【政局メルマガ(90)】

「珍しく聞き応えのあった3つの代表質問」 

「勝負に出た世耕弘成」


 通常国会や臨時国会が召集されると、まず最初に総理大臣が当該国会で行政のトップとして何を目指すかを立法府に対して説明する演説を衆参両院で行います。このうち通常国会は冒頭で行われるものを施政方針演説、臨時国会で行われるものを所信表明演説と呼びます。首相演説に引き続き与野党各党の代表者による「代表質問」が衆参それぞれで行われます。


 私のように長年政治記者をやっているものにとっては、国会冒頭の総理演説と代表質問の最大の敵は「睡魔」です。

 私達政治記者は、国会が始まると日中の取材の主戦場は国会議事堂になります。本会議や委員会という表舞台でどういう発言があるか。そして議運(議院運営委員会)や国対(国会対策委員会)という裏舞台での与野党の駆け引きを取材します。

 「表舞台」について言えば、現在はほとんどじ