生誕88年記念!菊池俊輔音楽祭の映像をニコニコ動画で2週に分けて公開!

ドラえもん、ドラゴンボール、ゲッターロボ、バビル2世の音楽を作った作曲家・菊池俊輔。その生誕86年を記念して作曲家公認の上で2017年に行われたコンサート「菊池俊輔音楽祭」。その模様はニュース映像としてNHKおはよう日本でも特集され話題を呼んだ。その後、2019年にはライヴCDも発売された。その伝説のコンサートの映像が5月23日と5月30日の2週にわけて初の全編公開となる。

【第1部】放送予定 2020年5月23日(土)21時~(約60分)
菊池俊輔 音楽祭 第1部【前半無料】

チャンネル入会で全編視聴、タイムシフト視聴も可能です。

【第2部】 放送予定 2020年5月30日(土)21時~(約60分)
菊池俊輔 音楽祭 第2部【前半無料】

チャンネル入会で全編視聴、タイムシフト視聴も可能です。

コンサートのライヴCDはこちら
https://3scdjrl.shopselect.net/items/26880118

■放送予定楽曲
【第1週/第1部】
01.Dr.スランプ アラレちゃん(1981)「ワイワイワールド」
02.仮面ライダー(1971)「レッツゴー!!ライダーキック」
03.仮面ライダーV3(1973)「戦え!仮面ライダーV3」
04.新造人間キャシャーン(1973)「たたかえ!キャシャーン」
05.UFOロボグレンダイザー(1975)「とべ!グレンダイザー」
06.宇宙パトロールホッパ(1965)「主題歌」
07.暴れん坊将軍(1978)「オープニング」+「立ち回りBGM IIII-43」
08.『ゲッターロボ 組曲』(1974)
09.『バビル2世 組曲』(1973)
【第2週/第2部】
10.『ドラえもん 組曲』
11.青い空はポケットさ
12.青空っていいな
13.ぼくドラえもん
14.『ドラゴンボールZ 組曲』
15.レッツゴー!!ライダーキック(アンコール)
16.バビル2世(アンコール)
17.ゲッターロボ!(アンコール)

全作曲:菊池俊輔
楽譜復元:今堀拓也(1-9,12,13)、木下紀子(10,11)、スリーシェルズ制作部(14)
組曲選曲構成:西耕一、08,09のみ貴日ワタリ
2017年11月11日渋谷区文化総合センター大和田さくらホール
司会:西耕一
指揮:山﨑滋
演奏:オーケストラ・トリプティーク
録音:上埜嘉雄(編集:今堀拓也)

現在88歳の巨匠作曲家・菊池俊輔先生の傑作BGMを集めた個展!

現在88歳の巨匠菊池俊輔。そのお馴染みの主題歌に加えて「ドラえもん」「ゲッターロボ」「バビル2世」「ドラゴンボールZ」などオーケストラサウンドをたっぷりと演奏。
ストリングスとブラス、ドラム、エレキ楽器などを絶妙にブレンドした菊池俊輔のハイブリッドサウンドが味わえます!
「バビル2世」「ゲッターロボ」「ドラゴンボールZ」あのバトルシーンを飾った音楽、いつも僕らを勇気づけてくれたヒーロー音楽。「ドラえもん」の心温まるメロディ。スネ夫のテーマ、ジャイアンのテーマなど誰も耳にしたことのある名曲は、思わずニコニコしてしまいます。

楽譜を復元してのコンサート

世界で人気の菊池俊輔の音楽なのですが、何故かオーケストラコンサートがない。その理由は、楽譜が残されていなかったからなのです!
菊池俊輔先生が前向きな活動をされる方で、過去の楽譜を保管されていなかったことが理由ですが、菊池先生のご許可によって、優れた耳を持つ作曲家たちが楽譜を復元。お馴染みの菊池サウンドがコンサートホールで響きました。


菊池俊輔音楽祭によせて 西耕一(企画プロデューサー)

幼い頃の私にとってテレビから聴こえてくるアニメや特撮の音楽は、最新の音楽情報でした。それらの音楽はオーケストラを使い、クラシックの基礎を持ちながらも多種多様な音楽を取り入れ、ロックやテクノも取り込みんだ「ハイブリッド音楽」でした。喜怒哀楽を豊かに彩り、インパクトのある主題歌やオープニング曲だけでなく、映像にあわせた音楽もバラエティーにあふれ、自然と心に入ってくるものでした。平成、令和の時代に改めてそれらの音楽を振り返ると、これは後世に受け継いでいくべき日本の音楽ではないか? と考えるようになりました。世界中で日本のアニメ、特撮音楽が人気であることは作品だけでなく音楽の魅力もあるはずです。しかし、これほどに素晴らしい音楽の殆どがBGMとしてだけ使われ、CDになることも少ない。
ましてやコンサートで演奏なんて・・・。それでは残るものも残らない。
音楽自体の素晴らしさの再確認を、と映像音楽の復元コンサートを続けています。
この音楽祭で演奏される菊池俊輔作品は20~50年前に発表されたものであり、楽譜も残っていません。作曲者の菊池俊輔先生が常に前進して仕事をするため、過去を振り返らないためだったかもしれません。今回、菊池先生が、聴き取りによる楽譜の復元編曲を御許可くださり、ついに生演奏ができることになりました。改めて選曲構成をご協力くださった貴日ワタリさん、関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
菊池サウンドは、これからも日本独自の音楽文化として受け継がれていくと思います。これまで音楽で夢と希望を与えてくれた菊池俊輔先生への感謝とともに今後も名曲たちが世界に広がることを祈念いたします。
ポストコロナ以降にも、素晴らしい菊池俊輔サウンドを味わえる日が来ると信じています。

プロフィール
菊池俊輔(作曲 きくち・しゅんすけ)

1931(昭和6)年11月1日、青森県弘前市出身。日本大学芸術学部音楽学科(作曲専攻)卒業。
1961(昭和36)年、佐藤肇監督作品『八人目の敵』(東映)でデビュー。その後、東映を中心に、松竹、大映などで数多くの映画音楽を手がける。テレビ音楽デビューは、1963(昭和38)年のNHKドラマ『野菊の墓』。その後、『キイハンター』から『Gメン'75』などのTBS系放映の東映アクション・ドラマ、『赤い疑惑』をはじめとする「赤い」シリーズ、『スチュワーデス物語』『スクール☆ウォーズ』などの大映テレビ作品、『暴れん坊将軍』など、数多くのジャンルで活躍。アニメーションは、1965(昭和40)年の『宇宙パトロールホッパ』を皮切りに、『タイガーマスク』『バビル2世』『ドカベン』など、1971(昭和46)年『仮面ライダー』から続く同シリーズや、2011(平成23)年に映画化で音楽もリメイクされた『電人ザボーガー』(1974)をはじめとする数多くの特撮ヒーロー番組、子供向けドラマの主題歌、挿入歌、BGMを担当。手がけた作品は、大ヒットによって長寿となるものが多い。

オーケストラ・トリプティーク

日本の作曲家を専門に演奏するオーケストラとして、プロ奏者により2012年結成。2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材も受け、3回の公演を成功に導く。これまでに浜離宮朝日ホール(朝日新聞社内)や旧奏楽堂(上野公園内)、東京国際フォーラムほかでコンサートを行い、音楽雑誌、新聞、テレビで好評を得る。リリースされたCDはタワー・レコードやamazonのチャートで1位も記録している。
トリプティークは三連画。前衛、近現代音楽、映像音楽という三本の柱を持ち活動する意思表示でもある。
http://3s-ca.jimdo.com/

三宅政弘(みやけまさひろ コンサートマスター)

兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。東京音楽大学卒業。全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門大阪大会高校の部 第一位。江藤俊哉ヴァイオリンコンクールヤングアーティスト部門第三位。東京音楽大学コンクール第三位。桐朋祭超絶技巧選手権ヴァイオリン部門グランプリ受賞。2009年9月、2011年1月にソロリサイタルを開催し、好評を博す。これまでに、竹本洋、後藤維都江、山本彰、辻井淳、東儀幸、田中千香士、海野義雄、横山俊朗の各氏に師事。

今堀拓也(楽譜復元・編曲 いまほりたくや)

1978年横浜生まれ。2001年にガウデアムス賞(オランダ)受賞。IRCAM(フランス)、スイス・ジュネーヴ高等音楽院修了、2017年イタリア国立ローマ・アカデミア・サンタチェチーリア研究科課程作曲専攻を最高位評価で修了。ならびにミラノ市立クラウディオ・アバド音楽学校指揮予備科で指揮を学ぶ。 ドナウエッシンゲン音楽祭(ドイツ)、ラジオフランス・プレザンス音楽祭、横浜みなとみらいホール委嘱、ベルリン・ブランデンブルク放送、ニコシア・ファロス国際現代音楽祭(キプロス)、ジュネーヴ・アルシペル音楽祭(スイス)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)などで作品が演奏されている。ヴィスビー国際作曲家センター(スウェーデン)2012年および2015年レジデント作曲家。
http://takuyaimahori.strikingly.com/

木下紀子(楽譜復元・編曲 きのしたのりこ)

1994年、埼玉県出身。国立音大附属高校普通科卒業後、東京藝術大学作曲科卒。
幼少の頃よりピアノを習い、高校入学と同時に作曲の勉強を始める。これまでに『共鳴』シリーズ、ピアノとの二重奏作品、三好達治や金子みすゞの詩による歌曲などを多数作曲。未発表のものもある。2015年と2016年の学園祭「藝祭」にて、オール自作品プログラムの演奏会「のりこ展」を開催。室内楽と歌曲を通して伝統的書法による作品と現代音楽作品の共存を模索する試みとして、幅広い年代の方から好評を博した。作曲を田渕大次郎、野平一郎の各氏に師事。

山﨑滋(やまざき・しげる 指揮)

東京生まれ。東京藝術大学指揮科に学ぶ。指揮を金子登、佐藤功太郎に、ピアノを竹尾聆子、ヴァイオリンを山岡耕筰、スコアリ-ディングをH.ピュイグ=ロジェ、チェンバロをD.ヘルマンに師事。在学中より二期会オペラの合唱指揮者、副指揮者として活動を始め、小澤征爾、若杉弘等のアシスタントを多く務める。日本合唱協会第104回定期演奏会でプロデビュー。バロック音楽にも造詣が深く、マタイ研究会管弦楽団・同合唱団を指揮した「バッハ・マタイ受難曲」のCDが1992年に発売され好評を博す。新国立劇場(オペラハウス)の開場に伴い、バイロイト音楽祭に派遣されN.バラッチェのもと研鑚を積む。新国立劇場の開場記念公演「ローエングリン」(1997年、ヴォルフガング・ワーグナー演出)ではアシスタントを務めた。2000年より同劇場の専属を務める。2009年より日本合唱協会の指揮者に就任する。2015年に室内合唱団日唱代表および一般社団法人日本合唱協会の理事長に就任。日本指揮者協会会員。