まずは検証に参加する機種をおさらいがてら紹介する。
Nexus Player
●Google ●直販価格 1万3824円
■おもなスペック
CPU:Atom(4コア、1.8GHz)
メモリー:1GB
ストレージ:8GB
消費電力(実測):3ワット(YouTube再生中に計測、以下同)
OS:Android TV
サイズ/重量:120(W)×120(D)×20(H)mm/235g
テレビ向けのAndroidとChromecastが合体したイメージが近い機器。シンプルなメニューと高速なCPUで、動画視聴は最も快適だった。音楽や写真再生など、対応アプリの増加に期待したい。
マイクの音声認識で素早く検索
↑リモコンのマイクボタンを押すと、音声検索が起動して動画が探せる。ホームでは、対応アプリをまとめて検索できる。Chromecast
●Google ●実売価格 4500円前後
■おもなスペック
CPU:非公開
メモリー:非公開
ストレージ:非公開
消費電力(実測):2ワット
OS:非公開
サイズ/重量:72(W)×35(D)×12(H)mm/34g
5000円を切る低価格な製品ながらPCやMacのChromeブラウザーの画面や、最新Android端末の全画面ミラーリングが可能。動画をテレビで再生しながら、手元のスマホでLINEや検索機能が使えるのも便利だ。
動画配信サービスが続々と対応!
↑国内サービスの“dビデオ”など、多くの動画サービスに対応する点もうれしい。Apple TV MD199J/A
●アップル ●実売価格 1万600円前後
■おもなスペック
CPU:Apple A5
メモリー:非公開
ストレージ:非公開
消費電力(実測):3ワット
OS:Apple TV Software7.0.3
サイズ/重量:98(W)×98(D)×23(H)mm/272g
iTunesライブラリやiCloudとの連動はもちろん、iPhoneやiPad、Macの画面を簡単にミラーリング表示できるなど、アップル製品ユーザーには便利。一方、AndroidやPCとの連携は弱い。
iTunes Storeから映像や曲を直接購入
↑1080pの高画質な映画を購入し、すぐにテレビで再生できる。楽曲はiPhoneにコピーしてすぐ持ち出し可能。コンテンツの品質やアップル製品との連携が魅力だ。m-Stick MS-NH1
●マウスコンピューター ●直販価格 1万9800円
■おもなスペック
CPU:Atom Z3735F(4コア、1.33GHz、最大1.83GHz)
メモリー:2GB
ストレージ:32GB
消費電力(実測):5ワット
OS:Windows 8.1 with Bing(32ビット)
サイズ/重量:100(W)×38(D)×9.8(H)mm/44g
PCなので利用できるサービスやアプリの数はほかと比べて圧倒的。しかし、操作にはキーボードとマウスを別途用意する必要がある。
Windowsアプリが使えるので汎用性は抜群
↑ウェブ動画はもちろん、ブラウザーゲームやオフィス文書の編集、画像処理にも使える。外付けHDDを接続すればサーバーとしても利用できる。さて、4台出揃ったところでシチュエーションごとで最適なものはどれか比べていく。
<<オンデマンドサービスに強いのは?>>
◎国内のウェブ動画サービスに強いm-stick
↑PCなので、ほぼすべてのウェブ動画サービスを視聴できる。フルHDサイズ程度の動画ならカクツクこともない。m-Stickは、YouTubeやニコニコ動画はもちろん、Huleやdビデオなどメジャーなオンデマンドサービスは問題なく使える。小型デバイスとはいえ、このへんはWindows PCの最大の強みだろう。価格で言うと、5000円切りでHuluやdビデオに対応しているChromecastも捨てがたい。
Nexus Playerは今後に期待
↑HuluやYouTubeはアプリがプリインストールされているNexus Playerだが、OSが出たばかりでまだアプリが少ない。
海外向けサービスが中心のApple TV
↑ニコニコ動画やdビデオなどの国内向けサービスに非対応なApple TV。しかし、iPhoneのミラーリングを介せば利用できる。<<ネットワークメディアプレーヤーとして便利なのは?>>
◎Apple TVとm-Stickが優秀
↑Apple IDを登録すれば、iTunesストアで購入した楽曲や映画のほか、PCのiTunesライブラリを再生できる。ホームシェアリングを使って、ネットワーク上にあるNASやPCのデータをテレビでストリーミング再生できるApple TVが使っていて便利だった。もちろんm-Stickでストリーミングするのもアリだが、Windows Media Playerの設定をしなければならない。
<<iPadと相性がいいのは?>>
◎AirPlayが強力なApple TV
↑画面全体をApple TVで表示するAirPlayミラーリングに標準対応。遅延が短く圧縮のノイズも少ない。 “AirPlay”でのミラーリング表示やコンテンツ再生を快適に利用できるのはApple TVだけ。Apple IDに紐づいた購入楽曲の再生やiColudのデータ連携も魅力的。
Nexus PlayerとChormecastは、YouTubeなど一部iOSアプリの表示が可能。また、Nexus Playerでは『Airtight』、m-Sitckでは『AirServer』アプリを購入すれば、負荷は高いがAirPlayでのミラーリング表示ができた。
<<YouTubeの動画再生でストレスが少ないのは?>>
◎操作サクサクの『Nexus Player』
↑アプリ操作から動画再生までにかかった時間を比較。Apple TVはメニュー表示や読み込みの遅さが目立った。
<<ブラウザーゲーム『艦これ』と相性がいいのは?
◎唯一、Flash対応の『m-Stick』
↑ブラウザーゲームはFlashへの対応が必要。HDMIデバイスで唯一プレイできたのは、Windows搭載の『m-Stick』だけ。週刊アスキー2015年3月17日号では、発売ほやほやの『Nexus Player』を特集。導入前後の気になるギモンを解決し、スマートテレビの現状についてもコラムも掲載。自宅のテレビのHDMI端子が空いてる方、必見です!
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