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■メリー/12月24日/23時55分
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■メリー/12月24日/23時55分

2014-12-24 23:55
    メリー視点
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     呼び鈴が鳴った。
     扉をひらくとそこにはみさきが、緊張したような面持ちで立っていた。ケーキの箱を持っている。
    「こんばんは」
     と彼女は言う。
    「こんばんは」
     と私は答える。
    「入って」
     私は彼女を、部屋の中に招き入れる。
     12月25日がやってくる前に。
     すべてを終わらせてしまおうと決めていた。

           ※

     マグカップにそそいだインスタントコーヒーを、なんだか大切そうに両手で持ったまま、みさきは上目づかいで私をみた。
    「みんな上手くいったの? お姉ちゃん」
    「予定通りに、って感じじゃないかな。でも大枠では」
    「つまりは?」
    「つまりは、たぶん私たちは消えない」
     プレゼントが壊れるのは、たったひとつのシチュエーションに限られる。
     プレゼントの使用者が、「プレゼントを持っていない自分」を思い出したとき。
     つまり、プレゼントの持ち主だけが、そのプレゼントを壊せるともいえる。
     その意味では、過去改変のついでに自分が消えてしまうというのが、もっとも都合のよい展開ではあった。プレゼントを壊せる人間がいなくなってしまうのだから、そのプレゼントの効果はほとんど永続だ。
     ――でも、それは許されなかった。
     まあ、仕方がない。
     本当にプレゼントが手に入っただけで、これ以上なく、幸福な展開ではある。
    「どんなプレゼントが生まれたの?」
     とみさきは言う。
     私は彼女が買ってきたホールケーキのイチゴをフォークで突き刺しながら、答える。
    「この物語に関わる人全てが納得するかたちの幸せな世界」
    「物語?」
    「まあ、比喩的表現だと思っていましょう」
    「うん。すごいじゃん。みんなの幸せ」
    「もちろん、だからここでハッピーエンドです、とはならないと思うけれどね」
     残念ながら、センセイのプレゼントが、この世界でもっとも強いわけではない。
     ――いや。この世界に限ってしまえば、いちばん強いのかもしれないけれど。
     なんにせよ、ただ願えば叶う、というわけじゃない。
    「そのプレゼント、使ったらどうなるの?」
     とみさきが言う。
    「さあ? いろいろなせめぎ合いがあるんだと思うけど」
    「でも、久瀬くんは帰ってくる」
    「そうでなきゃ、またやり直しよ」
    「ま、試してみるしかないか」
    「うん。そういうこと」
    「じゃあ」
     私たちは声をそろえて言う。

     ――メリークリスマス。
    読者の反応

    かぐら大佐@埼玉ソル @bell_colonel
    メリーはちえりだったかーーーーーーーーーーーーーー


    蒼井 刹那 @setsuna_aoi
    ふごぁーーーーーーーーーーーーー何と言う展開!!!! 


    雪見/イクミ @marmalade0193
    ひょえーーーー! なんかすっごいのきた!


    ユノノギ@3D小説第一部バッヂ制作班 @yunonogi
    今回のトコ、重要やな


    みゆ@ソル見守り班 @yazima_miyuki
    とべこまだこない!!
    こわいこわい
    展開もメリーさんも


    いそでぃ @equi_libria
    そもそもメリー=みさき説がにわかに立ったのは、今日の更新でメリー視点時のバナー及び公式のキャラ紹介立ち絵がみさきと全く同一だったからか 





    ※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。
    お気に召さない場合は「転載元のアカウント」から「3D小説『bell』運営アカウント( @superoresama )」にコメントをくださいましたら幸いです。早急に対処いたします。
    なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。
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