MESHはさまざまな機能を持った、小さなブロック形状の電子タグ。それぞれ動きセンサー/ライト/ボタン/明るさセンサーなどのさまざまな機能を持ち、BluetoothでMESHの公式アプリとつなげることができます。全体の紹介はこちら。とても楽しいです。
前回は「つまみ食い防止センサー」を作りましたそれにしても「何の役に立つの?」とはつまらない質問ではありませんか。無限の可能性を秘めたMESHに対して実用的でないかそうでないかで判断するとは、まったく。すぐに実利に結びつくかどうかという損得勘定しかない姿勢が日本の学問の将来を先細らせるのではないでしょうか(机を叩く)!
とはいっても、「実用的なものを作る」ために努力するのは、それはそれで楽しいものです。実用的な組み合わせもMESHでは作れちゃうよー、という証明にもなるでしょう。
今回は3つのタグを使って、「部屋が乾燥しているかチェックする」仕組みを作ります。
ボタンを押してトリガーにできる「ボタン」タグ、温度・湿度の変化を検知できる「温度・湿度タグ」、そしてLEDを光らせる「LED」タグを利用します。
これより三役まずMESHアプリを起動して、「Canvas」と呼ばれる画面を開きます。ボタンタグと温度・湿度タグとLEDタグをそれぞれペアリング。そして画面上にボタンタグと、温度・湿度タグのアイコンを設置し、2つを繋ぎます。
続いてサウンドタグとLEDタグを設置し、温度・湿度タグとそれぞれを繋ぐ。さらに温度・湿度タグをタップして、「湿度を確認する」に切り替え、反応させたい湿度を設定します。
今回のレシピ。その1、ボタンタグと温度・湿度タグを設置して繋ぐ。その2、温度・湿度タグからサウンドとLEDタグを繋ぐ 温度・湿度タグのアイコンをタップし、「湿度を確認する」を選びます。今回は「0〜50%」に設定しますこれで「ボタンタグのボタンを押すと、温度・湿度タグが動作。湿度が50%以下なら、LEDタグのLEDが光り、スマホから音が鳴る」という仕組みの完成です。
写真には写っていませんが、スマホから音も鳴ってますこの仕組みのよいところは、反応する条件を自分で設定できるという自由さにあります。この仕組みを応用して、スマホに通知を送ることも可能です。
さらに発展させて、部屋の明るさを検知して反応する「明るさタグ」を使ってみるのもいいですね。家に帰ってくる→電気を付ける→明るさタグが反応する→温度・湿度タグが動作する→一定の湿度以下だとスマホに通知が届く……というギミックもおもしろいでしょう。
今日のレシピ
■MESHレシピ名
カゼを予防する空気乾燥度チェッカー
■材料
・ボタンタグ 1個
・温度・湿度タグ 1個
・LEDタグ 1個
■つくりかた(Canvas)
(1)ボタンタグと温度・湿度タグをつなげる
(2)温度・湿度タグをサウンドタグにLEDタグにつなげる
(3)温度・湿度タグから「湿度」数値を「0~50%」に設定する
ボタンタグのボタンを押すと、温度・湿度タグが動作。湿度が50%以下なら、LEDタグのLEDが光り、スマホから音が鳴るという仕組みです。
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アスキーストアでは、「ボタン」「LED」「動き」「GPIO」のお得な4タグセット(2万2980円)のほか、「温度・湿度タグ (Temperature & Humidity) MESH-100TH」、「人感タグ(Motion) MESH-100MD」、「明るさタグ (Brightness) MESH-100PA」(それぞれ6980円)を販売しています。
MESH 「ボタン」「LED」「動き」「GPIO」4タグセット 「温度・湿度タグ」 「人感タグ」 「明るさタグ」遊び心を形にできる、とてもおもしろいタグです。ぜひ楽しんでみてください。
ASCII.jpでは、これからも編集部員たちがMESHで「こんな使い方はどうだろうか」というレシピの実践集をどんどん公開していく予定です。実用的なレシピも作っていきますからね(まだ根に持ってる)。