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どうも、
管理者のNDです。
10月30日は、
道東低気圧暴風から30年です。
台風ではなく、低気圧で道東地方に大きな被害を与えた自然災害です。
死者はいませんでしたが、根室で最大風速36.7m/sを観測し、
高潮注意報が一時出されるほどとなりました。
当然、根室地方を中心に経済的損失は大きく、被害額は17億円相当に達しました。
水産施設の被害は標津町全域規模、漁船の沈没及び流失も相次ぐ災害となりました。
今回は、
「最大風速と最大瞬間風速」をテーマにお伝えしていきます。
主に台風の時に使われる用語にはなりますが、これからの時期は
北海道を中心に低気圧が、冬の後半になると南岸低気圧などが発達し、
台風でなくても猛烈な風になることがあります。
そしてよく予想最大風速とか、最大瞬間風速とか言われますが
この2つはそれぞれ警戒すべき値が違ってきます。
最大風速は、気象庁の定義では"10分間の平均風速の最大値"となっています。
10分間の平均風速ということは、0.25秒刻みで測定されている風速のデータが
1秒に4回×60秒×10分=2400のデータを平均します。その平均値の中で一番大きいデータが
最大風速になります。
一方、最大瞬間風速は、0.25秒刻みの測定が常時行われている各観測所から
3秒間の平均値を常に取り、その中での最大値となります。
つまり1秒に4回×3秒=12のデータを平均した値になります。
必然的にこちらの方が取られているデータは多くなるので最大の記録が上になります。
突風などは、この値だけ高くなることがあります。
他の値が大したことがなければ、最大風速は少し強く、最大瞬間風速は記録的――
というようなこともあります。
一概にこうとは言えませんが、おおよその関係で最大風速を+10m/sしたものが、
大体の最大瞬間風速になりますので、予想などでは大体+10m/sされています。
※25m/s未満はそうとは限らない。例えば最大風速18m/sで瞬間25m/sと予想されることもある
過去の台風データなどを調べてみるとわかりやすいのですが、
被害が大きくなりやすいのは、最大瞬間風速50m/sよりも最大風速40m/sの方です。
頻度も当然少なく、最大風速の方が長い時間その風に晒され続けることになりますから
非常に恐ろしいものになります。
最大風速は津波のような持続性のある波、最大瞬間風速は衝撃波のような形をイメージすると
分かりやすいかなって思います。
ちなみに、当たり前かもしれませんが海上の方が基本的に風は強いことが多いです。
遠洋漁業の人達は、時に大荒れの物凄い環境の中で漁をしているんだなってことを、
魚料理食べている時に思い出して頂けると漁業の人の為にもなると思います。
尚、それぞれの風速における被害の目安は気象庁のサイトに風速階級というもので
示されています。よく、天気図にFみたいなマークが●とかといっしょに伸びているものが
あると思いますが、これが"風力"を表しています。すごいものだとこのFがクシみたいになり、
更に強いと、枝みたいになっているものもあります。枝が左右対称になるほどになったら
完全にその地域は被害が出ていない方がおかしいぐらいの勢いですが、
新聞など過去の情報が多く、リアルタイムでの活用はあまりされないので
これは、ついで程度の知識に持っていただければ幸いです。気象予報士の資格を利用した
いわゆる気象台などでは実用的に使われているみたいですが、
一般的に使うことはまずないと思います。
尚、世界の天気図になるとまた色々変わってくるのでそちらは興味のある人は調べてみてください。
ちなみに風力については、こちらにも説明がありますので、よろしければどうぞ。
ビューフォート風力階級(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E9%9A%8E%E7%B4%9A
次に暴風関連の記事の時は、今度はそれぞれの風速がどんな被害になるか、
過去の事例と共に説明しようかなと思います。今回はひとまず、
最大風速と最大瞬間風速で意味合いが変わりますということを抑えて頂ければ、
天気予報などで、警戒すべき数値がどれほどなのかわかってくると思います。
是非今回の記事を見てご活用ください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
10月30日は、
道東低気圧暴風から30年です。
台風ではなく、低気圧で道東地方に大きな被害を与えた自然災害です。
死者はいませんでしたが、根室で最大風速36.7m/sを観測し、
高潮注意報が一時出されるほどとなりました。
当然、根室地方を中心に経済的損失は大きく、被害額は17億円相当に達しました。
水産施設の被害は標津町全域規模、漁船の沈没及び流失も相次ぐ災害となりました。
今回は、
「最大風速と最大瞬間風速」をテーマにお伝えしていきます。
主に台風の時に使われる用語にはなりますが、これからの時期は
北海道を中心に低気圧が、冬の後半になると南岸低気圧などが発達し、
台風でなくても猛烈な風になることがあります。
そしてよく予想最大風速とか、最大瞬間風速とか言われますが
この2つはそれぞれ警戒すべき値が違ってきます。
最大風速は、気象庁の定義では"10分間の平均風速の最大値"となっています。
10分間の平均風速ということは、0.25秒刻みで測定されている風速のデータが
1秒に4回×60秒×10分=2400のデータを平均します。その平均値の中で一番大きいデータが
最大風速になります。
一方、最大瞬間風速は、0.25秒刻みの測定が常時行われている各観測所から
3秒間の平均値を常に取り、その中での最大値となります。
つまり1秒に4回×3秒=12のデータを平均した値になります。
必然的にこちらの方が取られているデータは多くなるので最大の記録が上になります。
突風などは、この値だけ高くなることがあります。
他の値が大したことがなければ、最大風速は少し強く、最大瞬間風速は記録的――
というようなこともあります。
一概にこうとは言えませんが、おおよその関係で最大風速を+10m/sしたものが、
大体の最大瞬間風速になりますので、予想などでは大体+10m/sされています。
※25m/s未満はそうとは限らない。例えば最大風速18m/sで瞬間25m/sと予想されることもある
過去の台風データなどを調べてみるとわかりやすいのですが、
被害が大きくなりやすいのは、最大瞬間風速50m/sよりも最大風速40m/sの方です。
頻度も当然少なく、最大風速の方が長い時間その風に晒され続けることになりますから
非常に恐ろしいものになります。
最大風速は津波のような持続性のある波、最大瞬間風速は衝撃波のような形をイメージすると
分かりやすいかなって思います。
ちなみに、当たり前かもしれませんが海上の方が基本的に風は強いことが多いです。
遠洋漁業の人達は、時に大荒れの物凄い環境の中で漁をしているんだなってことを、
魚料理食べている時に思い出して頂けると漁業の人の為にもなると思います。
尚、それぞれの風速における被害の目安は気象庁のサイトに風速階級というもので
示されています。よく、天気図にFみたいなマークが●とかといっしょに伸びているものが
あると思いますが、これが"風力"を表しています。すごいものだとこのFがクシみたいになり、
更に強いと、枝みたいになっているものもあります。枝が左右対称になるほどになったら
完全にその地域は被害が出ていない方がおかしいぐらいの勢いですが、
新聞など過去の情報が多く、リアルタイムでの活用はあまりされないので
これは、ついで程度の知識に持っていただければ幸いです。気象予報士の資格を利用した
いわゆる気象台などでは実用的に使われているみたいですが、
一般的に使うことはまずないと思います。
尚、世界の天気図になるとまた色々変わってくるのでそちらは興味のある人は調べてみてください。
ちなみに風力については、こちらにも説明がありますので、よろしければどうぞ。
ビューフォート風力階級(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E9%9A%8E%E7%B4%9A
次に暴風関連の記事の時は、今度はそれぞれの風速がどんな被害になるか、
過去の事例と共に説明しようかなと思います。今回はひとまず、
最大風速と最大瞬間風速で意味合いが変わりますということを抑えて頂ければ、
天気予報などで、警戒すべき数値がどれほどなのかわかってくると思います。
是非今回の記事を見てご活用ください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。