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どでんさん のコメント

オクラ女子に見えた。
No.5
130ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
新刊 『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』 発売を記念して、オクテ女子3人と座談会を行いました。 恋愛&セックスについて聞こえてくるのは、キラキラ女子の声ばかり。 「私とは違う世界の話だわ」という女性たちに、オクテ女子の本音に触れて、安心したり役立ててもらえればと思います。 ※参加者 マジメちゃん(28歳・女子校出身の元文学少女、清楚系) ノンキちゃん(33歳・「気づいたらこの年でした」が口癖の美女) 腐女子ちゃん(25歳・BL&声優大好きの小動物系) 3人ともプライベートでも仲のよい編集さんたちです。全員、未婚で彼氏ナシ。 (オクテになった歴史は 前回記事 をご覧ください) ■初体験とトラウマと罪悪感 アル: 恋愛やセックスに苦手意識のある女子は、罪悪感とコンプレックスが関わっている場合が多いんだけど。 とりあえず、みんなの 性の目覚めと初体験 について聞かせてもらえますか?腐女子ちゃんは? 腐女子: 私は小学生の時、りぼんに連載されていた『神風怪盗ジャンヌ』が流行っていて。その中に主人公が襲われて操がピンチ!みたいなシーンがあって、ドキドキした記憶があります。 でも同時に 「こんな描写が入ってるなんてガッカリだわ、そんなの求めてたわけじゃないし!」 ってツンな気持ちにもなってました。 その後、中学生の時に『快感フレーズ』を友達から借りて「うおお…!!」とドキドキしつつも 「べつに私は借りたから読んでるんだからね!読みたいわけじゃないし!」 みたいな。 アル: 腐女子ちゃん可愛いなー!抱かせてくれ! マジメ: BLから百合にいくのもアリですね(笑) アル: つまり性的興奮を覚えつつも、そんな自分に罪悪感もあったわけですな。 腐女子: そうですね、素直になれなかったです。 高校では「脱処女するのがエライ!」みたいな一般女子に囲まれていたので、性的な話を聞く機会は多かったんですけど… でも、やっぱりリアルなエロスを受け入れるのが難しかったです。 BLの性描写はごほうびだと思ってるんですが(笑) アル: ごほうび(笑) まあ、BLが好きな女子の理由に「自分がその世界にいないから」ってのがあるから。女が存在しない世界で、自分が「主体・客体」、つまり 「やる人・やられる人」 にならなくていいっていう。 腐女子: 私はまだ性に目覚めていないんですかね…。 大学の時に脱処女しましたが、相手も初めてで「あんまりいいものじゃないな…」って印象が残ってます。 経験はその1人だけだし、気持ちいいと思った記憶がないので、自慰行為もしないし、恋愛やセックスに前向きになれないのかもしれません。 アル: 私の場合、初体験の相手もオクテな童貞男子だったから 「わからない同士、二人三脚」 って感じでできたんだけど。「それは痛いかも」「もっとこうして」とか話し合って。 それで回数を重ねるうちに「イク」って感覚もわかった。 腐女子: 私は共同作業的な感じになれなかったので…。 恥ずかしいし抵抗があって「こうして」とか言ってあげられなかったです。 アル: そういう受け身な女子は多いから、男子が 「痛くない?」「これとこれどっちがいい?」 と聞いてあげるのがコツなんだよね。 あと受け身な女子の深層心理には、罪悪感があることが多い。 「性的なことを口にするなんて」「積極的に快感を求めるなんて、はしたない」とか。 腐女子: ああ、それはすごくあります。 アル: マジメちゃんは? マジメ: 私はとにかく本を読んでいたので、 知識だけはあったんですよ。 ファンタジーが好きだったけど、ローティーンの頃から遠藤周作や筒井康隆や村上春樹も読んでいたので。 文化系女子って、知識と実感が乖離しやすいと思います。 知識だけ増える一方で 「性的なことは気持ち悪い、恥ずかしい」 みたいな…興味の前に嫌悪が育っちゃったかもしれません。 アル: 子どもに読ませちゃいけない有害図書とかあるけど、あれってヤリまくる方向よりも「セックスはグロい、キモい」って方向にいく気がする。実際、読書しないヤンキーの方がヤリまくるし(笑) マジメ: 私も知識が増えるほどにオクテ化していきました(笑) あとはまあ、トラウマが原因ですけど…(大学時代、男友達に襲われかけた→ 前回記事 ) 「どうせ男なんてセックスできりゃいいんだろ」みたいな嫌悪感が膨らんでいって。でも同時に処女コンプレックスも感じていて。 だからか、26歳の時に初めてできた彼氏は、全然セックスを焦らないタイプで。 何ヶ月も付き合ってからようやく最後までした時に、すごく嬉しかったのを覚えてます。 そこで初めて、男性やセックスというものを肯定できたというか。 アル: すごくイイ話じゃないか! マジメ: いや、それがですね(笑) その彼は基本的に性欲が薄い、セックスが面倒くさいってタイプだったんですよ。だから前戯とかもほぼなくて、私は毎回、痛いだけで全然気持ちよくなくて… アル: うーん、なかなかうまくいかんのう! マジメ: 最初は「私が不感症なのかな?」と悩んで、いろいろ本を読んで研究して。 それでアルさんの新刊にもある <女性の性的快感は経験を重ねて学習するもの><自己開発によって感度は上がる> といった知識を得て、自慰もするようになったんです。 アル: さすが勉強熱心(笑)! マジメ: ほんとその過程もマジメですよね(笑) 結局、彼とのセックスは何も改善されませんでしたが。彼の面倒くさがりは変わらなかったんで。 でも研究したおかげで 「気持ちのいいセックスをしたい」 って前向きな欲求はすごくあります。そこが「リアルはキモい、苦手」って腐女子ちゃんとの違いかも。 アル:うん。オナニーと自己開発によって、嫌悪感や罪悪感を克服できる女子は多い。 だから私は「イケよ国民!」と唱えているのですが。 腐女子: が、がんばります!イキます…! アル: あなたならできるわ。では、ノンキちゃんは? ノンキ: 私は小学生の時に『闇のパープル・アイ』や『海の闇月の影』の漫画のベッドシーンにドキドキしてましたね。 アル: 私も読んでたけど「黒豹、強い!カッコいい!」って萌えた記憶しかない。 ノンキ: 当時から強い男萌えだったんですね(笑) アル: うん、男っていうか豹だけど。 ノンキ: 私の場合、初オナニーだけは早かったんですよ。 中学の時に『エルティーン』(ちょっとHなティーン雑誌)を読んで、好奇心で指を入れるのを試してみたけど「気持ちよくないな」って。 当時はクリトリスの存在を知らなかったんですね。 高校になって、友達は脱処女しはじめたけど 「私には関係のない話だわ」 って。 あと今思うと、エッチの話とかAV鑑賞会の時、私は除外されていたかも(笑)「あの子は彼氏もいないし処女だし」って。 アル: それは切ないなあ! ノンキ: ノンキながらも疎外感はうっすら感じていたんで、大学生になって初彼氏ができて「これで仲間入りできた」とホッとした部分はあります。 彼氏も同い年の大学生だったけど、経験者だったんですよ。しかも元カノが年上のOLさんで、色々教えてもらったみたいで。 アル: 年上の彼女に教わるって一番恵まれてるパターンだね。じゃあ彼は上手かったんじゃない? ノンキ: 今考えると、わりと上手かったと思います。だから万事スムーズで、イクって感覚も初めてわかりました。そしてノンキのまま、気づいたら振られてました(笑) その後、23歳から10歳年上の人と5年付き合っていたので、 「セックスは男にリードされるもの」 って感じで…だからマジメちゃんみたく探究心が育たなかったのかも。 アル: あと、ノンキちゃんはちょっと潔癖じゃないか? ノンキ: そうなんです。ディープキスやオーラルセックスがすごく苦手で…そういう意味では、私も嫌悪感があるのかも。アルさんは全然ないんですか? アル: ないねえ。オーラルセックスも超得意科目だし。 ちなみに私はかなり古い記憶が残っていて、6歳の時にジャンプの『やるっきゃナイト』に性的興奮を覚えました。 腐女子: その頃からジャンプ育ちなんですか!(笑) アル: うん。小学生からりぼんよりジャンプ派だったし、真壁くん(ときめきトゥナイト)よりもバッファローマンが好きだった。あと、ラオウになりたかった。 マジメ: なりたいってすごいですね。やっぱりアルさんは男性性が強いのかもしれませんね。見た目は女らしいけど、この中で中身がダントツで男らしいのはアルさんだし。 アル: そうかもね。 男に主導権を握られたい・リードされたいって願望が一切ないから。 むしろリードするのが好きだから、オクテや童貞男子と相性がいい。そして女慣れしたモテ系の男に興味がない。 ノンキ: そういう人が恋愛も結婚もできるんですよね…。 アル: 今は 恋愛戦国時代 だからなあ。 未婚男子の4人に3人が「自分は草食系だ」と答える世の中だから。ガンガン攻められる武将系の女が狩りとってしまうのよね。   ノンキ: 私も気づいたらこの年でした。 アル: 戦国時代において、オクテ女子は気づいたらレッツサーティー。 腐女子: BASARAですか(笑) アル: オクテな子は、 恋愛とセックスの両方で罪悪感を植えつけられているケース も多いんだけど。 皆さん、家庭は厳しかったですか?テレビに規制があったりした? マジメ: ありましたね。おぼっちゃまくんもドリフもダウンタウンも全部ダメでした。 アル: ダウンタウンがダメはつらい! ノンキ: うちはセックス系はもちろん、恋愛系もダメでした。ドラマ『東京ラブストーリー』を観ていたら、父親に「こんなふしだらなモノ観るな!」って怒って消されました。 腐女子: うちは怒る感じではなかったけど、なるべく観せないようにしてましたね。 あとベッドシーンどころか、デートや告白のシーンでも無言で気まずくなるみたいな。 アル: 恋愛やセックスをタブー視する環境だったのね。まあ日本ではオープンな家庭の方が珍しいけど…3人はかなり厳しめというか、罪悪感を植えつけられやすい環境よね。 ノンキ: アルさんはどうでした? アル: うちはネグレクト系だったから。そもそも愛情がなくて無視されるっていう。 それはそれで苦労したけど、罪悪感は植えつけられずにすんだ。 女友達も親がすごく厳しくて、男の子から連絡網で電話がかかってきても切るみたいな。手紙や日記も全部チェックされて。 そうやって「無垢な少女でいろ」と育てられて、本人も「無垢な少女でいなければ」と刷りこまれ、ずっと彼氏がいなかったのよ。 それが30過ぎたら「結婚はどうなんだ、いい人はいないのか?」と親に聞かれて。「そろそろ孫の顔がみたい」とかさ。 「あんたらが私を恋愛できなくしたんだろうが!」っていう… そういう親のダブルスタンダードに怒り傷つく女子は多いよ。 マジメ: 「恋愛やセックスは悪いもの」と刷りこんでおいて「結婚しろ」は理不尽ですよね。 胸が痛むし、身につまされます。環境要因が全てじゃないんでしょうけど… アル: 親が厳しくても、隠れて遊びまくる子もいるしね。もともとの性格と環境要因があわさった結果だよね。 「親の期待に応えねば」と考えるマジメないい子ほど苦しんでしまう。 ノンキ: そういう子はどうしたら幸せになれるんでしょう? アル:まずは親の呪縛を自覚することだと思う。で、一番いいのは、物理的に距離を置くこと。 1人暮らしをして 「親は絶対的存在じゃない。父も母も不完全な男と女に過ぎない」 って俯瞰して見られれば、かなり楽になるから。 あとはトラウマを吐き出しまくること。 でも twitterやブログで吐き出すのはダメ。理解してもらえず傷ついたり、「カマッテちゃんと思われた?」と気に病んだり、「癒してあげるよ」とクソみたいな奴が寄ってきたり、ろくなことにならないから。 ベストなのは、似たような経験をもつグループのオフ会や掲示板で吐き出すこと。 それで「この話、自分でも飽きてゲップが出そう」ってくらい吐き出せば「なんかもうどうでもいいや」って気になってくるから。それが呪縛から解放されるってこと。 マジメ: 私も吐き出した方がいいのかも…。 アル: 今この場で吐き出すといいよ。3人とも育った環境が似てるし。「私もごっつええ感じ観たかったんやー!」って(笑) マジメ: 観たかったですよ!(笑) ただ、親に対して愛情もあるから辛くて。 アル: だよね。私みたいに愛されないのも辛いけど、そのぶん離れられるから。 <ゆでガエルの法則> っていうのがあって、カエルをぬるま湯に入れてじわじわ温度を上げていくと、カエルは茹でられて死んでしまう。でも熱湯に放りこまれると、ピョーンと飛び出すらしい。 私はほんとひどい家庭だったけど、だからこそピョーンと飛び出せた。 18歳からバイトして自立して、学費も生活費も死ぬ気で稼いで。高校時代から「家を出るために、学費の安い国立に行こう」って決めてたし。 腐女子: 私なんていまだに実家暮らしですから…やっぱり、それなりに居心地がよくて。 だからいまだに罪悪感が強いのかも、体毛も性器も苦手だし。 ノンキ: まあ体毛は薄い人もいるし(笑) マジメ: 剃ってもらうこともできるし(笑) アル: 腐女子ちゃんは「モテそうなのに」「彼氏できそうなのに」って言われるでしょ? 腐女子: でもそう言われると、ギャップに悩むんですよ…。  「こんな私がモテるわけない」「私のくせに調子乗っちゃダメ」とか。 アル: 「この人は本当の私を知らずに言っている」とか思うんでしょ? で、ただの友達の時はいいのに、男子に好きとか言われると引いちゃうんでしょ? 腐女子: そうなんです! アル: そんな自分が面倒くさいと。 腐女子: 面倒くさいです~!! アル: 「自分が面倒くさい」って言う女子は多いよね。 好きになってくれる男を好きになれないのは、理想が高いんじゃなく、自己評価が低いから。それにはコンプレックスが深く関わっているので、その話をしましょうか。 座談会③ へ続く! 『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』 自己開発の方法・初心者向けセックス指南・男をトリコにする秘訣…etc、女子が幸せになる知恵が満載♪ 男子にはコチラ→ 『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』   童貞からセックス名人になる方法を解説! 感想などはコチラまで♪→ @artesia59
アルテイシアの相談室
アルテイシア/作家。神戸生まれ。『59番目のプロポーズ』でデビュー。

著書『フェミニズムに出会って長生きしたくなった』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』他、多数。

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