867fleetさん のコメント
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こんにちは! 今回の相談、皆さんはどう感じますか?ご意見をコメントいただけると嬉しいです!
■雨さん(28歳)の相談
28歳、雨と申します。 過去、アルテイシアさんに相談にのっていただき、何とか優しい男性と交際にまで発展いたしました。ありがとうございました。
まだ付き合って半年程度ですが、大切な出会いだと思い、私の両親にも紹介しました。 しかし、母には交際を反対されています。 その理由は、私が子供を欲しいと思っていないからです。 子供が欲しくない私と付き合うことは、彼の時間を無駄にしていると、親は言います。 確かに彼は将来、普通に子供を育てて家庭を築いていきたいようです。
私も子供自体は嫌いではないのですが、どうしてもずっと自分のことが好きになれず、私のDNAを半分受け継ぐ子供がかわいそうだと思ってしまいます。もし私のような何するにも怖がりで、人目にいつもビクビクしている子供だったら。私は子供に、自分と同じ欠点を見つけて自己嫌悪に陥るのがこわいです。
絶対に子供はいらないという明確な意思もないため、彼にもまだ伝えてはいませんが、母の言う通り、彼の20代という貴重な時間を搾取している罪悪感もあります。
この場に相応しくないような相談でしたら申し訳ございませんが、友達は普通に子育て中、妊娠中であるためなかなか相談できる人がいません。 私は、彼と明確に話し合うべきなのでしょうか。何かアドバイスをいただけると幸いです。
■回答
メールを読んで私が一番気になったのは、
アルテイシア/作家。神戸生まれ。『59番目のプロポーズ』でデビュー。
著書『フェミニズムに出会って長生きしたくなった』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』他、多数。
ツイッターhttps://twitter.com/artesia59
著書『フェミニズムに出会って長生きしたくなった』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』他、多数。
ツイッターhttps://twitter.com/artesia59
アルさんはあえて伏せていらっしゃるのかもしれませんが、つまるところ「毒親」というものですよね。
私の両親もそうです。そしてそのことに気付いてみると、毒親育ちの子供ってたくさんいるんですよね。
そしてそういう、「感情の屈折した毒親育ちの子の気持ち」は、そうでない人には全く1ミクロンも想像し得ない。これはある意味、発達障害のそれに近いです。
ですが最近、毒親というのは発達障害よりもっと厄介なのだとわかってきました。発達障害は「行動」の部分で生活に支障が出ることが多いです。もちろんそれにより失敗経験を積み続け、後天的に鬱や自己喪失につながることもあります。
ところが、毒親というのは脳の・・・いや心の奥深く深く見えないところにまで浸透し、支配し、洗脳するんですね。だから小手先の対応や意識の変革ではどうにもならないんです。そして、発達障害というのはある程度の工夫と周囲の支援があれば、プラスに働くこともあるし、少しずつ適応できるようになるんです。
しかし、毒親というのはどうも2つしか解決方法がない。①自分か親が死ぬ。②法的に離縁する。これは恐ろしいことです。極論で言うとどっちかが死ぬしか無いんですね。
しかも、毒親というのは往々にして死んだ後も支配するわけです。たとえば親が作った借金、親が言いふらした親戚への子供の悪口等々・・・親が死んでも毒親から逃れられない人も多いのだそう(ex: 松本耳子さん)。
そして最大の悪弊が「親が死んでも自己肯定感・効力感は戻らない」ということです。
あとは本人がどれだけ本気で親を棄てられるか・・・というところにこの問題の難しさがあります。
まずは相談者の雨さんには、『毒になる親 一生苦しむ子供』スーザン・フォワード、『毒親育ち』松本耳子、『母がしんどい』田房永子あたりを読んでいただき、今後の自分の人生についてお考えになると良いかと思います。
僭越ながらコメントさせていただきました。
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