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  • アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第151号(2018/12/28号/月2回発行)

    2018-12-28 23:33
    86pt

     5月に発売したKindle同人誌『新聞に載ったアニメレビュー』ですが、11月一杯までで200冊以上が売れました。お買い求めいただいた方、どうもありがとうございました。まだの方、これを機会に是非どうぞ。
     あと昨年に引き続き、大晦日から元旦にかけての特番「あけおめ!声優大集合2019」(BSプレミアム)に出演することになりました。
     今年も豪華な出演陣(昨年より2人多い12人が生出演。プラスビデオ出演もあり)が生アフレコやこたつトークなどを繰り広げる予定ですので、お時間ある方は是非お楽しみください。

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    Kindle同人誌『新聞に載ったアニメレビュー』(藤津亮太)
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    1.最近のお仕事紹介
    2.連載「理想のアニメ原画集を求めて」
    3.お蔵出し原稿
    4.連載一覧


    最近のお仕事

    1.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」1月期(東京)
     1月19日 絵コンテワークショップ(ゲスト講師:『エウレカセブン』の京田知己監督)
     2月16日 「1979年の奇跡 『エースをねらえ!』『カリオストロの城』
     3月16日 『リズと青い鳥』
     【受講申込】(特に1月は混みますのでお早めに)

    2.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」特別講座(東京)
     2月9日 『SAO』監督・伊藤智彦の人生を変えた作品
     伊藤智彦監督を招き、節目で出会った作品の魅力を聞くことで、伊藤監督のできるまでをうかがう予定です。業界志望者や創作に興味のある方は是非。
     【受講申込】

    3.SBS学苑パルシェ校「アニメを読む」(静岡)
     2月3日は『宇宙よりも遠い場所』を取り上げます。【受講申込】

    4.栄・中日文化センター「アニメを読む」(名古屋)
     2月24日 『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
     TVシリーズを中心に、劇場版3部作と公開されたばかりの『復活のルルーシュ』にも触れます。【受講申込】


    連載「理想のアニメ原画集を求めて」

    文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

    第79回『Kim Collection 2016 s/s』

    『Kim Collection 2016 s/s』は、アニメーターの「金世俊」さんが2016年夏のコミケで出された原画集です。
    金さんはサンライズ出身のアニメーターで、近年のガンダムシリーズのメカアクションで中心的な活躍をされていました。それにとどまらず、『機動戦士ガンダムTwilight AXIS』では、監督、脚本、キャラクターデザイン、メカニカルデザインを一挙に担当。現在公開中の『機動戦士ガンダムNT』でもキャラクターデザインを担当と、いちアニメーターの枠に収まらず、ガンダムシリーズの中でメインスタッフとして活躍されています。

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    いち作画マンとして活躍していた頃の金さんのお仕事で個人的に印象的だったのが『ガンダムビルドファイターズ』です。今回の原画集では、その『ビルドファイターズ』での金さんのシリーズ前半でのお仕事がまとめられています。
    初めて金さんの原画集を手に取った時に一番最初に驚いたのが、そのアニメーターの原画集らしからぬお洒落な表紙です。まるで、ファッションカタログのような表紙で、一体どんな内容なのかと思いながら手に取りました。
    中身は充実したアニメの原画集で、今回紹介する『2016s/s』は一部フルカラーのページがあり、金さんの描かれた原画をカラーの状態で見ることができます。影の部分がコピックで着色された緻密なMSの絵は、1枚だけ見てもイラストのように見事に見応えのある絵です。
    掲載されている原画には細かくコメントが付いており、タイムシートやカメラフレームなども掲載されています。画像の質に少し見づらい部分もありますが、細かく資料が掲載されていて見ごたえがあります。

    カットについて言及されている内容には、テクニック的な話題も多く、そのコメントを読んでいるだけでも作画ファンには楽しい内容となっていると思います。手間がかかるけれども地味なカットや、省力のためのテクニックなど、実際にカットにかかる労力を話題にするコメントは原画集でも意外と少ない気がします。
    金さんのメカ作画は、リアル系というよりは、派手に動くアクションやエフェクトが中心ですので、1冊丸々アクション原画集として見ごたえのある内容です。
    金さんの同人誌の全てに目を通せているわけではありませんが、掲載されている作品によって内容にはそれぞれバリエーションがあるようです。『ビルドファイターズ』の原画集は、恐らくまだ1冊しか出ていないので、シリーズ後半の原画をまとめた新たな原画集が出ることを期待しています。
    金さんはメカアニメーター出身の人としては珍しく、演出やキャラクターデザインまで担当される、作画ファンのみならずアニメファン注目のクリエイターです。これからの活躍もとても楽しみにしています。また『ビルドファイターズ』のようなメカアクションを見れることも期待してしまいますね。

    (『Kim Collection 2016 s/s』/キムコレ/2000円)


    お蔵出し原稿

    連載「主人公の条件」より、近々実写映画も公開されうる『がっこうぐらし!』について書いた原稿です。

     ゆるふわ日常系アニメがまた一本……と思って第1話を見ていた視聴者をラストで驚愕させた『がっこうぐらし!』。第1話が放送された週は、コミックスの売上げがその前の週の売上げのなんと10倍に伸びたそうで、第1話の衝撃がどれだけ大きかったかが分かる。

     
  • アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第150号(2018/12/14号/月2回発行)

    2018-12-22 00:29
    86pt

     今年書いた作品レビューをまとめたリンク集をtogetterでまとめました。ご興味があれば是非読んでみてください。
     作品レビューで振り返る18年(藤津亮太)
     ではいってみましょうか。

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    1.最近のお仕事紹介
    2.連載「理想のアニメ原画集を求めて」
    3.前回のアニメの門
    4.今年のイベント「アニメの門 平成最後の場外乱闘編」
    5.連載一覧


    最近のお仕事

    1.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」1月期(東京)
     1月19日 絵コンテワークショップ(ゲスト講師:『エウレカセブン』の京田知己監督)
     2月16日 「1979年の奇跡 『エースをねらえ!』『カリオストロの城』
     3月16日 『リズと青い鳥』
     【受講申込】(特に1月は混みますのでお早めに)

    2.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」特別講座(東京)
     2月9日 『SAO』監督・伊藤智彦の人生を変えた作品
     伊藤智彦監督を招き、節目で出会った作品の魅力を聞くことで、伊藤監督のできるまでをうかがう予定です。業界志望者や創作に興味のある方は是非。【受講申込】

    3.SBS学苑パルシェ校「アニメを読む」(静岡)
     2月3日は『宇宙よりも遠い場所』を取り上げます。【受講申込】

    4.栄・中日文化センター「アニメを読む」(名古屋)
     2月24日 『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
     TVシリーズを中心に、劇場版3部作と公開されたばかりの『復活のルルーシュ』にも触れます。【受講申込】


    連載「理想のアニメ原画集を求めて」

    文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

    第78回『ボンズ20周年記念展』

    先日「東京アニメセンター in DNPプラザ」で開催された『ボンズ20周年記念展』を見にいきました。20周年の前半・後半で会期がPart1とPart2に分かれており、自分が足を運んだのはPart2の最終日でした。
    東京アニメセンターは以前は秋葉原にありましたが、現在は市ヶ谷のDNPプラザ内に移転していました。自分は初めて行ったのですが、勘違いして最初は秋葉原に行ってしまいました。

    会場に展示されている原画は、主にスキャン画像のパネルだったと思います。モニターに歴代のボンズ作品のOPが流れている横には、ボンズを創設した2人のアニメーター川元利浩さん、逢坂浩司さんのレイアウトや設定資料の原書がガラスケースに入れられて展示されていました。
    川元さんの設定はmarumanのクロッキー帳に描かれていました。通常ですと、アニメの作画用紙などに描いている印象がありますが、川元さんはクロッキー帳に描かれるんですね。清書までクロッキー帳の中で終わっているように見えたのですが、実際はどうなんでしょうか。
    Part2の展示作品は、『HEROMAN』『STAR DRIVER 輝きのタクト』『ノラガミ ARAGOTO』『スペース☆ダンディ』『SHOW BY ROCK !!』『血界戦線』『モブサイコ100』『文豪ストレイドッグス』『僕のヒーローアカデミア』『ひそねとまそたん』でした。展示されている資料は、設定や原画、レイアウト、修正原画などでした。撮影自由の展示だったので、観覧している人たちは、思い思いに写真を撮影しながら展示を楽しんでいる様子でした。

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    これがパネルの展示ではなく、原本の展示だったらと思うところも多いのですが、自分が足を運んだ最終日はどのお客さんも熱心に展示資料を見て楽しんでいるようでした。
    展示資料の中でも、ボンズ作品の中で草創期から活躍されている「中村豊」さんの原画が多かった印象です。この展示がボンズ20周年ということは、中村豊さんがボンズ作品で活躍されるようになってから20年ということなのだと思うと感慨深いですね。自分が足を運んだのも、中村さんの原画が展示されていると耳にしたからでした。
    中村豊さんは、ボンズの前身のサンライズ第2スタジオ制作の作品『天空のエスカフローネ』や『カウボーイビバップ』でアクションやメカ作画を中心に活躍され、そのままボンズでも各作品の中核を担うようなアクション作画を20年に渡り描き続けているアニメーターです。

    他に、たくさん原画が掲載されていたのが、「田中宏紀」さんです。アニメ作画の歴史の中で、一人のアニメーターが時代に大きな影響を与えてきたことは少なくないですが、今現在から振り返ってみると、田中さんもそうしたアニメーターの一人だと思います。まだ三十代前半ながら、同世代や後進に与えた影響は大きく、アニメ作画において一時代を築いた印象があります。
    展示を見たことで、中村さんは当然のことながら、田中さんはこんなにもボンズ作品で活躍していたんだなと再確認させられました。
    10年という大きな時間の流れで見ることで、中村さんも田中さんも、アクションやエフェクトという日本のアニメ文化の中でも大きな魅力を持っている分野を開拓してきた歴史を感じさせられました。

    各作品展示スペースの後に設置されていたのが、逢坂浩司さんの展示コーナーです。
    逢坂さんはアニメアール出身のアニメーター。ボンズ設立以前はサンライズ第2スタジオでキャラクターデザインや作画監督として活躍し、ボンズ作品でも同じようにスタジオの中心として活躍されていましたが、2007年に病気のために亡くなってしまいました。 展示されていたのは版権イラストやレイアウトなどでしたが、こちらの展示は原本となっていました。今回の展示は、ボンズの20周年を記念するとともに、逢坂さんの追悼を意識されたものだったような気がします。

    展示を見て思ったことは、一つのアニメ会社が生まれてから10年や20年という歴史を振り返ってみることで、逢坂さんはもちろん中村さんや田中さんをはじめとして、そこに生きたアニメーターの活躍を振り返ることができるのだなと思いました。

    (『ボンズ20周年記念展』/東京アニメセンター in DNPプラザ/入場料1,000円)


    前回のアニメの門

     アニメライター・高橋克則さんをゲストに、高橋さんがアキバ総研で書いたTVアニメおすすめコラムをベースに、2018年を振り返りました。
     このリンクは「2018年冬アニメ注目の5作」。高橋さんは各期につき「注目の5作」「中間レビュー」「総括レビュー」と時期を変えて3回レビューをしています。是非追いかけてみてください。


    今年のイベント「アニメの門 平成最後の場外乱闘編」

     今年は前半は「平成3つのIF」と題して、2人で「もしこの時、●●が××だったらアニメ界はこうなっていた(かも)」という話をしました。

     
  • アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第149号(2018/11/23号/月2回発行)

    2018-11-25 04:36
    86pt

     近刊の2冊にそれぞれに寄稿してます。「ユリイカ」は『昭和元禄落語心中』の落語シーンについて書いています。『アニメ研究入門』は「声優」について論考を寄せました。
     『ユリイカ 2018年12月号 特集=雲田はるこ』
     『アニメ研究入門【応用編】: アニメを究める11のコツ』
     僕が漫画の原稿を書くのは珍しいですね。「声優」のほうは、アカデミズム寄りなので、総合的に考察しています。
     ご興味があれば是非。

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