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ケロロさん のコメント

自分は来月4月7日 宇宙戦艦ヤマト2199がみる予定w
No.8
134ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 「 俺的 春一番アニメはコレだ!! 」特集 実施中!    映像作品を見る前にレビューするなんて、本質的にはあまり意味がないことだ。だってアニメを見るというのは、“気配”だけで利益を上げようとする株の売買なんかとは全然違うことだし、「自分だけの1本」というのはその作品を目の当たりしてみなければ出会えないものだから。こんな予測記事ばっかり読んで耳年増になるぐらいだったら、1本でも多くアニメを見たほうがいい。  だから、これから記すのは、予測は予測でも「おもしろいか/おもしろくないか」ではなく、「どこに注目すべきか」を記したものだ。作品を楽しむだけならまったく関係ない。でも「アニメ(というジャンル)を楽しむ」ならば見逃せない要素だ。  『惡の華』はロトスコープを使うという。ロトスコープとは実際に演じている人間をトレスして作画する手法だ。人間の体の無駄な動きまで拾うので、独特の生々しさは生まれる。ただ人間の芝居をただなぞっただけでは、アニメのキャラクターとして印象的な演技にははならない。そのため、長らく廃れていた技術でもあった。  ロトスコープを使ったアニメというと、ラルフ・バクシの『指輪物語』を頭に思い浮かべる人も多いかもしれないが、おそらく日本的リミテッドアニメの範囲でロトスコープを使う『惡の華』は、『指輪物語』のヌメヌメとした動きとはまた違ったテイストを生み出すに違いない。  描くべきテーマと、手法と、その効率性がいかなるマッチ見せるか、『惡の華』はそこが見逃せない。  『RDGレッドデータガール』は、荻原規子の人気小説シリーズのアニメ化。『Another』『新世界より』といった、いわゆる一般文芸(非ラノベ)小説のアニメ化は、アニメの裾野を広げる企画だ。このことは 「帰ってきたアニメの門」 でも触れたが、一般文芸からアニメ化という回路がもっと広くなることはアニメにとって絶対にプラスになる。この回路を安定的にするには、パッケージや原作がきっちり売れて、アニメ化に意味があると関係者が納得できる状況が生まれるのが肝心だ。だから『RDGレッドデータガール』は「一般文芸からアニメにしてもおもしろいし、ビジネス的にも意味があるよね」というところに持ち込めるかどうか、が興味深い。  そのほかではロボットアニメそろい踏みも4月期の話題の一つ。  その中では『革命機ヴァルヴレイヴ』の脚本開発が気に掛かる。シリーズ構成は大河内一楼だが、副シリーズ構成に三木一馬、熊剛と、ライトノベルとマンガの編集者が並んでいる点。果たしてこの体制がどのように運営され、どのように効果として現れるか、完成した映像もさることながら、メイキングを取材したくなるような興味深い体制だ。  個人的にも、7~8年ぐらい前に、少年漫画誌から編集者を呼んできて脚本のご意見番として置いたらどうか、という意見を何人かに言った経験があるので、そういう発想方法がどこまで有効なのかを、この目で確かめてみたいと思う。  このほかにもおもしろそうなタイトルはいろいろある。4月の始まりを楽しみに待っている。 『藤津亮太のアニメの門生放送!』第8回「春のアニメまつり」は4月5日(金)よる21時30分から配信!  第一部では、『コンテンツビジネス・デジタルシフト―映像の新しい消費形態』などの著書で知られるライターのまつもとあつしさんをゲストに、恒例となった春の大型アニメイベント「東京国際アニメフェア 対 アニメコンテンツエキスポ」を検証します。2年目となるイベント対決、その行方はいかに!!( →配信ページ )  そして第二部(有料配信)では、いよいよ始まる期待の2013年春の新アニメをとりまくあんなことやこんなこと!を語ります。( →配信ページ )この機会にぜひ「アニメの門チャンネル」ブロマガ月額会員(200円)にご登録ください! http://live.nicovideo.jp/watch/lv130679379 http://live.nicovideo.jp/watch/lv130678819
アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン
コンパクトにアニメ関連のニュースを総覧し、旬の作品についてさまざまな切り口から議論する。新作情報をいち早く追いかけるというよりは、落ち着いてゆっくり味わうようなアニメの楽しみ方。アニメ作品に垂直に切り込んでいくような「濃さ」とも違いアニメ業界やアニメ作品の周囲をぐるぐる回って、さまざまな角度から、新しい顔を発見するような楽しみ。そんな媒体があれば、大人のアニメファンがよりアニメを楽しむことのお手伝いができるのではないか。このメルマガは、そんな『アニメの門』チャンネルとあなたを繋ぐパイプです。『アニメの門チャンネル』のサブテキストとして楽しんでいただければと思います。