自動車大手のフォルクスワーゲンは、100％電気自動車（以下EV）のID.4をイスラエル市場で発売するにあたり、人類の移動手段そのものの進化を描いたCMを公開し、徒歩から馬、そして車輪の発明へと進化を繰り返すことで、速さだけでなく安全性、環境への配慮といったさまざまな恩恵を受けてきた歴史を振り返りました。

「最初は馬だった。そして誕生したのが車輪と、荷車だった」という重厚なナレーションでスタートすると、大自然の中を馬に乗って疾走する女性と、馬車に揺られる家族の様子が映し出されます。最初は1頭の馬に対して1人しか移動できなかったところ、車輪を活用した馬車の発明によって2頭の馬で3人以上の人間が移動できるようになりました。

「そんな馬車も、モーターの発明によってさらに進化した。そうしてすぐに誕生したのが車で、電気を取り入れることでもっと進化した」とナレーションは続き、音楽も徐々に現代を体現したようなものに変化します。

最終的にはネオンをまとった車が複数台疾走する中からID.4が登場し「そして最後に誕生したのが電気自動車である。ヴォルクスワーゲンが、人類の移動手段を進化させた」というナレーションに合わせてその勇姿をあらわにします。

文明の発展に大きく寄与した移動手段という概念の進化を、原始的なものから最新のものまでの過程をドラマチックに描くことで、フォルクスワーゲンのEV開発に向けた姿勢をストレートにアピールしました。

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