まるでパニック映画やサスペンス映画のような演出が盛り込まれた動画は短尺ながらもインパクトがあり、まず薄暗いニューヨークの街中の様子を映すところからはじまります。一見、何の変哲もない交差点を渡ろうとする女性の目の前に、突如まばゆい光が差し込むとどんどん輝きが増し、何かが少しづつ接近してきます。思わずスマートフォンを掲げ撮影しようとする彼女の前に現れたのは……頭に強力なライトを装着し、全身を反射素材で包んだ正体不明のランナーでした。
足元には新品のCloudmonsterが映り、どこからともなく湧き出ているスモークの中から現れたランナーは戸惑う通行人を全く気にすることはなく、颯爽とその場を走り去ってしまいます。“GET WEIRD(奇抜に生きよう)”というキャッチコピーで幕を下ろす動画は、後発ブランドならではの特徴的なメッセージで独自の地位を築こうと試みました。