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■あるクリスマス
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■あるクリスマス

2014-08-24 19:59
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     その夜、少年はバス降り、ホテルへと向かう道を走っていた。
     昨年、彼女と約束していたのだ。――来年も絶対に、また会おう、と。
     ずいぶん到着が遅れてしまった。
     もしかしたら、少女は悲しんでいるかもしれない、と少年は思った。
     彼女には、絶対に悲しいことが起こらないようにする。それも、約束のひとつだと少年は思っていた。
     ――もちろん、そんなことできるわけがない。
     そのことを少年は知っていた。
     これまでもいくつかの、悲しいことを体験していた。
     少年の力ではどうしようもないことが、たくさんあった。
     ――でも、オレはそんな嘘、つきたくないんだ。
     本当に。嘘ではなく。彼女にふりかかる悲しいことを、すべて消し去ることができればいいと思っていた。
     だから、冬の夜の道を、少年は必死に走った。

           ※
     
     ホテルの前で、少年は彼女の後姿をみつけた。
     彼女は落ち込んでいるように、うつむいて、でも足早に歩いていた。
     ――どこに、行くんだろう?
     声をかけようと思った。そのときだった。
     彼女は信号のない道路を、うつむいたまま渡ろうとして、そのとき。
     鋭利な光が彼女を刺す。尖ったブレーキ音が、響いた。
     少年は、ほとんど意識もせず、走り出していた。
     そして、少女の背中を、まるでビンタみたいに。
     思い切り腕を振って、突き飛ばした。
    読者の反応

    あしか(蜜柑) @asika809 2014-08-24 20:00:08
    @sol_3d 過去編きた?  


    ラピス @rapiss 2014-08-24 20:00:59
    事故の光景・・・  


    みお@3D小説はまだまだ続く @akituki_mio 2014-08-24 20:00:14
    おおおおおおおおう 久瀬くん(ミニ)イケメン  


    あいう @aiu_096 2014-08-24 20:00:33
    キャーーーーーー久瀬君かっけーーーーーー


    そーとく@傍観ソル @atrass0077 2014-08-24 20:01:07
    ビンタこっちか!なら今日はないのかな  





    ※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。
    お気に召さない場合は「転載元のアカウント」から「3D小説『bell』運営アカウント( @superoresama )」にコメントをくださいましたら幸いです。早急に対処いたします。
    なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。
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