久瀬太一/12月25日/20時35分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
オレはメールをチェックする。『指紋どうなった?』 そうだ。「宮野さん、指紋は?」 「とりあえず、ここにいる人たちの指紋と、カップの指紋は一致しなかったわ。もちろん山本さんをのぞいて」 そうなのか。 ならつまり、今この場にはいない2人がこの部屋に入っていた、ということだろうか。『昨日のセンセイと...
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■久瀬太一/12月25日/20時15分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
真相を想像しろ、といわれても、どうしていいのかわからなかった。 オレはとにかく、現状で気になっていることを羅列する。 ――センセイが死んだのはいつだ? 山本がこの部屋で気を失ってから? 毒かなにかで殺されてから、ナイフを突き刺された? なんだか違和感がある。始めからナイフを使った方が効率的なはず...
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■久瀬太一/12月25日/20時10分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
『おい、塩』『塩?』『取ってくれって言ってんだよ』『ありませんよ。店員さーん』『そこにあんだろうが』『どこですか?』『そこ』『これ?』『それだよ』『これ、スノーグローブですよ』 ※ ボイスレコーダーと目の前のニールが、同時に舌打ちした。「そこまででいいです」 とオレは告げる。「ニール。...
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■久瀬太一/12月25日/20時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
スノードーム風の塩入れには、思い当たることがあった。「ニール」「あ?」「これ、なんにみえる?」 彼はしばらくテーブルの上の塩入れを眺めてから、ゆっくりと答えた。「スノーグローブ、風の塩入れ」「これをみたことは?」「……あるよ」「どこでみた?」「バー」「昨日の夜に行ったバー?」「そうだよ。それがど...
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■久瀬太一/12月25日/19時56分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
『スノードーム型の塩入れを壊したんですか?』 ※ ――スノードーム型?「宮野さん」「なによ?」 どうしてこの人の返事は、いつも怒っているように聞こえるのだろう?「その、バーで壊した塩入れっていうの、もってますか?」「ええ。それが?」「みせてください」 宮野さんは軽く首を傾げたけれど、鞄の...
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■久瀬太一/12月25日/19時40分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
『宮野さんにタクシー代を経費で落とすための領収書、およびトラブルで支払ったレシートを持っているか聞いてほしい、あったらアリバイが確定するかもしれない』 なるほど。 宮野さんが犯人だとはなんとなく考えていなかったが、確かにその通りだ。「宮野さん。このバーへの往復のタクシー代、経費で落ちます?」「あ...
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■久瀬太一/12月25日/19時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
オレはソルからのメールを読み進める。『紅茶を用意した人が誰か分かる?周りの人に聞くなりして調べてほしい。カップに指紋もあるかも』「この中に、この紅茶を用意した人はいますか?」 とオレは尋ねる。 だが、だれも名乗り出ない。「この中にはいないようですね。誰かが嘘をついていない限りは」 と、ファーブ...
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■久瀬太一/12月25日/19時20分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
「こんなのあるならさっさと出してくださいよ」 とオレは顔をしかめる。「なんか自分で考えるのに夢中になってたわ」 と宮野さんは答える。 オレはノートをのぞき込んで、尋ねる。「わざわざタクシーで20分もかかるバーに行ったんですか?」「ええ。なのにこいつはいなかったわ」「てめぇさっきまで敬語じゃなかった...
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■宮野のチェックノート
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
・18時 私、洋館に到着。 先客はワーグナーひとり。 聖夜協会についていろいろ聞き出そうとするが、あまり上手くいかない。 彼はひとりで本を読み始めてしまう。 私は棚のアイテムを調査。かわいいロボットの仮面をみつける。・19時 ファーブル、山本が洋館に到着。 どうやら山本が今夜の重要人物らしい。・19時2...
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■久瀬太一/12月25日/19時10分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
「冷めても結構美味いな」 とオレは口を拭う。たぶん高い紅茶なんだろう。「なにしてるの!」 と叫んだのは山本だった。「もし本当に毒が入ってたらどうするつもり?」「ないよ。絶対」「どうして言い切れるの?」「ソルが言った」 信じると決めたものは信じる。そこがぶれてしまうと、なにも進められなくなってしま...
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■久瀬太一/12月25日/19時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 120ヶ月前
センセイの部屋に戻ると、一同の視線がこちらに向いた。「よう。お前らが逃げ出しちまったんじゃないかって、みんなで噂してたんだぜ?」 とニールがソファにふんぞり返って言う。「逃げるわけないだろ」 それで気持ちが楽になるならそうしてもいいけれど、山本が気にしているのは昨夜の事件の真相なんだから、ここ...