まず始めに『進捗ナイト』という珍名企画について少し説明しておくと、それは、2010年11月12日に東京・大久保にある「ネイキッドロフト」というライブハウスで行なわれたトークライブだった。

 当時、雑誌の編集というかつての本業からほぼ離れていた筆者が、以前制作していた雑誌『Modern Freaks』でやっていたことをトークライブでできたらという目論見で深夜帯に行なっていたものであり、主な出演者(=連載)は死体写真家の釣崎清隆氏、身体改造ジャーナリストのケロッピー前田氏、虫喰い芸人の佐々木孫悟空

 メインテーマは、唯一といえる存在の御仁たちに、その前人未踏の進捗状況を聞き出すこと。

 よく書いていたキャッチフレーズは以下のようなものだ。

誰に求められるわけでもなくただ己の魂の求める道を独走する現代の異人たち。

彼らは今現在、何処に立つのか。そして何処から来て何処に向かっているのか。

その