「帰れ9」報告書
author:プロデューサーX
ムラエリュウジは「10連勝くらいならちょくちょくやっている」と言った。
その「謎ドヤ」を見逃すような我々BIG MAGICではない。夢を夢で終わらせてはいけないように、AirドヤをRealドヤにしてこそ、勝負の世界の住人と呼ぶに相応しい。GPでトップ4に残り、プロツアーへ2度参戦しているムラエリュウジである。このMTGウォリアーに対して、我々は試練という形で敬意を表させて貰った。
それが帰れ9だ。
このゲームの特性上、10連勝よりも9連勝の方がキリが良い。8人で行うトーナメント＝ドラフトで3回全勝すれば9－0となる。これはわかりやすいし、現実的であるとも思われた。ドラフト練習会、経験したことがある方もおられるはずだ。夕方ごろから広い部屋がある友人宅に集合して、夜通しドラフトを行う。後半は疲弊しているし正直眠たいが、そんな状況でも楽しくドラフトして気が付いたら3回連続トップでレア美味すぎ、こんな経験談は決して少なくはない。ましてや、1日通しでやれば10連勝をちょくちょく達成していると豪語するリュウジである。心配はあるまい。本人も「たぶん1日あれば」と言うので、24時間ならば使用できる設備もある。人件費も工面出来る。計画は加速して行った。
リュウジ曰く「自分は赤白しか持っていないのでメタられたら終わりだ。ドラフトをメインでやりたい。でもテンポ良くやるには間にスタンダードを3つ挟みたい」とのこと。なるほど。確かにいつまでも均一の画面であるよりは、色々と飛び交い、より多くのプレイヤーが観ていて楽しいものの方が良いだろう。そして、スタンダードならば視聴者やプロプレイヤーも飛び込みやすく、面白いマッチングが生まれやすくなることだろう。リュウジの意見を採用し、複合フォーマットを採用したのは前々回のブロマガでも述べたところだ。プロツアーのジグザグフォーマットに近づけることで、プラチナレベル・プロプレイヤー、我らが市川ユウキ氏の「後がなくなってからの怒涛の連勝でプロツアートップ8」という偉業がいかに困難であるか・それを現実のものとした彼のプレイヤーとしての素晴らしさ、そういったものも伝えられれば…という計算もあってのことだった。
さて、結果である。
10連勝を「ちょくちょくしている」というのは＝「激レアである」と捉えてよいのだろうか。日本語の幅の広さに驚きを隠せない。最大で6連勝、というのはリュウジの真の実力が浮き彫りになった姿であろう。疲弊していた、あるいは放送しながらという状況で集中力を欠いていた、という部分もあったことだろう。しかし、ここで明らかにしておくべき事実が1つある。
放送をご覧になられた方は、リュウジが「標準語」で、それも妙ななまりの入った口調で喋っていたことを覚えているだろうか？リュウジは、関西で生活をしており、普段用いる言語も勿論「関西弁」である。
「ちゃいますよ～ｗ」「どないやねん！」「つらいやつやぁぁぁぁ」
そんな彼、実は上機嫌になると
「ちがうね～ｗ」「なんだよそれ！」
こんな口調に変化するのだ。ちなみに「つらいやつや」の標準語変換が思い浮かばなかったので割愛
放送がノッてきてからはずっと後者の口調だったリュウジ
「間違ったね」「今の強かったね」
つまり、彼はノリノリもノリノリ、大ノリノリで放送を行っていたのだ。リラックスしていたのである。「メンタルがー」などは、すべてが言い訳となる。これが現実だ、目を背けることなかれ。
挑戦自体は失敗したものの、マジックの生放送では本家公式のワールドなどの中継に次ぐ規模の視聴者にお越しいただき、温かい声援をいただいた。皆様が楽しんでいただけたのなら、これ以上の喜びはありません。ただ、まだまだ企画としては至らぬ部分があったことにはお詫び申し上げます。第2回では反省を生かし、「MO最高や！マジック最高や！」というエンディングを迎えられればと、スタッフ一同精進するのみであります。
さて、リュウジは今回24時間以内の9連勝を達成できなかったので「ペナルティ」を受けることが確定している。ペナルティの内容は視聴者コメントやツイッターでの反応・意見をまとめて現在練り上げているところである。いつぞやのBIG MAGIC LIVEで公開した「チョロチョロ滝で滝行20秒」などというナメたような内容では、許されないことは確かだ。
ペナルティ動画の公開を即時行えないことに対するお詫びとして、今回のこの報告書では、ルールに書かれていた「挑戦失敗の場合、全ての配給代を請求する」というペナルティをまとめたいと思う。
MO tix：80tix＝9520円（要調査）
リュウジの自己申告では、買い込んだtixの中から消費したのは80tixだとのこと。ここはひとまず彼を信じて、そういうことにしておこう。100は消費するかなと思ったので、ドラフト1回分強安くすんでいる。
おにぎり
バナナ
菓子パン
中華まん
サンドイッチ
カラムーチョ
どん兵衛（きつね）
弁当
コーラ（1.5リットル）
眠眠打破
栄養ドリンク各種
etc.
飲食費合計：5724円
一晩ゲームをやるだけで消費するには、個人で考えると非常に割高である（スタッフの分も混みなので実質2人分だが）。栄養ドリンクを飲んでまでゲームをやる、という状況は一般のゲーマーには絶対にお勧めしない。より強力なカフェインを求め、ドツボにはまってしまうだろう。ちなみにリュウジは、私物のカフェイン錠剤を持ちこんでいた。その覚悟は素晴らしいが、だから勝てば帰って良いと言っておるだろう。
PC2台ディスプレイ2代24時間稼働：400円
ネトゲで24時間ぐらいぶん回した経験のある面々に意見を求めたところ、この程度とのこと。もっと高画質のFPSなんかをモンスターPCで24時間回して300円ぐらいとの話だったので、こんなもんかなと
室内照明：250円
蛍光灯40wを24時間つけっぱなしで約23円。今回使用した部屋の特性上、12本同時に点灯させなければならないため、おおよそこのぐらいの値段なのだろうと思われる。電気のつけっぱなしは、やっぱり良くないな。
こたつの暖房代：100円
電力を食う暖房ではあるが、24時間フル（500w）で稼働しているわけではなく、温度調節機能でオンオフを繰り返している。そのため、大体100円と言ったところか。ちなみにリュウジ曰く「あの座椅子とこたつのコンボはほんま良かったですわ～特に座椅子！欲しい！」何をはしゃいでいるのか。
トイレの水道代：100円
一回2円から4円らしい。8Rで9回トイレに行ったとの視聴者の証言もあり、1時間に1回以上で計算するならばこんなもんだろう。カフェインばっかとるからだ。視聴者もたびたび席を立つ姿にドン引いたり、逃走を懸念したり。
光熱費合計:850円
合計：16094円
24時間頑張ったので（仮眠したが）、ちょっとオマケしよう
総額16000円
ちょっと待った。リュウジは一人だったわけじゃない。これにスタッフの人件費を加えて…
今回のリュウジへの請求は、以上のようになる。
24時間本当にお疲れ様でした、良い番組だったよ
