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中国の武漢市で発生し、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症肺炎。

武漢から帰国した日本人の中にも感染者はいました。

新型コロナウイルス感染症の経緯を発生時から2020年1月まで時系列でまとめています。


2019年12月31日

  • 中国の武漢市内で原因不明の肺炎が広がっていると、世界保健機関(WHO)が中国当局から報告を受ける。

2020年1月3日

  • 原因不明の肺炎患者44人に。11人が重症。

1月5日

  • 肺炎患者59人に。SARSの可能性は否定される。

1月7日

  • 武漢市の肺炎患者から、中国当局が新型コロナウイルスを検出。これが病原体だと初歩的に判断したと伝えた。
  • この時点でWHOは渡航制限は不要と発表。

1月11日

  • 武漢市内の肺炎患者のうち、新型コロナウイルスの診断結果が出たのが41人に。そのうち1人が死亡、7人が重症。ほとんどの症例は、1月1日に閉鎖した武漢市内の海鮮市場「華南海鮮卸市場」の従業員や来訪者だった。

1月13日

  • 武漢市からタイを訪れた中国人の女性から、新型コロナウイルスを検出。中国以外では初の感染確認。

1月16日

  • 武漢市から帰国した神奈川県の30代中国人男性から、新型コロナウイルスを検出。国内では初の感染確認。

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武漢市

1月17日

  • 新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり中国当局が情報統制を強化し、感染訴える投稿を削除。※2020年1月6日~1月17日の12日間に感染者がほとんど増えていない、謎の空白となっている。※湖北省で新たなコロナウイルス感染例が1件も報告されなかった週もある。
    ※全国人民代表者会議・中国人民政治協商会議に向けた湖北省内の会議の時期に当たっていたため、湖北省の幹部が報告を意図的に止めた可能性がある。

1月18日

  • 新型コロナウイルス肺炎で3人目の死者。
  • 北京と広東でも初の感染確認。
  • 武漢市春節の大食事会に4万人が参加。この際感染が広がったと言われている。

1月19日

  • 新型コロナウイルス肺炎で4人目の死者。
  • 韓国で初の感染確認。

1月20日

  • 新型コロナウイルス肺炎患者が中国で拡散し、計210人超。
  • 中国政府の専門家グループ長が、ヒトからヒトへの感染が認められると明らかにした。

1月21日

  • 中国の新型コロナウイルス肺炎患者、300人を突破。
  • アメリカ、台湾で初の感染確認。 


1月22日

  • 新型コロナウイルス肺炎患者500人を突破、死者17人に。中国の3分の2まで拡大。
  • マカオで初の感染確認(武漢からの旅行者)。
  • 台湾は武漢からのツアー受け入れを停止。
  • 北朝鮮は中国からの観光客を受け入れ拒否。
  • タイで新型肺炎の感染者が4人に。
  • 香港でも陽性患者を確認。
  • WHOは「緊急事態」判断を保留。

1月23日

  • 武漢市は新型コロナウイルスの市外への感染拡大を防止するため、空港や鉄道など交通機関の運行を停止。事実上、武漢を封鎖する措置が始まった。2:05に発表し、10時に封鎖施行を通達。
    この間に10万人の武漢人が湖北省から出た。大部分が共産党員と富裕層だと言われている。また2:00に発表したのは、WHOの緊急会議を意識したものとも言われている。
  • 中国の新型肺炎患者が571人、死者17人。
  • 香港でも感染者2人(武漢在住と渡航者)。
  • シンガポール、ベトナムで初の感染確認。
  • WHOは緊急事態宣言を見送り。この時点では人から人への感染は中国で家族内と医療関係者に限定されており、世界的な脅威と指定するには時期尚早と判断した。

1月24日

  • 新型コロナウイルス肺炎患者830人、死者26人に。
  • フィリピンは中国人観光客464人を送還へ。
  • ネパールで初の感染確認。

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1月25日

  • 新型コロナウイルス肺炎患者1100人超、死者41人に。
  • ヨーロッパで初の感染確認。フランスで3人。
  • オーストラリアで初の感染確認。
  • マレーシアで初の感染確認、3人。
  • アメリカ政府が武漢から米国民を退避させるチャーター便を手配。
  • 中国政府、27日から海外旅行禁止、移動制限を発表。

1月26日

  • 新型コロナウイルス肺炎患者2000人超、死者56人。
  • フランスは武漢から自国民を退避させる手配。

1月27日

  • 中国の旅行会社を統括する中国旅行社協会は、中国政府の要求に基づき、国外旅行を含む全ての団体ツアー旅行を27日から一時禁止とすることを決めた。
  • 新型コロナウイルス肺炎患者2700人超、死者81人。
  • モンゴル、国境通行止め。
  • ドイツ、カンボジア、カナダ、スリランカで初の感染確認。

1月28日

  • 初の日本人感染者を確認。奈良県在住の60代男性。武漢市から来たツアー客を乗せたバスの運転手だった。
  • 中国で新型コロナウイルス肺炎患者4500人超、死者100人突破。
  • 香港で中国人旅行者の入境停止。
  • スリランカで初の感染確認。

1月29日

  • 日本政府が武漢市に派遣した民間チャーター機の第1便が羽田空港に到着し、206人が帰国。
  • 中国で新型コロナウイルス肺炎患者6000人超、死者133人に。
  • アラブ首長国連邦で初の感染確認、中東初。
  • フィンランドで初の感染確認。

1月30日

  • チャーター機第1便の日本人帰国者のうち3人に感染が確認。第一便の帰国者はホテルで相部屋。
  • 武漢市の日本人、チャーター機第2便210人が帰国。
  • 中国で新型コロナウイルス肺炎患者8000人超、死者170人に。
  • インド、フィリピン、イタリア、チベットで初の感染確認。
  • ロシア、対中国境16カ所閉鎖へ。

1月31日

  • WHOが新型コロナウイルスに関して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。ただし渡航・貿易制限は勧告せず。
  • 中国で新型コロナウイルス肺炎患者1万人超。
  • アメリカ政府が緊急事態宣言。「中国全土へ渡航中止を」呼びかけ。大使館員ら退避。
  • イギリス、ロシア、スウェーデン、スペインで初の感染確認。
  • イタリア、非常事態宣言。
  • 防衛相、新型肺炎で災害派遣命令。契約フェリー使い滞在支援。
  • 武漢市のトップ馬国強氏が初動の遅れを認める。国営メディアのインタビューで「自責の念を感じている。もう少し早く厳格な措置をとれば結果は今よりよかった」と話し、対応の遅れを初めて認めた。中央の許可が無ければ情報を出せなかったとコメント(中央批判になるので珍しい事例)。

 

※本記事の内容は当研究所調べで得た情報であり、新型コロナウイルスに関する全ての出来事を記載しているわけではございません。