皆様こんにちは、研究主任です。
いつもご視聴ありがとうございます。
今回は私事で恐縮ですが映画と旅行の話となります。
タイトルの通り映画ちいかわを観に行ってきたのと
動画投稿者仲間と東京見物に行き靖国神社と遊就館を
回ってきましたので、そのレポです。
・映画ちいかわ
Xにて感想を書いていたのですが、うっかり途中を削除してしまいツリーでまとめて見られなくなったのでブロマガに加筆修正の上転載します。
私は原作未履修ですが、Xで「罪と罰」とか「沖縄決戦(従軍ちいかわネタ)」とかいうワードが耳に入ってきたので興味を引かれ、普通にちいかわを観に行く母と妹について行ったのが視聴の経緯です。
で、観終わって「罪と罰」には納得&大満足。「沖縄決戦」はなんか違うとなりました。人間と人間の話である『罪と罰』と、ちいかわ種族とモンスターか神霊の類と言うべき上位存在の話である本作は、その点明確に異なりますが、あの話は確かに「罪と罰」でした。罪を犯したのはちいかわではありませんが。
あの話にモヤモヤする感情を抱く人も多いと思いますが(母と妹はそうだった)、これはハッピーエンドかバッドエンドか、という問題ではなく、そういう話として消化するしかないと思います。私はこういう話は好きなので大満足です。ちいかわに限らず他者の創作への興味が年を重ねるにつれ薄れつつある(料理とかでもそうですが自分好みのものは究極的には自分で作るしかないのと同じです)中、ここまで観て良かったと思える作品に出会えて非常に嬉しい。いやーホント良かった。いつかドストエフスキーの動画を作りたいものです。
あと「沖縄決戦」がなんか違うとなったのはセイレーンが圧倒的暴力ではあるものの圧倒的物量ではなかったというか、やっぱ人間と人間の話じゃないのが一番大きいかな。でも刺股で戦うのは戦車に刺突爆雷で挑むのと似たようなものか(
【キャラクター評】
・セイレーン
本作で一番魅力的なキャラ。なおワイは完全に魅了されてセイレーン肯定ガンギマリ勢なので以下のキャラ評もその点ご留意ください。まず躍動感と歌がスゴい。大画面と素晴らしいアニメーションの迫力、そして声優さんのレベルの高さたるや。音響もいい仕事してますねぇ、あのビブラートよき。
さて、あれこれ考えてみましょう。フタハに重傷を負わせ事件の発端となり、島民を食い頃している彼女ですが、私は「罪が有るか無いかで言えば有るとなるだろうが、それを問うべきではない」と考えました。
まず彼女とちいかわ種族が共通の道徳律を持つ存在かが分かりません。序盤にちいかわ達を襲撃し、その後部外者と気付き介抱した描写や事件前の島民との関係を見るに共通の道徳律を持っていてもおかしくないと思われますが、確証があるわけではないのです。人魚頃しが起きずとも、ちいかわ種族を襲って食べる可能性がないわけでもない。「実は繁殖期になると食欲が増し、ちいかわ種族を食べる存在だったのです」という裏設定があっても別に不思議ではありません(多分ないだろうけど)。我々人類も他の動植物を食べているわけですが、その罪を問うべきでしょうか?
上記は仮定の話なので、そうでなかった場合(共通の道徳律を持っている場合)を考えてみると、いきなり島民を攫って食い頃すのは良くなく、まず対話を試みるべきだったとは言えます。対話を優先していれば事件と無関係な島民は頃されずに済んだでしょう。しかしながら島民側も対話を試みず討伐対象とするという選択をしているため、対話という選択肢が上手く機能したかは分かりません。また対話を試みなかったという点では島民側も同罪です。 そして傭兵(ちいかわ一行)を差し向けられている時点で、セイレーンにとっては罰として十分だろうと考えられます。島民側から頃そうと襲われ、終盤にはそのチャンスがあったように見える(実際やれたかどうかは別として)のですから。またここまで来ると生存競争の状況となってしまっているので、倫理や善悪を持ち出すのにも限界が生じます。そもそもフタバに重傷を負わせたのも故意ではなく過失であり、それに対して人魚を頃されるというのは情状酌量も考慮すべきところでしょう。
また別の論点となりますが、セイレーンが神霊の類であった場合は共同体の秩序の崩壊、最悪共同体自体が滅びかねないので猶更罪を問うべきではないです。
罪人その1。セイレーンは過失であったが人魚頃しに及んだヒトハは明確に故意犯。情状酌量の余地はあるものの、更にフタバに望まぬ永遠の命を強要し、無関係の島民を巻き添えにし、自首せず最後には逃亡と本作で最も罪が重いキャラ。そら海の底で獄に繋がれるよ。
・モブ村長
罪人その2。最初の島民が攫われた時点で共同体の長としてセイレーンと対話を試みるべきであった。上手く示談成立となれば最初の島民も味噌塗れとなるだけで帰って来れたかもしれない。対話を試みず討伐を決心したことで以後も島民の犠牲が出ることとなったという点で罪深い。まぁ事なかれ主義で何の決定も下さなかったら島に混乱が広まるのは確実なので、その意味では決心できただけ評価すべきかもしれない。しかし序盤に討伐の説明をして、ちいかわ一行以外に逃げられて以降は全く指導力を発揮できずフェードアウトしているため、やはりモブでしかない残念なキャラ。また闇バイトを募集するが如き手法も駄目だろう。
・モモンガ
罪人その3。ラッコ先生仲介による示談成立の可能性を潰した。視聴後に妹からあれこれ教えてもらったが感想としては「いい性格している」で変わらず。
不可抗力で永遠の命を得てしまった被害者だが、名乗り出なかったことで島民の犠牲が増えた罪も背負っている。しかし事情が事情なので罪を問うのも酷である。一部では迂闊にセイレーンに近づきすぎだと責める声もあるが、ワイだって友達になりたくて近づいてうっかり頃されるかもしれんので責めきれん。
・ちいかわ
映画で印象が変わったキャラ1位(ワイが原作未履修のため)。漢だ。
この子が無力感や後悔に震え涙を浮かべるのがちいかわの魅力だと感じる人は少なからず存在するだろうなと思った。
・うさぎ
つよい(確信
絶対に事態を楽しんでいる。
・ラッコ先生
良心その1。モモンガの邪魔がなければ仲介による示談成立となったかもしれん。しかし彼のくっころ状態にグッと来たファンは多いのではなかろうか。
・カニ
なんでモモンガと一緒にいるんだろう?それで幸せなのだろうか?一番謎なキャラ。
・シーサーと栗饅頭
なんか主計科と古参兵みたい。
・島二郎
良心その2。戦える主計科。ラストのラッコ先生との会話から思慮深さや政治センスが伺える。しかし何なんだこのオッサン・・・
何も知らないまま仲間が攫われていくのは恐怖以外の何物でもないだろう。食い頃された島民の冥福を祈る。自分達で戦わず他者に頼ったことを責める声もあるが、それも酷だと思うし描写されてないだけでセイレーンに挑んで返り討ちに遭った島民がいてもおかしくない。セイレーンは島民が犯人を匿っていると認識しており、その誤解を解く努力はなされなかったので、以前の関係には戻れないと思われる。作物の育ちも普通となってしまい経済面の縮小は避けられないだろう。かわいそうに。激辛カレーに悶えるセイレーンにとどめを刺さなかった、あるいは刺せなかったのは、むしろ良かったのではないか。余計な罪を重ねずに済んだという意味でも、身悶えるだけで島民を吹き飛ばしたり押し潰したりできるであろうセイレーンに挑んで余計な犠牲者を出さずに済んだという意味でも。