7月26日、富士通が毎年恒例の『2014年 富士通パソコン組み立て教室 ~デスクトップパソコンを組み立てよう!~』(以下、富士通パソコン組み立て教室)を開催。小学5年生から中学3年生(保護者同伴)が参加できるイベントで、福島県伊達市の富士通アイソテックで実施された。
↑東京から東北新幹線に乗り、福島駅に到着。ここで阿武隈急行に乗り換え、富士通アイソテックの最寄り駅、保原駅へ向かう。 ↑保原駅から徒歩5分ほどで、富士通アイソテックに到着。個人向けのデスクトップPCのほか、サーバーなども生産しているという。
今回、組み立てるモデルは、インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載の『FMV ESPRIMO WH77/M』。ディスプレーの角度を9度から62度の範囲で無段階に変更できるモデルで、利用シーンに応じて変形するデスクトップPCだ。一般的な自作パソコンでは経験できない、変形機構搭載のパソコンを組み立てるチャンス!というわけで、本誌ライター・ゴトーも『富士通パソコン組み立て教室』に参加してきた。
頼れるサポーターに助けられ組み立て
いよいよ組み立て作業が開始。正面のスクリーンに作業内容が映り、作業の手順や注意するポイントなどを解説、実際の作業に入る。1組の親子に対して、ひとりのサポーターが組み立てをアドバイスする仕組みで、参加者は安心して作業に没頭できる。ライター・ゴトーのようにロクに説明を聞かずに作業を進めるような輩でも安心だ!?
↑岩渕社長の挨拶や小野さんやサポーターの紹介をそっちのけで、カメラマンにアピールする本誌ライターのゴトー。実は、ちゃんと組み立てられるか心配。 ↑パソコンの組み立てが開始。まずは前方のスクリーンでパーツを組み込む場所や作業の内容を確認。 ↑「いつもやってますからラクショーですよ」とうそぶいて、まずメモリーを取り付けたゴトーだが、取り付け状態を確認したサポーターから「スロットの奥までシッカリ挿し込んだほうがよいですね」と注意され、うろたえる。全然ラクショーではない。 ↑解説途中で次の工程に進もうとするが、きちんと作業内容を聞いていなかったため、ケーブルのコネクタで悩む。コネクタの形状をみて、当てずっぽうに組み立てる気満々だ。 ↑サポーターのアドバイスにより、無事にケーブルを接続し、HDDをベース部分に設置する作業に入る。 ↑「対角線の順番でネジを締めることで、偏って固定されることを防ぐのです。工業製品では基本ですね」とウンチクを語り、余裕を見せるが……途中、使うネジを間違えて、サポーターに注意されたのは言うまでもない。 ↑電源やSATAのケーブルをマザーボードに接続。「こんなの見なくてもできますよ」と豪語する横で、サポーターがしっかりチェックしてくれている。 ↑作業が光学ドライブの接続の工程に移る。ケーブルを持ち、挿し込むコネクタの場所を確認。サポーターのチェックの目が厳しくなっているのは、気のせいではないだろう。 ↑お次は大物、ディスプレーの背面パネルだ。ツメで固定される方式のため、失敗はできない。ビビッて腰が引けているゴトー。サポーターから「隙間が空いています。もっと強く押しつけてください」と指摘される。 ↑前半の最後は、ヒンジ部分の組み立て。とはいえ、難しい作業はなく、可動部分のカバーと、ヒンジ背面のカバーを取り付けるだけ。 ↑休憩時間に、ちゃっかりゆるキャラと記念撮影。文字どおり、サポーターにサポートしてもらいまくったわりに、まったく懲りていない。 ↑休憩を挟んで後半の作業がスタート。ベース部分とディスプレー部分の取り付けに突入。まずは、ヒンジ部分から、ベース部分側にケーブルを通す。 ↑ヒンジ部分から伸びているケーブルをマザーボードに接続。 ↑無線LANのアンテナケーブルや光学ドライブのSATAケーブルなど、いくつかのケーブルを接続。 ↑スピーカーのケーブルを接続して、底面カバーをセット。 ↑しかし、キッチリとセットができておらず、すかさずサポーターから隙間を指摘され、うろたえるゴトー。まったく成長がみられない残念な大人である。 ↑底面カバーのネジを締めて、組み立て作業が完了。やたらとネジ締めに気合いを入れるゴトー。はたして、無事に起動するのか?
常に生産力向上を追求する富士通アイソテック工場見学
組み立て作業が完了したら、いったん教室を離れ、富士通アイソテックの工場内を見学。当日は、土曜日でお休みだが、製品を組み立てているラインなど、解説を聞きながら見学する。緻密に考えられた作業工程や専用に開発された工具など、普段は見ることができない製造現場に参加者たちは興味津々だった。
↑実際に工場に入って説明を聞く参加者たち。ここでは、青いテープが張られたエリアの前に作業員が立ち、次のエリアまでにちょうど作業が完了する仕組みになっているということが紹介される。もし、遅れが生じた場合でも、サポートする仕組みも考えられており、効率的に作業が進むという。 ↑こちらは、自動コンベア上で通電しながら製品の試験を行なうための機器“給電ダクトとトローリBOX”。もちろん、富士通アイソテックのオリジナル。
製造からリサイクルまでパソコンを扱う稀な施設
富士通アイソテックは、パソコンの製造をするばかりの場所ではない。ここには、同じ敷地内に富士通東日本リサイクルセンター(株式会社エフアイティフロンティアが運営)もあり、企業や個人から引き取った使用済みパソコンをリサイクルする施設も存在する。パソコンの製造からリサイクルまで、一貫してパソコンを扱うところはめずらしい。工場見学の途中、参加者と別れて、パソコンのリサイクル設備も見学してきた。
↑富士通東日本リサイクルセンターに潜入。入ってすぐに、回収されたパソコンの山を発見。本体の種別や周辺機器ごとに分類されている。 ↑引き取ってきたパソコンは、できる限り細かく分解され、素材ごとにそれぞれに適した処理が施されるという。 ↑HDDを廃棄する際の処理は、ディスク面に穴を開け、完全にデータを読めない状態にしてから、リサイクル処理に回す。物理的に壊すので情報漏えいの心配もなく安心。 ↑センターを出る際に、個人から引き取ったパソコンに遭遇。37型の超大画面を搭載した一体型PC『DESKPOWER TX』シリーズのようなモデルを発見……懐かしい。
『FMV ESPRIMO WH77/M』を起動せよ
参加者が工場見学から戻ってくると、作業テーブルが片付けられ、パソコンがいつでも使えるようにスタンバイされている。いよいよ、組み立てたパソコンに電源を投入する時がきた。果たして、ゴトーが組み立てたパソコンは無事に起動するのか?
↑参加者が、組み立てたパソコンに電源を入れ、無事に起動。各グループで歓声が上がる。 ↑子どもたちの歓声を横目に、ゴトーが組み立てたパソコンの電源ボタンを押すが……なんと電源が入らない! まさかの失敗!? よく見てみれば、ゴトーが組み立てたパソコンには、キーボードやマウスもなければ、ACアダプターも接続されていない。電源が入るわけがない。うろたえるゴトーは、その事実に気が付かず、首をひねっている。気づくまで放っておこう。 ↑パワーポイントの講習会には、兜の前立てに指を象った“タッチまさむね”が登場。パワーポイントの使い方も、より覚えやすい!? ↑夕日に照らされる富士通アイソテックを後にする。ゴトーが組み立てたパソコンは起動したのかというと……きっと起動しているに違いないのだ!?
なお、8月2日には、島根富士通にて『2014年富士通パソコン組み立て教室 ~ノートパソコンを組み立てよう!~』が開催された。親子で組み立てたのは15.6インチワイド液晶(フルHD 1920×1080ドット)搭載のノートパソコン『LIFEBOOK AH77/R』。島根県観光キャラクター“しまねっこ”が登場したり、電動ドライバーを使ったねじ締め競争といったゲームもあり、組み立て以外の部分でも楽しんでいた。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
関連サイト
富士通WEBMART
FMVソーシャルカタログ
2014年富士通パソコン組み立て教室(レポート)
提供:富士通
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