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なぜ『ラブライブ!』なのか
この春一番熱かったアニメ、それは『ラブライブ!』なのではないでしょうか。しかし『ラブライブ!』のストーリーに珍しいところはなく、そのブームを不思議に思っている人もいるようです。
では女子高生たちがスクールアイドルを通し、一つの青春を駆け抜ける王道ストーリーは、どうしてたくさんのファンを得たのでしょうか。今回はそこをまとめてみたいと思います。
みんなで叶えた物語
まず1つ挙げられることは、『ラブライブ!』に多くのファンが関ってきたということです。そもそも雑誌企画として始まったラブライブは、当初よりファンの意見を積極的に取り入れてきました。その過程でキャラクターのあり方、メンバー同士の関係性は何度もブラッシュアップされ、結果的にとても魅力的な設定が生まれたと言えます。
またこの過程に関わった人達にとって、もはや作品は自分の一部であり、それはラブライブの人気の根強さに繋がっているのかもしれません。
アニメ化 - 挫折と限界を絡めた物語
しかしこれだけでは、ラブライブという作品が、どうして5年の期間を経て大ブームとなったかの説明にはなりません。なのでより注目すべきは、ブームの火付け役となったアニメ化の際に、付け加えられた要素だと言えるでしょう。
アニメ化で特徴的だと言えるのは、挫折と限界の描写です。ラブライブの物語では、夢を諦めた過去を持つ人物や、やりたいことがあるのに燻っている人物が登場します。これは諦めなければなんでも叶うという描写や、限界なんてないという描写が一般的な、昨今のアニメと少し異なる部分です。
ストーリーの展開としても、決して主人公たちのサクセスストーリーとは言い切れない部分があり、明るい物語の中に1つの奥深さを達成しています。このようなただ前向きなだけの青春モノではないというところが、『ラブライブ!』が人気を得た理由なのかもしれませんね。
(あにぶ編集部/Rスキー)
© 2013 プロジェクトラブライブ!
公式サイト・引用元: 『ラブライブ!』
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