BASHI nobuさん のコメント
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中学一年生の頃だった。
二学期が始まって少し経った頃、目に力が入り、息を切らしながら先生は、帰る準備をしなさい、と言った。
迎えに来た両親は父、母の面影はなかった。息子、娘だった。
幼い勘が働いた。
祖母はもうこの世にはいないんだな。
遡り2、3ヶ月前、祖母と熱田神宮にお参りに行った。
祖母と待ち合わせをして落ち合った時、一瞬誰だかわからなかった。いや、解ろうとしなかった。
黒髪姿であったはずが白髪姿で現れた。
髪色なんて変わるだろうと思うがきっと祖母はずっと白髪染めとかしていて黒髪を保っていたはずなのに白髪姿になって、約一年ぶりに会うが、時がものすごく経ってしまったのかと思った。
そんな祖母の姿にどう接すれば良いかわからなかった。
でも弟はいつものようにおばあちゃん!と駆け寄っていった。
私はそれに促されながらその時の精一杯の笑顔で祖母に駆け寄っていった。
それが最後の祖母との思い出だ。
これからも大切な人達とシロノワールを分け合いながら甘く暖かな記憶を更新していって、いつかは苦みがやわらいでいく事を願う。
お葬式の忙しさって助かる部分もあったっけな。
祖母との思い出で一番強く残っているのはとても苦々しい記憶で、それを思い出しては苦しくなったり、自分に良くないことが起こるとどこか安心したりして、最近はようやく祖母をいつの間にか勝手に人生の縛りのように扱っている事に気づき始めて良くないなと、ガチガチに仕上がった精神構造の改築を試み中〜
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